ファースト・オブ・バレット   作:パルバール

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第16話『決着』

逃走中の所発見されたタヌキは命乞いを初めたが仕事に強制送還されました、今後のタヌキの活躍にご期待ください

 

情報屋:軟禁されたタヌキ

 

───────────────────

 

空気が震えてるような感覚がする、須郷雅弘が歩く度に

例えるなら熊に直面したかのような緊張感と威圧と恐怖がビシバシと体に当たっては震えが止まらなくなる

 

「お、お前…『死者の手』はどうした…?」

「あぁ?んなの知らねぇよ」

 

須郷はそう吐き捨てる

 

「くっ、くそ!『酷使せよ!死者の手!』」

 

リーダー格の男は須郷の中に居るはずの『死者の手』を操る為に呪文を唱える、がどんなにやっても須郷に変化は無く魔力の無駄遣いで終わってしまう

 

「嘘だろ…?」

「嘘かどうかは知らねぇがよ、お前…俺の仲間に手を出して無事でいられると思うなよ?」

 

と、指を鳴らし握り拳を作る

 

「んじゃやるか…宮島、お前は残りを宮本と雨宮と矢本で片付けろ、俺は…この超人のサポートをしてやるか」

「ふん、足引っ張るんじゃねぇぞ?」

「馬鹿言え、エイレーネーは元々サポートする為に作られた組織だ、今は昔と違うがサポートくらいなら得意分野だ」

 

ナイフを抜き構える柏崎と拳を構える須郷が並び、リーダー格の男と向き合う

 

「どうやったか…知らねぇが…『死者の手』がある限り俺達に負けはねぇ、さっきみたいに不意打ちしようとしても気をつけれりゃ意味ねぇぜ…?ほら、休戦にしないか?な、なぁ?」

 

リーダー格の男はどうにかしてこの場を離れたかった、プライドもへったくれも今となっちゃ知ったこっちゃない

 

「と言ってるが?」

「寝言は寝て言え、お前は確実にぶっ殺す!」

 

問い掛ける柏崎、それに答えるうに須郷は怒気を含ませながらリーダー格の男を睨む

 

「…………くくくく…ははははは…」

 

リーダー格の男は静かに笑い

 

「くはははははははははははははははははははは!!!」

 

突然狂ったように笑い出す

手負いの獣程気をつけろ…とはよく聞くが

 

「んじゃ、やりますか」

「おう!」

 

はたして超人に勝てるかな?

 

────────────────────

 

先手は俺が取る事に成功した、ナイフを持ち体勢を低くして走る

狙うはアキレス腱、あそこを切られたら大抵の生き物は行動を制限出来るが…

 

「っとー!?」

 

接近したのを確認して玉虫色の液体は男の手の中で大きなマチェーテのようなものに変わり、切りつけてくる

寸前で止まり事なき得たが後一歩進んでたら首が飛んでたな

 

「やっぱり一体一だと分が悪いっ!」

「どけ!」

 

俺が気を引いてる間に須郷が来ており、リーダー格の男にその力を使い殴る

リーダー格の男はまともに当たり地面を数回バウンドして約25m程飛んだ、あんなのまともに当たったら即死だろ…

 

「く…がぁ!…ははは…目が回った」

 

が、何事も無かったように立ち上がり少し危ない笑い方をしている

 

「おいおい、一応手加減したが普通立てねぇぞ」

「ってことは、あれは衝撃もブロックするのか…」

 

無敵のスーツかな?あんなのよく呼び出せたな…

 

「…とりあえず俺が何度か仕掛けるからお前は1発違う場所狙ってくれ、もしかしたら薄い部分があるかもしれない」

「いいがよ、死ぬなよ?」

「ほざけ、まだ死ぬには早い」

 

そう言い俺はナイフを構え走る、出来る限り接近しないと攻撃すらできない

 

「おら!防御しないと切られるぜ!」

 

ナイフを斜めに、縦に、横に、切りつけるがマチェーテや玉虫色の液体でガードされてしまう

ナイフを見るとかなりボロボロになっていた、エイレーネー日本支部特製のナイフなんだが…

 

「こっちだよ!」

 

と、また須郷が一瞬の隙を突いて拳を叩き込む

しかし今度は吹っ飛ばず、少し横にずれただけだった

 

「おいおい!須郷お前手加減してる場合かよ!」

「うるせぇ!さっきよりも本気でやったぞ!どうなってやがるんだ!」

 

リーダー格の男はマチェーテを振り回し俺と須郷を退かせる、顔は相変わらず危ない顔をしている…正気がなくなりつつある…のか?

