異世界はスマートフォンとともに。if   作:咲野 皐月

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皆さん、こんにちはーーーーーーーー!


ついに本日、この咲野 皐月は誕生日を迎えましたーーーーーーーー!歳は19です!2000年生まれが幸いして、歳がすっごく数えやすいです!んな事はさて置きましてね?

今回は少し箸休め、という事で【幕間劇】を描きたいと思います!話のストーリーに関しては、第14章までの時間軸を採用させて頂き、その間の閑話としてお届けする形になります。


先ず最初のお相手は、先のアンケートで13票と圧倒的な差を付けて1位になったヒロイン、ユミナです!主人公に一番懐いているのも彼女ですし、婚約者として初めて名乗りを上げたのも彼女です!いや〜、これは描かなきゃいけないでしょ!

それでは【幕間劇1】のスタートですよ!


サイドストーリー、そしておまけ。
第1話:お出掛け、そしてキス。


ユミナと結婚する話が固まった翌日、僕は件の彼女と一緒にリフレットの街を歩いていた。街の賑わいは何時も通りであり、少し住み慣れた感覚が出て来ていた。

 

 

「今日はいきなりどうしたんですか?急に『一緒に出掛けたい』なんて♪」

 

「いや、単に息抜き……というのもあるんだけど。何時も僕が味わってる雰囲気を、ユミナにも味わって貰おうと思って」

 

「なるほど……そうですか。……ふふっ、分かりました♪今日一日、ボディーガードを宜しくお願いします♪」

 

 

ぼ、ボディーガード!?……今までそんな事をした事が無いぞ!?そんな思いを抱きながらユミナを見ると、隣でニッコリと笑顔を浮かべていた。

 

今日一日はユミナに楽しんで貰いますか♪そう思いながら、僕たちはリフレットの街中へと歩き出して行った。

 

──────────────────────

 

最初に僕たちが訪れたのは、僕が最初にこの世界に来た時にお世話になった『ファッションキング・ザナック』である。実は彼処では、僕がちょくちょく新しい服のデザインを提供しているため、色々な私服やら何やらを取り揃えていたりする。

 

店に入ると、ドアの開く音に気付いたザナックさんが、僕とユミナの方に歩いて来た。

 

 

「おお、来てくれたかね!キミから貰ったアイデアが非常に良い物で、何着か新品を取り入れているよ」

 

「そうですか。それは喜ばしい事で。今回はちょっと隣の彼女の私服を何着か買いに来たんです」

 

「うんうん……ん?」

 

 

僕の言葉に最初は頷きを見せていたザナックさんだったが、視線を僕からユミナにズラした途端、いきなりその場に土下座し始めた。……なんと、その他の人も全員漏れなく、である。業務滞ってますよ?

 

しばらくして立ち直ったザナックさんが、僕へとある事を聞いてくる。

 

 

「ユミナ姫とは……その、どういうご関係で?」

 

「あーえっと、ユミナとは婚約者って事になりますね。ただ、これはなってからまだ間も無いので、呉々も広める事の無いように切にお願いします」

 

 

僕がザナックさんにそう頼むと、快くその提案を承諾してくれた。そしてお店の中を探し回り、ユミナに合いそうな服を見繕う事にした。……自分で言ってしまった手前、ね。

 

探し回っている時に目に付いた服で、ユミナに似合いそうな服を何着か籠に投入し、試着室の前まで来た。

 

 

「ユミナ、取り敢えず……この服を着てみてくれる?恐らくだけど大丈夫なはず」

 

「分かりました♪……少し、待ってて下さいね?」

 

 

そう言うとユミナは、試着室の中へと入った。服のサイズは出る前にミカさんに正確な値を聞いているので、彼女にはかなり合うと思っているのだが……。

 

 

「いやー、まさかキミが一国の姫君を娶る事になろうとは……一体どういう経緯で?」

 

「ホント、たまたまなんですよね〜。今でも正直に言えば驚いていますよ。一冒険者であるこの僕と、何故結婚したいと思えたのか。本人は大層好印象を僕に抱いていたみたいですけど」

 

「でしたら良いのでは?私も応援しますよ、キミの恋路を!」

 

「あんま悪ノリしないでくださいよ?」

 

 

