異世界はスマートフォンとともに。if   作:咲野 皐月

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皆さん、こんばんは!咲野 皐月です!今回より新たなるシーズンのスタートですよ〜♪そう思いまして、サブタイトルの表示形式も少し変えて見ました!どうでしょうか?


なんて事は置いておきましてね……。各ヒロイン達の【幕間劇】を用意出来ず、ごめんなさい……(何だか最近かなりのペースで謝ってばかりですね)。原作とはかなり日がズレますが、キチンと話が合う様に作って行きたいと思います!

……私が何で書くのを見送ったのかは、聡明な方でしたら容易に想像できる事ですよ?ま、話の最初にも書くんですけどね。



それでは本編に入りましょうか!後書きには重大報告もありますので、ぜひ最後まで読んでくださいね♪


2nd season:新たな仲間、そして門出。
#1. A級称号、そして激辛。


婚約者全員に指輪を贈った次の日、僕は4人を連れてギルドへと向かった。……いやいや、三日間辛かった。何故って?店員のお姉さんが、こっちの事を覚えてしまったんだもん……。

 

回数が増える事に他の人も『ああ、またか』と言う視線で見て来るもんだから、精神的にキツイわァ……。

 

 

「颯樹、どうしたのよ?」

 

「アハハ……。一体誰のせいでこうなったと思ってんの

 

 

顔が青ざめていた僕を心配したのか、エルゼがそんな事を言って来る。……よく言うよね。いきなり『翌日私に付き合いなさい!拒否権は無いわよ!』って言っておいて。……まあ、それは何もエルゼに限った物では無いんだけど。

 

僕らの傍を付いて来ている琥珀は、漸くお馴染みの光景になったものの、ふわふわと浮かんで付いて来る黒曜と珊瑚は、周りの人の目をかなり引き付けていた。

 

 

《お前たちは目立つのだから、大人しく留守番でもして居れば良いものを》

 

《嫌じゃ。主の行くところ、妾たちも行くのが筋と言う物ぞ》

 

《そうよぉ。それに琥珀だって充分目立ってるわよ》

 

 

3匹とも街中なので念話で話しているが、僕には全部丸聞こえである。と言うよりも、黒曜と珊瑚が目立っているのは浮いてるからであって、恐らく僕が抱えればそんなに目立たないと思う。……が、それは本人たちのプライドにかなり関わって来るらしく。まあ、聞かれた際には『魔法です』と答える事にしよう。

 

ギルドに辿り着くと、ザワザワと賑わうホールの中を見渡したが、エンデの姿はもう無かった。もう別の街へと行ってしまったのだろうか。

 

 

「じゃあ、あたし達は依頼の方を見て来るわね」

 

「OK。何かあったら教えてね」

 

 

そう言ってエルゼ達三人は、ボードの方へ依頼書を見に行った。それを見届けた後に、僕とユミナは三日前にエンデを担当した受付のお姉さんを訪ね、彼の事を聞いてみる事にした。

 

 

「ああ、あのマフラーの方ですか。ええ、昨日一角狼の討伐依頼をこなして、依頼料を受け取って行きましたよ」

 

「僕とエルゼにリンゼのパーティーで、初めて受けた依頼だ」

 

「そうなんですか?」

 

 

話に興味を示したユミナに、僕はその当時の事を事細かに伝える。……一角狼か。確かにあれなら初心者でも、簡単にこなせる依頼だから、さほど心配する事も無いか。

 

……と思っていると、受付のお姉さんからとんでもない情報を聞く事になった。

 

 

「ただ、ちょっと……」

 

「?どうかしました?」

 

「依頼は一角狼の討伐、討伐数は5匹だったのですが、あの方はそれ以上を狩って来ていまして……」

 

 

なぬ?僕が最初に依頼を受けた時は、討伐数より1匹多い6匹を狩って来たけど、エンデはそれ以上……?一体どの位の一角狼を狩って来たわけ?

