無駄話1回目『巻き込まれました』
夏だ!花火だ!海だぁぁぁぁあ!!!
「柏崎君元気いいねー…」
「嘘でも元気でいなければ暑さに死にそうだからな」
船の中、揺られながら空からの太陽光がガンガン当たってる今の環境はサウナに近いのでは?まぁクーラーついてるから多少マシだが…
今俺はAの神降ろしの儀式を失敗させたという功績の報酬として海でのバカンスを貰って今そのバカンス先の島に向かってる最中である
タヌキも同じく評価され同行する事になった、というか社長に無理やり荷物纏められて追い出されたらしい
「家でネットサーフィンしたいよー…」
「馬鹿言え、ここで俺達が行かなかったら支部長とお前の所の社長の面目丸潰れになるぞ」
それに最近戦い過ぎたし、良い機会だ…体の傷は残ってないが体を癒すとしよう
「功績と言えば超人とか君の所の特殊部隊だっているじゃないかー…」
「あいつらやる事あるって言って断りやがった、カクロは海と聞いて逃げた…あいつ水は苦手な猫らしい」
泳げる猫はいるが恐らく猫神とかカクロは水が嫌なんだろう
「ま、たまにはいいだろ?ゆっくりと過ごすのも悪くない」
「そうだけどさー…はぁ…社長が選んだ水着だから嫌な予感しかしないよー…」
「まだ見てないのか?」
「着る時に見ろって呪文かけられて見れないんだよー…」
…一体何をタヌキに着させるつもりなんだ…?
俺とタヌキは溜息を吐きながら目的地の島まで船で揺られながら移動する
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太鼓の音と笛の音、そして鈴の鳴る音が聞こえる
そこは神社だろうか?大きな鳥居と境内、そして奥には建造物があり…その中の大きな広間で1人の少女と人々が演奏と舞をしていた、舞っている少女の手には深い海の底を思わせるような色のかんざしが握られており動く度にあまり派手ではない装飾品が揺れる
黒髪の長髪に黒の目、服装は巫女服を着込み優しげな表情が魅力的だった
「…?」
少女は舞を止めてとある方向を向く、窓の外から見える島の風景…神社は山の中腹にあり階段を降りると真っ直ぐの道がありその左右に集まるように町が作られ奥には港が作られていた
そしてその奥、海を見ると1隻の船がゆっくりとこの島を目指してやって来ていた
「どうかしましたか、香織様」
演奏をしていた1人が演奏を止めて黒髪の少女に問いかける
「いえ…少し不思議な感じがして…私少し見に行ってみます!」
「なっ!?香織様!まだ練習は終わってません!香織様!お前ら何してる!香織様を追え!」
少女が室内から飛び出し靴を履いて港を目指して走っていく、それを追いかけるように演奏をしていた人々はアタフタと楽器を置いて追いかける
「…はぁ…これで何度目か…」
1人残った男は溜息を吐きながら遠い目をする
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「うわ…凄い栄えてるな」
「柏崎君、田舎から上京して来た人っぽい」
誰が田舎っぺだべ!!!
まぁ冗談は置いといて…かなり島は賑わっていた観光客が多いのか旅行バックを手に歩いている人が目立つ、まだ森が目立つが1本道の左右に建物が立ち並びそこからさらに広がって多くの店や建物が作られていた、そして一本道を辿っていくと山が見えその中腹には鳥居と神社が見える
「ん、これはバカンス期待できるな」
「そうだねー」
荷物を持ち船から降りて島に上陸する、次の船は2日後と言ってたのでまぁ待つとしよう…あと祭りもあるとか、これは楽しみだ
「あ、見て柏崎君」
「ん?」
「新海水で作ったお好み焼きだって」
「深海水?」
「違う違う、新海水だよー」
タヌキが指を向けた先を見ると確かに新海水と書かれお好み焼きを焼いていた…てか祭り明日だよね?気が早くない?
「…新海水ってなんだ?」
「さぁ…海水なんじゃない?」
「塩分やばいだろ…」
雑談をしながら道を歩く俺とタヌキ、俺も少し気が抜けて無警戒過ぎたかもしれないな…走ってくる人影に気づかずぶつかってしまった
「おっと、大丈夫か?」
咄嗟に体勢を立て直してぶつかってきた人を受け止める
どうやら18そこらの少女のようだ、黒の長髪に…み、巫女服?を着ており息を切らしながら俺の方を見てくる
「助けてください!追われてるんです!」
「なるほど…なるほど?ん?」
困惑してると道の奥から…神社の方から5人の男達が厳しい顔でゆっくりと歩いて来ていた
「…あれ?なぁタヌキ」
「どうしたんだーい?」
「もしかして俺巻き込まれた?」
「そうなんじゃないかな?あ、タヌキさんは高みの見物をさせてもらうよー」
薄情なタヌキは俺を置いて建物がある脇にそれて見物を始めやがった
あぁ…俺…ここでも巻き込まれるのかよ…
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これは俺とタヌキが海神と海人のいざこざに巻き込まれる話
ちょっとしたお話