僕はそう言ってザナックさんの言葉を流す。その後に店員のお姉さんにも絡まれ、ユミナが着替えている間の時間を潰すことができた。……あまり良い意味ではないけどね。

 

そう思っていると、試着室のカーテンを開けて、着替え終わったであろうユミナが出て来た。

 

 

「ど、どう……でしょうか?」

 

「すっごく可愛い……」

 

「それだけじゃ…足りません///」プイッ

 

「何て言うかさ……ユミナの為にある様な服だと思うよ。それくらい似合うし、可愛いよ」

 

 

僕がユミナにそう言うと、ユミナは頬を少し紅らめながら笑顔を見せた。余程さっきの言葉が嬉しかったのか、その場でクルリと一回転して見せた。……これまた絵になる事。

 

ユミナが現在着ているのは、水色の白い襟付のワンピースだ。前着ていた服は何処か高級感があったが、こっちは誰でも着やすい感じがあった。

 

 

「どう?ユミナとしては、これは気に入ったかな?あくまでも僕の個人的な独断と偏見で選んだからね」

 

「はい♪気に入りました♪」

 

「それは良かった。他の服も選んだから、試しに着てみてよ。どれもユミナに似合う筈だし」

 

 

その言葉を聞いたユミナは、再び試着室の中へと入って行った。そしてそこから暫くは、ユミナのプチファッションショーが繰り広げられていて、僕の返す言葉も在り来りな言葉になってしまった。……ごめん、これくらいしか語彙力が無いからさ。

 

結局の所、最後は試着した服全てを買う事になり、そこまで大きくは無いが、安くも済まない買い物をしたのだった。

 

──────────────────────

 

時間は少し過ぎて11:30を経過した頃。僕たちは周りで拡がっている屋台を見て回っていた。

 

 

「颯樹さんは、ここら辺には来た事が?」

 

「ん〜、偶に来るくらいかな。少し時間が空いた時とかは、偶にここに来てるよ」

 

「どれもこれも良い所ばかりですね〜。まあ、私としては颯樹さんと一緒に居られる事が、一番幸せなんですが♪」

 

「ここ、街の中だよ?……あんま、恥ずかしくなる事を言わないで」

 

 

僕は衝撃的な発言をしたユミナの口を塞ぐ。その行動にユミナは最初こそ驚いていたが、後に何かのツボにハマったらしく……頬を少し紅潮させながら目がとろーんとし始めていた。

 

……ま、不味い!こんな所で寝られると、俺がまぁまぁ良くても他のメンツが良い顔をしない!確実に!しかも道の真ん中で!通行人の邪魔んなる!

 

 

「起きて、ユミナ!」

 

「……、はい…。……っ!」

 

「どうかした?」

 

 

良かった……何とか意識はあったみたい。それと入れ替わりに彼女の腹から、何とも可愛らしい音が聞こえて来た。……時間もちょうどいいし、ここらでお昼にしよっかな♪

 

と、その場を動こうとした……その時!

 

 

「よォ、兄ちゃんよォ……懐のモンを恵んじゃあくれねぇか?」

 

(懐のモンを恵めって……ゲスが)

 

「お?持ち合わせがねぇのか?」

 

 

僕たちに絡んで来た男が、この上ない嫌な笑みを顔に貼っ付けながらそう言う。……こんなのと関わり合いにはなりたくないね、全く。

 

そう踵を返して立ち去ろうとした時、先程まで絡んで来た男が動き出した。

 

 

「金の持ち合わせがねぇのなら、そこの女を置いて行きな!」

 

「……はい?」

 

「何。てめぇじゃその女には釣り合わねぇから、このオレに寄越せつってんだよ。頭悪いてめぇでも分かんだろ?この言っている意味がよ」

 

 

まさか……コイツ、最初からユミナが目的で?でもさっきの言動を聞く限りでは、ユミナがベルファスト王国国王の一人娘である事を知らないみたい……。まあ、服装の問題もあるけど。

 

生き恥を晒す前に引き返した方が、良かったかもよ……外道者が。

 

 

「何ですか?」

 

「ああ?よォ、嬢ちゃん。そんなオトコはほっといて、オレと遊ばねぇ?」

 

「貴方に付いて行く言われはありません。それに私はそこの小馬鹿にされた旦那様を支える妻……旦那様を愚弄するなら、私が相手になりますよ?それに私が誰であるかを知ったうえでの狼藉ですか?」

 

「ンだとてめぇ!ナメた口をーーーーーーー!」

 

 

絡んで来た男がユミナに向かって走り出す。……ああ、これはもう生き恥を晒すね。僕の連れは、そんじょそこらのか弱い女の子とは違うので!

