超人『涼風緋彩』
武道術の達人でありながら、その機動力をフル活用して
相手を翻弄する攻撃を得意とする超人である。
風の噂では跳躍力は8〜10m、2段ジャンプ出来る、武道術は使えば相手の骨が簡単に折れてしまう等々…
相棒である超人『道華翔太郎』とタッグを組んでいたが
突然別々の事務所を立ち上げ活動を共にしているのを見かけることは無くなった
『超人』情報屋:不満げタヌキ
────────────────────
朝、窓から朝日が入ってきて目を覚ます
気だるくやる気が起きないが起きなければならない、そう思いベッドから起き上がり背伸びをする
目元付近まで伸びた髪を横に流しそれなりに整った顔立ちは眠たそうな顔でぼんやりとした雰囲気を出す
朝はコーヒーを飲むことから始まると考えておりコーヒーを作り始める、インスタントのコーヒーを作りコップに注ぐ…香りはいい匂いだ
ゆっくりとコップを傾けて…吐き出す、物凄く不味い
「うーん…ボクが作ったのじゃ美味しいの作れないや…」
そう言い立て掛けられている写真立てを見る、そこには30〜40代の男性と10代の青年と少女の姿が写っている
「…やっぱり君のコーヒーが1番だよ、翔太郎」
そう言って少女…涼風緋彩はコーヒーを置き朝の支度を始める
───────────────────
「おらグラァ!新しいナイフの注文だグラァ!」
俺は5層目…開発部の扉を蹴破り中に入る、研究員達はざわっ…となるが俺を見た瞬間何事も無かったように仕事を続ける、俺も気にせず奥に進む
「なぁ、開発部長いるか?」
「一番奥の机に寝てますよ」
「おう、ありがとうな」
話しかけた研究員によると奥にいるらしい、礼を言いつつ俺はどんどん奥に進んでいく
しばらく歩き目的の場所に辿り着く、机には謎の薬品が入ったフラスコに明らかに多いエナジードリンクの山…の中に1人の男が埋もれていた
「起きろ、仕事だぞー」
軽く揺するが起きる気配はない
「…甘味処のどら焼き…」
と、耳元で囁くと勢いよく起き上がり俺に詰め寄ってくる髭面の男…怖いわ
「近い近い、落ち着けよ田村さん」
彼の名は田村清彦、黒髪のボサボサ、黒目眼鏡、白衣を着て髭面が目立つが開発部の最高責任者で開発部長である
エイレーネー日本支部の武器や防具等を製造している部署であり俺のナイフもここ製なのだ
「……………どら焼き」
…あと田村さんは大の甘味好きでよく食べている…
髭を剃ればイケメンだし見栄えにはなるが田村さんにとっては脳の栄養補給だから外見を気にしないんだよな…
「あぁ、それよりもちょっと新しい武器の件なんだが」
「………どら焼き」
「…後で買ってくるから」
キラキラした目をこちらに向けてくる田村さん…おっさんにそんな目で見られても嬉しくない
「んで、新しい武器なんだが…ナイフに魔力を付けたいんだ」
「……………難しい」
武器や無機物に魔力は宿らない、その為俺の要望はかなり難しい事だった
世界でも魔力を持ち合わせている武器や物が存在するがそれらは偶然の産物で出来上がった物でそう簡単に作れるものでは無い
だが
「………けど作ってはみる」
田村さんはエイレーネーの一二を争う優秀な発明家だ
必ず俺の要望に近いものを作ってくれるだろう
「助かるよ田村さん、んじゃ後は…」
と、研究所を出ようと歩き出す…後ろに立っていた人物に気づかずぶつかってしまうが
「………またか…今度はなんの用だ?」
『………………』
そこにはガスマスクを付け金髪のポニーテールを揺らしている少女が立っていた
「……また喧嘩…?」
「いや、そういうわけじゃないけど」
様々な理由があるが俺は…
「…まぁいい、田村さんありがとうな」
と、無理やり少女の横を通る…が
「………………待って」
と、何故か田村さんに腕を掴まれ行動を制限される…
「…田村さん、これは俺の問題であって貴方には関係…」
と、言いかけてる途中なのに田村さんは俺の手を無理やり引っ張り手に何かを置く
…それは1万円札だった…
「…あー…田村さんこれは?」
「………どら焼き」
と、白衣のポケットに手を入れて何かを探し始める
って今スーパーボール出てきたぞ、田村さんそのスーパーボールで何してたんだ…
「…………あった」
田村さんが取り出したのはクシャクシャになったチラシだった、それはどうやら有名などら焼き等の専門店らしく…
「え、買ってこいって事?」
「………そう」
…やけに全力で掴んでくるなぁ…とは思ってたけど…
「あー…うん…買ってくるよ…だから武器頼むね」
「………………(コクコク)」
田村さんは嬉しそうな表情でパタパタと仕事場に戻る
俺は…何となく気まずくなりその場を退散した…なんで俺が逃げるように帰らないといけないのか…
─────────────────
「行列はもういいかな…辛いわ」
田村さんにパシられ長い行列に並んでもう心身ともに死にかけな俺は手に入れたどら焼きを片手に道路を歩く
「足が……どっか公園で休憩するか…」
丁度近くに公園があったので急いで中に入りベンチに座る
「はぁー…………ん?」
公園の日陰に位置するベンチで休憩してると不可思議な光景が視界の先で行われていた
「よーしよし…猫ちゃん落ち着いて…」
と、猫に凄い真剣な顔で近寄ってる銀髪の少女がいた
危ない奴だと思った俺は、急いでこの場を逃げなければならないという生存本能で立ち上がろうとする…が…不審者(?)から逃げるように猫が木の上に登ったのを見て一瞬視界をそっちに向ける
「あちゃー…困ったなっと!」
その少女は約6m程の高さにいる枝にしがみついていた猫まで『垂直跳び』で飛んだのだ
「はぁ?!」
あまりの現実離れした現象に思わず声を上げてしまう、そして嫌な汗がダラダラ流れる…あの銀髪…あの脚力…
そして少女は猫を優しく抱き抱えて地面に着地する
俺が声上げたからか、俺の存在に気づき慌てて俺の方にダッシュしてくる…やべぇ…それなりに離れてたのに2秒で来たぞ…
「あの、その!君…ボクがやった事は…そのー…見なかった事にしてくれないかな?」
俺の目の前には困った顔をした『超人』涼風緋彩が立っていた…嫌な予感がする…
どうも、5〜10分くらい投稿と言ったな…あれは嘘だ…(ちょっと早めたんです…)
今回出てた涼風緋彩…ボクっ娘です、現実にいるんですかね、ボクっ娘…
では明日、次の話で会いましょう