もしもACfAの世界が特異点だったら... 作:山猫さん
海上プラットフォーム上に作られた自治民主主権都市、【ラインアーク】。
いつもは静寂平穏が支配するこの海上都市で、今日は銃声が鳴り響いていた。
「いたぞ! こっちだー!」
「撃ってでも良い! とにかく奴を止めろ!」
「了解! ちっ、逃げるんじゃねぇ!」
武装した警備兵達に追いかけられているのは1人の男。
「なんで、俺が!」
現在彼は身に覚えのない罪状で追いかけられている。 その内容は、殺人。
「...自分を救ってくれた恩人を、どうして殺さなきゃいけないんだ⁉」
彼が殺したとされている人物、それは彼の恩人。
棄てられた彼を拾い上げ、彼がカラード所属の
「一体何がどうなってる...」
第一にその恩人が死んだとされる時間には、彼はラインアークから出払っている。 そんな中で一体どうやってラインアークにいる恩人を殺せるのだろうか。
「とにかく逃げないと...」
彼はひたすら走り続ける。
途中で警備兵とかち合う事もあったが、なんとか制圧し格納庫まで辿り着いた。 幸いにもまだここには警備兵は来ていない。
彼は鎮座している自分のネクストに飛び乗った。
「AMS接続開始、神経同調率90%...よし、これな『いたぞ!』チッ!」
AMSの接続とほぼ同時に警備兵が侵入してくる。 彼はコクピットブロックを機体内に格納し、プライマルアーマーを起動させた。
『...不味いぞ! コジマだ!』
『汚染されるぞ! 退避! 退避ィー!』
警備兵は格納庫から退避したのを確認すると、彼は機体の左腕部に装備させたレーザーブレードを起動しシャッターを破壊する。
破壊されたシャッター口からはいつもと変わらぬ海が見えた。 それはまるで、総てがひっくり返った彼の心を嘲笑うかの様に見えた。
「...
プライマルアーマーとして展開されたコジマ粒子を背部のスラスターへと収束圧縮し、限界で一気に解放する。 AMS操作により脚部スラスターが起動して浮遊していた機体は、解放されたコジマ粒子による凄まじいエネルギーによって、音速以上のスピードで格納庫を飛び出した。
向かう先のアテは、ただ1つ。 かつて自分が所属した組織の隠れ家だけだ。
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地下空間に隠された広大な空間。
そこはアーマードコア・ネクストを格納できる密閉型ハンガーを5つ程装備しているが、現在そこに格納されたネクストはない。
そこには1人の男がいた。
「......」
彼はカーパルスで未来を託した存在によって死し、己の計画の成就を見た。 それからというもの地球の意思という、なんとも胡散臭い物に引っ張られ、その物が【座】とよぶ空間に彼は復活、言わば英霊と呼ばれる者の仲間入りを果たしてしまった。
そして【座】から地球の意思に呼び出されて召喚されたのは彼のいた世界、それも自分が死んでから1年も経っていない。
「...フィオナ・イェルネフェルトには彼に伝える様に言った。 彼ならきっと理解してくれるだろう」
彼自身も表では「アナトリア失陥の要因」と蔑む演技をしてたが、裏ではある意味恩人の様な存在であるその人物とは親交があった。 実際彼がその人物に依頼した時に彼の考えをすぐさま察したその人物は、自らの存在を使ってまで必要以上の事を成してくれた。
「さて、あの大馬鹿野郎に繋がるといいが...」
再びこの世界に呼び出された彼は、その理由を探るために着々と準備を整えていた。
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―該当マスターを検索中......発見。適応番号48[藤丸立香]をマスターとして設定。
「未来へのレイシフト、か...」
レイシフトコフィンへと滑り込んだ彼、藤丸立香はそうひとり呟いた。
人理が焼却された未来から特異点が見つかり急遽レイシフトする事になったのだから、彼が困惑するのも無理はない。
第一にレイシフトは、存在証明を誤魔化して別の時間帯に霊基を送り込むという技術。 そのため未来にレイシフトをするのは初めての試みである。 それまでの歴史を観測しているなら理論上は可能とされているが、それも人理焼却により儘ならない。 はっきりいって不安しか生まれないだろう。 だが―
―アンサモンプログラム始動。霊子変換を開始します。
「何が、待っているんだろう...」
彼の心には高揚感があった。 彼が今まで巡ってきた特異点では様々なことがあった。 そこには出逢い、別れ、衝突、和解、友情、憎悪、親愛といった物や、英霊たちの在り方を感じ取れるだけの何かがあり、その度に自分の弱さを知り、また強さを知り、大きく成長出来たと彼は感じている。 故に彼は今回の未知なる特異点を、今まで以上に特別視していた。
ーレイシフトまで残り3...2...1...
「さあ、行こう」
ー0。 フューチャーオーダー、実証開始。
彼という存在は、未来へと送り込まれた。
テルミドールとかホワイトグリントとかのマテリアル
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いる
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いらない