ファースト・オブ・バレット   作:パルバール

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第56話『長年の経験』

だが本当は男の目的は自分の後継者を探す事でした

男は少年2人に魔力の才能を確かめ、そしてついに茶髪の少年に絶大までの魔術に対する才能が発見されたのです

喜び茶髪の少年に旅に出ないかと誘いますが少年は友達や家族がいるから行けないと拒否しました

 

男は考え考えた結果

『少年の周囲の人物を消す事にしました』

 

──────────────────────

 

支部長の依頼を青葉と誠は二つ返事で承諾してくれた為かなり戦況に余裕が生まれに…ように思える

 

「そう言えば青葉」

「なんです?」

 

他の天田率いるオペレーター達と話し合いをしてた青葉に俺は1つの疑問を言う

 

「須郷や涼風…翔太郎、エンとカクロはどうした?」

 

青葉以外の超人3人、そしてエンとカクロも現在消息不明であり心配なのだが…

 

「…恐らくあの3人とエンさん、あとカクロさんも無事でしょう」

「そうか、それなら合流するのが先か…」

 

超人3人は強い、共闘すれば前線を押し上げれるかもしれない…エンとカクロはそもそもが心配である

 

「…さて」

 

俺はいつもの装備を身に付けて上を目指す

 

「そうだ…青葉、出来れば上の菊野で作業をしててくれないか?あそこはここに最短で来れる場所なんだ」

「構いませんよ、まぁ戦闘力ないので敵が来たら守らないで逃げますが」

「それでいい、最悪支部さえ無事なら…な」

 

田村さんから貰った魔力が宿っているナイフを装備してガスマスクを装着する

 

『行くぞタヌキ!』

「はいはーい、タヌキさんにおまかせあれー」

 

と、お菓子を食べていたタヌキを呼び俺は1層に行く道を歩く

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

「お待ちしてました、柏崎さん!我々第40支援部隊、計7名で現地まで護衛します!」

 

と、明らかに20代…いやまぁ俺も25だけど、それでも20歳とかそこら辺の女性がガスマスクを腰に下げ敬礼をしてくる

 

『支援部隊はもうほとんど前線に?』

「…はい、ベテランの方々は…し、新米兵士ですが必ず送り届けます!」

 

力強い言葉と熱意が伝わってくる

 

『頼りにしてるぞ』

「はっ!」

 

支援部隊の装備を確認する、全員近接武器、サブマシンガンを主体にスタンスモーク等の投擲物を1個ずつ…

 

『まず今回の作戦について説明する、俺達は街までの地下通路を通って街中に入った後日月学園まで前進…俺とタヌキが目的地に着いた後第40支援部隊は後退、支部に帰還を最優先だ』

 

俺、タヌキ、そして上行くついでに来てた青葉、支援部隊の面々は話を聞いて頷く

 

「私達は後退…でよろしいのでしょうか?確かに経験不足ですが援護は訓練で学びました!私達も戦えます!」

「いや、お前達は撤退だ」

「しかし!」

 

何がなんでも食い下がる支援部隊長に困り果ててると青葉がずいっと前に出てくる

 

「おやおや?時間もないというのに作戦にいちゃもんつけて駄々をこねるので?それは楽しそうですね、そのまま続けていいので私達は先に行きますが?」

 

支援部隊長は一瞬ポカーンとなった後歯ぎしりをして顔を赤くする…はぁ…

 

『これは第1特殊部隊の隊長である俺の命令だ、支援部隊は目的地に到着後早急に撤退する事』

「…っ!……了解しました」

 

どうにか自分を納得させて引き下がったようだ

 

『それじゃ行くか』

「はっ!」

「はいはーい」

「分かりました」

 

1層目の通路、街中の1つに行く為の通路に向かう車に乗り込む為に車に向かう…俺は青葉の横に行き他には聞こえないようにして青葉に文句を言う

 

『(あそこまで言う必要ないんじゃないか?)』

 

青葉は俺の方を見て小声で返してくる

 

「(ああいう人はちゃんと言わないと伝わらない人なんですよ、察しろとか無理な人ですね…だからちゃんと言って1度頭に血が上りますけど、その後ちゃんと冷静になって反省する傾向があるので)」

 

な、なんともまぁ…あの短時間でそんなのを見極めたってのか?

 

「(…緋彩さんがそうなんですよ…)」

『(あぁ…大変そうに…)』

 

そして俺達が車に乗り込み青葉は俺達を見送る為に近くに立っていた

 

「誠さんには酔いが治ったら街に行くよう言っときます」

『頼む、よし…行くぞ』

 

青葉は手を振りながら俺達を見送り、俺達は街に向かう

 

 

─────────────────────

 

 

「うっ…気分悪ぃ…」

「大丈夫かいお前さん」

 

老人からお茶を受け取り一気飲みする乗り物酔いした誠

 

「ぷはぁ…あー…そろそろ行かねぇと…」

「お主乗り物が無理ならどうやって行くつもりだ?」

「走るっ!」

「oh......」

 

握り拳を作り玉虫色の空に喧嘩を売るように睨みつける誠を老人はため息を吐く

 

「誠さん、行くならあるルートが最短距離ですよ」

「ん?」

 

声の方に振り向くと青葉が手帳と地図を広げた青葉が立っていた

 

「最短距離?」

「はい、ここの崖を飛び降りて川を下り…」

 

