ファースト・オブ・バレット   作:パルバール

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第71話『魔銃使い』

周囲を死体が歩いているという現実ではありえない事が起きてると再確認した超人達は道無き道を歩きNの後に続く

 

「それにしてもどちらに向かわれてるので?」

「ふふ、それは行ってからのお楽しみ」

 

青葉がさりげなく聞くがはぐらかされてしまう、心の中で舌打ちしつつ青葉は次の質問を考える

 

「…(この方の事は大体分かった…後は目的と強さを…)」

 

次の一手を考えていたが、青葉の想定よりも早めに目的地に着いたらしくNが超人達の方を向く

 

「まず皆に約束して欲しい事があるわ」

「約束ですか?」

「えぇ、まず約束は破らない事、約束は絶対守る事、暴力はしない事、嘘はつかない事」

「…1つ目と2つ目は大体一緒では?」

 

青葉は疑問を口にする

 

「えぇ、念押しってやつよ」

「なるほどなるほど!確かに大事ですね!私達人間というのは忘れる生き物ですから大事な事でしょう!」

 

Nは少しムッとした表情になった為青葉は冷や汗をかきながらNの言葉に同意する『これが1番効果がある』

 

「それじゃ…こっちよ」

 

Nについて行き茂みを抜け…

 

「…すげぇな」

「わぁ…明るいね」

 

須郷と緋彩が思わず口を開き思った事を言葉にする、超人達が来た場所はとある町…今回の任務の1つの目的地でもある

町は電気によってまるで昼ではないかと思う程明るく、遠くから見えた明かりはこれだったと理解できる

 

「ようこそ、私達の町へ」

 

Nが超人達を見ながら微笑む、まるで自分の玩具を見せる子供のように

 

──────────────────────

 

迸る電流と発砲音が入り交じる戦場で1人の男は髪から落ちる水滴を払う、体の限界は近い…早く戦闘を終わらせたいという気持ちが先走りいつもの調子に戻らない

 

「…(…強い)」

 

超人は素の状態で強い、戦闘系ではない超人は流石にパワーはないが翔太郎等のサポート系でも俺達一般人を凌駕して勝ち目が少ない…目の前にいる超人は恐らく戦闘を中心に戦っていたであろう超人…そして雷を操る能力を保持している

 

「…(あと少しで俺は戦えなくなる…芦川を逃がして…難しいな…俺を見捨てるって選択を取らなそうだし…けどこのまま戦うとしても決定打がない)」

 

雷を操り接近を許さず、弾丸を吹き飛ばし、川を背に戦ってるせいで後方に逃げれない

 

「芦川、マガジンあと何個だ」

「あ、あと2個です」

「2個かぁ…」

 

超人の雷はカクロでどうとでもなる、まだ子猫と言っても神の子…俺が魔力を流す必要があるが多少の攻撃を受け流す事が可能だったらしい…俺もつい最近まで知らなかったが

 

「…速攻を仕掛ける、芦川はあいつのドタマぶち抜け!」

「了解!」

 

ただ攻める、小難しい作戦は逆に混乱させる恐れがあった

だから簡単な命令を言い俺はそれに合わせる

乾いた音が連続で聞こえ超人のゾンビに向かっていく

弾丸は真っ直ぐ飛んでいくが突然方向が変わり地面に、木に当たって止まってしまう

 

「当たらない…!」

「いや、ナイスだ!」

 

今までのダメージの蓄積分とカクロに流した魔力による恩恵が合わさった俺は普通では考えられない程の速度でゾンビに接近する、流石に対応できなかったのか…ナイフは『腕』に刺さる

 

「なっ!こいつガードするのか!?」

 

喉を狙っていた、だが今までのゾンビでは考えられない『腕でガード』をしたのだ

ゾンビの体が帯電していくのがスローモーションで見える、冷や汗と頭の中で警告音のように頭痛が激しく起こる

 

「(死…)」

 

最初に感じたのはピリッとした指先の感覚、次に痺れるような感覚と電気が体を通って足に向かってるのが分かるようで…

 

足が破裂する

 

「がっ…しま…能力…」

 

右足が動かない、背中や関節が痛む

能力が終わる

 

「柏崎さん!」

 

遠くで声が聞こえる、発砲音も…だが意識は飛ばない

能力が発動したのか…?いや、体が痛む…中途半端に発動したか…?いや、今はどうでもいい

 

「芦川…逃げ…ろ…」

 

声が自分でもちゃんと出てるか分からない、カクロが猫の形態に戻り俺を守ろうとしてくれているが…無謀だ

芦川も逃げないで銃を撃ちまくっている…使いたくなかったが…能力を使うしか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「Hey!銃の扱いが慣れてないようだな!銃ってのは…」

 

突然の声、次に瞬間には爆弾が近くで爆発したのではないかと思ってしまう程の爆音が響く…なんだ…?デザートイーグル…?

 

「HAHAHA…おっと、ニッポン人には刺激が強過ぎたっぽいな!…ん?おぉ!カシワザキじゃないか!何寝てるんだよ!」

 

と、体が持ち上がり誰かの肩に乗せられる…目を開け俺を持っている人物を見て俺は謎の安心感に包まれた

 

「…そこの…やつは俺の仲間だ…守ってやってくれ…」

「自分が死にかけってのに他人の心配か?」

「俺が死ぬ事は多分ないからな…」

 

俺は担いでくれている…スーツを着て、カウボーイハットを被っている女性を見る

 

「とりあえず回復するまで頼んだ…『ケイト』」

「あぁ!任せな!」

 

ケイト、エイレーネーアメリカ支部の第1特殊部隊の隊長であり紅色の髪と目をしておりスーツとカウボーイハットという格好だがアメリカ支部の技術の結晶『魔銃』を唯一扱える者

 

俺はほっとしたせいか、意識を失ってしまう

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