むかーしむかし、2人の少年がいました
少年2人はとても仲良しで2人の両親もとても仲良でした
茶髪の少年は本が好きで金髪の少年に読むようにおすすめしますが遊びたい年頃の少年は茶髪の少年の手を引き山に遊びに行くのでした
これは、始まりのお話
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「嫌な色の空だな…しかもどんどん広がってやがる」
走りながら空を見ると玉虫色の空が広がっており支部の山も危ないのではないだろうか…
『ちょ…早い…キツい…』
後ろから誠の情けない声が聞こえてくる
「情けないなぁ!男だろ?さっさと走れ!」
『くそっ、この装甲…重いんだよ…』
そう言った瞬間誠の体を包んでいた装甲は無くなり、誠の姿が現れる
「え?」
「お、使い方分かったのか?」
「いや…そういうわけじゃないが…」
「そうかよ、それよりも車を借りて行くぞ!」
窓ガラスをナイフの柄で何度か叩き割り鍵を開け映画等でよく見る配線を切って無理やりエンジンをかけるのに挑戦する
「やり方知ってるのか?」
「知らん」
「は?」
「え?」
俺と誠はお互いのあほ面を見て一時の間ができる
「え?できるからやってんじゃないの?」
「お前、エイレーネーの訓練に車の配線切ってエンジンつける訓練なんてないんだぞ」
やってる所はあるかもしれないが俺の訓練にはなかった…と思う
「なんだよ期待したってのに…」
「エンジンがかかったら泣いて喜べよ」
何度か試したり構造を見たりとしてる間に誠には周りの警戒をしてもらう
「なぁ」
「なんだよ中二ヒーロー」
「誰が中二ヒーローだ!あのスーツカッコよかったろ!?」
そんな訳なかろう…まぁ見て一瞬でヒーローと思った俺も俺だが…
「それでなんだよ、知性低い話題なら切るぞ」
「こいつ…!………勝てるよな…?」
そんな声を聞いて俺はゆっくりと誠の方を向く、その顔は不安でいっぱいいっぱいでその不安を取り除いてほしそうな…そんな顔だ
「…分かるわけないだろ、魔術師ってのは常識が通用しない…俺達が想定してた事より180度違う事だった事もあったらしい」
狂人、狂ってしまった人…俺達の『常識』から外れた者
「だから今回の件はもしかしたら、見せたいだけですぐに消えるかもしれないし…消えないかもしれない」
「分かんねぇって事かよ?」
「そゆこと」
あいつらは何をするか分からない…時には大切な人の命を奪う事さえ…
「おい!やべぇぞ…すげぇ量だ」
「ん?」
考え事をしてると誠の切羽詰まった声が聞こえ誠が見てる方を向くと…
「げっ…」
遠くから山ほどの大群で押し寄せてきていた…『眼球のような生物が』
「ああああああ!!?」
俺は死ぬ物狂いで配線を繋げるがエンジンはかかりそうにない
「おい急げよ!」
「おおお落ち着け!まずは深呼吸をしてだな…」
「そんな時間ないって言ってるだろ!?」
焦らせてくる誠を1発ぶん殴りたかったがそんな時間も無さそうだ
「くそっ!くそっ!」
遠くから聞こえてくる多数の足音が俺の平常心を乱してくる
「これ走って逃げた方がいいんじゃないか?!」
「支部までどんだけあると思ってんだ!」
車で行くのはいいが徒歩だと時間がかかる上にこいつらを引き連れていく事になる
「あぁくそっ!」
「その配線ではなくこっちですよ」
と、後ろから手がにゅっと出てきて試してない配線を指さす
「こ、これだな!」
何度かバチバチさせ…エンジンがかかる
「よしっ!誠乗れ!行くぞ!」
「お、おう…って青葉!?」
「え?」
青葉?と助手席を見るとそこにはちょこんと助手席に座ってこちらに手を振ってる青葉がいた
「なんでお前こんな所に…?」
「ちょっと野暮用でして…それより急がないとあれ、来ますよ」
「やっべ!誠乗れ!」
誠を無理やり後部座席に押し込み俺は運転席に乗り込む
「ちょっと運転荒いが我慢しろよ!」
「あ、ちょ俺車酔いしやす…」
何かに言いかけてた誠を無視して車を急発進させ、後ろから追いかけてくる眼球の群れを振り切った
「つかまってろよ!」
そのまま車を走らせ俺は支部を目指す
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「どうにかなったな…」
「そうですね、いやー!流石柏崎さん、運転がお上手で」
街を出て山道を通り支部を目指す俺達は一息ついて話し始める
「しかし、なんでお前がここにいるんだ?」
「おや?私がいては駄目でしたか?」
「いや、ダメではないけど」
青葉は溜息を吐きながら前を向く
「少し野暮用です、お二人こそあそこで何を?」
「あぁ、実はな…」
青葉に今まであった事を説明する、何度か相槌を打って話を聞く
「なるほど…誠さんはお辛いでしょう」
「今は違う意味で辛いっぽいけどな」
後部座席で青い顔で口を抑えてる誠をミラーで見ながら苦笑する
「そう言えば他の超人は?」
超人4人組とエンはよく一緒にいる、だが他の人影はなかった為青葉1人なのが不思議で仕方なかった
「あの現象を柏崎さんも見たでしょう?皆さんが異常な程良い行いをしようとするのが」
「あぁー…つまり?」
「そのせいではぐれたんですよ、今は恐らく無事でしょうが…」
そう言って窓の外を眺める、外は未だにゆっくりと玉虫色の空が広がりつつあり止まる気配はない
「…早くしないと」
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「ようジジイ、まだ生きてたのか」
「ガキが、わしより先に逝きたいか?」
老人ホーム『菊野』に着いての第一声がこれってめちゃくちゃ仲悪いと思う
「柏崎さんご老人に対してそのような言動はよくないですよ?」
「おー、若いの分かってるじゃないか」
「おじぃちゃーん!お年玉欲しいです!」
「分かってないのぉ?!」
2人を無視して後部座席から誠を引きずり出す
「ほら起きろ」
「うぅ…気分悪ぃ…先いっててくれ…」
弱気を吐いて倒れ込む誠、どうしたものか…
「あ、私が見てるので行っても構いませんよ?」
「そうか、なら頼む…ジジイあんたは早く部屋に帰れ!」
「口縫い合わせるぞガキが」
苦笑する爺さんの横を通り過ぎて支部の入口を目指す
「あら、悟ちゃん元気?」
「あぁ、元気だよ婆ちゃん…危ないから部屋に戻った方がいいよ」
「やだわぁ、安全な場所なんて意味無いわよ」
椅子に座ってお茶を啜ってた婆さんが手を振りながら話しかけてきて微笑む
「あとタヌキちゃん、彼女を待たせるなんて悟ちゃんも罪な男ね〜…」
「タヌキは待たせるものだよ婆さん」
あれは待たせていいタヌキだから
「んじゃまた」
「えぇ、気をつけてね」
婆さんに手を振り俺は支部の入口に立ち壁に手を当てる
床はゆっくりと下がり支部に近づいていく…さて、準備をしなくてはならないな
どうも、寒いを何度も書いてる気がする私です
今回は移動というか、準備前の話しです、はい進んでませんゴメンナサイ
では明日、また次の話で会いましょう