 

 

「ベルファスト王国国王トリストウィン・エルネス・ベルファストが娘、ユミナ・エルネア・ベルファストです。その腐敗した頭に叩きつけておきなさい」

 

「フン!偽モンだろうよ、お前は!後でその身ぐるみ全部ひん抜いて、オレ好みのオンナに仕立て上げてやる!」

 

「【氷よ絡め、氷結の呪縛、アイスバインド】!」

 

「ンだァ!?」

 

 

ユミナに拳を振りかざそうとした男の足を、僕は【アイスバインド】で凍らせる。男はと言うと……何とか逃げ出そうとしており、身体を小刻みに動かしている。

 

そしてその後に【パラライズ】を男に掛け、足を凍らせていた【アイスバインド】を解く。そして両手両膝を地面に突かせる。

 

 

「な、何モンだ……てめぇは…!」

 

「僕は盛谷 颯樹、冒険者さ。ベルファスト王国王女のユミナ姫を穢らわしい手に掛けようなんて……外道にも程があんだろ?な?」

 

「ぐ、ううっ……身体が、動かねぇ……」

 

「アンタの身柄は騎士団本部へとちゃーんと送り届けてやるよ。安心しろ、そこでは何を言おうと何をしようと自由だ。だがな、簡単に逃げ出せるとは思うなよ?お前みたいなクズに時間を割いて、取調べ等を行なう騎士団の人たちは酷な話だよなぁ!」

 

 

僕は男に向かってそう言うと、最後に服の胸元を掴んで持ち上げた。……多分、コイツと口を訊くのは最後だろうからな……盛大に赤っ恥をかいてもらいますか♪

 

 

「ユミナをアンタ好みのオンナにするだと……?荒唐無稽な話をべらべらべらべらべらべらべらべら繰っちゃべってんじゃねぇよ!これは天地がひっくり返っても有り得ねぇ事だが、今度そんな事を口に出してみろ……?アンタのお粗末なモン切り取って、二度とその口が叩けないように縫い付けてやるから覚悟しとけ!分かったか!ゲス!」

 

 

男は僕の言葉を聞いた後、事切れたかの様に気絶してしまった。それを見た僕たちは、先ずは【ゲート】で王都の王宮まで移動し、そこから騎士団本部へとその男の身柄を引き渡しに行った。

 

一応、ユミナの事を悪く言われてしまったので……その辺の顛末を伝えようと国王陛下のもとを訪れた。

 

 

「そうか……まだまだ余の事を知らぬ者たちが居たのか…余もまだまだ若輩者という事か」

 

「まあ、僕が今住んでるリフレットの街の殆どは知ってましたよ。無論、さっき突っかかって来た男は……女遊びを現を抜かして、王様の言う事なんて聞く事もしてなかったんでしょうから」

 

「私もその場に居合わせていましたが、全て颯樹さんが終わらせてくれました。私の為にあんな事を言ってくれるなんて……///」

 

 

え!?穏便に済まそうかと思ったのに、何でこのお姫様はそれを易々と言ってしまうんですかね!

 

 

「ほぉ……ユミナの為に啖呵を切ってくれたのか…。実に嬉しいよ」

 

「突っかかって来た男が許せなかっただけです。ユミナの事を道具扱いして、自分好みにすると言うのに腹が立ったので」

 

「颯樹殿がそこまでユミナの事を考えてくれているのであれば、だ!やはり子供をこさえて既成事実を……」

 

 

だーーーーーーーーっ!何でそんな風になるかね!国王陛下も大概だが、この世界の人々はどうしてこう……そこら辺に関しての感覚が薄いのかね!軽く考えては居ないのだろうが、個人的には本当に心配だ!

