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情報屋:夜逃げ中のタヌキ
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時間は少し遡る
矢本美鈴は校庭にいる4人組とリーダー格の男がニヤニヤと笑ってるのに違和感を覚えた
「宮本さん、何故彼らはあの様に笑ってるのでしょう?」
「ふん、どうせ女ばかりだと舐めてるに決まってる」
と、宮本は吐き捨てる
本当にそれだけなのだろうか?とても嫌な予感がするが
気にする必要はないだろう
「ふむふむ、では始めましょうか」
「早めに終わらせなければ…」
「何を急いでるのぉ?」
「宿題が終わってないんだっ」
という話をしてるとリーダー格の男が話しかけてくる
「やぁやぁ麗しきお嬢さん達、私達はちょっと悪い事をしただけで君達に狙われるような事はしてないのだが?」
「ほう?では身柄確保に協力してくれないか?」
「無理だなぁ、俺達は無実だしなぁ」
と、おどけた調子で答える、それに宮本はイライラし始める
「まったく、困ったわねぇ…さっさと捕まえて、後は隊長達に任せてもいいんじゃなぁい?」
「その通りだな、副隊長はどう思う?」
「私は構いませんが、彼達が大人しく聞いてくれるといいんですけど…」
「有り得んな」
「ですよね…」
リーダー格の男と4人組はニヤニヤしてるが明らかな敵意を出している
日本刀に手を添えて、ふと思い出す
「そう言えば副隊長、今…太陽が照ってるが能力は使えるのか?」
矢本は少し考え
「満月でもなければ夜でもないので無理ですね!」
と、元気よく答える
「あ、私も援護は出来るけど戦えないからぁ」
「うーん、使えない副隊長と同僚だなぁ!」
宮本は考えるのをやめた…自分しか戦える人がいないらしい
「副隊長と雨宮は私のサポート!接近し過ぎないようにっ!」
「はぁ〜い」
「了解しました」
苦労人である宮本は泣きたくなった、この人達自分の得意分野じゃないからって適当に言ってる
「ちっ、やっぱ戦うしかないよなぁ、おめぇら!女に負けるなよ!」
リーダー格の男が他の仲間に言う
宮本は日本刀に手を添えつつ体を倒し走り出す
居合の構えをとり、1番近い…この場合男Aとしよう、男Aに日本刀を振るう
が、日本刀と玉虫色の液体が接触して火花を散らす
「くっ!」
あまりの硬さに一旦後ろに下がる、手は軽く痺れていた
「宮本っ!」
雨宮がカバンからビー玉サイズの鉄球を数個取り出し敵全体に投げつける、あまりコントロールは良くないのか何個かは外れるがそれでも1個、男Bに当たる
しかし、それも玉虫色の液体に当たって地面に落ちる
「ちょっとー!なによあれ、あんなのあったら私の攻撃意味無いじゃない!」
文句を言う雨宮に男Bが玉虫色の棒を振りかざす、間一髪避けるがそれでも危険だった
男A、C、Dはそれぞれ玉虫色の武器を持ち宮本にAとC
矢本にDが向かい全員戦闘する形になった
ただ1人、リーダー格の男は全員の行動を観察していた
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宮本は焦っていた、仲間と分断された上に2人は現状戦える状況じゃない事がさらに宮本を焦らせる
「くらえ!」
男Aが玉虫色のナイフを振りかざす
とっさに男Aの方を見て能力を発動させる、すると男Aの動きの『先が』見えるようになる
男Aは振り下ろしたナイフを宮本の右肩に突き立てそのまま押し倒し首を切る…という未来が見えた
宮本はすぐさま日本刀を切り上げ玉虫色のナイフを弾く
そしてそのまま男Aの胸元を蹴り男Aと距離をとる
「全くもって好きになれん能力だっ!」
そのまま日本刀を男Aに振るがまたしても玉虫色の液体に弾かれてしまう、どうやらこの玉虫色の液体は男達の体に入りまるで生きた防具のようになってるらしい
「っ!」
男Aとの戦闘に集中し過ぎ、男Cの攻撃に気づかなかった為
玉虫色の棒の様なもので背中を殴打される、背中に激痛が走るがどうにか耐え日本刀を下から背後に向けて切り上げる
が、またしても玉虫色の液体に弾かれてしまう
「勝てるのか…?」
そう思いつつ、日本刀を構える
勝てるか勝てないかじゃなく、勝たないとならないから
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「困りましたね」
矢本はそう言って目の前の男Dを見る、手には玉虫色のハンマーが握られている
「あ、平和協定とか興味ありませんか?」
「うるせぇ!このアマが!」
と、男Dはハンマーを大きく持ち上げ振り下ろす
矢本は何もせずただ、振り下ろされるハンマーを見て
