異世界はスマートフォンとともに。if   作:咲野 皐月

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皆さん、こんばんは〜!咲野 皐月です!


この「異世界はスマートフォンとともに。if」を描き始めてから、もう直ぐ4ヶ月が経過しようとしているこの頃、私はまだアニメ一期内容すら終われてないと言う事実……。

正直な話を言いますと、リアルで何かが起こったとしても、小説を楽しみに待たれてる方には、この体たらくは『不快』以外の何者でも無かったりするんで、極力ペースは落とさない様に描いてはいるんですけどね。作者の力不足のせいです、申し訳ないです。


今回はアニメ一期《第12章:決断、そしてスマートフォンとともに。》の後半Partをお届けします!内容としては前回(39話)の続きなんですけどね……。

恋愛神からのアドバイスを受け、颯樹くんがどんな結論を降すのか……楽しみにして貰えれば、私としても嬉しいです!


長ったらしい前書きはこの位にして、本編へと入りましょうか!積もり積もる話は後書きにて!宜しければ最後までご覧下さいね♪最後の方には、今後の内容に関してのアンケートを載せてますので!


第40章:恋愛神、そして決意。

「恋愛神って、恋愛を司る神様って認識で良いんですよね?」

 

「そうなのよ。でも、別に人の気持ちを操ったりはしないのよ?ちょっと雰囲気を盛り上げたり、恋愛にお決まりのお約束事をしたり、そんな物なのよ」

 

「お約束?……もしかして《食パン咥えて登校してる途中に、曲がり角からイケメンが出て来てごっつんこ〜。そして行く行くは恋愛に発展!?》みたいにですか?」

 

 

僕が先程挙げたシチュエーションは、よく少女漫画とかで頻用される王道パターンだ。その手のアニメとかを前世では偶に見てたからね、そこら辺はよく知っている。

 

 

「そうなのよ。『俺、この戦いが終わったら結婚するんだ…』とか言う奴は結婚できなくさせるのよ」

 

「貴女のせいですか!」

 

 

それってさ結局は、結婚できないだけじゃなくて……死ぬよね!?恋愛フラグじゃ無くて、思いっきり死亡フラグ建てちゃってるし!

 

……本当に、この人に相談しても良い物か……。この人に相談するのは、些か不安を覚えてしまうが、仕方が無い。取り敢えず(失礼)恋愛神な訳だし、何かアドバイスが貰えるかもしれない。

 

 

「ふーん、なかなか面白い事になってるのよ」

 

 

自分から聞いといて『ふーん』って……。本当にこの人に相談しても良かったのか、今更だけど物凄い不安になって来た……。

 

僕の話を聞いた恋愛神は、にまにまと笑顔を浮かべながら、卓袱台(ちゃぶだい)に乗ったクッキーをバリボリと食べている。……うん、行儀が悪いね恋愛神。

 

 

「でも何が問題か分からないのよ。お互いに好きならそれで良いのよ?」

 

「ですが、4人いっぺんにと言うのは……」

 

「先ず、そこが間違ってるのよ。貴方の元居た世界の常識は捨てるのよ。四人のうち誰か一人だけが好きで、他の三人はついでとか、可哀想だから、とかなら不誠実で酷い話なのよ。でも四人とも好きで、みんなを幸せにしたいと本気で思っているなら、それはそれで本当の愛なのよ」

 

 

『愛』って。なかなかなパワーワードだねそれ。まあ、ユミナとの一件から恋愛とかは意識し始めてたけど、こんなに大所帯になるとは……過去の僕がこの事を聞いたら、確実に一日がかりでお説教が飛びそうだ。

 

そう言えば昔『恋愛には決まった形は無い』って何かで聞いた事がある。例えばだけどユミナの様に《一目惚れをした》とか、他の三人の様に《一緒に居る度に少しずつ》……とか。

 

 

「たぶん貴方は自分に自信が無いだけ。自分がその子たちの気持ちに応えられる存在なのか、それが不安なのよ。さっき聞いた過去を基にすると、貴方はそのタイプが一番強く現れやすいのよ」

 

「そうですか……「でも」?」

 

「それを決めるのは貴方じゃ無くて、その子たちなのよ?変に考え込む必要は無いのよ」

 

 

ううむ。……確かに恋愛神様の言う通りかもしれない。ユミナたちに勝手な理想像を押し付けて、それに及ばない情けない自分に、これまた身勝手なコンプレックスを感じていただけなのか。

 

 

「もっと素直に今の気持ちに従ったら良いのよ。答えを出すも出さないも自由だし、相手の気持ちを考えるのも大切だけど、自分の気持ちも誤魔化したらダメなのよ。それは告白してくれた女の子たちに失礼な事なのよ?」

 

「そっか……。僕も我が儘を言っても大丈夫なんですね……」

 

「当然なのよ。片方だけの幸せなんて、恋愛じゃ無いのよ。貴方も幸せにならないと意味が無いのよ」

 

 