 

 

「一角狼の討伐部位は《角》でしたよね?何本持って来たんです?」

 

「確か50本以上ありましたね」

 

「「ご、ごっ、……50本以上ですか!?」」

 

 

何その数!狩りすぎじゃない?ねぇ!僕とユミナは揃って大きな声を出してしまった。その後の話に拠ると、討伐依頼数は5匹だった為、定額しか出せなかったが……残りは相場で買い取ったとの事だ。

 

……ま、他人の事を深く詮索する気は無いので、聞き出すのはここまでにして置くか。そう思った僕とユミナはと言うと、依頼ボードに食い気味に張り付いている三人の元へと向かった。

 

 

「何か良いのがあったの?」

 

「あ、颯樹。これなんだけど……」

 

 

エルゼは赤い依頼書が貼られているボードを、僕に分かる様に指差す。……ん?今の僕たちのランクって、確か『二流冒険者』の意味を指す青ランクだったよね?ユミナは緑ランクで。

 

少しその事が気になりつつも、僕はエルゼが指差した依頼書の内容を読み進める。

 

 

「ミスリルゴーレム?……ミスリルで出来たゴーレムなのかな?場所はメリシア山脈の麓で、報酬は白金貨五枚か。……これ、赤ランクの割には安い気が……ん?」

 

「どうかしましたか?」

 

「えーっと、なになに?『なお、A級称号持ちの者であれば、この依頼はランクを問わない』……って、まさか」

 

 

まさかと思い立ち、僕は受付のお姉さんにある事を質問をしに行く。……そしてある事が聞けた後、皆の元に戻って伝えられた事を伝える。

 

 

「どうだったの?」

 

「……結論。僕たちでも受注可能だよ」

 

「どう言う事でござるか?」

 

 

僕は受付のお姉さんから伝えられた事を、一から皆に細かく説明して行く。要約すると『この前の黒竜討伐に拠って手に入れた《ドラゴンスレイヤー》と言う称号が、A級称号の一つに当たる為に、青ランクの僕らでも受注が可能である』と言う事である。

 

その事を話した後に、僕がその依頼書をボードから剥がして、受付へと持って行く。このメンバーの中では、ユミナがその称号を持っていない訳だが、それは関係無いのだろうか?

 

 

「はい、この場合パーティーの過半数が称号持ちですので、問題は有りません。詳しい内容をお聞きになりますか?」

 

「ええ、お願い致します」

 

 

依頼の場所はメリシア山脈の麓で、内容はステア鉱山の採石場にミスリルゴーレムが居着いてしまい、鉱山での発掘作業が全く進まなくなってしまったそうだ。

 

何しろ相手は半端な硬さでは無い上に、ミスリルと言う特性からゴーレムにしては動きが速いらしい。《軽くて硬い》……それがミスリルだからなぁ。既に何人かの鉱山夫たちが犠牲になっているのだとか。

 

奴らは自らのテリトリーに入って来る、外敵……簡単に言うなら《侵入者》を許さない。だからこそ、ゴーレムを財宝の番人などに、利用する魔法使いも居るのだ。

 

 

「依頼内容はそのミスリルゴーレムの討伐。依頼を受けられますか?」

 

 

改めて皆に確認を取り、この依頼を受ける旨を受付のお姉さんに伝える。討伐部位はゴーレムの中枢核であり、これを破壊すれば動きが完全に停止するのだとか。

 

 

「この前颯樹がやったみたいに、【アポーツ】でその核を引き寄せれば簡単なんじゃない?」

 

「いやいや、考えても見なよ。相手はゴーレムって言う位だから、きっと人間よりも図体はかなりデカいはず。それに伴って核も、この位の大きさが予想できるね。だから【アポーツ】は無意味だと思ってくれて良いかも」

 

 

僕はエルゼの意見に否定を返し、自分の意見をエルゼに伝える。それはリンゼも同じ気持ちであり、終始こくこくと頷いていた。フレイズの時は核が透けていたから出来たが、ゴーレムともなるとそうは行くまい。

 

恐らく核の大きさからして、バレーボールくらいのサイズが有るだろう。その大きさの核を【アポーツ】で引き寄せるのは、流石にナシだ。

 

 

「有効的なのは……私の土属性の【ロッククラッシュ】などの圧壊系魔法や、リンゼさんの【エクスプロージョン】や【バブルボム】などの爆発系魔法でしょうね」

 

「エルゼは右手の破壊力増強のガントレットを使えば、多少はダメージが通るかもしれない。……としたら、問題は八重だね」

 