「あ、夜ではないですけど一瞬なら使えるんでした」
と、右腕を振り上げる
すると右腕に絡みつくように白い風が吹き大きな鉤爪を作る、鉤爪はハンマーに当たると横にずらした
鈍い地面を叩く音が響き、男Dの動きは一瞬止まってしまう
「あ、隙ありです」
と、鉤爪を男Dに向けて突くが、やはりと言うべきか玉虫色の液体に弾かれてしまう、そして鉤爪は霧散して消えてしまった
「む、やはり長くは保てないようですね」
と、困ったように考え込む、男Dはその間にハンマーを持ち上げ下がる
「どういう原理なんですかね」
魔術の事なんてさっぱりな矢本は無くなった鉤爪を生成する為に能力を発動する
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「ちょっとちょっとー!私戦闘なんて無理よぉ!?」
全力で走る雨宮とそれを追いかける男B、足はそこまで遅くない雨宮は出来るだけ全力で逃げ
逃げる合間に能力を使いつつ鉄球を投げてみる
が、玉虫色の液体に阻まれて当たりもしない
「なんか私だけ難易度高いと思うけどぉ!」
人生でここまでダッシュしたのは初めてかもしれないと言うほど走り…突然男Bが音を立てて倒れる
「え?」
男Bの頭の側頭部に穴が、雨宮はこれを銃弾の穴と理解した瞬間安堵し座り込む
「はぁー…助かったわ…助かったわ、雨森」
と、トランシーバーを使い仲間に感謝を言う
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地上から50mの高さあるビルの屋上、そこに2人の男女がおり1人は双眼鏡を使い遠くを見ており1人は寝転がって『スナイパーライフル』のリロードをしていた
「なかなかの腕前っすね、雨森さん」
「私にかかれば…あ、この腕を見込んで経費で猫カフェの料金出ません?最近貢いでるからか金欠で…」
「いや知らないっす」
ばっさり切り捨てて天田は双眼鏡を覗く、明らかに他の男達とリーダー格は驚いている、突然仲間が死んだのだ
そりゃそうだろう
「さーて、これで分かったっすね」
「えぇ、どうやらあの液体は攻撃を防ぐが完璧ではない…ですね」
「そうっす、後はあちらに任せて私達は撤収っす」
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突然の出来事に宮本は一瞬考え、1番早く導き出せた考えを実行に移す
まだ突然死んだ仲間に動揺して動かない男A、Cの間を素早く横切り矢本と戦闘をしている男Dに日本刀を投げつける
「がっ!?」
男Dの首に刺さり貫通し根元まで刺さってしまう
どうにか抜こうとするがそれが逆効果になり傷口を広げ最後は血の泡を吐きながら倒れてしまう
「どうやら意識外の攻撃には疎いようだ」
「あ、そうだったんですね」
と、日本刀を抜く宮本と矢本が合流し雨宮も急いで合流する
「さて、原理が分かれば後は簡単だ…」
と、話してる時
乾いた音が響き、キン!という金属音がする
「…私が死ぬ未来が見えなかったら即死だったな」
と、欠けた日本刀を見る
そしてある方向を見ると拳銃を宮本に向けているリーダー格の男が怯えた表情で立っていた
「て、てててめぇ!あまり舐めた事してると次はお前らが死ぬことになるぞ!」
今になって死ぬという恐怖に直面したようだ
「須郷の野郎が来たらお前らに勝ち目なんてねぇ!…!?…っはははは!見ろ!須郷が来たぞ!」
1人で騒ぎ他力本願な男が体育館の方を指す
体育館からは2mの大男がノシノシと威圧感を出しながら歩いてくるのが見えた
「くはははははは!!!これで俺はこの街を…掌握…でき…」
と、声が途切れる…何故なら
「あれ、なんか嬉しがってた奴黙ったぜ?」
「くっそ、俺達みたいなイケメンが出てきたからか!?」
「えっと…かしわざき?今多分そういうテンションの場面じゃないと思うけど…」
「あぁー…うるせぇ…」
須郷の後ろにはボロボロだが宮島と柏崎、そして須郷の背にはエンが乗ってたからだ
「つかエンお前セミ?セミなの?」
「違うもん!かしわざきいい加減にしないと怒るよ!」
「こっちは隊長権限を使用するぜ!」
「隊長子供相手に何してんだよ…」
わちゃわちゃと喋りながらやってくる集団に男達とリーダー格の男は戦慄する
「んで?俺を使ってどうするってんだァ?」
『超人』須郷雅弘を目の前に、リーダー格の男はこう思う
どうやって生き延びるか…と
どうも、友人がエン中毒気味なのでどこの山に埋めるか考えてる私です
どんな強い技や攻撃や防具でも長所もあれば短所もある…というのが今回の話です
今考えたらデロッデロの玉虫色の液体が体に入ってるって嫌ですね、寄生虫か!
では明日、また次の話で会いましょう