我々がいるこの地球には神が存在する
神と聞いて何を想像するだろうか?ある人は全知全能の神と答え、またある人はこの世界を作った神と答えるだろう
だがこの世界の神は『信仰』されれば神となる
もちろん心からとかそういうのは必須だがそれでも『神に近い何か』になれてしまう、この世界に存在する宗教達はむやみやたらに『神に近い何か』を生まれさせない為に様々な事をしてるが一度生まれ落ちた『何か』は眷属を作り規模を拡大させていく
『信仰』情報屋:無宗教タヌキ
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目の前の情報量の多さに俺は一瞬思考が止まってしまった
なんせあの化物が普通にいて尚且つ手には人間らしき物体を握り締めてるからだ
「ぁ…あれ…?翔太郎…じゃない?」
よくよく目を凝らしてみると確かに握られてる人物?は茶色い髪だった、翔太郎は黒なのでどうやら俺達の早とちりらしい
「ってそんな場合じゃねぇ!涼風、逃げるぞ!」
一応隠してたナイフを腰から抜き涼風に言う、涼風緋彩の脚力なら逃げれる筈だ
「…いや、ボクは逃げない」
「はぁ!?」
こいつ何言ってんだ!?俺はジリジリと後退しつつ化物を見る、手に持ってる物体を放り投げこちらを向いて近づいてくる
「勝算はあるのか?!」
「分からない…けどこのまま放置しても結局変わらない、だからボクは戦うよ、手伝ってくれないかい?」
無茶言う…だが今回は俺と涼風だ…勝てる…か?
「えぇい…くそ!何すりゃいい!?」
「ボクに合わせてくれ!」
そう言って涼風は姿がブレたと思ったらもう行動を開始しており化物に接近すると大きく跳躍して化物の背後を取る
化物は涼風を追うように背後見るが
「遅いっ!」
あの脚力から出る強烈な飛び蹴りを化物の脇腹に直撃する
『ケハッ!?』
涼風の飛び蹴りをモロに食らった化物はその巨体がまるで飾りのように吹っ飛んでしまう
工場の壁に叩きつけら老朽化した壁を砕きそのまま外に飛んでいく
「規格外過ぎるだろ…っと、俺も行くか!」
流石に何もしないのは気が引ける、俺は急いで外に出て化物の姿を探す
どうやら隣の工場の壁まで破壊したらしく大穴が空いた壁とポロポロと瓦礫が落ちている
『ゲハゲハ…ケハハハハハァ…』
化物は吐血しつつも瓦礫の中から這い上がって来た、かなり頑丈な体をしてるな
化物は大きな腕を使い素早く俺に向かってくる…いや俺がやったわけじゃねぇよ
「そっちから来るのは好都合!」
走ってくる化物に向かって走り、スライディングで足の間を通りつつ足とアキレス腱を狙うが…硬い、コンクリートの壁に切りつけてるような感触がする
「またこういう系かよ!こいつらどんだけ俺に苦労させたいんだ!」
化物の突進をやり過ごし立ち上がる、大きな腕を振り回して壁や重機を破壊してその瓦礫や破片を投げてくる
「あっぶね!涼風、流石にキツい!」
「ごめん!ちょっと攻撃するタイミング測ってた!」
そう言って砂煙の中から涼風が高速で化物に向かっていく
化物の投げる瓦礫や破片等を左右に動きながら避け回転蹴りをする、化物は大きな腕でガードするが少し動いただけであまり効果が無さそうに見える
「柏崎さん!」
「おう!」
涼風が蹴った反動で後ろに跳躍して俺の隣に立つ、そして俺は右回りに涼風は左回りで移動する
が、ここである問題に直面した
「(タイミングが分からねぇ!)」
涼風と一緒に戦闘するのは初、また何故か涼風の方が速度が早いのに俺に合わせる…というより違う『誰か』と一緒に戦闘してるような感覚で戦闘してるように思えた
「くそっ!やるしかないか!」
いい感じに翻弄はできた、後は攻めるだけ…
「わわわわ!?柏崎さん!」
「ん?なっ!?」
俺がナイフで攻撃しようとしてる場所に涼風が同じタイミングで攻撃を仕掛けていた…俺と同じ方向に高速で移動しながら
「きゃっ!?」
「うおっ!?」
急ブレーキした涼風と俺は派手にぶつかりその場に倒れてしまう
「涼風!お前ちゃんと周り見ろ!」
「わ、分かってるよ!」
そう言って涼風と俺はその場を退避する、その場所に大きな腕を振り下ろした化物は俺達がいた場所を粉々にする
「お前の方が速いんだ!合わせてくれないと俺が戦闘できねぇよ!」
「分かってる!だけど…分からないんだ!翔太郎と以外一緒に戦闘した事がなくて…」
そう言い合っている俺達を化物はその大きな腕で攻撃しようとする…が
突然ガクッと膝を折り、中腰になる
そして眩い紫色の光が化物の周囲に発光する、それは様々な謎の文字が書かれている…魔法陣?
