魔術の中には詠唱者自身の魔力を必要としないものがある
それらは紙や物等に事前に魔力を込めることで魔力を持たない者にも使える
ただし威力は格段に落ち、どれだけ魔力を込められるかは注ぎ込む魔術師の魔力量や技量に左右される為めったに使われる事は無い
情報提供:情報屋 飲み過ぎたタヌキ
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時間は少し遡りビル
裏口の勝手口にピッキングしてる雨宮を見つつビルの壁にガスマスクとヘルメットを外し耳を当て軽くコツコツと叩いている雨森を見る
『中の様子はどうだ?』
「………1階に…10人…2階に4人…3階に1人ですね」
と、答える
どうやら1階に戦力を固めてるらしい
『ふむ…下から行って…は面倒だな』
「多少は武装してるでしょうし、4人組を倒しに行った2人が帰ってこないと無理かと」
『…では2人が帰ってきたらここから一気に奇襲、その間に俺と矢本は上に行く』
「ですが1階は…」
『壁を登るしかないだろ…一応屋上がある、そこまで行けば上からの下から攻めれるから多少は楽だ』
と、言ったのはいいが…掴める場所がそこまで多くはないからかなりキツイだろうな…
『隊長開いたわよ』
と、雨宮が小さくカチャリ…という音と共に言う
『よし、それでは作戦開始』
『了解』
「了解です」
『はい、行きましょう隊長』
そして俺と矢本は壁をよじ登り屋上を目指す
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しばらくして下にいた雨森は二人分の人影を背後に確認する
『早かったですね』
『おぉ、とんだ根性無しだったぜ』
『よくもまぁ、あれを守りに使ったのもだ』
『とりあえず全員揃ったからいくわよぉー』
雨宮はゆっくりと勝手口を開け中に素早く入る、他のメンバーも入り近くの物陰に隠れる
物置なのか様々な物が置かれてる場所に侵入した
雨森が目を閉じて靴をコンっと地面に叩く
『…扉付近にはいません、入口に6人、階段に4人固まってますね』
『んじゃ俺は6人の方やるわ』
『私は階段の方をやろう』
『それじゃ〜、私は入口の方ね?』
『分かりました、では私は階段の方を援護しましょう』
全員が頷き、雨森が扉に手をかける
手の指を三本立て、スリーカウントをとる
『…(3…2…1…GO!)』
扉を勢い良く開けて1階のフロアに足を踏み入れる
「て、敵しゅ…」
宮島が最初に気づいた男の顔面を殴り飛ばし入口側に走る
「くそっ!やれ!やれ!」
と、まとめ役らしい男の掛け声と共に戦闘が始まる
「てめぇら!」
殴り飛ばされた男を見て激怒したガタイのいい大男が宮本に殴り掛かる
だが顔面を狙った拳は首を少し傾けるだけで避けられ
伸ばした手が宙を舞い視界がズレていくのを感じながら死んでしまう
「弱そうなお前を捕まえれりゃっ!」
と、目つきの悪い男が雨宮の死角から走る
『雨宮さん、右斜め後ろ高さ173cmに攻撃を』
『了解〜』
と、違う敵と戦闘をしていた雨森が見えない筈の雨宮に指示を出す
雨宮はポケットから何かを握り体を反転させ目つきの悪い男に向かって投げる
それはビー玉サイズの鉄球だ、それを役10個投げつける
「そんなのでどうにかなるってかよ!」
手をクロスさせ鉄球から顔を守る、手に足に腹部に鉄球が軽く当たる
男は勝ちを確信した時、鉄球の当たった部分に少しずつ痛みを感じ始めた
「…あっ…?」
痛みは段々と強くなり男は痛みに悶える、ただ鉄球が軽く当たっただけなのに鉛玉が当たったような辛い苦しみが男の手足腹部に襲いかかる
『ふふふ、きゃはははははははは!!!』
