ファースト・オブ・バレット   作:パルバール

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第65話『後日談』

 

Aによる神降ろしの儀式は『失敗』とされエイレーネー日本支部の功績となった

街の人々は何があったか覚えておらず『良い事』をしてた時の記憶もなかったようで集団心理として処理される

 

支部長、田村さん、特殊部隊の1から5までの部隊、超人達、各国の支部には今回の件の結末を説明したが…

各支部の支部長の判断により今回の件に関しては何かが起きるまで放置となった

 

そして世間的にはそろそろ夏休みになりそうな頃

新しい超人として岡園誠が『ヒーロー』の超人として登録される事になった、今後は『ヒーロー』として認知され慕われるだろう

岡園龍の葬式は身内だけで行われてたらしく俺が気づいた時にはもう終わっていた、まぁ龍はあまり表沙汰にはして欲しくないと言いそうだろうし良かったのだろう

 

あれ以来、タヌキはごく稀にエイレーネー日本支部に遊びに来るようになった

引きこもり脱出の第1歩だろうか?まぁカクロに威嚇されてビビってたけど…怖いよねカクロの威嚇…寝ぼけてる時にやられて俺もビビったもん…あいつ本気で威嚇するし…

 

そう言えば俺がAと戦ってる間に青葉によって特殊部隊の面々が集まってたらしい、1度俺の所に各隊長がやって来て激励と言って煽ってきたので全員ぶん殴っといた

 

何故か金郎がカクロのボディを作っては俺に来るように言ってくるようになった、なんか俺が金郎の身を心配しなかったから拗ねたらしい…子供か

あと猫神も俺に怒ってたのでマタタビを囮に逃げたが猫神って腐っても神らしく逃げれなかった…

 

あれ以来街は平和が戻り今まで通りの日常が戻ってくる、あんな事件があっても世界は変わらずいるんだから変な気持ちにもなるよ

 

──────────────────────

 

「おい須郷!お前ん所の奴がうちの奴と喧嘩したって聞いたぞ!」

「てめぇの所にいる奴がうちの奴らにメンチ切ったのが悪ぃんだよ!」

「まぁまぁ、お二人とも落ち着いて!ほら、エンさんですよ〜」

「み、皆落ち着こ…?ね…?」

 

とある駅前のカフェ、その中で机を挟み立ち上がる誠と須郷とそれを止めようとする青葉とエン

 

「またやってるよ」

「はっ、どんぐりの背比べじゃないか?」

「んだと!?」

「やんのか翔太郎!」

「あぁもう!翔太郎さん何で煽るんですかね!」

 

横に座ってる緋彩と翔太郎がコーヒーを飲みながら須郷達を横目に溜息を吐く

 

「兄さん、騒ぐのはいいけど店の物は壊さないでよ?」

 

注文された物を運ぶ須郷の弟はカレーライスとジュースを誠の前に置き他の面々には飲み物を置く

 

「ん?俺頼んでないぞ?」

 

誠の前に置かれたカレーライスとジュースを指さす

 

「おまけですよ、それじゃ僕は仕事があるので」

 

そう言って戻っていく背を見ながら困惑顔になる誠に溜息を吐きながら須郷は補足する

 

「あいつなりの気遣いだ、親を失うってのは辛ぇからな」

 

誠はその話を聞き仕事をしてる須郷の弟を見て苦笑する

 

「知り合ってそんな経ってねぇのによ…」

 

スプーンを持ちカレーライスを1口、ほんのり甘めで個人的に好きな辛さだ

 

 

 

 

「…それにしてもよ、あのAって奴は結局なんだったんだ?説明では世界滅ぶとか言ってたと思うんだが」

 

あらかた食べ終わりスプーンを置いてジュースを飲みながら誠は他の面々に顔を向けて言う

 

「んー、狂人…っては確定だったし…飽きたとか?」

「飽きたとか思うのはお前だけだぜ、緋彩」

「普通にキツかったんじゃねぇか?柏崎はまぁまぁ強かったしよ」

 

あまり頭良くない3人が各々の意見を言い合ってる中青葉がふと口にする

 

「もしかしたら、狂人ではなかったのかもしれませんよ?」

「…え?」

「私達、先入観で狂人と思ってましたが…もしかしたら狂人の皮を被った正常者だったのかもしれませんね」

 

青葉がそう言うと他の面々は?となり思考が停止する

 

「(突然諦めてくれたから助かりましたけど…もしかしたら…全滅も有り得る話だった…何がしたかった…?)」

 

考えるも答えが出ない思考の中、超人達の日常は続く

 

──────────────────────

 

青い空、ミンミン鳴くセミ、そして多い蚊共、キレそうな俺

 

そんな菊野の上で寝っ転がってる俺は蚊取り線香を5個置いて、魔法陣を生成させて蚊を駆除する

 

「はぁ…あちぃ…別に日焼けしたい訳じゃないんだけど…」

 

何となく雰囲気でここにいたが…まぁいいか…

空を見ると雲一つない晴天晴れ…そして誰も居ない1人だけの空間…思考に耽るのは必然的かもしれない

思うのはA、あの男の事だ…俺はあいつを『知ってる』

だが名前が思い出せない、昔に一緒に遊び笑い泣き励まし合ったのは覚えている…だが何故か名前だけが思い出せない

 

「…っと…雨でも降ったかな」

 

目尻から伝う一線の水滴は屋根に落ちて蒸発する、暑くない?

 

「ニャ〜」

「ん、カクロか…」

 

いつの間にかカクロが俺の腹の上に座って丸まっていた、日向ぼっこしてたわけではないんだがな…

 

「カクロ、今後も頼むぞ」

「ニャ」

 

面倒そうに返事するカクロに苦笑しつつ俺は今日の仕事をサボりつつ日向ぼっこをする事にした、その後天田に見つかってしこたま怒られた…ぐすん…

 

 

 

 

 

 

 

────────────────────────

 

 

暗い空間、その空間に5人の人影が椅子に座っており1つ分の椅子が空席の状態だ

姿は輪郭しか分からず顔や体格すらあやふやにしか分からない

その中の1人が椅子に座ったまま口を開く

 

「…Aが6席会会議に出席しないのは珍しいな…まぁ大方逃げたのだろう」

 

そう言って椅子に深く座る

 

「…今後はAを発見次第排除という方向で動いてくれ…そしてN」

 

喋りながらある方向を向く、向いた方向に座ってるのは輪郭的には女性だろうか?

 

「アメリカで派手にやってるようだが…やり過ぎてエイレーネーに目をつけられるなよ?」

 

言い終わると、椅子から立ち上がって暗い空間から出ていく人影達

最後に残ったのは喋っていた人影…溜息を吐き頭を搔く

 

「…魔神様の復活を…早めるべきか」

 

そう言って椅子から立ち上がり暗い空間には誰もいなくなり無だけが広がっていく




どうも、2章終わって初アンケをとろうとしてる私です

はい、2章完結!いぇい!3章に行く前に…少し小休憩というか、日常回もしくは違うキャラ視点のストーリーを数話やろうかなと思います
アンケートをとるのでどれかに、3日ほど期間を開けるのでその間によろしくお願いします

ではまた
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