ファースト・オブ・バレット   作:パルバール

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第33話『不敵に笑う』

破壊音と崩れる音が聞こえ気色悪い笑い声が聞こえる

 

『ケハハハハハハハ!』

「とりゃー!」

 

緋彩は化物の攻撃を当たるスレスレで避け、その顔面に素早く蹴りそのまま後方に下がる

それに交代するように翔太郎が顔を蹴られ怯んでいる黒色の化物の顔に一寸の狂いもなく緋彩と同じ場所に蹴る

 

「くそ、硬いなこいつ!」

「翔太郎下がって!交代だ!」

 

黒い化物はその両手を無茶苦茶に振り回して攻撃を図るが避けられてしまう、後退する翔太郎と緋彩はすれ違いざまに手を叩き合い緋彩と翔太郎の姿が消える

 

『ケハ…?』

 

突然消えた2人を探してるのかキョロキョロと周囲を見る、だが翔太郎と緋彩の姿はどこにもなく不思議そうに瓦礫の下などを探してると

 

「おっと、ごめんよボク達はアリさんではないんだ」

 

という声と共に背中に強い衝撃を感じて前向きに倒れかけ膝をつく

 

「お前の戦ってる相手はありじゃなくて2体の熊だぜ」

 

膝をついて低い位置にきた化物の顎を透明だった翔太郎が蹴り化物の頭は45度曲がる、普通ならここで死ぬのだが…

 

『ゲハッ…ゲハッ…ケハァ…』

 

化物は片手を頭に置き掴む、そして無理やり頭を正常に戻して不敵に笑う

 

「うわー…自分で戻したよ、最早生き物と疑うね」

「だがまだ関節攻撃とかは効くっぽいな…続けるぞ緋彩」

「うん了解、翔太郎」

 

お互い拳をぶつけ合って透明になる2人は攻撃を続ける

 

 

場面は変わり少し離れた場所では須郷が白い化物と戦闘を続けていた

 

『ケハハハハハハハ!』

 

化物は大きな手を須郷に叩きつける、叩きつけた衝撃で周囲に一瞬の突風が起こり砂煙が舞って視界が制限される

化物が勝ちを確信したようにニタァと笑うが何かに気づいて後ろに下がる

 

「…ぺっ!…いい攻撃してんじゃねぇか」

 

血が混じった唾を吐き出し軽く擦り傷ができている須郷が砂煙から出てくる

 

「今度はこっちからやらせてもらうぜ?」

 

そう言うと須郷は化物に向かって走り握り拳を作る、化物はその大きな腕を前に出してガードをするが…

 

「そんな付け焼き刃のガードで耐えれると思うなよ!」

 

型の攻撃を一気に化物に向けて放つ、その拳は化物の腕に当たるとその巨体が軽々と飛んで壁を破壊しながら飛んでいく

須郷は一旦構えをやめ飛んで行った化物に歩いて行き…後ろからの黒い化物の攻撃を受け止める

足は地面に数センチ埋まり一瞬動きが硬直するがそのまま押し返しぶっ飛ばす

 

「おい緋彩と翔太郎!てめぇら何してんだ!」

「ごめん雅弘、抑えられなかった!」

「こいつら地味に連携してるからな…直ぐに移動するぞ」

 

一連の流れを見て青葉は1つの手段を思い浮かぶ

 

「雅弘さん!緋彩さん!翔太郎さん!私が言う通りに移動してください!」

 

青葉の一声に須郷と翔太郎と緋彩はお互いを見て頷く

 

「翔太郎さんと雅弘さんは左右に!緋彩さんは真っ直ぐに!」

 

その声に反応して左右に移動する翔太郎と須郷、そして化物の真ん中を突っ切る緋彩

突然の事に唖然とする化物は移動する翔太郎と須郷を追うように見る

 

「翔太郎さんと緋彩さんは戻ってきてください!」

 

声に反応して化物の真上を、真横を通り越して青葉の元に戻ってくる翔太郎と緋彩

 

攻撃もしてこない、ただ移動してる敵に油断していたのか…化物は『青葉の方を見る』

 

「はーい!笑ってください!」

 

次の瞬間、暗い戦いの場に1つの太陽が出現した

 

 

────────────────────

 

 

「あー…痛てぇ…くそ、魔術師とは戦いたくねぇ」

 

俺はそこら辺に倒れているローブの魔術師を見る、もう息絶えているので危険はもうない

 

『隊長〜終わったっすかー?』

 

トランシーバーに通信が入る、俺はトランシーバーを手に取り返答する

 

「今ので4人目…他はどうだ?」

『他では全部隊合わせて14人気絶、重症、何人かは死亡したっす』

「こっちの被害は?」

『第1はいないっすが…他の部隊は4名死亡、7名重症っす』

 

やはり魔術師を相手にするには実力が足りないのが多い…と言っても彼等の半分は支援部隊、元々戦闘員ではないから仕方のないことだ…だがそれよりも

 

「…あいつは何処にいた?」

『それが…何処からも目撃報告がないっすよ、出来る限り広範囲の監視カメラと衛星を駆使して監視してるんすが…』

 

あいつ…A、あいつさえ捕まえれば今回の件で全てが終わる、だがまだ見つかっていない…

 

「…何処にいるんだ…?」

 

そう考えてると何処からか殺気を感じる、魔術師が近くにいるのか

 

「天田、このまま索敵を続けてくれ、それと第1の連中にはそろそろ離脱すると言っといてくれ」

『りょーかいっす!』

 

「…早くしないとな」

 

俺はナイフを取り出し構え魔術師達に向かっていく

 

 

───────────────────

 

 

『アアアアアアアアアアアアアアアアアアァ!!!』

 

黒い化物があまりにも耐えられない激痛に叫び声を出す

白い化物は咄嗟に対応したのか顔に腕を被せて閃光を回避していた

 

「今です!」

 

その声と共に須郷の剛腕による重い一撃が黒い化物に、翔太郎と緋彩の絶え間ない連続攻撃が白い化物に襲いかかる

 

「ふふ、多少なりとも知性があるのが仇となりましたね、馬鹿正直に敵の後を追うのは愚策ですよ?」

 

青葉は手に持っているカメラを撫でる、愛用してるカメラに魔改造を施したフラッシュを取り付けた唯一の反抗手段、威力は1分間何も見えなくなる

 

「さぁ!ボコボコにしてやりましょう!」

 

 

 

────────────────────

 

あぁ…面白い…なんとも勇敢で、強く、そして愚かだ

 

「くふふふ…いつになったら気づくかな」

 

超人と化物の戦闘を見ながらAは静かに笑う

 

「自分達の方が悪で…そして残酷なんだってね」




どうも、最近とても眠い私です

今回の話は少し…短くなりました、時間が取れず書けない….˚‧º·(ฅдฅ。)‧º·˚.ウワ-ン
世間では三連休らしいので…その間に書き貯めですかね…


では明日、また次の話で会いましょう
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