雨宮が高笑いする、その顔が見えていたらそれは狂気を感じる程だ
『その顔がいいわぁ…さぁ!もっともっともっともっと…苦しむ姿を見せて』
そう言ってポケットからまた鉄球を取り出す
男は恐怖に包まれる、この痛みがまたくる…と
そんな阿鼻叫喚の現状を見てまとめ役の男は呆然と立ち尽くしていた
何故こんなのに敵対してしまったのか、割に合わない、逃げ出したい、助けて欲しい誰か…とグルグルと頭の中でその言葉が永遠と続き思考が乗っ取られる
しばらくして、周囲は静かになる
もう仲間は誰も立ってない、もう自分だけだ
「あぁ…神様…」
男は人生で何度も言った言葉を呟き
その人生に幕を閉じた
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現在21:18
屋上に到着して下に降りている二人分の影
『矢本、お前は上に上がってくる敵を倒しといてくれ』
『大丈夫ですか?1人でいるという事はそれなりに腕に自信があるようですが』
『ま、多少はどうにかなるだろう』
と、ガスマスクを外す
「それよりも気をつけろよ?敵は3人いるからな?」
『ふふ、隊長は心配性ですね』
と、美鈴もガスマスクを外す
「下の人達に比べたら楽です」
「確かになっ…と」
3階に辿り着く、部屋が手前から3つありそのうちの1番手前の部屋から明かりが漏れている
「よし、では作戦通りに頼むぞ」
「はい、気をつけて下さいね」
と言って美鈴は下に続く階段に向かう
「………さて、どんな面してるのやら」
と、言い部屋の扉を蹴破る
中はいかにも高そうな机にソファー、棚には資料が置いてあり正面奥の椅子には人が座っていた
その人物は普通の体型、スーツ、糸目の人が良さそうな見た目をしている、知らない人が見たらセールスマンにも見えなくはない
「おやおや、ちょっと開け方が乱暴なのでは?」
「悪党にはこれくらいがお似合いなのさ」
「ふふふふっ…私達から見たら貴方の方がもっと悪党ですよ?」
軽く話し合う、まるで久しぶりにあった友人のように
「ところで俺がここに来た理由は知ってるか?」
「えぇ、知ってますとも」
「なら俺が今からすることは?」
「知らないですねぇ…ですが黙って殺られるのも嫌ですし、少しは抵抗させてもらいますよ」
と、椅子から立ち上がり近くにあった棒を手に取る
「棒術か?」
「えぇ、護身用に学んでたんですよ」
と、棒を構える
柏崎も腰からナイフを抜き構える
「リーチの差を考えると私が有利ですが?」
「なに、そんなの気にする必要はないっ!」
と、一気に距離を詰めようとする…が
「っっっっっっっ!!!!」
突然心臓を握られるような痛みが全身に走る、膝をつき倒れないように体を支えナイフを近くのソファーに突き立てる
「(なんだ…!?…いや、知ってる…これは…!)」
「はははははは!!!いやぁ!見事に引っかかりましたねぇ!貴方まさか、私が正々堂々と戦うと思いで?笑わせないで下さいよ」
と、腹を抱えて笑ってるその男の手には
「なっ…!」
1枚の紙切れが握られていた
柏崎は気づく、それは魔力が込められた呪文の紙だ
「ぐっ…ぁ…お前…魔術師か…っ!」
明らかに科学では証明出来ない力、そんな力を使う相手に柏崎は覚悟する、死ぬかもしれないと
どうも、最近童貞を30歳まで守ると魔法使いになれると信じてる私です
今回の話には第一特殊部隊のとある秘密全員出たんですが分かったでしょうか
分かった貴方はエスパーです!今すぐカバンに入りましょう!(お持ち帰り)
そう言えば隊員達の名前、微妙に似てるんですよね…これはミスではありません!本当です!………多分!自信ありませんが!
た、多分…
では明日、次の話で会いましょう