異世界はスマートフォンとともに。if   作:咲野 皐月

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皆さん、こんにちはー!咲野 皐月です!


今回はアニメ《第6章「引っ越し、そしてドラゴン。」》の中盤Partを描きたいと考えています!初めての屋敷を貰った颯樹くんは、ライムさんの連れて来た人材を見て何を思うのか!……そして、話の途中には暫くぶりのあの娘の出番がありますので、楽しみにして貰えると嬉しいです!

私の小説は、基本はアニメ版をベースとして制作し、その他にオリジナル要素を少しずつ加えながら、念入りに作成しています。……ですが、先に謝って置きます。アニメストーリー終了後は、オリジナル展開にて話を進めさせて貰います!それまではアニメ版を見る様な感覚で見て貰えたら大差ないかなと考えてたり。


それでは第13章、スタートですよ!


お話の一番最後には、幕間劇に関するアンケートを実施中です!宜しければご意見を聞かせてください♪


第13章:雇用、そして直接依頼。

【ベルファスト王国:盛谷家 リビング】

 

「旦那様、連れて参りました。玄関まで起こし願えますでしょうか」

 

「分かりました。ありがとうございます」

 

 

リビングでゆっくりしてから、大体の時間で30分が経過した頃、僕はライムさんからの報告を受けて、玄関へと向かう事にした。もちろん、僕の隣にはユミナも居る訳で。

 

玄関へと向かって見ると、家令のライムさんの他に、6人の男女が揃っていた。……凄っ、ここで働きたいと言う人が居るなんて。

 

 

「この者たちに、旦那様のお世話を任せたいと思うのです。先ずは軽く紹介から。こちらの彼女たちは、メイドギルドより派遣されて来ました」

 

「ラピスと申します」

 

「セシルと申します〜。よろしくお願いします」

 

 

ライムさんの簡単な紹介の後に、2人の女性……ラピスさんとセシルさんが軽く名前を述べる。なんでもメイドギルドと言うのは、メイドによる盗難や犯罪が起こるのを防ぐ為、厳しい身分調査と教育を施した、ギルド公認のメイドと言う事らしい。

 

彼女たちはライムさんの指示の下、家の掃除や管理を担ってくれるみたいだ。……正直助かります。

 

 

「この2人は屋敷の内外の事を、其方の2人は屋敷の警護を担当致します」

 

(……屋敷を貰うとなると、警護も付くんだね…今になって凄い物を貰ったんだと実感するよ)

 

 

続けてライムさんは、僕とユミナの方から見て左側に居る4人の男女の紹介をした。これはその後に聞いた事なのだが、屋敷の内外を担当してくれる2人は、どうやら夫婦であるとの事。……結構な仲のご様子で。

 

夫婦一組に男性2人(フリオさん→クレアさん→トマスさん→ハックさんの順)の紹介を終えた後、ライムさんが僕たちにある事を伝える。

 

 

「トマスとハックは王都に自宅がありますので、通いとはなるのですが……他の4人と私はここに住まわせて頂きたいのです。宜しいでしょうか?」

 

「分かりました。よろしくお願いします。正直に言えば、部屋数がとても多くて、僕たちではとてもじゃないですが、大分有り余る広さです。沢山ありますので、宜しければ使って下さい」

 

 

モチのロンの話だが、部屋の多さを持て余すよりは、有意義に使って行った方が無難である。そのため、僕はライムさんの申し入れを快く承諾した。フリオさんとクレアさんは夫婦なので、一つの部屋で構わないと言われたが、どうせなら!という事で、離れに住んでもらう事にした。離れと言っても、僕の元の世界では立派な一軒家である訳で。夫婦の時間も大切にして欲しい。

 

それぞれに仕度金を渡して、必要な物を買い揃える様に指示をした後、ラピスさんとクレアさんには更に追加でお金を渡した。その他にも、ラピスさんにはさっきリストにした雑貨を、クレアさんには食料や調理器具の買い出しをお願いした。

 

 

「取り敢えず、後は各々のペースで片付けて行くだけだね。さてと他には……」

 

「旦那様。私はここに仕える身……ですので、屋敷の内部などを詳しく知って置きたいのですが」

 

