ファースト・オブ・バレット   作:パルバール

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3話『憧れる地下施設』

矢本美鈴、20歳、仕事は会社員

 

元々は医者を志していた医学生だったがとある事件に巻き込まれ様々な事を経て現在はうちの所で働いている

事件の影響で髪が白く変わり事件からしばらくは黒く染めてたがいつしか染めるのは止めてしまった。

 

元々はそこまで明るい性格ではなく突然男の家に入ってきたり、ましてはベットに潜り込もうとする人ではない

…らしい、兎も角俺が言えるのは…とても話し上手ではないのは確かだ

 

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「だからよぉ姉ちゃん?俺は今忙しくて次の現場行かないといけないんだよ…」

 

………

 

「そうですか、では事件の件を教えてくれると助かります」

 

………

 

「いや今用事あるから他の人に聞いてくれって暗に伝えたよな!?」

 

………これで3回目か、同じ問答がいつまで続くんだろう

何故か矢本は休憩上がりの工事現場のおっちゃんを捕まえて同じ質問をしている

 

「…矢本、流石に可哀想だから解放してやれ」

「あんちゃん助かるぜ…さっきから俺の携帯に着信が来まくってて恐怖してた所なんだ…」

 

そう言っておっちゃんは電話越しに平謝りしながら、去っていった…ごめんな…

 

「柏崎さん、いいんですか?」

「あぁ、今は忙しそうじゃない…暇そうなやつに聞こう」

そう言って俺は現場を見る

 

そこには大勢の警察官と野次馬が集まっていた

今から約3時間前…今は9時頃、つまり早朝の6時に1人の男性が顔を何度も何度も殴られ…死亡した死体が発見された…という事前情報を貰い俺達は歩き出す

 

「しかし、凄い人混みだな」

「恐らく大半は興味本位でしょうが、マスコミが先程から集まりつつあります、早めに終わらせるのがいいでしょう」

「絡まれたくないしな」

 

と言い俺は固まって話し合っている女性の方に移動する

こう言うのは噂好きに聞くのが手っ取り早い

…信憑性は皆無だが

 

「あの、すみません実はさっきここに来たばかりで、何があったんですか?」

 

声をかけると話をしていた3人の女性…恐らく主婦だろう

 

「あら、そうなの?実はね、工場で働いてる山内さん家の旦那さんが亡くなったそうなのよ」

「そうそう、なんでもお金が無くて怪しいお金に手を出しちゃって返せなくなって…」

「可哀想よねぇ」

と、ペラペラ喋る…こんなもんだろう、何があっても彼らには話のタネにしかならない

 

「山内さん、まだ幼い娘さん居るのに…」

 

そう言うとチラッとある方向を見る、そこには警察に話を聞いて泣き崩れる女性とその服を掴んでキョロキョロしてる幼い少女の姿があった

 

「(おかしいな、発見された時間を考えるにもっと早く身元が分かって連絡が行くから早く来ててもおかしくないと思うんだが…)」

と、思いよくよく見ると女性の目の下には濃いクマができていた

 

「(…そうか、共働きなのか…夜勤明け…?寝てたのか?)」

 

「あ、ありがとうございます、気になってたから助かりました」

「いいのよ〜、僕も記者さんの真似は程々にね」

 

………はっはーん、そう言うか

俺の身長は160cmジャスト!…顔も傍から見たら中学生くらいに見えるらしい…

 

「ハハハハ…ソウデスネ…」

こう言うのは否定せずさっさと退散するに限る

 

「柏崎さん、どうでしたか?」

「どうにもこうにも、周囲は金銭のトラブルだと思ってるらしい、申し訳ないがしばらくはそういう事にさせとこう」

 

と、俺は懐から煙草を取り出…そうとして変わりに飴玉を食べる

…横からの視線が痛い…

 

「ま、まぁ実際はどうかはあの親子に聞くのが手っ取り早いが今はそっとしておこう、あまり多くのことが起きると混乱させてしまう」

「なら一旦支部に戻りますか?」

「そうだな、しかし…まさか潰した組織の後釜狙って1ヶ月後に新しい集団がやってくるはな」

 

そして俺はもう一度山内親子を見る、まだ女性は泣き崩れており少女も現状が分かったのか大泣きし始めた。

 

「今回の件は早めに政府に伝わるだろうな、超人が動くのを待ってる間情報を集めて残党を処理する」

そしてスマホの取り出し

 

「オペレーター、さっきの車もう一度寄越してくれ」

『支部に戻るんすか?』

「あぁ…一応他の奴も集めておいてくれ、それと今回の案件は俺達で処理する」

 

『了解っす!』

 

「行くぞ矢本、戻り次第資料を作成し会議を始めるぞ」

「分かりました、凄いやる気ですね柏崎さん」

 

「…あまり女性が泣いてるのを見るのは好きじゃない」

そして戻ってきた車に乗り込み、俺達の仕事場に行く

 

 

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車を進ませ、どんどん街から離れていく

景色は少しずつ自然が目立つようになった、ここはとある山奥

走ってる先には建物が見えてきた

建物は『老人ホーム菊野』と、書いてある看板を立てている。

 

「おぉ、悪ガキが帰ってきたわい」

「誰がクソガキだ」

「そこまでは言っとらんわ」

 

建物前の庭に置かれてる椅子に座っていたクソジジ…爺さんが車から降りた俺を見て軽口を叩いてくる

 

「何かあったりしたか?敵が襲ってきたとか、ゴ〇ラ出たり」

「敵なんぞ来るわけなかろう、あとゴジ〇は映画であったわい」

 

まぁこれは挨拶変わりだ、この爺さん含め、ここに住んでいる老人や職員全員『訓練された兵士』くらいなら片手間で倒してしまう程の実力者だ…連戦と飛び道具はもうキツイらしいが

 

俺が所属している組織は様々な場所に拠点の入口を設置しており、またその入口は現役を引退した者達が管理する活動が行われている

 

そしてここ『菊野』はそんな現役の人達が協力してくれる事によって出来た施設だ

…まぁ単に職が職のせいか春が来なくて家に家族が居ない連中がほんとんどだが

 

「あらぁ、美鈴ちゃん今日も可愛いわねぇー…」

あの婆さんは数々の男を暗殺したプロのスパイだ

 

「おぉー美鈴ちゃんや、よく来たなぁ…せんべいでも食べるかい?」

あの爺さん(ふくよかな)は素手で敵組織を一人残らず壊滅させた実績がある

 

よぼよぼの老人達が矢本に集まる…っておい

 

「誰も俺に歓迎はしないのか…?」

「悟くんは…ねぇ?」

「うむ、ワシらの美鈴ちゃんをこき使いおって」

 

うっせ、圧倒的人材不足なんだい

集まるよぼよぼの(ただし強い)老人達をやり過ごし

関係者以外立ち入り禁止の場所に入る

 

中は少しだけ広い空間だった、俺は1部の壁に手を当てる

 

『認証中…認証中…ピピッ…確認、柏崎悟、矢本美鈴』

 

すると地面が下がり、俺達は地下に降りていく

ゴゴゴゴ…と上はダミー用の地面に変わり…

 

俺と美鈴は職場に着く

 

エイレーネー日本支部に




やはり最初ですから、投稿ペースは駆け足がいいかなと思いました。

今回はやっと支部入りです、そして次には『濃い』仲間達と合流です
一癖二癖あるキャラクター達なので…柏崎の胃に穴が空くのは時間の問題ですね!美鈴ちゃんと寝た罰です

では次の話で会いましょう
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