と、本当に街までの一直線の道を誠に教える

 

「出来ますよね?今尚戦ってる部隊の人達や街の人々が困ってるんですから、ね?ヒーローさん?」

 

誠にとってはこれが決定的だったのかもしれない

 

「任せろ!俺がいれば敵なんてコテンパンだ!」

 

と、手を空に向けて伸ばすと誠の体が淡く光って黒と赤の装甲に守られた『ヒーロー』が現れる

 

『んじゃ行ってくるぜ!』

 

そう言って誠は本当に一直線の道を突き進んでいく

 

「…若いのぉ…」

「若く熱意のある若者って事ですよ」

 

そう言って青葉は地図を見る

 

「…そう言えばなんで私は他のオペレーターの方と同じ部屋ではなくここにいるんでしょう?」

 

オペレーター達と連絡をとる通信機は置いてあるが何故ここにいないといけないのか?見せられないものでもあるのか?

 

「それは恐らく、しばらくすれば分かるじゃろう…む?」

 

老人がふと、外を見る…青葉もつられて見るが何も見えない

 

「何か…」

「しっ…もう特定したのか…早いのぉ…」

 

そう言って老人は立ち上がり外に出る扉を開き外に出る

青葉はどうするべきか考え最悪の想定が現実となったと断定し外に向かう

 

「…おるんじゃろ?さっさと姿を表したらどうじゃ?」

 

外に出て大声で何かに言う老人…しばらくすると近くの木々の合間から黒いローブの集団が現れる、その数は…およそ20人

 

「…最悪ですね、私の予想ではあと1時間は大丈夫だと思ってたんですが…」

「何事も予想通りには行かぬものよ」

 

さらに老人は前に進みローブ達との距離が15mになるまで近づく

 

「どうした、何か用か?今は立て込んでいるんだが」

 

手を振りながら帰るように促す、その瞬間老人の顔の横を何かが高速で通り過ぎ頬を切る…そして少量の血液が流れ地面に垂れる

老人が後ろを振り向くと玉虫色の槍のような形状の突起物が刺さっており霧散するように消える

 

『…A様に忠誠を、A様に勝利を!』

『『『敵には死を、信徒には奇跡を』』』

 

「な、なんじゃ?」

 

突然1歩ずつ出てきて何かを言い始めるローブの集団に困惑する

 

『A様に忠誠を!A様に勝利を!』

『『『敵は苦しみを、信徒には幸福を』』』

『敵は殺せ!A様にその命を捧げよ!』

『『『正義を語る悪には死を』』』

 

『『『『酷使せよ、死者の槍』』』』

 

魔術に酷使を命じてローブ達の上空に無数の玉虫色の槍が出現する、あれが一斉に飛んできたらひとたまりもないだろう

 

「っ!おじいさん逃げましょう!」

 

ポケットから改造を施したカメラを取り出し構える、ただこれだけでどう抵抗出来るというのか

 

「はははっ、君だけでも逃げなさい…私はこやつらに用ができた」

 

言い終わるとローブ達は老人に、手を振り下げる

すると上空に留まっていた無数の槍が老人に向かっていき地面に突き刺さる、そして砂埃を巻き上げる程の勢いで突き刺さっていく槍は15秒も続いた

 

「おじいさん!」

 

青葉が助けに行こうとする、だが腕を突然捕まれ老人の元に向かえない

 

「大丈夫よ青葉ちゃん」

「え…?おばあさん…?」

 

手には現代ではあまり見ない鎖鎌を持っており優しい微笑みを向けてくるのは老人ホームにいるおばあさん

 

「大丈夫…って…」

「まぁまぁ、見てて」

 

そう言われどするか悩み…大人しく言うことを聞くことにした青葉

砂埃はしばらく続いたが、大きな乾いた音が3回響く

 

「ゴホッゴホッ!むぅ…流石に砂埃はキツいのぉ…」

 

砂埃から現れた老人、その手にはゴツゴツした拳銃…?のようなものを持っておりその銃口からは僅かに煙が出ていた

銃口の先を見るとローブの1人が倒れており見た限りだと眉間に1発撃ち込まれたらしい

 

「ふむ、やはり障壁を持っておったか…最近の魔術師は優秀じゃの」

『………………』

「なんじゃ…だんまりか?もしや相手がただの老人と思っておったのか?ハッ!馬鹿にしよる」

 

青葉の後ろ、老人ホーム『菊野』からゾロゾロと足音が聞こえてくる

振り向くと日本刀を腰に差したおじいさん、ダーツのような投擲物を両手に持っている気の強そうなおばあさん

拳から紫色のオーラが出ているふくよかなおじいさん等々…

 

「舐めるな若造が、わしらは『50年以上』お主ら魔術師と戦ってたのじゃぞ?まぁもう歳が歳だが」

 

そう言って拳銃に弾を入れる老人、その弾も紫色のオーラが漂っている

 

「さて、正義執行の時間じゃ」

 

 

 




どうも、若者が戦ってる中いつもはガミガミ文句言ってるが仕方なく若者の為に戦場に立つ老人…的なのが好きな私です

エイレーネーの部隊員達は死亡率が高い分老人になっても強い場合が多いです、魔力を知らず知らずマスターして肉体が衰えにくいのか…もしくは不思議パワーか…

では明日、また次の話で会いましょう
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