道華翔太郎、その持ち前のステルス能力で他の超人を寄り付かせない程の実力を持ち合わせている
超人になる前は同じく超人になる前の涼風緋彩と共にとある人物の元で探偵業をしていたが、その人物がとある依頼の途中で事故死してから別々の道を歩むようになる
超人達の中で一二を争う程、情報が公開されておらず
ファン達の間ではちょっとしたアイドル的な立ち位置になっている
情報屋:タヌキ
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「あ、足が…」
約小一時間…いや普通に3時間くらい説教されていたせいで足が棒のようだ…田村さん怒ると怖いんだよな…
外はもう夕方だ…夕焼けが地上を照らしてる中俺は車に乗り込みエンジンをかける
「しっかし、流石にそんな直ぐに作れないとはいえ訓練用のナイフを渡されるとは…」
田村さんは優秀な発明家だ、だがそんなすぐ作れるわけもなく代用品として訓練兵が使っているナイフを渡された
確かにこれも素晴らしい物だとは思うけどな…
「訓練時代が懐かしいよ…」
苦しくも楽しかった訓練時代…そして思い出したくない事がフラッシュバックする
雨の中、助けられない命、自分より他人を心配する…
頭を振り思考を切り替える、思い出して後ろばかり見ても駄目だ…先の事を考えなければ
そう思いお昼に会った超人の事を思い出す
「やっぱり超人ってのは化物揃いだな…」
車を走らせ、あの脚力と須郷の剛腕を脳内で比べる
パワーだけなら須郷の方が上だが…機動力は明らかに涼風緋彩の方が上だな…そう言えば
「他の超人はどうなんだろうな…」
超人、長内青葉、道華翔太郎…
情報としては素性を軽く知っている…というよりこの2人の情報は無いに等しい、名前と年齢…超人としての能力等は判明すらしていない謎が多い分類の超人だ
「あんまり関わりたくない…ん?」
車を走らせ山道を走ってると大きな岩が道の真ん中にポツンと置いてあるのが見えた
周囲には落石する崖も無ければ森だ、大きな岩が落ちてたとしても道の真ん中に転がってくるわけがない
「……ちっ…」
俺は訓練用のナイフを腰に装備して外に出る
防具は支部に置いてある、武器は不安になる訓練用のナイフたった1本…普通なら逃げる場面だが
「…俺が来た道に岩なんて落ちてないんだがな」
来た道にも岩が道を阻むように置かれていた、車では逃げれそうにない
「姿を見せたらどうだ?それとも俺が怖いか?」
軽く挑発する、ここまで段取りよく策を考えてる奴がこんな安い挑発に乗るわけもなく何も起きない
いや、起きていた
夕日を背後に1人の男の姿が『現れた』それは現れた
…と言っても過言ではない、空間に突然男の体が少しずつ現れ立っていたのだ
黒いハット帽に黒髪、その黒目は真っ直ぐ俺に向けられていた…明らかな敵意を含ませて
「手荒い歓迎だな、お前はなんだ?昔殺った奴の仲間か?それとも関係者か?もしくは」
と、俺はナイフを腰から抜き構える
「超人…か?」
狙われる理由は分からない、だが目の前の男は普通ではない威圧感と能力を見せつけてきた
そしてあのハット帽…超人『道華翔太郎』の特徴的な物と一致する
「………1度だけ言う、俺達に関わるな」
目の前の男…翔太郎は俺に向かってそう言う
「関わる?なんの事かさっぱり見当もつかない」
白を切る、少しでも情報を手に入れなければ勝てない
「…今この風は泣いている…」
「………」
「何故か分かるか?」
「…さっぱりだな、後学の為に教えて欲しいな」
翔太郎はゆっくりと1歩、前に足を踏み出し
「お前らみたいな悪党がいるからだ」
そう言い終わる翔太郎の『その姿が消える』、まるで漫画やアニメで見る光学迷彩のように、体の左から空気に溶け込むように
「ちっ!」
俺は完全に消える前に一撃叩き込むつもりで接近する
が、後一歩遅く翔太郎は完全に消えてしまう
「超人っていうかエスパーだろ…」
ナイフを後ろに移動させ体勢を低くする、見えないというだけでここまで恐ろしいのか…
「ぐっ!が…っ!」
背中に激痛が走る、一瞬の油断と予想外の攻撃により膝をついてしまいナイフを取りこぼす
一瞬見えた翔太郎の姿はまた消え始めナイフは遠くに蹴飛ばされてしまった
「くそが!」
翔太郎が消えた場所に回し蹴りをするが当たった感触はしない、むしろ逆に俺の右膝、腹部、右肩を蹴られたらしく痛みが体に制限をかける
ふと、俺は違和感を感じた…手加減されている…?
