異世界はスマートフォンとともに。if   作:咲野 皐月

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皆さんこんにちわ!咲野 皐月です!


今回はアニメ《第5章》の前半Partをお届けします!今回のお話では、アニメでは後々に登場する要素が出て来ますので、それが何なのか……楽しみにしててくれると嬉しいです♪

長ったらしく話してても暇なので、それでは本編へと参りましょうか!それでは第9章のスタートです!


P.S.:このお話とは関係ありませんが、このお話の投稿日の9月21日は、Aqoursの『黒澤ルビィ』ちゃんの誕生日です!お誕生日おめでとうございます♪


第9章:寝坊、そしてスライムキャッスル。

【宿屋『銀月』:颯樹の部屋】

 

「……」

 

 

ユミナの初クエスト成功から2日が経過した頃、僕は琥珀を枕元に寝かせてから就寝していた。……今はまだ起こしてくれるなよ〜?なかなか短期間にハードな事があって、心労が凄いんだから。

 

そんな事も露知らずに、同棲人のある行動により、僕は目を覚ましてしまうのだった!

 

 

「あっ♪気が付かれましたか?おはようございます、颯樹さん♪」

 

「ゆ、ユミ…ナ?」

 

「はい♪」

 

 

重い瞼を開けてみると、この上ない笑顔を浮かべたユミナがそこには居た。……なんでユミナが笑ってんの?…それと後頭部に感じるこの柔らかい感触は……。

 

その寝ぼけ眼な眼を開けて、顔を側方へと動かした。…な、何故に正座じゃぁ!?……それに、なんでエルゼ達が居るよ!?事の次第が解らずに、僕はと言うと混乱してしまう。

 

 

「え?ええ?」

 

「気持ち良さそうでござったなぁ〜」

 

「ええ。幸せそうな顔をしてたわね」

 

……羨ましいです羨ましいです羨ましいです羨ましいです羨ましいです羨ましいです羨ましいです羨ましいです羨ましいです羨ましいです羨ましいです羨ましいです羨ましいです羨ましいです羨ましいです羨ましいです羨ましいです

 

 

八重やエルゼからは、揶揄いの言葉を受け……リンゼは何かをブツブツと呟いていた。……なんか、かなーり身の危険を感じるんだけど!?リンゼさん、貴女ってそんなタイプの女の子でしたっけ!?

 

顔を上に戻すと、ユミナの顔が紅く染まっていた。……!まさか、この状況って……!

 

 

「ユミナ?もしかしてだけど、さっきからずっと感じてるこの柔らかい感触は……」

 

「私の膝です♪お目覚めですか?颯樹さん///」

 

「……ああ。幸せな気持ちと胃が詰まりそうな感覚を、同時に味わった目覚めだよ」

 

 

僕は先程まで膝枕をしていた、ユミナに一言詫びを入れて、勝手に部屋に入って来ていた3人へと向かい合う。色々とツッコミたい所は有るんだけど……先ずは、謝罪かな?

 

 

「おはよう、3人とも。寝坊して申し訳ない」

 

「分かってるなら良いわ。……んで、今日のクエストなんだけど……アンタのせいでハズレくじを引いてしまったわ」

 

「はい?」

 

 

僕はエルゼの言葉に、一瞬だが反応が遅れてしまった。そしてエルゼから見せられた依頼書を見た僕は、この時にやってしまった…最大のミスを実感してしまうのだった!

 

──────────────────────

【ベルファスト王国:道中】

 

『……』

 

「ま、まさか……その依頼が『スライム』に関する物だったなんて…」

 

「私だってスライムは苦手よ。けど、朝行ったらそれ一枚を残して見事に全部受注された後だったのよ」

 

 

僕は馬車の運転をしながら、エルゼの話に耳を傾ける。今回の依頼は『スライム研究家の調査』である。内容としては、街から暫く離れた洋館に住まう、謎のスライム研究家について調査する事らしい。

 

……正直気乗りがしないなぁ…それは他の4人にとっても同じか。僕の表情を察した琥珀は、僕たちに問い掛ける様に言葉を発する。

 

 

『そんなに嫌なのですか?たかがスライム如き』

 

「ハッキリ言えば……」

 

「「「「「嫌!」」」」」

 

『す、すみません……』

 

 

