第9話『超人』
この世界には『超人』が存在する
全世界にいるが、日本には4人在籍しており
格闘界の超人 『須郷雅弘』
メディア界の超人『長内青葉』
探偵界の超人『道華翔太郎』
武道界の超人『涼風緋彩』
これら4人はまだ学生であり精神的に独立してないという名目の元1つの街に集めて管理されてるのが現状である
コンクリートの地面を破壊し、鉄板をも突き破る『剛腕』
優れた読心術と先読みで情報を搾り取る『判断力』
隠密能力が高く目の前にいても認知不可『ステルス能力』
ずば抜けた脚力と跳躍力で翻弄する『機動力』
優れた才能を手にしている超人達は
ある者は警察に協力し
ある者は世界中のネタを求め奔走し
ある者は街の平和を守る為に事務所を立ち上げ
ある者は誰かを支える為に尽力している
国民は超人達を尊敬し、憧れ、恐怖し
そして彼等にとっては正義の使者なのだ
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夕方15;00
柏崎こと俺は壁に取り付けてある時計を見ながら静かにため息を吐いた、室内には俺の他に6人いる、その内4名はまだやることがあるのか室内にいる
が、残りの2名は
「はぁ…」
「はぁー…」
と魂が抜けたような顔をしている
「………んじゃお疲れー」
「お疲れ様です」
「おつかれ〜」
「お疲れ様です、柏崎さん」
「………」
相変わらずエンは喋らないし目も合わせようとしない
フードを深めに被っちゃってまぁ…
やはり仲良くなるためにはプレゼントなのだろうか…支部長野受け売りなので信用できないが
荷物を持ち扉まで行くと左右から全力のタックルされる…っておい
「何のつもりだ…?天田、宮島」
「ふ。ふふふ…何定時に帰ろうとしてんだ隊長?」
いいじゃねぇか定時帰り、この職場任務だと勤務時間とかそんな細かいこと気にするな状態だぞ?
「困ってる後輩とセクシーな同僚を見捨てるんすか?!」
「おう、鏡見てこい」
「スッッッッッッッッッッッッゴイ美人がいるっす」
「あ、そう…お前がそう言うならそうかもね…」
アホなことをしているこの二人、仕事が終わらず帰れない状態なのである
俺達の仕事は何もただ戦うことだけじゃない、任務の報告や使った備品、壊れた支給品などの申請などの事務作業があり
パソコンに打ち込み上…つまり支部長に送られる、これにより経費を削減や増加などをしているのだが…
「宮島お前、特に多く書くことないだろ」
「パソコンが分からねぇ!!!!」
「おい現代人」
宮島敦、熱い男だが新しい事には熱くなれず後回しにしてそのままにする癖がある
「お願いしますから…手伝ってくださいっす!」
「いや、無理だわ…」
天田はオペレーターであり、俺達とは違い全員分の行動報告書を出さないといけないのだ
その報告書は後日、反省会や自分達の行動の見直しが出来る為オペレーターとして書くのが常識らしいのだが…
「お前の字汚くて分からないんだよ!」
天田は報告書に書く際、より細かく書く為メモに逐一書いてるのだが、字が汚くて読めたもんじゃない上に分かるのが天田のみ
昔忙しそうだったから手伝ったのだが…何故か夜があけて出勤時間になってた…解読が大変と言うのがよく分かる出来事だった
「いいから、頑張れ…後回しにはできねぇから」
「くっそー…」
「おかしいっすよね?!私だけ仕事量多いんですけど?!」
ごちゃごちゃ言ってる2人を振りほどき俺は扉を出るっ!残業はせん!
