ファースト・オブ・バレット   作:パルバール

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無駄話9回目『私必要です?』

 

俺の名はジャァク、人間が言うところの魚人ってやつで今はこの凄く住みやすそうな島の港って言う場所でサボってるのさぁ

何をサボってるかって?俺達の主人が来る為の道を整備する為に陸とかいう海より住み心地悪そうな所に来て真っ直ぐな場所を作ってるのだ!…住み心地が悪かったり住みやすそうだったりする

 

だが俺はそんなことしねぇ!俺はいつか神になってこの海を支配するのさ!はははは!…実際は主人を見たかっただけだ

 

『ギャウ』

 

あー、家に帰りてぇなぁ…コンクリートとかいうクソかてぇ地面が足の裏にゴツゴツ微妙に凹凸が当たって不愉快だし…人間に刺された傷が痛むしよぉ…

 

『ギャウゥ…』

 

けど今日で主人が上級神になるし、我慢してやるか…そういや海神のとこの魚人がいたって聞いたが今更あんな負け組の海神にいる奴らは馬鹿だな、今俺達眷属が従うべき相手は主人で海神様ではない

…ん?

 

『ギャゥ?』

 

海にできるだけ近くの場所に寝転び海面を見てるとブクブクと気泡が海中から海面に上がってきているのが見えた

この近くに気泡が出る場所は無かったはずだが…

 

『ギャウ』

 

海中がよく見えない、海中に近づくように顔を近づける

するとぼんやりとだが何か…黄色?っぽい色が見え…

 

『ギャウ?!』

 

海中にいた何かは一気に海から飛び出した、その顔、頭、ジャァクは見た事があった

自分の体にナイフを突き刺した人間…

 

「みぃつけたァ…」

 

頭を掴まれ落下の勢いと共に人間と魚人は海中に戻って行き…赤い色がその場に広がる

 

─────────────────────

 

「なんか偶然だったのか、最初にあの魚人見つけれて好都合だったなぁ…しかし何でここにいたんだ?」

 

海から港に上陸して近くの遮蔽物に隠れる、海神の魚人達は俺に続いて遮蔽物に隠れ待機してもらう

今回の神社までの道中は俺に指揮権があり魚人達は従ってくれる…はず、海神の命令だから聞くとは思うが

 

「んじゃ、念の為に点呼する、一魚から」

「一魚、いるぞ」

「二魚、同じく」

「三魚、右に同じく」

「四魚、右だったり左だったり」

「五魚!右斜め上に同じく!」

「六魚!………右ってどっち…?」

 

やっぱり4から統率がとれてない、君達大丈夫?

 

「…さて、んじゃ作戦は至って簡単だ諸君」

 

魚人全員の目を見て言う、全員ちゃんと説明する時は真面目になってたので一安心した…これでふざけ始めたら海に叩き返す所だった

 

「まず俺が先頭、その次に二〜六が俺に続いて横からの攻撃に牽制…最後に一魚が殿だ」

「もっと作戦を練り慎重に行くべきなんじゃないのか?」

「一魚が言う事は至極真っ当だが…俺が思うに時間はそこまでないと思ってる」

 

儀式うんたらかんたらと言ってたが下級神とやらが来る時間は正確には分かってないようだった、つまり下級神は時間を決めてる訳ではないのかもしれない

 

「今日は100人目の生贄で下級神から上級神になる日だろ?絶対早く来るって」

 

まぁその理論だと儀式が中断された時に来ると思うが…神社までの道を見ると、魚人達が服を着た魚人達を移動させたり屋台を道からどけている…多分移動しやすいようにしてるのだろう

 

「つまり、ここで俺達が絡め手で攻めても時間が掛かりすぎてBADEND…だから脳筋プレーだ」

 

一魚にウインクして説得を試みる、本当は見つからないように〜…とか…一体ずつ暗殺〜…とか安全策をとりたかったが今回のメンツ…一〜六魚達の実力が不明過ぎてそんな事が可能かすら分からない、てか五六は絶対無理だろ…

 

「…致し方ないか…」

「致し方なし、んじゃ…いくぞ」

 

遮蔽物から飛び出しナイフを構える、一魚達も銛を手に後から続いて来ている

 

「さぁ!正義執行の時間だっ!」

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

まず1番近い場所にいた魚人、そいつがこちらに気づく前に近づいて目にナイフを叩きつける

 

『ギャッ!?』

 

ボコッ!と深く突き刺さりそのまま強く押して脳まで貫通させる…てか脳あるよね?大丈夫だよね?

 

『ギャ……』

 

小さく鳴いて静かになる魚人を見て上手くいったことに安堵する、多分ミスったらこっちも痛いしっぺ返しをくらってたな…

 

『ギャウ!ギャウ!』

 

魚人のあの鳴き声が聞こえ声がした方を向くと銛を持った魚人が銛をこちらを向けながら騒いでいた、どうやら仲間に伝えてるらしい

 

「くっ!」

 

ナイフを構えその声を止めようとし、走り始め…俺の両側から何かが素早く俺を追い越していく…五魚と六魚だ

 

「いっとー!」

「にとー!」

 

掛け声と共に手に持っている銛を大きく振りかぶり投げる、銛はありえない速度で飛んでいき騒いでいた魚人の頭と胴体に深々く刺さり…貫通した

それでは終わらず2人は刺さった銛を力任せに抜き、何の騒ぎかと近づいて来ていた魚人に向かって行ってしまった

 

「人間!早く進め!」

 

背後から一魚の声が聞こえる、振り向くと一魚が見ろと言わんばかりに視線を神社までの道に向けていたので促されるように俺も見る

 

「なん…だ…こりゃ…」

 

五、六魚から始まり、二魚、三魚が確実に魚人を仕留め

四魚は突っ走る五、六魚のサポートをしつつ二、三魚の援護をしていた…

 

「…なぁ、一魚」

「なんだ人間、急がなければいけないのだろ?」

「いや、そうなんだけどさ…俺必要だった…?」

「…あまり必要とは思えないな」

「正直に言うなよォ!もっとこう…オブラートに包めよォ!!!」

「…人間の事はよくわからん」

 

励ましもしてくれない一魚に急かされながら俺は神社を目指す…こいつら最初から脳筋プレーする気だったろ…

 




どうも、風邪から復活のP(パル)です

今回の話はそんなに主人公がいなくてもなんとかなるね的な話でした
主人公は強い部類ではありますが周囲が弱いかと言われるとそうじゃない的なあれです、あれ

では明日、また次の話で会いましょう
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