 

ユミナは国王陛下に向かって苦言を吐いていたが、当の本人は高々と笑い上げていた。……ホント、気苦労が耐えないよ全く。

 

 

「ん?そう言えばユミナ、その服は?」

 

「はい、颯樹さんに見繕って貰いました♪私に似合う筈だし可愛いと言ってもらいました」

 

「なるほど……颯樹殿は服のセンスもあるみたいだ…。大切になさい」

 

「はい♪」

 

 

僕が頭を抱えている間に、ユミナと国王陛下の間で僕が褒められていたのは……正直に言えば、嬉しいのだが…ここで喜んで良いかはまた別問題という事で。

 

──────────────────────

 

先程の騒動の影響で、だいぶ時間を潰された僕たちは、日暮れとなった街中を歩いている。行き先はもちろん宿屋の『銀月』である。

 

 

「今日はありがとうございました♪お陰で素敵な一日が送れました♪」

 

「いやいや、これくらい構わないよ。こっちも喜んで貰えるか不安な所があったし。予定外のトラブルこそあったけどね」

 

「あの……颯樹さん?」

 

 

ユミナが僕にそう問い掛けてきたので、僕はユミナの方を見る。その瞳は初めて会った日の昼に見せた物で、彼女の真意を感じる事が出来た。

 

 

「これから先も私を、護って……くれますよね?何があっても、ずっと」

 

「当然。好きな女の子の泣き顔が、僕は一番見たくないから。死が僕たちを分かつまで、ずっとずっと君を護ってみせる」

 

「……あ、あの…一つだけ、お願いが……///」

 

「ん?」

 

 

僕はユミナの言葉を最後まで聞く。……その後にユミナは何かを決心したかの様に、僕へと言葉を言い放つ。

 

 

「……キス、してくれませんか?…出来るなら、抱き締めて欲しいです」

 

「……分かった」

 

 

僕はユミナの身体を抱き締め、顔を少しずつ少しずつ近づけて行く。ユミナの方に至っては目を閉じた為、僕も同じような態勢に入る。そして僕たちは、燃える様な夕陽をバックに口付けを交した。

 

 

「ん、んん!」

 

「「はっ!」」

 

「何してんの、アンタら」

 

 

口付けを終えて互いに見つめあっていた時、何処からか咳払いをする声が聞こえた。僕はその声が聞こえた方向を、クルリと顔を向ける。

 

するとそこには、呆れ顔のエルゼと目のハイライトが仕事をしていないリンゼが立っていた!……ど、どうしてここに!!!同じ宿舎だから、帰って来るのは必然だけども!

 

 

「おーおー、2人ともオアツイコトデ……ねぇ?颯樹?どういう事かしら?」

 

「ち、違っ!こ、これは……!」

 

「颯樹さん?少し、私たちと……オハナシ、しませんか?時間は取らせません、から」

 

 

リンゼの言い放った言葉に、僕は力なく頷いてしまった。……だってさ、逆らいようがないんですもん!リンゼさんのあの威圧感!「少しでも返答を間違えたら、ただじゃおきませんからね」みたいな雰囲気!めちゃくちゃ怖いわ「何か、言いました、か?」!

 

 

「なんでもございませんすみませんでした!!」

 

 

その後に帰って来た八重は、正座をして双子の姉妹から説教を受けている僕を見て不思議に思っていたが、ユミナの説明を受け、少々こちらを憐れむ様な視線で見ていた。

 

……だから違うってば!全面的に否定する!黙秘権を行使させて下さいなーーーーーーーー!




今回はここまでです!如何でしたか?


話を構成してたら、何時の間にか5000字に到達してました……余程ユミナの話に時間と熱をかけてたんだな〜と実感するこの頃です。やっぱり、ユミナみたいな真面目で優しい女の子は、描いてて飽きないしドキドキしちゃうんですもん!分かりますよね?

最後には双子の姉妹を出しました!次回の幕間劇は、エルゼをメインとしたストーリーを描きますので、よろしくお願いします!


このお話に関しては、ユミナのキャラソンである「Staring only you」を聴きながら読んだ方が、少し風情が出るかと思いますので、オススメしますよ〜!

それではまた次回です!今回も感想を是非!


最後に……。巻波彩灯さんより、お誕生日イラストを頂きました!ありがとうございます(๑////๑)

【挿絵表示】

【異世界はスマートフォンとともに。】のユミナのイラストに、私へのメッセージが添えられています!感謝感激雨あられです!
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