光が消えたのを確認して俺は目を開ける…そこにはもう化物はおらず…
「あ………翔太郎…?」
黒いハット帽と手には謎の紙を手に道華翔太郎が立っていた
「………緋彩か」
翔太郎は緋彩を見てポツリとそう言う
「翔太郎!どこ行ってたんだ、心配してたんだよ!」
「…お前も『そっち側』なのか…」
「え?翔太郎…なんて?声が小さくて聞こえないよ?」
小さく言う翔太郎、そしてそれが聞こえなかった涼風は翔太郎に聞き返す
「…いや、なんでもねぇ…ここで何してんだ?」
「え、何してるって…翔太郎を探しに来たんだよ!」
「…誰も探して欲しい…とは言ってないがな」
静かに聞いてると翔太郎が何やら思春期の男子中学生みたいな事言い始めたぞ、嫌な予感がする
「何言ってんだ!君が化物に襲われたって聞いてボクは助けようと…」
「誰が助けろって言った!」
翔太郎は怒気を隠さず涼風に言い放つ、その顔は…恐れてる奴の顔だ
「な…そこまで言わなくたって…」
「…いや、はっきり言うぜ…迷惑だ、俺に関わるな…とっとと自分の事務所に戻ったらどうだ?」
「…翔太郎…怒るよ」
「勝手にしてくれ、誰もお前の助けは必要としてねぇ」
隣からガキっ!と歯を思いっきり噛む音が聞こえる
「け、けど…ボクは…」
「…なぁ緋彩…俺は…お前の事が昔から大っ嫌いだったんだよ、ヘラヘラした顔しやがって…もう俺の目の前に顔を出さないでくれ」
翔太郎は振り向き背中越しに涼風にそう言い放つ
「……あぁ、そうかい」
下を向いた涼風緋彩は怒りを隠さず
「わかったよ…ボクだって、君のことなんか!」
「そこまでだ、まったく思春期かバカヤロー」
お前がそれ言っちゃ駄目だろ…お前らの仲どんなのか知らんが
俺は涼風の口を手で塞ぎ何も言えないようにする
「翔太郎、お前何しに来たか知らないが…俺達に保護される気はあるか?」
「ない、お前らと戯れる気もな」
そう言って翔太郎は姿を消しこの場には下を俯いたままの涼風緋彩と俺だけが残った
「はぁ…さてどうするかな…」
タバコを吸いたい気分だが未成年の前なのでやめる事にする
遅れましたァ!ネタ考えてたら遅れましたァ!決して散歩してて遅れたわけじゃないよ!(ほんとだよ!)
今回ですが…ピリピリするなぁ!思春期かっ!私もこんな時期が……友達いなかったな…
では明日、次の話で会いましょう