ファースト・オブ・バレット   作:パルバール

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無駄話8回目『作戦』

 

体をほぐして準備運動をする、流石に突然には動けないからこれくらいはしとかないとならない

 

「ところで俺のナイフ知らないか?」

『一魚が持ってるよ』

 

と、言って頭の上に未だに居座ってる海神が足のひとつを使って坊主頭の魚人を指す

 

「…もしかして一魚ってあいつの呼称?」

『そうそう、あれが二魚、三魚、四魚、五魚、六魚』

 

順番に

凛々しい顔をした女性、真面目そうな天然パーマの少年

半目で片目を前髪で隠した少年、顔がそっくりなそれぞれ右側、左側にお下げをしている少女2人

 

「…もうちょいネーミングセンスどうにかならなかった?」

『名なんて人間が付ける呼びやすくしたものだろう?別に私がそれに合わせる必要が無い』

 

と言ってもな…あ、凄く嬉しそうにしてるよあの魚人達…気に入ったのか…

とりあえず一魚こと坊主頭の青年からナイフを受け取り軽く振ってみる、特に問題なく振れるので戦闘面はどうにかなりそうだ

 

「それで?どういう作戦でいくんだ?」

 

近くで俺の準備が終わるのを待ってる亜門に尋ねる

亜門は左右にお下げをしてる双子っぽい魚人に周囲をグルグル回られ困っていた、何してんだ…

 

「…実は私の肉体は上にあり、柏崎さんと合流するには柏崎さん自身が神社に向かってもらわなければなりません」

「上?肉体?」

 

頭の上で?マークが飛びまくるが双子の魚人が亜門に触ろうとするとその手が亜門の体をすり抜けてしまった

 

「っ!?…精神体か?」

「はい、私は今海神様の力によって精神だけがここに来ています、今戻れば私は神社の舞台近くで目覚める事になるでしょう」

「そ、そうか…ところで上って?」

 

もしかして島って浮いてるの?ラピ〇タ?

 

「ここ、実は島の真下にある海底トンネルなんですよ」

「…空気大丈夫?」

 

サーっと血の気が引いていく、さっきから準備運動とかしてるけど酸素あるよね…?ね?!

 

『そこは私が海中にある酸素をこっちに持ってきてあげてるから心配しなくていいよ』

「海神様って凄いなぁ!」

 

媚びなければ空気無くなって死ぬっ!

 

『あからさまな媚も可愛いなぁ、人間って』

「お前はちょっと趣味がおかしいよ」

『あ?』

「ゴメンナサイ…」

 

ちょっと息苦しくなった、やばい…死ぬ…

 

「…それで、亜門は上に戻るとして俺はどうやって戻るんだ?一応泳げるが…ここ深海何m?」

『ざっと80?』

「さらばだ!」

 

洞窟の奥に逃げ、俺は篭城戦を開始する

 

『大丈夫大丈夫、うちの魚達が送ってくれるからさー』

「息がもたないわ!」

 

能力とカクロの加護のお陰で諸々は大丈夫だと思うが溺れるのは辛いわ!

 

『まぁまぁ、ほら可愛いやつめー』

「くっそ!離れろこのタコがっ!」

 

頭の上から足で顔をペチペチ叩いてくるタコを引き離そうと力を込めるが吸盤が顔やら髪やらに…

 

「と、とりあえずあれだ…作戦、作戦が大事」

『そうだったね、亜門〜』

「はい、実は祭りの始まりの儀式は行われておらず中断されてるんです…」

「中断?」

「はい、祭りは信仰を海神様に向ける行事…それを中断する事により信仰が行き先を失ってこの島の周囲に留まり…違う神がその信仰を自身の信仰にできるんです」

 

信仰は神の力を維持するには必須だが…

 

「そんなことできるのか?」

 

信仰とは対象が明確でなければならない行いだ、そんなよく分からない神が信仰を受け取れるのか…?

 

「…悲しい話ですが島民や旅行者達は海神様の存在を信じておらず…」

『だから祭りがね、よく分からないけど信仰はあるみたいなね、そんなあやふやな信仰だからフリーな信仰って事だよ』

「んな適当に…」

 

だが話が事実なら、下級神は生贄と信仰をゲットできて一石二鳥ってわけか…

 

「儀式が始まれば海神様に信仰が向き…『海神様が降臨できる』」

「…ん?まて、今ここにいる海神様連れて行けばいいんじゃないか?」

 

現にここにいる海神様、亜門みたいに触らないわけじゃない…てかベッタリと張り付いてる、離れろ

 

『それがねー…信仰がないからこの寝床からも出れないんだよね…』

「えぇ…」

 

信仰がない神は物凄く弱い…子猫にも負ける…この前カクロが野良子猫に喧嘩で負けてたけど…

 

「ですから…まずは海神様に信仰を向けさせ、そして海神様の力をお借りして下級神を倒す…これが作戦です」

「ふむふむ、俺は?」

「柏崎さんはまず港から上がり…恐らく下級神の眷属が邪魔してくるでしょう、ですので海神様の眷属様達と共に神社まで来てもらい合流して…という感じです」

 

とてもシンプル、シンプルかつ俺の負担大き過ぎない?大丈夫?

 

「…んじゃ、行くか…タヌキも心配だしな」

 

ゆっくりと海神を引き離し近くの岩に置く

 

『君達にかかってるからね』

「はい…必ず…」

 

…何か訳ありっぽい、まぁ俺は知ったこっちゃないので無視だ無視

そんな事より俺はやる事がある

 

「あんのクソ魚人は俺が三枚おろしにしてやる…」

 

俺を海に投げ落とした魚人に復讐の念を抱きながら俺は魚人達に案内され地上を目指す




どうも、ミス多め私です

今回の話…無駄話7回目に続けて書いてた方が良かったなぁ…と、後悔する日々

では明日、また次の話で会いましょう
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