「構いませんよ。僕で宜しければ、ご案内致します。先ずは此方にどうぞ」

 

 

他の6人は買い出しに出掛けたが、ライムさんは屋敷の点検をする為に中へと入っていった。それに合わせて僕も付いて行く事にし、案内役を承けうる事にした。

 

……どんどん決まって行くな…。僕一人じゃあ正直に言ってここまで考えはしなかったろうな〜。屋敷の隅々まで説明を終えると、ライムさんも何処かに掃けて行った。

 

 

「お疲れ様です、颯樹さん」

 

「ありがと、ユミナ。……まさか、王様のお世話係を雇う事になろうなんて……」

 

「それだけ颯樹さんの事を見込んだと言う事です。有能な執事が居てくれると、とても心強いですよ」

 

 

僕に対して労いの言葉をかけて来たユミナに、一言お礼の言葉を述べる。その後に僕とユミナは、先に僕が寛いでいた庭先を訪れ、辺一帯の空気を感じていた。

 

 

「ん、んん〜!風が気持ちイイですね〜」

 

「そうでしょ?僕としても、ここがお気に入りなんだよね。涼しい環境は僕にとって最高だからね♪」

 

「その気持ちは私もよく分かります。まるで、風が私たちを包み込んでくれてる感じがしますね」

 

 

庭先に出たユミナが感想を述べる。風を浴びる際に彼女が伸びをしたのだが、その動作を見た僕は自然とドキドキする様になってしまった。この前の『婚約』と言う話を聞いた辺りから、僕もユミナの事が気になりだしていた。

 

彼女は優しくて可愛くて、誰に対しても社交的で頭も良くて、魔法も上手で……僕がお嫁さんに貰うのは、少々というか、かなり烏滸がましいと思う程だ。……でも、今はその彼女の方から、僕と人生を添い遂げたいと言って来たので、僕は快く迎えている。この出会いに感謝するべきだね。……と思っていると、門の前に黒塗りの紋章付きの馬車が止まった。…んん?

 

 

「おお!颯樹殿!」

 

「アルフレッド公爵、ようこそおいで下さいました。歓迎します」

 

「別に硬くなる事は無い。これからはご近所同士だ、仲良くして行こう」

 

「はい」

 

 

そう言って僕は公爵様の手を握る。その隣には私服姿のスゥも一緒に居た。ユミナとは従姉妹の関係らしく、ユミナの事を『ユミナ姉様』と呼んでいた。……そんな事はどうでも良くってね。

 

僕は2人をベランダに案内すると、クレアさんから渡された紅茶のポットやティーカップのある盆を持ってベランダを訪れた。そこにはもう3人は揃っており、僕はポットの紅茶をカップに注いでから席に着くことにした。

 

 

「ユミナ姉様が颯樹と婚約するとはの。ビックリしたぞ」

 

「まだ正直に言えば、実感があまり湧かないんだけどね」

 

「颯樹殿はスゥの婿にと考えていたのだがな。兄上もユミナも抜け目が無い」

 

 

……まあ、その気持ちは分かります。好きな人を全力でモノにする為には、確実に隙間を無くして行くって感じですからね〜。まあ今はこうやって、パーティーメンバーとしてもお世話になり、同棲人としても一緒に生活して……居るのでね。

 

公爵様が言い放った『婿』と言う言葉に、スゥは目をキラキラさせていた。その様子を見た公爵様は、スゥもユミナと一緒に貰って欲しいと頼んで来たのだが、丁重にお断りさせて頂いた。……あまり悪ノリしないで欲しいな。

 

 

「まあ、今日の所は引き下がろうか。それで今日は君たちに一つ頼みがあって来たんだ」

 

「?……頼みですか?話を聞きましょうか」

 

「うむ。実はこの度、ミスミド王国と同盟を結ぶ事が決定した。付いては国王同士の会談の席を設けたいのだ」

 

 

ミスミド王国……か。確か、ベルファスト王国の南にある、獣人の王が治める新興国だったね。確かに、それは良い話だ。オリガさんとアルマの出身国だ。相当これは良い会談になりそうだ。