……うん、そうだね。僕にも譲れない所は多少なりともあるし、そこからはお互いに話し合って擦り合わせて行けばいい。一生付き合う事になるかもしれないんだ、それくらいは我慢して貰おう。

 

 

「答えは出たかね?」

 

「ええ、至極簡単な事でした。この事を今後の人生の足掛かりにして行けたらと思ってます」

 

「そうかね。それは何より」

 

 

まるで心を読んだかの様な神様の言葉に、僕は自分の気持ちを素直に伝える。実際に人(?)に話した事で幾分か気持ちも軽くなったし、胸の中にあったつっかえ棒みたいな障害も取り除けたし、今回の一件は自分を見直す良い機会になったからね。

 

 

「私のお約束も無駄にならないで良かったのよ」

 

 

……ん?恋愛神からすこ〜し気になるお言葉が。お約束ってのは、さっき言ってた《恋愛フラグ》や《シチュエーションのプロデュース》の事?

 

 

「『私のお約束』って、どう言う事です?」

 

「前に『たまたまお風呂で着替えを覗いてビックリ!』をプロデュースしたのよ。感謝するのよ」

 

「あれ、貴女のせいですかァァァァァァ!」

 

 

……どうやら、恋愛神はベタ(ポピュラー)な展開がお好みのご様子で。

 

──────────────────────

 

そして夕方になってから、リビングに4人とも集まって貰った。執事のライムさんや、ラピスさん達には席を外してもらい、この場にいるのは告白してくれた4人と、その告白を受ける側の僕だけだ。

 

僕はひとつ深呼吸をすると、4人の女の子全員を見渡した。4人とも僕からの返事を、今か今かと待ち侘びている様だ。そして目を伏せて気持ちを落ち着けてから、言葉を紡いで行く。

 

 

「結論から言えば……先ず、僕は結婚しません」

 

「「「「ええ──────────ッ!?!?」」」」

 

 

目の前の4人が勢い良く立ち上がり、かなりの大きな(下手したら近所迷惑だよ)驚く声がリビング中に響き渡った。

 

 

「ちょ、ちょっとどう言う事!?」

 

「な、何か拙者たち悪い事したでござるか!?」

 

「…お嫁さんに、してくれる、って…」

 

「颯樹さん!?」

 

 

立ち上がった4人が、僕に向かって勢い良く身を乗り出して来る。……やべ!言い方を間違えた!

 

 

「ちょっ、一旦みんな落ち着こう!《今は》って意味!《今は》結婚しないって事!」

 

 

僕の言葉(必死な弁明、で良いの?)を聞いて、ピタリと皆の動きが止まる。良かった……何とか話を聞いてくれそうだ。

 

 

「《今は》?じゃあ何時かは結婚してくれるって事?」

 

「もちろん。嫌で無ければ、の話になるんだけど」

 

 

エルゼの言葉に僕がそう答えると、取り敢えず落ち着いたのか、みんな椅子に腰を下ろして行く。

 

 

「僕は四人とも同じくらい好きだし、お嫁さんに貰うと言う約束も守る。けどそれは《今》じゃない。僕はこのままなし崩し……まあ、所謂(いわゆる)流されたままで、みんなと結婚する訳には行かない」

 

「どう言う事でござる?」

 

「結局の所を言えば、僕もまだまだ《半人前》って事さ。他人の人生背負って歩ける程、大人でも無いし考えも無い。だからもう少し待って欲しい。君たちの全てを余裕で受け止める事が出来る様になるまで。その見込みが無いって思ったのなら、何時でも捨ててくれて結構。君たちにはそうする権利がある」

 

 

ふと漏らした八重の疑問には、僕はそう答える。これから先の未来で起きる、彼女たちの色々な可能性を、僕は自分自身の身勝手な理由で、実際にも奪おうとしているのだ。

 

結局の所は『みんなに相応しい男になるまで、時間を下さい』って意味なんだけど、我ながら身勝手すぎるとも思う。もちろんその我が儘に何時までも、延々と付き合わせる訳にも行かない。捨てられて当然の事をしているのだ。その選択は彼女たちに決めてもらう。

 

 

「…随分と勝手な言葉よね。でも言いたい事はわかったわ」

 

 

呆れた様な表情を浮かべながら、エルゼが溜め息を吐いてそう答える。ま、これでこの事案(婚約)自体が白紙に戻るのであれば、それは完全に僕の責任だ。今まで関わって来た全ての人たちから非難を受けようと、僕は黙ってそれを受けなければならない。それに反論する権利など始めから無いのだ。

 

 

「ずるいわ、そんなの。あたし達があんたを捨てる事なんか出来ないって、分かってて言ってない?」

 

 

ふと漏らされたその発言の後に、僕はエルゼにジト目で睨まれた。いや、そこまで自信過剰では無かったのだがな……?話をして直ぐ様捨てられると言うのは、流石に無いと思いたかったが。

 

 

「先に惚れた方が負け、とはよく言った物でござるなぁ……」

 

 

苦笑しながらエルゼの肩を叩く八重。叩かれたエルゼ本人はと言うと、ぷーっと頬を膨らませて横を向いてしまっている。

 

