ONE PIECE ~地球外生命体の転生者~ 作:仮面ライダーハードエボル
「?」
ナイフを指した〝鷹の目〟は違和感を感じていた・・・心臓まであと1、2cmのところで止めたにもかかわらず、ゾロは退かずに立ち止まっていたからだ・・・
「このまま心臓を指しても構わんが・・・なぜ退かん?」
「さぁな・・・ただ・・・
「何か大事な・・・誓いとか約束とかよ・・・色んなものがヘシ折れて・・・2度と戻って来れそうにねぇんだよ・・・」
「そう」
「それが敗北だ・・・」
「へへっ・・・だったら尚さら退けねぇな」
「死んでもか?」
ゾロの言葉を聞き、決意の目を見た〝鷹の目〟は何かを感じてゆっくりとナイフを抜いた・・・
「小僧・・・名をなんと言った?」
「ロロノア・ゾロ・・・!」
「覚えておく・・・久しく見ぬ
「そして剣士たる礼儀を持って〝最上大業物12工〟の一振・・・黒刀〝夜〟沈めてやろう!」
「抜いたぞ!」
「この船を割った刀剣だ・・・!!!」
〝世界最強〟が得物を抜いた・・・この場にいる者の誰もが決着が来るのを感じていた・・・
(これが最後の一撃・・・外せば死ぬ・・・いや!)
(ここで・・・勝つ!!)
そう決意したゾロは最後の一撃を繰り出すために、刀を構えた・・・
「散れ!!!」
構えたゾロに〝鷹の目〟は自ら切りにかかった・・・!
それを打ち返すかのようにゾロは前に突き出した刀2本を回転させた事により、強い風が起こった。
ゾロの咥えてた刀以外の2本が折れ、〝鷹の目〟の斬撃がゾロの腹を横に切った!
(敗けた・・・っ!)ガフッ!
(敵わなかった・・・)
(これが〝世界最強〟の力か・・・!!!)キン・・・
残った刀をゾロは鞘に戻した・・・その後ろで〝鷹の目〟がトドメを刺す体勢に入った・・・
立ち上がったゾロは〝鷹の目〟に振り向いき、収めた刀を片手に持って両腕を広げた。
「!」
「何を・・・?」
「背中の傷は剣士の恥だ」ニッ
ゾロは〝鷹の目〟の当然の疑問に当たり前のような顔をして笑った。それを聞いた〝鷹の目〟は満足げに笑い返した・・・
side:バラエティ
(やはり
ゾロの決闘を見届けたマカハゼは〝鷹の目〟を冷静に分析していた。
(剣の腕もそうだが・・・それだけがやつの強さじゃないな?)
(この世界特有の力・・・その謎が分かれば俺もこいつらもさらに強くなるな・・・)
(とは言え、このまま黙ってる訳にはいかんな・・・!)
そう判断したマカハゼは変身煙銃〝トライスチームガン〟とコブラフルボトを取り出して飛びさそうとしていた。
side:船の残骸の上
(生き急ぐな・・・・・・若き力よ・・・!!!)
ゾロにトドメを刺した〝鷹の目〟は倒れていくゾロを静かに見ていた・・・
「「アニキィ〜〜/兄ぃ〜〜!!!」」
「チックショオオーーー!!!」
ジョニー達はゾロを少しでも早く助けるために海に飛び込み、ルフィは我慢の限界が来てスグに殴り込む体制に入った。
「これが〝偉大なる航路〟の・・・〝世界最強〟の力・・・・・・!!!」
「あの〝海賊狩り〟が・・・全く歯が立たなかったなんて・・・!!!」
この決闘を偶然にも見届けていたクリーク艦隊の下っ端たちは戦慄していた・・・〝東の海〟限定と言えど海賊たちが恐れる名の知れた〝海賊狩り〟・・・そんなゾロが虫を払うかのように簡単にやられたのだ・・・
(クソが・・・イカれてやがる!!)
同じく見届けていたサンジはレストラン内でのゾロの言葉を思い出していた・・・その心情は全く理解が出来なくて苛立っていた・・・
(相手は本物の世界一の剣士だぞ・・・結果は見えていた!!)
(死ぬくらいなら・・・野望を捨てろよ!!)