 

 

「会談にはどちらかの国王が、どちらかの王都へ出向かねばならぬ。だがそれには常に危険を伴う」

 

「……!まさか!その為に、ですか!?」

 

「そう。話を理解してくれる人が居てくれるだけでも心強い。君にミスミド王国へ行ってもらいたい」

 

 

……確かに僕の使う【ゲート】なら、ベルファストからミスミドまでは、そんなに時間を要さずに移動できる。ただし『一度来訪した所』と言うのが最低条件だけど。ここまで考えてるとは……流石、公爵様。

 

 

「不躾な質問ですが、ミスミド王国までは、どのくらいの時間がかかるとご想定されてます?」

 

「そうだな、馬車で6日もすれば、ベルファスト王国最南端のカナンという街に着く。そこからガウの大河を渡って更に4日と言った所か。これは順調に進めば、の最短日数だ」

 

「分かりました。引き受けますよ、その依頼」

 

 

僕が何の前置きもなく承諾した事で、公爵様とスゥの目が点になる。ユミナだけは何かを分かってたかの様に、優しい微笑みを浮かべていた。

 

 

「この依頼はギルドを通して、君たちに直接依頼をすると言う形になる。無論、報酬の方は此方から出そう。ギルドランクの方も上げられるチャンスだ」

 

「了解です。……して、出発は何時に?」

 

「そうだな……3日後という事にしようか」

 

 

その言葉を聞いた僕は、各自の部屋に居る残りの3人へと今回の依頼の事を伝えに行った。その後に【ゲート】で王宮へと渡り、今回来た旨を国王陛下に報告する。

 

 

「なるほど、その依頼を引き受けたか。……では、ユミナの部屋に置くと良い。彼処であれば、結界の影響を気にせずに【ゲート】で来られるからな」

 

「では、参りましょうか」

 

「分かった、ユミナ。失礼致します、国王陛下」

 

 

国王陛下に簡単な挨拶をした後、僕はユミナの部屋に鏡を設置する。壁に立て掛けるタイプだが、大きさ的にはこれで充分くらいだ。

 

僕はその後にユミナを自宅へと送り、オルトリンデ公爵家を訪れた。そして3日後の依頼に向けて、その日の夕方はずーっと話し込んでいたのだった。

 

──────────────────────

【盛谷家:颯樹&ユミナの部屋】〈夜の刻〉

 

「着々と話が進んで行きましたね♪」

 

「ああ、少し一安心だよ」

 

 

僕とユミナはそんな話をする。部屋の事については、前に『銀月』に泊まった時と同様の措置にした。その為、ユミナは引き続き僕と同室となる。……慣れてしまった物を、今更変えるのも…ね?

 

もちろん、着替えは互いに不干渉である為に、ユミナ専用の更衣スペースを【モデリング】で作成した。円形でカーテンがクルリと覆っているだけの簡素なスペースだが、こうした方が部屋のスペースも取れると考えたからだ。

 

 

「ふぁぁ……」

 

「ふふっ♪時間も遅いですし、今日は寝ましょうか。明日からは依頼に向けての準備もありますし」

 

「そうしようか。琥珀は枕元ね」

 

『分かりました。主』

 

 

そう言って僕はユミナと琥珀と一緒に、就寝の床に就いた。……やっぱり、僕はユミナの事が……好き、なんだよね。それは他の3人も同じ事で……あれ?僕は本当に他の3人の事も、ユミナと同じ様に見れているのかな。

 

そう思っていると、寝返りを打ったのか、ユミナの顔が僕の方を向いていた。……ダメだな、こんな気持ちじゃ。ユミナの若干紅く染った顔を見て、そう感じさせられる夜であった。




今回はここまでです!如何でしたか?


次はアニメ《第6章》の後半Partです!最後にはドラゴンとの戦闘も入れようと思うので、楽しみにしていてくださいね!……ただし、その前に幕間劇を描こうかな〜とか考えてます。あくまでも予定なので、参考程度に覚えて貰えれば、と思います。

9月も残りわずか……来たる10月も、気合い入れて執筆して行きますよーーーーーーーー!それではまた次回でお会いしましょう!
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