ファースト・オブ・バレット   作:パルバール

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第23話『再開』

 

エイレーネー日本支部

第16、17特殊部隊の生き残りが発見された、あの壊滅した状況…山の中に逃げ込み生存していたのを確保しこの件について話を聞くが瀕死の状態の為に聞き出せなかったが一言だけ『悪魔』…と意識を手放す前に言い残した模様

回復次第話を聞き出す必要性がある為医療班の活躍に期待する

 

『通達』エイレーネー日本支部、支部長 岸井誠二

 

───────────────────

 

「いやぁー…まさか君がえいれーねー…?って所の人だったとはね…あ、クレープ食べる?」

「いや、まぁ…知ってたら怖いわ…あ、イチゴ入ってるやつな、クリームたっぷりの」

 

現在お昼の街中のクレープ屋前

俺と涼風緋彩は街の怪しい場所を片っ端に探したり聞き込みをしたりする作業をしている、この街はかなり大きい

しかも10割中4割は人が住んでいないゴーストタウンのような場所になってしまっていて2人だけでは正直言ってお手上げ状態である

 

「しかし…どこも超人超人…話のタネは超人ってか」

「ははは…ボク…あまり超人として有名じゃなくて良かったと今思ってる…」

 

街の聞き込みをしてみたがどこも道華翔太郎の行方不明になった話ばかりしている、まぁ彼等にとってはこの街のヒーロー的な立ち位置でもある超人が行方不明になるのは…想像出来ないか

 

「あ、探偵のおねーちゃんだー!うちの猫見つけてくれてありがとー!」

「あら緋彩ちゃん?この前助かったわぁ…あ、そうだこの飴ちゃんあげるから食べちゃいなさい」

「押忍!涼風さんお久しぶりです!今度是非うちの道場の指南に来て欲しいです!」

 

と、クレープ食べてたら涼風の周囲に人がゾロゾロと集まっていた…涼風緋彩は超人…と言うよりも身近な頼れる人だったり、人助けしてくれる良い人だったり、武道の名人でもあり…まぁ超人とは思えないな、うん

 

「ちょ!皆落ち着いてよ!ボク今お仕事してる所なんだよー!」

 

うわぁ…あれが人混みでもみくちゃにされると言うやつか

絶対関わらないでおこう…あ、目が合った…めっちゃ助け求めるじゃん無理無理あの人混みに入れないって

アイコンタクトを送りまくって近くのベンチに座る

 

「しっかし…支部長も無茶言うな…」

 

支部長から課せられた任務は

・道華翔太郎の確保

・例の化物に遭遇した場合弱点をさがすこと(無理しない)

・涼風緋彩の能力を測ること

 

この3つだ…1つ目はまぁ分かる、だが2つ目は正直弱点探す余裕ないと思うが…それに3つ目は超人を引き入れたいという下心が凄いするな…

涼風にはこの任務伝えずに翔太郎探す事だけを教えといたからいいが…ただ化物の事と翔太郎がそれに襲われて行方不明だというのは知ってるらしい

 

しばらく俺がやって来た野良猫を可愛がってたらフラフラになった涼風が俺の隣に座った、ちょっと疲れてない?

 

「酷いよ…助けてくれたっていいじゃないか…」

「いや、邪魔したらあれかなー…って」

 

いつの間にか手には紙袋を持っており中には飴やら色々なお菓子が入っていた

 

「…人気者なんだな」

「はは…そうでもないよ、ボクなりに探偵の仕事をしてたらこうなってたんだ…まぁ失敗も多いけど」

「ふーん…」

 

照れてるのか頭をかいて困ったような顔をする

 

「翔太郎なら完璧に依頼を達成するんだけどね…人付き合い上手くないけど」

「そうかい、それを聞く限りお前らはいいバディだな」

 

涼風は鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしてしばらく思考してるのか何も反応しない、その間にクレープ食い切るか…クレープ美味いなぁ…

 

「そう…なのかな?…うーん…うん、翔太郎はボクの相棒だからね!」

 

そう言って眩しい笑顔をする…くっ!直視出来ねぇ!

穢れてしまった俺の心ではこの純粋な子を直視出来ねぇ!

俺が某目がぁ!…をしてる間に涼風はクレープを食べきり立ち上がる

 

「よし!翔太郎を見つけてボク仲直りするよ!ボクと翔太郎が揃えば最強だからね!」

「そ、そうか…見つかるといいな…」

 

俺も涼風に続いて立ち上がり携帯でこの街の地図を開く

 

「天田、この街で人が少ない場所に目星つけといてくれ」

 

さて…翔太郎は一体どこにいるやら…

 

 

─────────────────────

 

暗く窓を板で塞いだ部屋…そこは何処かの広い工場跡地

翔太郎は痛む傷を手当しながら今後の作戦を考える

あの化物はこの街を脅かす存在だ…だから倒さなければならない…それには怪我を治し探す必要があるが…

 

遠くから足音がする、それに気づいた翔太郎は立ち上がりステルスモードに切り替わる

翔太郎の体は少しずつ空間に溶け込み完全に見えなくなった…足音はどんどん近づいてきて…

 

 

─────────────────────

 

「ここ辺りにいるかな?」

「知らん、まぁ天田が街の至る所を見て考えた結果ここになったんだ、信用していいだろ」

 

俺達は今はもう廃れてしまった工場群がある場所に来ている、昔は街の産業を支える場所だったが全自動の最新な工場が出来上がり廃れてしまったのだ

 

「…微かに誰かがここに来た形跡があるな」

「うん、それもかなり最近」

 

そんな工場が立ち並ぶ道路に数滴の血が落ちていた…

恐らくいる、ここの何処かに

 

「探すか」

「それじゃ、順番に見ていこう」

 

俺と涼風は工場の一つ一つを見て周り何か痕跡が無いか探したが…

 

「…閉め忘れ…かな?」

「最近開けた感じだな、多分中にいる…か?」

 

途中、工場の大きな扉を開けた形跡があった、どうやら中に入ったらしい

 

「…行くか?」

「うん、行こう」

 

中に入るとホコリっぽい空気が充満してるが息ができないという程ではない…そして

 

「あ、見て…!奥に明かりがついてる!」

 

そう言って奥を指す、確かにほんのり明かりが灯っており放置された重機によって見えないが…ここに元々住んでるとかではなければ

 

「道華翔太郎の可能性が高い」

 

そう言って俺は歩いて奥を目指す、こんなにあっさり見つかるとは思わなかったな

ふと、隣を見ると涼風がそわそわしてるのか…ちょっとステップをしている

 

「…行きたいなら先に行ってもいいぞ?俺はどうせ警戒されるし」

「い、いいのかい!?ならちょっとボク行ってくる!」

 

そう言って涼風は猛ダッシュで明かりを目指す…元気だなぁ…俺もあの頃は元気が有り余って…

 

違和感を感じた、それは微かに…だが確信に迫る事だった

 

 

 

 

 

 

『微かに血の匂いがする』

 

 

 

 

「涼風!止まれ!」

 

俺は急いで涼風の後を追う、嫌な予感がする…こんな所でまさか…

 

涼風の背中が見えその、奥を見る

 

 

 

『ケハケハ…ケハハハハハァ…』

 

白い体、アンバランスな大きな腕、小さな顔、その体には赤ん坊から成人までの手が生えており普通の生き物とは言えない

 

「嘘だろ…」

 

その手には血塗れの人が握られていた




どうもー!ちょっと遅れたァ!すみません☆

緋彩って人望あると思ってるいじられキャラです、反論は認めます(?)

ではまた明日、次の話出会いましょう
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