ファースト・オブ・バレット   作:パルバール

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⚠︎流血等注意⚠︎


第8話『全ての始まり』

 

魔術は一般人が理解するのはほぼ不可能と言われている

高度な専門的知識を持ち合わせてる、もしくは教えてもらわない限り初歩的な魔術も満足に覚えられない

 

が、魔力と呪文を紙に込めた場合話が変わる

例えどんなにセンスが無くても読み上げるだけで魔術を使用可能になるのだ

 

紙に入ってる魔力量が多い程沢山使えるが、使う度に心の中の何かが削れていくような感覚に陥る

最初は何ともないが、使う度に少しずつ魔術を理解し逃れられない魔術の泥沼に嵌ってしまう

 

魔術は便利だ、時には誰かを救う時もある

だが逆に便利過ぎて自分を見失う事がある、何事も適度が大切なのだ

 

情報提供:情報屋 飲み過ぎたタヌキ

 

────────────────────

 

下での騒ぎが収まったのを感じた二階にいる男達、それぞれ顔には恐怖に歪んでいた

出来るだけ階段にバリケードを作り3階に上がる階段付近に居座る、そうしないと下に降りる階段に近い為自分が襲われるのではないかという恐怖に駆られるからだ

 

二階にいる男達はそれぞれ銃を所持している、いつもは脅しにしか使わない物を手に持つ事で平常心を保たせる

銃という人類の作り上げた武器が心の支えになっていた

 

しばらくして、上から足音が聞こえた

それは3階からという事もあり男達は驚く、何故なら上には主任しかいない上に降りてくる事は無い筈だ

 

足音はゆっくりと下に、つまりここ二階に降りてきている

それぞれ銃をお守りのように構える

コツ…コツ…コツ…と、足音は踊り場まで辿り着き

 

「初めまして皆さん」

 

と、明らかにこの場には不似合いな挨拶と人物が立っていた顔は見えており、白髪のかなり顔が整ってる女性がペコりと頭を下げる

 

「だ、誰だお前…?何処から来やがった…?」

「はい、丁度屋上の鍵が開いていたのでそこから」

 

男は言葉が出なかった、突然過ぎて思考が滞ってしまっている

だが他の仲間が居たおかげでどうにか考える

 

「へ、へへ、嬢ちゃん?お前凄く勇気あるみたいだが1人で俺達がどうにかなるとでも思ってるのか?」

 

銃をチラつかせる、これで何人のも人間を脅してきた功績があった…だから不安など無かった、が

 

「はい、むしろ少ないと思いますが」

 

男の中で何かが切れた

 

「てめぇ、あんま舐めた口きいてるとへそがひとつ増えちまうぜ?」

「そうですか」

 

ここまで舐められているとは、男は…いや男達は頭に血が上りすぎて正常の判断がつかなくなる

 

「へっ!減らず口が!」

 

と、拳銃を構え発砲する

他の男達もそれに続いて発砲する、4人の男達による拳銃の乱射撃ちが矢本に向かって放たれる

 

「では始めますね」

 

と、言うのが聞こえた後建物の壁に銃弾がめり込む

男達は無我夢中に撃ちまくったが、最後に見たのは銃弾を避けながら脱兎のごとく近づいてくる頭部に耳を生やし手には大きな鉤爪を付けた化物の姿だった

 

 

────────────────────

 

「ほらほら!避けないと死にますよ!」

 

と、糸目の男が棒を突き出す

それを横っ飛びに回避してナイフを投げつける、が手に持ってる棒を使い弾かれてしまう

が、それは囮でもう一本のナイフを取り出し切りつけようとする

 

「っと!」

 

糸目の男は手に持ってる紙の呪文を唱える

 

『酷使せよ!』

 

そう唱えた瞬間俺はドクンっ!と心臓が痛い程脈打つのを感じ、全身が痺れ倒れそうになる

 

「ほら寝てる場合じゃないですよっと」

 

倒れそうになった俺の顎に棒を持ち上げるように叩き上げる、一瞬の激痛と共に体の自由を取り戻す

 

「ぐっ…が…はぁ…」

 

先程からこれを繰り返している、何をしても呪文を使われ動きを封じられ殴られる

しかも途中からなぶり殺しにするつもりか、手加減して殴ってくるのが釈然としない

 

「まったくエイレーネーが来ると聞いて警戒してたのですがこんなもんだったんですねー?あ、すみません…少し弱過ぎて」

 

言いたい放題である、だが実際手足も出ないのだ

 

「ほざけっ…呪文が無かったらお前は俺に勝てない、だろ?」

「ふふふふっ、外部からの攻撃も実力のうちですよ」

 

と言って棒を構える、さてどうしたものか…いや、手段は無くはないが

 

「使うのは…怒られか」

 

が、そんな事を言ってられる状況ではないのは確かだ

こいつを確実に殺る

 