「お前…手加減するなんて余裕じゃないか?」
虚空に話しかける、翔太郎はここの何処かにいる
翔太郎の蹴りは確かに脅威だが躊躇や戸惑いを感じる
「……ここだ!」
一瞬の気配を感じ、そこを上段蹴りをする
鈍い音と確かな感触がする、ビンゴだ
しばらくすると、どうやら顔に当たったらしい…鼻血を流しており血を拭っている
「おいおい、お前は何しに来たんだ?」
何とかなってるように見えるが超人に勝てるわけがない
だから話し合いで解決したかったが…
「悪党に話すことは無い」
そう言って翔太郎はまた姿が消える…顔に当てた蹴り…あれはまぐれだった
これから起きる事は…語るのは後にしよう
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「ぐっ…ぁ…はぁ…はぁ…」
あれから俺は攻撃を避け、避け…たまに反撃するが当たらずまた避ける作業
翔太郎の蹴りの一撃はそこまで重くないのが救いだったがダメージは蓄積していき、もう膝をつくだけで精一杯だ
「がっ!?…はぁ…死体蹴りか…?ん?」
満身創痍の俺を執拗に攻撃してくる翔太郎にジョークの1つ飛ばしてやるがこっちに答えることなく攻撃を続けている
もう姿は消えていない、だが俺は反撃する気力すら起きない…俺は仰向けに倒れる
「…この選択で間違いない筈なんだ」
微かに翔太郎の声が聞こえる、選択…?
「だから俺はっ!」
と、俺の頭目掛けて足を合わせる
やめろよお前…頭蓋骨意外と固くて潰すには時間かかるんだぜ…?流石に俺もキツいってもんだ
そんな言葉すら出てこない程俺はボロボロだった、どうしたもんかな…
翔太郎が振り上げた足を下ろす…が、その足は俺の眉間の数ミリ手前で止まっていた
見えるのは翔太郎の靴底と、ゴツゴツとしたデカい手だ
「おい翔太郎、お前何してんだ…?」
「…雅弘」
翔太郎の足を掴み困惑した顔の超人、須郷雅弘が立っていた…その顔はエンが用意した兎のお面を付けている
…やはりシュールだ…
「…離せ」
「すまねぇが俺の知り合いがボロ雑巾みてぇになってるのを見て素直に聞くわけにはいかねぇよ」
と、その手に力を込める…力加減が出来るようになってそんな器用な事が出来るようになったらしい、てか誰がボロ雑巾だ
「…雅弘…お前やっぱり…」
「んぁ?声が小さくてよく聞こえないぞ?」
小声で何かを言う翔太郎に文句を言う須郷
「…もう一度言う…離せ、小学生でも分かるように教えてやらないと分からないか?」
「なんだ翔太郎、喧嘩売ってんのか?」
須郷の手に力が加わる…翔太郎は涼しい顔で須郷を睨んでおりいつ戦闘が始まってもおかしくない
「あー…須郷実はそいつに喧嘩ふっかけたのは俺でな、今ボロボロにされて…今そいつ止められてると俺が凄い恥ずかしいというかなんと言うか」
超人達がこんな所で戦闘を始めたらニュースどころの話じゃなくなる上にエイレーネーの場所がバレる恐れがあった
だからここは穏便にすませよう、翔太郎にお前も須郷と戦いたくはないだろ?というアイコンタクトを送る
「…んだよ、だせぇな柏崎」
「うるせぇ、超人に勝てるかなーって思ったんだよ」
須郷はパッと翔太郎の足を離してやる、翔太郎は数歩後ろに下がると姿が少しずつ消えていく
その顔はなんとも言えない顔をしていた、不安と後悔している奴の顔だ
「…翔太郎の野郎…変わっちまったな」
「そうなのか?まぁ今はとりあえず俺を運んでくれねぇか?全身の怪我がやばくてな」
「おう、んじゃ行くか」
と、俺を脇に抱え道を塞いでた岩を砕き俺の車は横に移動させられた…片手で…
「ん?」
脇に抱えられている為視界が固定されてるのだが何故か俺の同じ目線にエンがいた…てか背中に張り付いていた
「…お前何してんの…?」
「す、すごうが…急に走って…あの…柏崎私の迎えに来ないから文句言うって…掴まってたらここに…」
「ごめんちょっと何言ってるか分からない」
とりあえず…須郷に救われて俺はエイレーネーの医務室に運ばれていく
医務室に着いた俺はしばらく安静と言われベットに横になって一休みする
この件でエイレーネー日本支部には2つの事が実行に移されていた
1つ、エイレーネー日本支部所属で武装部隊の隊長が狙われた事により超人、道華翔太郎は監視を付け今後の行動をチェックする事、エイレーネーに不利益な事をしていた場合殺処分が決定される
2つ、今回の件を聞いた第1特殊部隊、副隊長が単独で道華翔太郎の所に向かった事だった
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暗い部屋…『道華探偵事務所』
そこには机に立て掛けてある写真立てを見てぼんやりとしている男…翔太郎の姿があった
「………師匠…俺はどうすりゃいいんだ…」
翔太郎はそう言い写真立てを手に取り眺める
暗く静かな事務所にノックの音が響く、この時間は誰かがくる予定は無い…翔太郎は写真立てを元の位置に戻し『ステルスモード』をいつでも発動出来るように準備をして
「…開いてるぜ」
ノックに返事をする…ノック音はしなくなり、ドアノブが回され1人の人影が入ってくる
『初めまして、道華翔太郎さん…貴方を殺しに来ました』
それはガスマスクに黒の迷彩、完全装備の女性からによる
殺害宣言だった
どうも、この前友人に文章力と語彙力の差を見せつけられた私です
…もっと上手くなりたい()
さて、今回ですが…実は超人ぶっちゃけ真正面からじゃ勝てません!
ぶっちゃけ人外なんですよね…超人怖い
ではまた明日、次の話で会いましょう