社畜タヌキ、定時退勤したいが同僚の目が怖い…今日のお仕事はお休みさせてもらいます
情報屋:社畜タヌキ
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あの後エイレーネーの処理班が来て須郷は一時的に身柄を保護する事になった、意外にも須郷は抵抗はせずエイレーネーの贔屓にしている病院に連行される
あの玉虫色の液体が体内に入ったからには何があるか分かったもんじゃないからだ
が、意外にも検査の結果は至って普通…それどころかあの不良共も傷はあるが何かある訳でもないようだ
須郷は体を槍で刺されたらしいが…超人の回復速度が異常過ぎる…
エンはあれから須郷達の所によく遊びに行く仲になったようだ、ぶっちゃけ超人の近くにいた方が安全なのでとやかく言えないのが歯がゆいが…何かしたら刺し違えても俺は須郷に挑む、何があってもだ!
まぁ、俺達は…
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「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!」
「おい誰か天田を止めろ!女性が出しちゃいけない声出して発狂してるぞ!!!」
積み重なる資料と報告書とデスクワークの数々にとうとう精神がおかしくなった天田を全力で拘束して落ち着かせる。
くそっ!ちょっと報告しないで戦闘したからってここまで仕事増やすか?!
「たっくよぉ…隊長さんよぉ、なーんで超人助けた俺達が仕事増えてあっちは特に何も無いんだぁ…?」
「人避けと支部に報告しないで戦闘、んでそれらが上層部に伝わったせいだよ…報告書にまとめるの大変なんだが」
ここはエイレーネー日本支部、第一特殊部隊…の部屋
矢本と雨宮、雨森達は素早く終わらせてそれぞれしたい事をしている
こいつらパソコン操作早過ぎない?
「そう言えば隊長、結局あの液体は何だったので?」
「全く分からん、うちに魔術師は居ないから一体何の魔術で何の効果…まぁ効果は分かるが…なんなのかは分からない」
雨森の質問に答える、あの玉虫色の液体は男達を倒した後いつの間にか消えていた
まるで役目が終えたように音も残さず
「ま、捕虜にしてるから聞き出すだけだよ、という事で雨宮頼む」
「…いいけど、嫌なのよね…この能力使うの…」
渋る雨宮…まぁ嫌ならいいんだけどね
「あの敵は何処からのだったのでしょうか?」
「恐らく超人に怨みがある連中の1つだろ、良くも悪くも超人ってのは有名人だしな」
「なるほど…しかし魔術を使ってくるのは凄いですね」
「だな」
確かに魔術を使ってた…が、使えるのはあいつらじゃなく
『あいつらに呪文を』渡した奴だ…明らかに関わっている
誰かは分からないが確実に『魔術師』が…
「ん、そろそろ行くか」
「お供しましょうか?柏崎さん」
「いや、矢本はここに居てくれ、雨宮は…まぁ後で来れたら来てくれ」
「は〜い」
そう言って俺は部屋を出て扉を閉める
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夕方の街通り
須郷はあれから仮面の変わりに何故か兎のお面を付けている、エンの趣味らしい…2mの大男が兎のお面を付けているのはかなりシュールだが…
「兄貴見てくれましか!俺のダンスステップを!」
「ばーか、お前最後転んでたじゃねーかよ」
「うるせぇ!兄貴に聞いてんだ!」
「まじウケる、盛大に転んだもんねー」
「おめぇらうるせぇぞ…エン、そろそろ帰らないと夜になるぞ」
須郷は隣で歩いている少女に言う、未だに人の目に馴れずフードを深く被ってるエンは少し顔を上げて
「えっと…あのね、すごうに二人っきりで話したい事があるから…」
瞬間、不良達によるアイコンタクトが行われ全員が頷く
「あ、いっけねー!妹の迎え行かなきゃ!」
「んあ?お前の妹もう中学生だったろ」
「え?、えええぇ!最近甘えてくるんすよ!えぇ!だからちょっと行かなきゃー!」
「あ、私も〜家に帰って晩御飯作らなきゃ〜」
とか何とか、理由を付けて颯爽とバラけていく不良達
そして全員エンに向かって親指を立て良い笑顔で消えていく
「っーー!!!」
「んだよあいつら…って、どうしたエン?」
「な、なんでもない!」
と、1人で歩いていく
「あ、おい待てよエン!」
須郷は後を追って走る…
ここはホテル等が経営難で潰れゴーストタウンのようになってしまった人気の数ない場所…
須郷とエンが初めて出会った場所だった
「お前突然ここに来てどうしたんだよ」
須郷はすっかり日が沈み街灯が灯り始めた道路をエンと歩く
「…あのね、私すごうと会えて本当に良かった」
「…エン?」
エンは立ち止まり須郷の方を見る
「皆や新しい事や…人が怖くなくなったのもすごうのお陰だよ」