「ほら、では次行きますよ!」

 

と、棒を突き出してくる

それを避けナイフを『上に放り投げる』

 

「っ?」

 

と、糸目の男は一瞬ナイフに気が逸れる

それと同時に先程投げて弾かれてしまったナイフを手に切りつけようとする

 

『酷使せよ!』

 

が、一瞬早く呪文を使われてしまった

 

「残念でし…」

 

男が言い終わる前にナイフを男の腹部に深く突き刺す

心臓が痛む事も全身が痺れることも無い

 

「あ…がっ…なん…なんで…」

「何でもいいだろ?ほら、笑えよ」

 

ナイフをそのまま上には切り上げ男の顎を殴り飛ばす

糸目の男は血を大量に撒き散らしながら壁に激突してもたれ掛かるように地面に腰をつける

この傷ではどんなに治療しても生きるのは厳しいだろう

 

「あ…くっ…くそっ…使えない呪文を…押しつけ…やが…」

 

糸目の男は何かに悪態をついている、誰かは知らないが聞き出すのは無理だな…

 

男を放置して俺は壁の資料を漁る、今回の件何が原因で起きたのもか…それを調べなければならない

 

しばらくして机の上にとあるUSBメモリと、とあるを見つけた

USBメモリとある物を回収して俺は部屋を出る、呪文が書かれた紙は燃やし下にいた連中と合流してビルを後にした

 

ここからは処理班の仕事だ、俺達はさっさと撤退するに限る

 

────────────────────

 

葬式、とある一室で2人の親子が部屋で体を休めていた

悲しいがこれからを考えると私が頑張らなくては…と母親は思い、娘はおままごとをしている

 

しばらくして、部屋の扉がノックされる

 

「はーい」

 

と、娘…ちーちゃんが扉に向かっていく

扉を開けて何か紙袋を手に母親の所に向かっていく

 

「ママっ!これ、私にって!」

 

と、嬉しそうだ…親戚の誰かが娘の為に何かプレゼントしてくれたのだろうか

そう考えながら袋を開けると

 

中にはくまのぬいぐるみが入っていた、背中の繋ぎ目が歪だが新品のぬいぐるみだった

 

「わーい!ママ!くまさんのぬいぐるみ!」

「良かったわね…けど誰が…?」

 

疑問が残るが、これから先もこの親子は逞しく生きていくだろう

 

────────────────────

 

とある暗い部屋、1人の男と女がパソコンを見ていた

 

「柏崎さん、これやばいっす…あの街の裏社会にどっぷり嵌ってる悪人の個人情報や住んでる場所とか載ってるっす…」

「なんでこんなもんが…あそこにあったんだ?」

 

これ1つあれば、マスコミに売るもよし、別の組織の交渉に使うもよし…ある意味街を掌握出来てしまう

 

「誰かがこれを詐欺組織に渡して駒にしようとしたって考えるのが妥当か…?」

「うーん、私達が考えてもしょうがないっすし、支部長に押し付けましょう」

「名案だ、よし、今すぐ押し付けるぞ」

「了解っすー!…ってあれ?柏崎さんその手の絆創膏どうしたんっすか?」

 

と言った天田の頭を叩き俺は部屋を出る

 

「痛ったぁぁぁぁあああ!」

「変な事に気がつくのが悪い」

 

そう言って俺は支部長室に向かう、今回の件は何かしらの…魔術師の陰謀があった…これは気をつけないといけない

 

────────────────────

 

ここは夜中の工事中のビルの上、地上から100m以上ある鉄骨に座って夜の街を眺める男が1人

 

「くくくははははは!…やっぱり柏崎君は凄いや…これくらいじゃ流石に苦労なく跳ね除けちゃうんだからね」

 

と、立ち上がり夜風にあたる

 

「次はどんな風に楽しませてくれるのか楽しみだ…くふふふふふふふふっ…」

 

その顔は狂気に染まっており正常とは思えない

 

「さぁ!次のステージに進もう」

 

と、手を前に出し

 

『酷使せよ、門よ』

 

男の目の前に鉄作りの扉が現れドアノブが軽く開いている

それを躊躇なく掴み男は中に入り鉄骨の上には元から誰も居なかったかのように静けさを取り戻す

 

0章~完~




どうも、夏風邪に蝕まれてる私です

いやぁ、暑さと寒さがマッチして体が耐えきれなかったぽいですね!HAHAHA!
…皆さんも風邪には気をつけましょう

さて、今までの話は0章…つまり始まってもないという事です
次回から1章に始まりこれからも柏崎達の苦労は絶えないでしょう!
ちなみに柏崎も一応秘密はあります、が…1番多分分かりずらい秘密だったですから、分からなくてもOK!ちなみに隊員達の秘密が分かった人はもれなく

私の夏風邪をプレゼント!

………いらないですよねー…私もいりませんもん…

ではまた、明日のお話で会いましょう
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