僕と4人は同じ気持ちを、琥珀へと返した。……ありゃりゃ、琥珀が縮こまっちゃったよ。依頼でしっかり活躍して貰おうかね♪

 

そう考えている間に、僕たちは依頼に指定された場所へと辿り着いた。……見た目からは尊厳な雰囲気が感じられ、昔は貴族たちの御屋敷だったのだろうか、と錯覚させられてしまう。

 

 

「ぶ、不気味…でござるなぁ……」

 

「依頼で来たから、それは仕方無い、です」

 

 

先に言葉を発した八重は、エルゼと手を組んで立ち竦んでいた。それをリンゼに真っ向から看破される。……遺跡の時も思ったけど、リンゼさんは何でこんな時はすっごい勇気があるんでしょうかね?

 

……漏れなくユミナでさえも、僕に引っ付くくらいなのに。そんな思いを胸に秘めながら、僕たちは屋敷の中へと入って行く。

 

──────────────────────

【とある屋敷:1F】

 

「……【光よ来たれ、小さき照明、ライト】」

 

 

屋敷の扉を開けると、薄暗そうな大広間へと出た。それを見た僕は光属性の魔法を発動する。皆はライトの光が眩しいみたい……ごめん。でも少しの辛抱だからね…?

 

辺りに気を配って照らすと、上部に金ダライが貼り付いていた。……はい?金ダライ?ここは!

 

 

「琥珀!」

 

『お任せを!よいしょっ!……グルァァァ!』

 

 

僕が琥珀に指示を出すと、琥珀は本来の大きさになって咆哮を1つ放った。するとどうだろうか。金ダライが床にボトっと落ちて来た。その姿を次第に変形させ、本来の姿を現した。

 

……なんだコイツ。これで警備とかしてんの?

 

 

「取り敢えず、光魔法は消しておこうか。次は中の調査だよ」

 

 

僕のその言葉で、近くにあった部屋、その他の物も片っ端から調べ作業を始める。内容としては実験器具が多数と、恐らく喰い破られてるであろう報告書が、所々に存在していた。

 

 

「……革表紙だけしかありません」

 

「中身は全部喰われたか…」

 

「……!これは食べられてませんよ?『スライムの生態について』と描かれています」

 

 

僕とユミナは、リンゼの読み上げたノートに眼を向ける。……確かに、このノートには様々なスライムの生態が事細かに確り記載されていた。これが万人に役立つかどうかは扠置くとして。調査完了の為に、持っときますか。

 

 

「1階の方は粗方調べ終えたし、次は2階に行ってみますか」

 

「そうですね」

 

「八重〜、エルゼ〜、2階に行くぞ〜」

 

『もう、帰りたい』ウルウルウル

 

 

僕は八重とエルゼに、その様な声を掛けてから移動しようとする。……するとその先に居たのは、4人が一番苦手としている物体だった!

 

 

『いやぁぁぁぁ!』

 

「どうした!……ぐ、グリーンスライム!?」

 

「颯樹、何とかしなさいよぉーーー!」ダキッ

 

「く、苦しい!締まるから!……琥珀!さっきのをもう一度頼む!」ギュウウウウウウ

 

 

グリーンスライムを見て、いきなり飛び付いて来たエルゼを宥めながら、僕は琥珀に頼み込む。それに琥珀は快く答えてくれ、先程の咆哮をもう一度放ってくれた。

 

するとグリーンスライムは、ただ吹っ飛ばされただけで壁を這いながら此方へと再接近してきた!厄介だなぁ!

 

 

「【マルチプル】!【氷よ絡め、氷結の呪縛、アイスバインド】!」

 

 

僕は目の前のグリーンスライム目掛け、水属性の拘束魔法である【アイスバインド】を発動させる。その甲斐あって、先程まで動きを見せていたグリーンスライムは、ピタっと止まっていた。

 

 

「颯樹、ナイスよ!」

 

「本番はここから!」

 

「何をする気ですか?」

 

 

僕は再び魔法を行使する態勢に入った。それを見たユミナが不思議そうな顔を浮かべていたが……それほど危険視する様な事はしないけど?

 

全属性の適性があるなら、こういう時に活用しないとダメだよね!