 

「…お姉ちゃんが、颯樹さんを捨てても、私は何時までも待ちます。颯樹さんが、お嫁さんにしてくれるのを」

 

「ちょ、だから捨てるなんて言ってないでしょ!?」

 

 

慌てる姉を見ながらくすくすと笑うリンゼ。……良かった、冗談か。

 

 

「私もそれで構いません。みんな気持ちを確かめ合ったんですから、あとは高めて行くだけです。私たちの事を、好きで好きで堪らなくなるまで」

 

「僕ももっとみんなに、好きになって貰える様に精一杯頑張るよ」

 

 

ユミナの言葉に思わず微笑んでしまう。……これからは仲間ってだけじゃなくて、家族で恋人で婚約者なんだ。もっと確りしなきゃ!そして一日も早く、自信を持って僕から彼女たちにプロポーズ出来る様にならなければ。

 

 

「じゃあこれで全員が颯樹さんの婚約者と言う事で、一人ずつ順番に旦那様にキスして貰いましょうか?」

 

「「「「えっ(へっ)!?」」」」

 

 

ユミナがポンッと手を叩いて、ナイスアイデア!みたいな顔をしている。ちょっ、いきなり何言い出すのかと思えば!何言ってるのかなユミナさん!?幾らが何でもそれは、突然すぎやしませんかねぇ!

 

エルゼも八重も、顔を真っ赤にしておろおろと慌てている。……そら見てご覧。ユミナがいきなり言い出すもんで、二人も慌て始めてしまったよ。

 

 

「でも、私は昨日して貰いましたよ?」

 

「「ッ!?」」

 

「しかも過去に三回も♪」

 

 

ユミナの呟きに、バッ!と物凄いスピードでエルゼと八重に顔を向けられた。……いや、確かにしたよ?しましたよ?……でもさ、最後のは言う必要がありましたかねぇユミナ!?

 

 

「わ、私もして貰いました…」

 

「「ッ!?」」

 

 

おずおずとリンゼが手を挙げると、再び物凄い(今度は更に速い)スピードでエルゼと八重が顔を向けて来た。いや、確かにしたけれどもなぁ……!

 

 

「じ、じゃ、じゃ、じゃあ、あた、あたしたちにも、し、しなさいよっ!」

 

「その……して欲しい、でござる……」

 

 

先程まで慌てていた様子は何処へやら。顔を真っ赤に染め上げていたのは変わらずだが、じっとまっすぐな視線を此方に向けていた。……もうなるようになれだろ!

 

手を伸ばして、エルゼを引き寄せる。彼女は一瞬だけ身体をビクッと震わせたが、素直に従ってくれた。頬に手を当て、ゆっくりと顔を近づけて……。

 

 

「やっ、やっぱり恥ずかしいっ!」

 

「グフォッ!?」

 

 

そう言って放たれた必殺の正拳突きが、僕の鳩尾(みぞおち)を正確に抉って来た。そしてそのまま彼女の拳により、僕は昏倒してしまった為に……その後はよく覚えていない。何やら誰かに担がれた感はあったが、そこら辺はプッツリ途切れて居たりする。

 

そして夜にはとんでもない出来事もあり、疲労感の残る一日だった。……え?これでは足りないからもっと見せろって?……ごめん、今の僕にそれを説明できる余力があると思う?




今回はここまでです!如何でしたか?

ちなみに最後の方は、その他諸々の事情を鑑みて(一部は教育上あんまり宜しくないので)端折る事になりました。次回がもうアニメ一期ラストPartですので、そこに合わせるなら《もうここで区切った方が良いかな》と思えてしまいました……。申し訳ないです。見たかった方はアニメや【小説家になろう】、書籍版を見て貰えれば嬉しいです(そこではノーカットで登場です)。


次回の投稿は1月13日(月)午前0時の予定です!そしてアニメ一期内容のラスト(予定)になります!

それではまた次回!今回も感想を是非!高評価にお気に入り登録、何時もの様にお待ちしております!


─────────【追記】─────────

現在、各話最後にてアンケートを取っています!次のお話は《今回の話のその後》と言う主題で行くつもりでいます。本編(41話)の方は、他三回の【幕間劇】とは違って、その内容に+‪αの要素が加わります(これで+‪αが分かったらお見事)!

今、自分が最も見たい方に入れて下さいね♪アンケート自体は次投稿時点までで締め切るつもりです。なので、ご協力をよろしくお願いします!


それと……ココ最近なんですけど「異世界はスマートフォンとともに。if」のお気に入り登録者数や、高評価が着実に増えて来ていて、私としてはとても嬉しいです!

これからも応援・ご愛顧の程を切によろしくお願い致します!この他にも……ジャズさんの小説「ソードアート・オンライン 〜二人の黒の剣士〜」や、Sayuki9284さんの小説「異世界はスマートフォンとともに 改」、雪きのこさんの小説「ラブライブ! 〜承認と欲求〜」も面白いので、ぜひ読んでみて下さいね!
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