ファースト・オブ・バレット   作:パルバール

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第2章『魔術師編』
第38話『黒猫』


この世の生き物や物は様々な信仰を受けている、ある地域では忌み嫌われるカラスも場所によっては崇められる存在で人間によっては信仰度が違う、またどんなに少数でも長年崇められ続ければそれは『神』と同等なのではないだろうか?

 

あ、久しぶりの仕事ですー…え?不定期?それ困る!

 

『信仰とは』情報屋 お久しぶりタヌキ

 

────────────────────

 

男は急いで荷物をまとめていた、その顔は必死で脂汗が出ていて焦ってるのが目に見えて分かる

 

「くそっ!くそっ!聞いてないぞ、誰だよこの街なら安全に取引できるって言ったやつ!」

 

男の悪態は虚しく響く、廃ビルの一室のここには誰もいない…取引相手はまだ来ておらずこのまま商品を持ってとんずらするしかない

 

「せっかく苦労の苦労に重ねて捕まえたってのにっ!」

 

僅かに揺れる黒い布を被せたキャリーケースを掴み立ち上がる、今はこの場を離れなければ『あいつら』が来る

護衛をどんどん倒したいったガスマスクの集団が…

 

何かが階段を上がってきている音が聞こえた

 

「ヒッ!?」

 

手に持っているヤクザから借りたレンコンを構える、この裏社会に来てから人を殺したことはないがこの『荷物』を取られるわけにはいかなかった

 

足音は入口前まで来て足音はパタッと音が聞こえなくなり

男の恐怖は最大限まで上がってしまった

 

「うわあああああ!!!」

 

乾いた音が何回も響く、1発、2発、3発、4発…5発…

銃撃を止めて様子を伺う…特に反応はなくほっ…と息を吐く

 

「な、なんだよビビらせやがって…」

 

安心して『荷物』を持って雲隠れしようとしたが…突如首に圧迫と背中に誰かが密着してるのか人の気配がする

 

「ぐ…がっ…だれ…」

『動くな…今なら簡単安心、そして出血大サービスの痛みすら感じず気絶できるぞ』

 

首は少しずつ締められもう息する事すら厳しい

 

『話は後で聞いてやるから、今は眠ってな』

 

最後に一気に締められ男は気絶する、そして手に持っていた『荷物』は金具が外れ扉が開いた

 

 

──────────────────

 

『こちら柏崎、ターゲットを確保…だが情報にない物がある、どういう事だ?』

 

トランシーバーを手に持ちオペレーターへ確認を頼む

 

『えっと…こっちにも特に物関係の話は聞いてないっすから…多分そのターゲットが独自に持ってきたんじゃないっすかね?』

『ふむ…念の為持って帰るか』

 

そう言ってガスマスクを外しヘルメットを外す、金髪に翡翠色の目が目立ち体格はそこまで大きくなく小さい

気だるそうな顔にボサボサの髪がやる気の無さを表現している

 

「はぁ…んじゃ持って帰る…か…?」

 

荷物を見るとどうやらキャリーケースらしく…黒い布の間から扉が開いてる事に気づいた

 

「っ!」

 

咄嗟にナイフを構えて周囲を見る、恐らく何か『生物』かそれに近い何かを入れてた筈だ、そしてあの黒い布は暗くてよく見えなかったが術式が書かれてあった…

 

「あれを使う程…」

 

何処だ…?何処にいる?

俺は部屋の隅々を見てみたが…何処にもいない

 

「…まさか中にいるのか…?」

 

あのキャリーケースの中に…

 

「…フー…!」

 

キャリーケースの中からなんか聞こえる…これ

 

「猫…か?」

 

実際見てみなければ分からない、俺はゆっくりとキャリーケースを倒して中にいる生物を外に出す

 

「フニャッ!」

 

その生物は顔面から地面にポテッと落ちてパタパタと両手で顔を擦る…いやこれ

 

「…子猫…だな」

 

黒猫だ、暗闇に目が光っており不気味さも感じる

 

「…よーしよしよし…」

 

猫には上からではなく下から行った方がいいと聞いた事がある、とりあえず手を下に持っていき手の甲を下にして指先をちょいちょいと揺らす

 

「…ニャー…」

 

結構長く子猫は考え、考えた結果俺の方によちよちと歩いてくる…ちょっと嬉しいな…なんかこうも懐かれやすいと動物に好かれてると思う

これも1つの長所かもしれない、いやぁ!嬉しいなぁ!

 

「ニャッ」

 

と、俺の指は猫野郎に深々く噛まれてしまう、こうカプっ!とかそんな生易しいのではなくガブー!だった

 

「痛ったああああああああああ!!!!」

 

これが俺と子猫の出会いだった…出会い最悪だな




どうも、最近UAが600になりとても嬉しい私です

今回の話ですがかなり短めです、スタートダッシュ…得意ではないんですよね(言い訳)
あ、あと新章です

では明日、また次の話で会いましょう
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