少年達はそれぞれ違う道を歩む事になる、1人は魔術師として
1人はとある一般家庭の養子として迎えられ…とある事件を切っ掛けにエイレーネーという組織に所属する事になったのは
偶然か必然か
1つ分かることは、金髪の少年は事件のショックで茶髪の少年を忘れてしまったことだろう
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『確かこの辺りだったはず…』
第40支援部隊はまったく見当たらない敵に怯えつつも南地区にある商店街通りに来た一行、暗い道をライトで照らすが人影は見当たらない
『こちら第40支援部隊、目的地に到着した…しかし救助目標が見当たらない』
『こちら日本支部、最後に通信が入ったのはそこです…捜索の続行を』
『こちら了解、捜索を続ける』
銃を構えながら歩いていく一行、耳を研ぎ澄ましてライトをあらゆる方向に向ける…ここで隊長の耳に人の声が聞こえた
『っ!誰かいるんですか!』
路地に入る前にあるゴミ箱の後ろから1人のエイレーネー兵士が出てくる、そのガスマスクは壊れており僅かに素顔が見える
『ぐっ…救援だな…?感謝する…』
『大丈夫ですか?皆!彼に肩を貸してやってくれ、こちら第40支援部隊!救助対象を発見、帰還します』
通信機越しににそう言い負傷者を囲むように移動して1番近い地下通路を目指す
『はぁ…はぁ…俺達は他の部隊と連携して…化物を囲むつもりだったんだ…順調だった…けどあの化物が現れた…』
『あの化物…?』
満身創痍だが何かを伝えようとする肩を借りて歩いている兵士に近づき耳を傾ける
『あれはもういない…そう思ってた…だが思い返せばあれを出したのも今回の敵だったな…』
『あれ…?あれって何ですか!』
『それは………』
男が言おうとした瞬間、商店街通りに1つの高笑いが場を支配する
『ケハハハハハハハハハハハハハハ!!!!』
『っ!!!』
聞いた事がある、あの時柏崎が副隊長を助ける為に招集した部隊にいた時に聞いた…あの白い化物…その声が聞こえる
『ど、どうする!?』
『逃げるしかないだろ!』
『どこに逃げるのよ!』
隊員達が口論を始める、元々つい最近編成されたばかりの部隊…連携もクソもない
『俺が…囮になる…全滅よりかは…マシだ…』
負傷者の男が口論を止めるために提案する、薄情だが1人を助ける為に全員が死ぬ…というのは駄目だ…が
『そんな事できるわけない…!皆、このまま進んで…私はこのまま化物を引きつける』
『な、お前はどうするんだよ!隊長!』
ガスマスクを外し負傷者の壊れた物と取り替えてマガジンの数を数える
「私は隙を見て逃げる、だから皆…投擲物を何個か渡してくれ」
『無茶だ…死ぬぞ』
「無茶も承知…!」
話してるとかなり近くで化物の声が聞こえる、もう時間はない
「行け!負傷者は任せたぞ!」
『隊長!』
他の隊員の制止を振り切り出来るだけ目立つように道の真ん中を走る…道を曲がり走り…走ってる時、あるものが見えた
それはあの時見た化物よりも小さく…大きさは2m程だろうか?全身に赤ん坊から成人の腕が男女関係なく生えておりその化物の顔は常に笑ってるのか笑顔の人間のような顔をしていた
「ぁ…」
『ケハッケハッケハッ!』
次の瞬間、白い化物の体がブレて見えた
咄嗟に勘に任せて回避行動をとる、勘は時には自身を守る最強の能力とも言えるだろう
「あっ…ぶない!」
顔のスレスレ…いや…少し当たってたらしく頬が切れ地面を転がる、化物は瞬間的に飛んできてその爪を武器に切りかかってきたのだ
「くらえっ!」
スタングレネードのピンを抜き化物の目の前に投げる、太陽が地上に現れたかのような光と鼓膜を震わせる音が化物を中心に響く
『アァァァァァァァ!!!』
目に手を当て悶絶する化物の隣を駆け抜け全力で逃げる、捕まったら最後…死ぬのは避けられない
「くっ!」
後ろから圧力を感じて振り返りサブマシンガンの弾を全て使い切る勢いで弾をばら撒く
迫ってきていた化物に何発か当たるが止まらせる事は出来ず腕の1つに首を捕まれ地面に倒される
「くそ!このっ!」
ナイフを抜いて切りかかろうとする…しかしそれをする暇すら与えてはくれないらしい
腕のひとつが顔スレスレを通り地面を砕く、顔に当たっていたら簡単に潰されてしまうだろう
「ぁ…ぇ…」
化物はゆっくりと腕を振り上げもう一度地面を砕く
何をしてるのか?簡単な話である、実力の差…当たったら死ぬという結果を教えて恐怖させるのが目的だった
支援部隊の隊長はこんな化物に戦おうとした事に後悔し恐怖し…結果的には化物の目論見通りになったのである
あとは煮るなり焼くなり…
「おい」
化物の頭を鷲掴みにする1人の大男の影、似合わない兎のお面を付けたその男はゆっくりと鷲掴みした腕を持ち上げる
「てめぇ…何度現れる気だ?」
『アアァ…ァァ…』
ミシミシと軋む音、頭蓋骨がゆっくりと握られていき白い化物は悲鳴すらあげれない
「おっと、淑女には見せられないぞ」
違う男の声が聞こえ目を手で隠され視界はシャットダウンされる
風を切る音、そして轟音が響き地面が軽く揺れる…しばらくして目を覆っていた手は外され目の前には地面に突き刺さる白い化物、少し待つとドロドロの玉虫色の液体になり地面に溶けていく
「やっぱりあの頃のやつより小さい上に弱ぇな」
「雅弘が規格外なのもあるが…っと、緋彩が帰ってきたな」
そう言って上を見たハット帽を被った青年の視線を辿るように上を見るとはるか上空から1人の少女が落ちてきて地面に着地した…三階建ての建物の屋上から
「見てきたよー、なんか凄い人が集まって戦ってる場所があったからそこ行けば何か分かるかも」
「そうか…エン!行くぞ!」
そう言うと近くの物陰から1人の少女と抱き抱えられてる子猫が出てくる
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『ん?』
誠が化物の一体と戦ってると遠くからなんか遠い所から轟音が聞こえてくる
『な、なんだ…?』
周囲の兵士、矢本達も戦闘しつつもその方向を見る
「なんか敵多くない?気持ち悪いし…」
「そうだな…多分パーティーなんじゃないか?」
「そんな訳ねぇだろ…おら、お前らも手伝え」
そう談笑しながら歩いてくる3人の人影+α
「…何で私ここにいるんだろう」
「げ、元気だして?お腹痛いの…?」
「ニャッ!」
遠くから歩いてくる人影に誠は見覚えがあった
『な…超人!?』
「おう…おう?なんか聞いた事ある声だが…何処だったか?」
「しらね」
「わっかんない」
超人
須郷雅弘、道華翔太郎、涼風緋彩
超人達が『偶然』やってきたのであった
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全てを聞いてた青葉が一言
「いやぁ…偶然って怖いですね!」
どうも…とどうも(?)
今回の話は街の戦闘部分を軽く書き起こしてみました、明日は柏崎達の話になりますが…どうなる事やら
では明日、また次の話で会いましょう