廊下に出て3層から2層…1層と上がり菊野方面の出入口に向かう
向かってる途中、目の前から誰かが歩いて来て俺の前で止まる
それはガスマスクを付け白衣を羽織っている科学者風の少女らしき人物だった
身長は俺と同じで金髪だ、ポニーテールにしておりゆらゆらと後頭部で揺れている
「…なんだよ」
「………」
何も言わない、だが何かを言いたそうにしている
「…用がないなら退いてくれ」
目の前の少女を押し退けるように進もうとする
『…そろそろ自分を許してもいい…と思う』
何気ない一言だ、普通の人はなんの事かと思うだろう
だけど俺は一瞬で頭に血が上ってしまった、少女の胸ぐらを掴み近くの壁に叩きつける
『………』
「……っ!…くそっ…」
すぐに冷静を取り戻し手を離す
「…すまない」
またやってしまったという罪悪感が込み上げてくる、俺はいつになったら
自分を許せるのだろうか
痛む背中が考える事をさせてくれない事に苛立ちながら俺は菊野に向かう道を歩く
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菊野を出て絡んでくる爺さん達を避けつつ帰路につく
今住んでいる街はかなり規模がデカい、一種の観光地のようになっているからだ…ホテルが立ち並びスーパー等が多く立ち並ぶ
何故か、それは…
「きゃあぁぁぁぁあああ!引ったくりよぉ!」
ド定番というか、ギャグじゃないかという声が聞こえる…声は大真面目に叫んだろうが
人々はザワザワと騒ぐだけで犯人を捕まえようとしない、捕まえようとしてた勇気ある人は犯人を興味本位で撮ろうとする学生や野次馬に阻まれて身動きかとれなくなっていた
「まぁ誰も自分の事じゃないから、こういうもんか…」
他人の不幸は蜜の味とも言う、それを話題に話たり飯を食うんだろうな
が、犯人は長くは逃げれなかったらしい
「おいおいてめぇ…何してんだァ?」
と、2m程の大男が犯人の胸ぐらを掴んで宙ずりにする
その体は筋肉が弾けんばかり付いており顔には骨董品なのか仮面を付けている
犯人は息ができないのか、それとも恐怖なのか…いや両方かもしれない
気絶してしまったようだ…体の力が抜けだらーんとなる
『須郷だ…』
『須郷?』
『知らないのかよ、この街の超人四天王の中の1人だよっ』
いつの間にか超人達は四天王という事になってるらしい、まぁ4人いるしな
超人、『須郷雅弘』は鞄を犯人から取り最初に金切り声を出した女性に渡した
女性は凄く感謝してるからか、はたまた超人に出会えたからか
涙を流しながらお礼を言ってる
「…(須郷雅弘…か…最近かなり警察に協力してるが…まぁ言う必要もないか)」
と、何気なく眺めてると須郷と『目が合った』
「っ?!」
そりゃ目は合うだろう、だがあいつは『俺が見てるのを感じて』見返して来たんだ、あまり長居してると絡まれかれない
俺は急いでその場を後にして家に向かう、須郷はずっと俺が居た方向を見てたが…
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「くそっ!超人の奴らっ!」
と、1人の男が近くにあった空き缶を蹴飛ばす
近くにいた男は咎める事はしない…いや、出来なかった
部屋には7人、それなりに身なりは整っていた服を着ている、今は泥と埃が付いている
「あいつらのせいで、うちはボロボロだ…まだ辛うじて構成員が残ってるが怯えちまってる」
「こっちもだ、あいつらは…化物だ…人間じゃねぇ」
愚痴を言う、彼等は超人に潰された裏社会の人間達で後一歩で豚箱行きになる
もう自分達に後はない、だがこのまま何もしないのはプライドに関わる
しかし超人がいるのが厄介だった、あれには勝てない
そう考え絶望してた男達の耳に高笑いが聞こえる
「あぁごめんごめん、君達を見てると滑稽でさぁ」
いつの間にか自分達の座ってる椅子の空いてる所に1人若い男が座っていた
男達は戸惑い困惑する、誰だこいつは…と
「初めての方はこんばんは、そうでもない人はお久しぶり」
「僕は『A』さん、しがない教祖さ」
茶髪の短髪、茶色い目、高身長の細い体、顔は整っておりイケメンの分類に入るだろう
手を大きく広げまるで導いてやらんと言わんばかりの態度と、その自信満々の顔に男達は希望を見出したように立ち上がる
全て手のひらの上なのを気づかず
どうも、無理したら風邪をぶり返した私です
今回から1章です、1章のテーマは『超人』です
4人の超人達はどんな人物達なのか…次回をお楽しみに!
では明日のお話で会いましょう