 

 

「【風よ切り裂け、千の風刃、サイクロンエッジ】!」

 

 

そう詠唱を済ませると、僕の周囲から風の刃が渦を巻くように吹き荒れた。……幸いにも僕は前方だけを見てたから良かったけど、後ろを見てたらとんでもない事になりそうだったよ。

 

僕の発した【サイクロンエッジ】に、グリーンスライムは勿論の事、周囲に居たであろうスライム達もその餌食となってしまった。ふぅ……1階は一掃したね。

 

 

「取り敢えず、2階に移動しようか。……ゲスいオトコの欲望が見えてきた気がする」

 

『は、はい……』

 

 

僕が発した提案する言葉に、萎縮する様に答える4人と1匹。……ありゃ?そんなに威圧する様には言ったつもりは無いんだが。…まっ、良いか。

 

近くにあった階段を使って、僕たちは2階へと上がる。そこで僕たちの眼に飛び込んで来たのは、6体の女体の像だった!

 

 

「……!…リンゼ、あの石像……さっきみたいに粉々にしても良いか?」フルフルフルフル

 

「……す、少し…調べて、見ましょう……」

 

「了解」

 

 

……危なかった、危うく魔法を使う所だった。僕はリンゼの提案に従うと、1体1体に隅々まで目を通す。……さっきからこの女体の像は、ある所が剥き出しになってんだけど、どういう事?

 

 

「颯樹〜、何か分かった〜?」

 

「ああ。多分これって、女性の身体を象徴するある部分に関したスライムなんだろう」

 

『……!////』

 

 

僕がそう告げると、4人の顔がこれでもかと真っ赤に染まっていた。その一方で琥珀はと言うと、子虎のサイズに戻ってトコトコと付いて来ていた。

 

僕は琥珀を抱き上げると、他の4人を先導しながら、最奥の部屋を目指した。

 

──────────────────────

【とある屋敷:最奥の部屋】

 

「……ここが最奥部か」

 

「…颯樹さん!何か有りますよ?」

 

 

僕は先に入っていたユミナの声を聞き、その場所へと駆け出して行く。……不用心だなぁ、もう!そして近寄って見ると、そこには白骨化した遺体が、背もたれに寄り掛かりながら存在していた。

 

 

「この城の家主でしょうか……」

 

「だろうね。見る限り、ここでスライムの実験をしていた張本人とも言える…ん?何かノートがある」

 

 

僕は近くの机にあったノートを手に取る。そのノートの中には『完成だ。これで私の……嫌、男の夢が叶った。ああ、天国が見える』と記されていた。

 

……やっぱり、ロクでも無かったね。僕はその場を後にしようと、ドアの方へと歩き出す。

 

 

「調査は終わった。帰るよ」

 

「さ、颯樹さん……あれ!」

 

「はい?今度は何……って、何あれ!」

 

 

リンゼの肩に手を置いて、その場を去ろうとした僕を、リンゼが引き留める。……今度は何なのさ…え!?奥にあった4体のスライムが、次第に姿を変えていく。

 

それは僕や他の皆にとっても、とても耐えれるモノでは無く……!

 

 

「た、退避!ここから今すぐに離れるよ!」

 

「「「「は、はい(でござる)!」」」」

 

『あ、主〜待って下さいーーー!』

 

 

僕は他の皆を連れて、スライムキャッスルから出る事にした。……ハッキリ言おう。嫌な目に遭った。……だけど、これでハッキリした。焼いてやる。

 

 

『【炎よ来たれ、赤の飛檄、イグニスファイア】!』

 

 

リンゼと僕は息を合わせて、魔法を詠唱する。その炎は屋敷の周りを焼き尽くし、轟々と燃え盛っていた。……これでこの穢れた屋敷は浄化できたね。

 

グリーンスライムに寄る、『服を溶かす』と言う最悪の事態だけは免れたから……それは何とか一安心?




今回はここまでです!如何でしたか?


次回はアニメ《第5章》の後半Partをお届けします!今回のお話では、アニメではその後の話に出て来た要素を入れて見ました♪ユミナに膝枕されるとか……羨まけしからん!(そんな事はどうでも良くって)

現在、アンケートを取ってる真っ最中ですが……エルゼとユミナが一票ずつ入っていて、接戦となってます!どの女の子になるかで、かなり変化の出る幕間劇となりますので、ご理解よろしくお願いします!アンケート自体はまだまだ受け付けますので、ご協力よろしくお願いします♪


それではまた次回!
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