ファースト・オブ・バレット   作:パルバール

47 / 122
第45話『錬金術師』

錬金術師とは現代科学に様々な恩恵をもたらした…が

彼達の中に『魔力』の概念が入り込み全てが狂い始める

魔力を使った『科学では証明できない』方法で作られた金属や人体実験

『科学的に証明された』精錬された金属

 

無限の可能性を秘めている『魔力』

人類の知恵と努力の『科学』

 

錬金術師達は対立し、今では世界でも両手で数えられるくらいしかいないとされている

 

『錬金術』情報屋 タヌキ

 

──────────────────────

 

 

「…錬金術師がなんでここに」

 

俺が金郎を錬金術師と分かった理由は1つ『酷使する』と、唱えたからだ…詳しい事は分からないが魔術は呪文を使うので早く『使われる』という表現が正しい

呪文に魔力を使わせる…『酷使せよ』、何故命令形かは知らないが昔からの名残りなのかもしれない

 

逆に錬金術師は魔力を『使う』…己の魔力を使い様々な事を酷使できるため『酷使する』

 

なんでも魔術は自由に使えない代わりに威力が落ちるが魔力消費量を減らし

 

錬金術は自由に使えるが魔力消費量が多い

 

「ふはは…やれ!128号!」

 

金郎がそう命令するとスリムなロボットは回し蹴りを驚異的な速度で俺に向かって実行される

 

「危なっ!」

 

全力で跳躍して避け距離をとる、ナイフを取り出して構え臨戦態勢に

 

「なんてもんを作ってんだこのおっさん…」

「ふふふ…私の最高傑作達が貴様らを捻り潰すだろう」

 

俺の呟きは聞こえてないっぽい、1人でブツブツと何か言っている

 

「…ま、あいつらがいるから大丈夫だろ」

 

俺には絶対的な自信があるからな

 

「んじゃ、やるか」

 

─────────────────────

 

「宮本さんは左を、私は右をやります」

「ふん、こんな鉄の塊…バラバラに斬り裂いてやろう」

 

2体の装飾が施されたロボットは広い廊下を上手く使い着実に距離を詰めている、だが重い体だからか動きはそこまで素早くはない

 

「攻撃と防御に重点的なんでしょうか?」

「スピードが無ければ木偶の坊と変わらん!」

 

言い終わると同時に矢本は右側、宮本は左側にいるロボットに接近戦を仕掛ける、宮本は日本刀を一旦鞘に収めて柄に手をかける

 

「居合っ!」

 

一気に日本刀を抜き左腕に日本刀を振るう、だが宝石の1つに軽く傷を付け弾かれる

 

「く…っ!やはり装甲は硬いか」

 

接近してきた宮本にロボットはその大きな腕を振り上げ地面に叩きつける、だがその動きは遅く簡単に避けられてしまう

 

「ノロマめ、副隊長!」

「はい」

 

右側のロボットとも戦闘をしていた矢本は手に魔力の鉤爪を生成して日本刀で傷を付けた場所に鉤爪を突き立てる、これもまた軽く刺さる程度ではじかれる

 

「…ん?…!副隊長!私の後ろに来い!」

 

矢本は声に反応して宮本の背に隠れた瞬間、乾いた爆音が連続で響く

 

「(最小限に、致命傷以外は避ける事だけをっ!)」

 

宮本は日本刀で飛んできた『弾丸』を弾き弾けないのは避ける、矢本もそれに合わせて動き約4秒の掃射を耐えきる

視線を前に向けると右側にいたロボットが肘を曲げて発射口を矢本達の方に向けていた

 

「軟弱者め、銃を使わなければ戦えないというのか」

「ふむ、見た限り宝石がある所以外は案外脆いのかもしれません」

 

右側のロボットをカバーするように左側のロボットは銃口を向けてくる

 

「ふん、私に合わせろよ副隊長?」

「合わせるのは得意です」

 

そう言い2人はロボット2体相手に白兵戦を仕掛ける

 

─────────────────────

 

『これより作戦を開始するっす!総員マスクと装備着用!』

 

天田の声を聞きつつ宮島、雨森、雨宮の3人はそれぞれ行動を開始する

 

『すげぇ数じゃねぇか…!』

『こちら雨森、狙撃ポイントから見てるがロボット達の動きが変に思えますね』

『変?』

 

天田が聞き返す

 