「拙者、今回は囮として動くでござるよ」

 

 

刀による斬撃を得意とする八重は、今回の依頼ではかなり相性が悪いからね。……依頼が完了したら、先ず先に八重の刀をミスリルの塊で、打ってもらわなきゃ。

 

 

「それでメリシア山脈までどうやって行くの?また馬車を借りる?って言うかもう買っちゃう?」

 

 

確かにエルゼの言う様に、馬車はあった方が楽だけれども、今回は別の方法を使わせて貰おう。せっかく手に入れた物を使わない手は……無いわなぁ〜。

 

──────────────────────

 

「では出発致しまス。座席から立たないヨウにお願い致しまス」

 

「座席なんて無いでしょうよ」

 

「……気分の問題でス。そこらヘンは空気を読んで下さイ、マスター」

 

 

何日かかけて、空中庭園をベルファストの王都まで呼び寄せて置いた甲斐があった。これで移動すれば、目的地まで数時間で行く事が出来る。

 

現在高度二百メートル程を飛行中だ。東京タワーには及ばない高さだが、この近辺に高い建物や山などが無いので、この高さで充分と言える。ステルス機能のお陰で、地上には空中庭園の影すら伸びていない。

 

 

「予定では1時間ほどで到着しまス」

 

「ありがとう、シェスカ」

 

 

空中庭園の中央に設置された制御装置の前で、装置を操作しているシェスカはそう言った。この制御装置はパッと見ただけでは、黒い大きな石版にしか見えない。まあ俗に言う《モノリス》と言うヤツだ。そこには僕が解読するのが難しそうな言語と、簡単なマップが表示されている。恐らく移動している光が、僕たちのいる空中庭園なのだろう。

 

シェスカとモノリスから離れて、僕は庭園の片隅でシートを敷いて、お茶会を開いているみんなの所へと戻る。

 

 

「後1時間ほどで着くってさ」

 

「そうですか。……颯樹さん、どうぞ」

 

「ありがと」

 

 

ユミナと八重の間に座ると、ユミナからサンドイッチを渡された。ハムとチーズが挟まった、至ってシンプルなオーソドックスなサンドイッチだ。

 

僕はそれを一口齧ると、首を傾げた。………ん?何時ものと何かが違う?

 

 

「ど、どうかしたのでござるか?」

 

「ん?……何時ものと違うなって。ん〜、でもこれもアリだね。美味しい」

 

「そ、そうでござるか!」

 

 

ホッと胸を撫で下ろす八重。クレアさんの作った物にしては、味が濃いな〜とか塩コショウが効き過ぎな感じがしたけど……あっ、これってもしかして。

 

 

「これって八重が?」

 

「そ、そうでござる。剣だけではなく、颯樹殿の、つ、つ、妻として、料理の一つも出来ねば、と……クレア殿に御教授を……」

 

「うん、美味しいよ。ありがと八重」

 

 

僕がそう言うと、八重は顔を少し赤らめてからこくこくと頷いた。なるほど、そうか。迂闊な言葉を吐かないで良かったと、僕は心の中で安堵する。

 

 

「あたしもこれ作ったのよ。食べてみて」

 

「おっ、エルゼも?じゃあ遠慮なく」

 

「あっ、それは……」

 

 

その後にエルゼから差し出されたのは、至って普通の鶏肉の唐揚げである。リンゼが何かを言いかけていたが、僕はそれを聞くより先に、フォークで刺されたソレを口に運んでいた。

 

 

「エルゼ……」

 

「どう?美味しい?」

 

「辛すぎです。お陰で舌が麻痺しました…」

 

 

エルゼの作った唐揚げは、ハッキリ言ってしまえば……食するのが危険なレベルで辛かった。その傍らではひょいパクひょいパクと、エルゼが何とも無さそうに唐揚げを頬張っていた。……え!?何で何とも無いんだァ!?