 

「おいチビ」

「誰がチビだお前?ん?削られたいか?」

「いいから聞け」

 

と、俺の横に来た須郷…いや近いわちょっと見上げるのが辛いんだけど

 

「…打開策はある、だがちょっとばっかし隙が生まれる」

「…え?つまり何?」

「だから、俺が隙だらけになるから守れって事だよ」

「いや無理だからあれ、あれ見ろよちょっとイってる顔」

 

そう話してるうちもリーダー格の男はマチェーテを振り回し俺達に攻撃している、避けるだけなら簡単だ

 

「この汚ぇ色のやつをどうにかすりゃいいんだろ?」

「まぁ、多分な」

「ぜってぇ成功させてやるから、手伝いやがれ」

「えぇー…っと」

 

横振りで振られたマチェーテをバク転で避けつつ考える

現状考えられるのはエンの能力を使う事だが…あれは宮島が囮になったから出来たことで今はもう使えない…

 

俺の能力は使えない…他の仲間のも現状使えない…

乗るしかない…か

 

「ああ…くそ!死んだら化けて枕元に立つからな!」

「任せとけ!どうせ失敗したら俺も立つ側だ!」

 

縁起でもない事を言いやがる…俺は何度目か分からないマチェーテの振りを避け一気に男の胸元に近づき首を掴もうとする

が、やはり玉虫色の液体が邪魔をする

 

「残念、お前が守るべきなのはこっちだ」

 

掴んだ手を首に回し固定する、そして右手に持っていたナイフを男の目に向けて刺す…が金属の折れる音と目の前を回りながら飛んでいく刃、やはり玉虫色の液体はかなり固いようだ

だが

 

「上手くやれよ!」

 

急いで離脱する、俺の目線の先には我流じゃない…明らかなその道の者の構えをした須郷がそこにいた

 

─────────────────────────

 

親父に格闘技を教わった中にある技があった、それは防具を身に纏ってたり厚手の衣服など

打撃を緩和してしまうものに対して有効な物らしい…あの時はなんの意味があるのか分からずサボり気味だったが

 

「今だけは感謝するぜ、親父…」

 

須郷は構える、数年ぶりだが体が覚えている…準備は終わった、後は

 

「てめぇの敗因は…守る者がいなかったことだ」

 

目の前の男を昔の自分と重ねる

拳を柏崎の攻撃で目の周囲についた破片を取り除いてた男に向け、走り出す

男はそれに気づき液体をガードに使う

 

「もう意味ねぇよっ!」

 

構えてた拳を一気に液体に当てる

液体の防御は完璧だった、なのに男は大量の吐血し地面に膝をつく

 

「須郷流『震破拳』…さっきの会話聞いて液体の方に攻撃すると思ったろ?本当の狙いはお前なんだよ」

 

リーダー格の男は薄れ行く視界の中見えたのは倒されていた仲間と、負けたと言う真実だった




どうも、無事(?)友人を埋めた私です(予定)

今回の話、超人須郷雅弘の編(ちょっと本能寺の変っぽい)は明日でラストとなります
これから須郷はどうなるのか…乞うご期待

あ、あとあと少しでUA(意味をちゃんと理解出来てない)が200なんですよね
皆さんありがとうございます、やっぱりあれですね、次は…5000兆を目指しますかね…5000兆というパワーワード…

あ、ちなみに『震破拳』は「しんはけん」と読みます

では明日、また次の話で会いましょう
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