『まるで誰かを探してるようですね、逃げている客や警備員に目もくれず…しかし出入口に2体いる辺り探してる相手を逃がすつもりはなさそうですね』

 

突然動き始め破壊活動を行っているロボット達から逃げるように来客達は出入口を目指す、ロボットは合計18体いるらしくそれぞれバラバラに動いている

 

『…ちっ!気づきやがった』

 

ガスマスクを付けヘルメットを装着し黒色の迷彩の完全装備の宮島の近くにロボットの一体が近づき腕を振り上げ叩きつけようとする

 

『根性ぉぉぉぉぉぉ!!!』

 

叩きつけられる腕に能力を発動した拳をぶつけて威力を相殺する

 

『くそっ!こいつら硬ぇ!』

 

いつもなら相手の骨を砕くのだが相手はロボット、しかも硬い宝石を身につけ凹みすらしない

 

『ちょっと、また私の能力効かない敵じゃないの〜!』

 

雨宮は追いかけてくるロボットから必死に逃げる、彼女の能力は『痛みの増加』物理が効かなければ意味が無いのだ

人がいない所を全力で走りどうにか生き残る

 

『123…多い…隊長達がいないのは痛いな…』

 

雨森は全体の様子を見てどうするべきかを考える、戦闘員が宮島と自分、雨宮しかいない分あの3人が別行動なのは厳しいとも言える

 

『っ!まずい!雨宮さんその先は駄目だ!』

『え?』

 

雨宮が曲がり角を曲がる、その道の奥からは5体のロボットが走って(比較的に)来ており…

 

「うぅ…ままぁ…」

 

逃げ遅れたのか、逃げてる時に倒れ膝を痛めたのか足が紫色に腫れていた

 

『っ!』

 

後ろにはもうすぐそこまでロボットが来ている、そして奥から来てるロボット達は障害物を破壊し踏み潰し最短距離で近づいてきている

このまま違う方向に逃げても『子供が巻き込まれてしまう』

その考えに行き着いた雨宮は子供の近くに走り抱き抱える、だがロボット達との距離は7m程

 

『くそっ!』

 

ロボットに何かが当たり弾け飛ぶ、それは弾丸で雨森が撃ったのだろう

 

『宮島さん!』

『どけ!この!』

 

天田が宮島に呼びかけるが宮島もすぐには動けそうにない

 

『…ごめんね…』

 

雨宮は小さく子供そう言って子供を包み込むように抱き守る

気休め程度でも無駄でもやらなければならない

誰かを守れる人に…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「とりゃー!」

 

気の抜けそうな声と何度かの重い何かが倒れる音がする

顔を上げると、1人の少女が立っていた

 

「お待たせ、もう大丈夫」

『え…?』

 

「緋彩、お前先に行きすぎだ」

 

そう言ってロボットの関節部分に何かを付けスイッチを押す青年

するとそこから小さな爆発音とロボットの下半身が動かなくなる

 

「やっぱり青葉の言う通りだな、関節の腰部分はかなり弱い」

「ふふふ、私の賢さに惚れました?」

「いやそこまで」

 

声がした方を向くと車椅子を押すピンク髪の少女と

 

「須郷さん、まだ骨は完全にくっついてないので無理は…」

 

という少女の言葉を無視して大きな青年は起き上がろうとしているロボットに近づき胴体に拳を振り下ろす

すると地震と間違えてしまうのではないかという程の振動が起こりロボットは粉々になる

 

「…怪我人を呼び出すとはいい度胸してんなァ?柏崎の野郎が…」

「同感です、私にではなくタヌキとかいう駄肉の如きに頼るとは心臓に毛が生えてるんてますかね?」

「ま、まぁまぁ…落ち着いてよ二人とも…今回は頼られたからいいとボクは思うなぁ…」

「早く終わらせるぞ、緋彩が壊したトイレの修理が終わってない」

 

そう言ってロボット達の前に並ぶ4人の若者

人は彼らをこう呼ぶ

 

「さぁ、てめぇらが何か知らねぇが破壊し尽くしてやるよ」

 

 

超人…と




どうも、今度は時間前ですよっ!ふふん!(時間通りが当たり前)

今回は主人公薄めの地上では何があったか的な回です
次回は…戦闘多めですね、うーん!読みやすく書きます…()

では明日、また次の話で会いましょう
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。