 

それを見た横にいたリンゼが、申し訳無さそうに口を開いた。

 

 

「…お姉ちゃん、辛いの異常に強いんです。それと料理すると、何でも辛くしてしまう癖があって、実家では絶対にキッチンに立たせませんでした」

 

「……良し。リンゼからの証言が頂けたので、これから先金輪際、エルゼには料理する事を禁止する。もし本人が迂闊にもその行為に及びそうな場合には、誰かが必ず制止役として入る事。これを心掛けておく事」

 

「……わかったわよぉ…」

 

 

むすーっとした顔で、エルゼが渋々と僕からの忠言を聞き入れた。絶対にこれからは、エルゼはキッチンには立たせない様にしよう。あっ、でもパーティーの余興みたいなサプライズ要素だったら行けるかな……。……嫌、止めておこう。これで文句出たら洒落にならんし。それにこれは命に関わる危険性を含んでるからね。

 

……ヤバっ、まだ舌が痛い……。




今回はここまでです!如何でしたか?


今話より、本格的に【2nd season:新たな仲間、そして門出。】のスタートです!このお話からは、ラノベやなろう版を準拠に話を進めます(殆ど文体はなろう版が準拠)。アニメストーリーの続編を読む様な感じで、読んで貰えたら嬉しいです♪

次回の投稿日は1月20日(月)午前0時の予定です!今度は遅くならない様に頑張りますので、よろしくお願いします!

─────────【追記】─────────

皆さんに……重大報告をしたいと思います!なかなか内容がボリューミーなので、確り目を通して下さいね!


【報告①】:「異世界はスマートフォンとともに。if」イメージソング決定!!!

Twitterで読者さんに『この小説は何の曲で脳内再生されてましたか〜?』と言うアンケートを実施した所、私の中でこれが一番ピンッ!と来た楽曲が何曲か見つかり、その中からイメージソングを決定致しました!そのイメージソングはこれです!


【イメージソング】
OPテーマ:寺島拓篤《Nameless Story》
EDテーマ:PAGE《エスペクト》


OPテーマの方の《Nameless Story》は、知っている人は知ってる曲です。この曲はアニメ『転生したらスライムだった件』のOPテーマで、劇中にて三上悟の声を演じている、寺島拓篤さんの楽曲です!

採用理由としては……『転生して、これから描く未来。まだ名前の無いこれから』をこの曲から感じたからです!是非ともこの曲と共に、颯樹くんがこれから織り成す物語を辿って貰えたら嬉しいです!


EDテーマの《エスペクト》は、PAGEと言うグループが歌っている楽曲です。この曲はアニメ『銀魂'延長戦』の一月度EDテーマとして採用された楽曲です!

採用理由としては……この曲から感じられる、ポップでテンションが上がるテンポが、この小説から感じられる事(ジャズさんからのご意見です)がその理由に当たります!


そして……【幕間劇】では現在、ユミナがメインで話が繰り広げられています。その際に脳内再生して欲しいなと言う一曲が見つかりましたので、お知らせして置きます(これは本編で、颯樹くんとユミナがイチャついている時も同様に)。


【イメージソング(【幕間劇】ユミナPart)】
挿入歌:ユミナ・エルネア・ベルファスト(cv.高野麻里佳)《純情エモーショナル(ユミナver.)》


その理由としては……私がTwitterで最近絡んでいる『如月』(ハーメルンでは『如月1735』)さんが、読んでいてこの曲がピッタリだな〜と思ったからだそうです!

私もこの曲で脳内再生しながら(実際に聞きながら)、颯樹くんとユミナのイチャイチャシーンを読みましたが、不思議と違和感を感じませんでした。……何故でしょうね?


【報告②】:オリジナル話の内容について

現時点で描こうかと思っている、オリジナル話の内容が少しずつ完成に向かいつつあります!最初のオリジナル話は、予定通りに新しい国が建国した後にしますので、どうぞお楽しみに!

ちなみに……原作ではその新しく出来た国は《ブリュンヒルド公国》という名前でしたが、今作は違います!如月1735さんがかなり良い案を下さったので、それで描きたいと考えております!(神話系統に詳しい方なら、私の誕生日が何時で何座なのかを推測して貰えたら、ある程度の察しは付けられるかも?)その国の名前と由来に関しては、その国の名前が判明したお話の後書きにて解説したいと思います。


──────────────────────

長々と語ってしまいました……申し訳無いです。それではまた次回にてお会いしましょう!

今回も感想を是非!そして何時もの様に、高評価やお気に入り登録を心よりお待ちしております!
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