「…まだ知らない奴とかにはビビるけどな」
「ち、違うもん!あれは突然来るのがいけないから!ちゃんと分かってれば怖くないもん!」
エンをからかう須郷、エンは楽しそうに怒り、そして笑う
「…貰ってばかり…私は貰ってばかりだよ…すごう」
「てめぇはまだガキだ、俺達大人はガキを守り育てる義務があるんだよ…まだ俺は学生だがよ」
「うん…けど、私なりにお返しがしたいの…すごう」
エンはフードを外して真剣な顔で須郷を見る、須郷はその顔を見て自分も真面目な顔をする
「…何をするんだ?」
「えっと、あのそういう意味じゃないんだけど…すごう少ししゃがんで目を閉じて…?」
「…しょうがねぇな」
と、須郷は目を閉じてしゃがむ
丁度エンと同じぐらいになる高さだ…エンは須郷のお面を取り
「…『タイムオペレーション』」
と、静かに呟く…須郷の顔にはムズムズする感覚が起こりかいてしまいたい気持ちになるがぐっと我慢する
「…いいよ…目を開けても」
須郷は静かに目を開ける、まず驚いたのは目の前に自分の顔があった事だ
どうやらエンが鏡を持っていてこっちに向けてたらしい…そして
「どう…なって…やがるんだ…?」
そこには『傷一つない男の顔』があった、まるで産まれたて…とは言わなくてもツヤツヤとした綺麗な顔がそこにはあった
「上手くいって良かった…」
「エン、お前がこれを…?」
エンは少し不安そうな顔をする
「や、やらない方がよかった…?」
どうやら顔を勝手に…これは作ったなのだろうか?作ったのを怒ったと思ったらしい
「…いや、なんと言うか…久しぶりに自分の顔を見たぜ」
事件からずっと鏡を見る事が少なかった須郷は鏡の自分をじっくり見る
「しっかし、もっと男前だと思ったんだがなぁ…」
「えっと、今のすごうもかっこいいよ…?」
「ん?あぁ、ありがとうな」
と、エンの頭をわしわしと撫でる
夜の街灯に照らされ一人の男が顔を取り戻したのだった
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暗い部屋が並ぶ地下5層目のさらに下の層
「…何か吐いたか?」
「いえ、特にこれと言って」
金色の髪を揺らしながら柏崎は拷問等を一手に任されている拷問官に話をする
「…ちょっと入っていいか?」
「えぇ、ですが気をつけて」
拷問官の許可を貰い中に入る
「…よぉ?元気か」
「………何しにきやがった」
中にはあのリーダー格の男が椅子にガッシリと固定されて座らせていた、顔には打撲痕が痛々しく残っている
「いや何、何も喋ってないらしいから様子見をな」
と、近くの椅子に座る
リーダー格の男は柏崎をじっと見てケタケタと笑い出す
「ん?何かいい事でもあったか?」
「ははは…あぁ、あったさ」
突然、椅子ごと柏崎の近くに倒して近寄る
驚く柏崎をよそに男は
「無防備に近寄りやがった!けははははは!『酷使せよ!死者の手!』」
男が呪文を唱えると男を中心に魔法陣が浮かび上がり
そして玉虫色の液体がゴボゴボと魔法陣から溢れてくる
「お前を待ってたんだよぉ…お前さえ操れば…」
男の言葉は続かなかった、何故か
それは玉虫色の液体が男の体を包んで骨を砕き始めたからだ
「ギャッ!?い、痛てぇ!?や、やめろ!『酷使せよ!』『酷使せよ!』」
呪文を何度も唱えるが液体は止まることは無く
そのまま男は地面…魔法陣の奥にぐちゃぐちゃになりながら消えていってしまった
「……魔術の才能がない奴が格上の魔術師しか呼べないものを呼ぶからそうなるんだ、魔力の足りないお前は一生奴らの遊び道具だな…」
椅子から立ち上がり外に出る
「すまない、逃げられちまった」
「いえ、一部始終は見てましたので」
「また何かあったら頼む」
「はっ」
柏崎はそのまま上の層に向かう為に歩き出す
「魔術師…早急に対処しないとな」
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「うーん、困ったねー」
Aは周囲を見る、7人いた連中は2人を残して居なくなっていた
「失敗するだけでは飽き足らず全滅とは呆れるねぇ」
と、コツコツと部屋の中を歩く
残った2人は怯えながら嵐が通り過ぎるのを待つように静かにする
「困ったなー…」
「お困りのようですね」
3人しか居ない部屋の中で4人目の声が響く
2人の男達は驚き周囲を見て、Aは入口を見る
「んー?誰だい?君?」
「どうも、私長内青葉と言います、お見知りおきを」
超人『長内青葉』がそこに立っていた
どうも、頭が良くないのがバレそうな私です
あ、いやもうバレてるか…まぁとりあえず、超人『須郷雅弘』編
~完~でごさいます
顔が元通りになった須郷なんですがイケメンではありません、普通のなんか無口の筋肉ムッキムキの人がうむ…とか言ってそうな顔です(?)
次はなんの話になるかは…楽しみに!
では明日、次の話で会いましょう