「簡単だろ!!!野望を捨てるくらい!!!」
ゾロに向けたその罵倒はまるで自分に何かを言い聞かせているようにも見えた・・・
「!!!」
「ウォォオーーーーッ!!!」
「あいつ・・・悪魔の実の能力者だったのか!!」
「蒸血!」
《ミストマッチ・・・!》
《コ・コッ・コブラ・・・!コブラ・・・!》
《ファイヤー!》
「なっ・・・!!?」
「何だあの姿は!!?」
マカハゼも〝ブラットスターク〟に変身して〝鷹の目〟を襲いにかかった。
「若き剣士の仲間か・・・」
「お前たちもまた・・・よくぞ見届けた!!!」
『ナメるなよ最強・・・!』
《アイススチーム!》
『オラァ!』
マカハゼの繰り出した凍る斬撃を〝鷹の目〟は黒刀で海に弾かれ、海と残骸を一部凍らせる結果になった。
「なっ!!」
「海が・・・凍った!?」
しかしこの結果は周りの者たちに大きな衝撃を与えたる事になった・・・本来、
「まさかこの海にこれほどの
『流石は〝世界一〟の剣士・・・いまの一撃で見抜くか?』
「それぐらい出来て当たり前だ・・・」
「貴様とここで戦う気はない・・・」
「それにあの剣士は生かしている」
『あ、やっぱり大丈夫だったか?』
「!」
「ゾロ!!」
〝鷹の目〟の言葉を聞いたルフィは急いでジョニー達の船に引き上げられてるゾロのほうを確認した。派手に血を吐きながらも手当をすれば助かるのが分かる
「我が名はジュラキュール・ミホーク!!貴様が死ぬにはまだ早い」
〝鷹の目〟は意識があるか怪しいゾロに自身の名を伝えて宣言を始めた
「己を知り 世界を知り!!」
「強くなれ ロロノア・ゾロ!!」
その言葉は力強く・・・その姿はまさに絶対の強者に相応しいと言えるものだった・・・
「俺は先 幾年月でも・・・この最強の座にて貴様を待つ!!」
「猛る己が心力挿して この剣を越えてみよ!!」
「この俺を・・・越えてみよ!!ロロノア・ゾロ!!」
「まさか・・・あの〝鷹の目〟にここまで言わせるとは・・・・・・」
周りの者たちは何も言えなかった・・・〝世界一の剣士〟が〝東の海〟の一介の剣士にここまで言うとは思わなかったからだ・・・
「小僧・・・貴様らは何を目指す?」
「海賊王」
『俺はクソ兄貴との決着だな・・・』
「海賊王・・・俺を超えるより険しいぞ?」
「それにその兄は貴様よりも強いのか?」
「知らねぇよ!!これからなるんだよ!!!」
『まぁな・・・放っといたら世界の滅亡を実行するほどの自滅願望の性格破綻者だからなァ』
『・・・・・・・・・』
ルフィのツッコミを無視してマカハゼはジョニー達の船の方向を向いた。
そこには弱りながらも仰向けに刀を上に構えているゾロの姿があった・・・
「あッ兄貴・・・・・・!!?」
「・・・ル・・・フィ・・・・・・聞こ・・・ぇ・・・るか・・・?」
「ああ!!!」
「不安に・・・させちまたかぁ・・・俺が・・・」
「世界一の・・・大剣豪
「お前が・・・困るんだよな・・・!!!」
「ガフッ!!」
「ダメだよ兄ぃ!!これ以上は喋ったらダメ!!!」
「俺は もう!!」
「二度と敗けねェから!!!!」
「あいつに勝って・・・大剣豪になるその日まで・・・絶対に もう・・・俺は敗けねェ!!!!」
「文句あるか・・・海賊王!!」
〝鷹の目〟に敗北したゾロは、剣士と名乗る者に勝利し続けるとルフィに誓いの宣言をした。
流れを見ていた〝鷹の目〟は満足気な笑みを浮かべ、マカハゼは更に強くなるなと今後の計画を練っていた。
(予想外な闘いが始まっちまった時はどうなるかと思ったが・・・結果オーライってやつだな)
ーside:ナミー
時を少し遡り、メリー号をナミに奪われてレストランからしばらく離れた場所でナミは海を眺めている。
「・・・・・・いい奴らだったなぁ・・・」
「今度あったらまた・・・仲間にしてくれるかなぁ・・・」
「そんな訳ないか・・・
ナミは自分を卑下しながら涙を流していた・・・そして次第に自分を抱きしめながら泣き崩れてしまった。
「また・・・逢いたいなぁ・・・・・・!!」
「・・・・・・・・・はやく自由になりたいよ・・・・・・
その姿はまるで・・・真っ暗な闇に閉じ込められてしまい、必死で救いを求める子どものようだった・・・