ONE PIECE ~地球外生命体の転生者~ 作:仮面ライダーハードエボル
side:
「「「あぁぁぁぁぁぁ!!!」」」
「マズイぞMs.ウェンズデー!下は胃酸の海だ!!」
「いやァーーーーっ!!」
「何やってんだルフィ!!」
「おお!みんな無事だったか!!とりあえず助けてくれ!!!」
荒れていく胃酸の海の中、鋼鉄の巨大な扉から何故かルフィと知らない男女が飛んで来て胃酸の海に落ちていった。
「じいさんも行っちまったし・・・とりあえず全員引き上げておくか?」
「クジラの暴走が治まった・・・?」
「それよりどうすんだよ、コイツら?かなり怪しいぞ」
クジラの胃酸の海が静まっていき、ルフィを引き上げた〝麦わらの一味〟は何故か一緒に飛んで来た謎の男女に訝しげな目を向けていた。
(ミッMr.9コイツら海賊よ!?)
(わっ分かっているMs.ウェンズデー!話せば彼らも理解して)
「私の目が黒いうちはラブーンに指一本触れさせんぞ!!!」
「戻ってきた・・・」
「誰だ?あのじいさん??」
「フフフッ!」
「残念ながら我らは既にクジラの腹の中だ・・・」
「「この胃袋に風穴を開けることだって出来るぞ!!!」」ドウン!!
「ゴロツキがッ!!」
クロッカスは謎の男女が放ったバズーカーの砲弾を自らのからだで受け止め、胃酸の海に落ちていった。
「あのじいさん自分から砲撃を!?」
「まさか・・・クジラを守ったの!?」
「やっぱこのクジラはじいさんの家族か・・・!」
クロッカスの自己犠牲に驚くウソップとナミをよそに
「オホホホッ!無駄な抵抗はやめなさい!!」
「このクジラは我らの食料になるのだか」
状況を全く理解していないルフィが謎の男女をシバキ倒したことで一先ずこの場は治まった・・・。
side:孤島の一軒家
「───このクジラは〝アイランドクジラ〟。本来〝西の海〟にのみ生息する世界一でかいクジラだ名はラブーン」
謎の男女を縛った〝麦わらの一味〟はクロッカスの家に上陸し、手当をしながらラブーンの話を聞いていた。
「このゴロツキ共は近くの町の人間でな、食糧捕獲のためにラブーンを狙っている。そりゃあこいつの肉は軽く2、3年分は持つからな。だが私がそれをさせん!!!」
「随分とクジラ想いだな・・・なら何で〝赤い土の大陸〟に頭突きしたり吠えたりしてんだ?」
「───〝大海賊時代〟と呼ばれる前の話だ・・・ある日いつもの様に灯台守をしていると気のいい海賊たちが〝リヴァース・マウンテン〟を小さなクジラと共にやって来た・・・その小さなクジラがラブーンだ」
クロッカスは昨日の事のように語りながら懐かしそうな顔をしていた。
「彼等は〝西の海〟で群れにはぐれたラブーンと共に航海をしていたらしい。本来〝アイランドクジラ〟は群れで生きる動物だが、ラブーンにとっての群れは海賊たちだった」
「見ず知らずの迷子犬ならぬ迷子クジラの保護・・・随分とお人好しな連中だったんだな」
「あぁ・・・嵐の海の中を進んでいた為船はあちこちが傷ついていた。彼等はこの岬で数ヶ月停泊したから私も随分と仲良くなった。そして彼等が旅たつときに私に頼み事をした」
───2~3年ほどこいつを預かってくれ。俺たちは世界を一周して必ず戻る!!
「ラブーンもそれを理解し、私たちは今も彼等をここで待ち続けている」
その話を聞いた〝麦わらの一味〟はラブーンの頭の無数の傷に納得した。あれは〝赤い土の大陸〟の向こうにいるはずの仲間たちに1秒でも早く再会する為にぶつけてできたものだと。
「だから〝赤い土の大陸〟に向かって吠え続けてたんだ・・・」
「なるほど・・・だからあんなに哀しそうだったのか」
「
「どういう訳か
「はぁ〜そんな事もあるんだなぁ〜・・・」
「・・・・・・」
話を聞いたクロッカスはマカハゼを静かに見ていた。その目はまるで
「だがこの大きさや傷の多さから2~3年じゃすまねぇぞ?軽く数十年は超えてるぜ」
「あぁ・・・もう・・・
〝麦わらの一味〟の面々は驚嘆した・・・待ち続けるにはあまりにも長く、残酷な時間だった・・・。
side:双子岬
「∑うばっぶ!!なっ何だ!!?」
「∑いっ胃酸の海!!?」
「いや普通にただの海水だよ」
若い頃に船医をやっていたクロッカスの手で少し改造したラブーンの体内を渡って外に出た〝麦わらの一味〟は捕まえていた怪しい男女を海に投げ捨てた。
「ほっ本当にただの海水だ・・・!」
「どうやらあの海賊たちにノされてたみたいね、Mr.9・・・!!」
「で?結局お前らなんだったんだよ?」
「俺には見た目通りのアホとしか分からんかったわ」
「∑アンタらには関係ないわよ!!!」ヽ(`Д´)ノ
マカハゼにアホと言われた怪しい男女のMs.ウェンズデーは思わず怒鳴ったがMr.9は冷静に諌めた。
「待てMs.ウェンズデー!こいつらが海賊である限り関係大ありだぜ!!」
「それもそうねMr.9、
「必ず思い知らせてやるぜェー!!!」
「「バイバイベイビー!!」」
「・・・結局ただのアホだったな(汗)」
怪しい男女が捨て台詞を吐いて泳いでいくのを見届けた〝麦わらの一味〟はメリー号を停泊させ、クロッカスから話の続きを始めた。
「それにしても50年か・・・その海賊たちとの絆はそれだけ深かったのか」
「だがよ・・・そんだけ待っても来ねぇって事は・・・」
「俺も紙一重でそう思っちまったぜ・・・」
「言い淀むなヨサク、ジョニー・・・もう既に答えは出てんだ」
「死んでんだよ・・・この〝偉大なる航路〟で50年も帰ってこないって事はそういう事だ・・・!!」
言い淀んだヨサクとジョニーの代わりにサンジが事実を突きつけた。ウソップはそれを咎め、別の可能性を指摘したがクロッカスは否定して現実を教えた。
「なんで夢のない事を言うんだお前は!?まだ生きてるかも知れねぇだろうが!!泣ける話だろうが・・・仲間を信じて50年も待ち続けるクジラなんて」
「だが事実は想像より残酷なものだ」
「へ?」
「彼らは逃げ出したのだ・・・この〝偉大なる航路〟から・・・確かな筋の情報で既に確認済みだ」
「!!?」×9
「なっなにィ!?」
「にっ逃げたってあの〝凪の帯〟から!?このクジラを見捨てて!!?」
「そうとも・・・・・・故に生死すら不明。だがたとえ生きていたとしても二度とここに戻ってこない」
「季節・天候・海流・風向きの全てがデタラメに巡るこの海には一切の常識は通用しない」
「〝偉大なる航路〟の恐怖は弱者の心を支配する」
「──そして弱い心に支配されたそいつらは約束の落とし前をつけずにこの海からとっととズラかったって訳か」
クロッカスから事実を聞いたサンジは気分が悪そうに顔を顰めながらタバコの火を消した。
「見捨てたのこのクジラを!50年も信じて待ってたのに!?」
「だったら教えてやれよ爺さん。人の言葉が理解できない訳じゃないんだろ?」
「話したさ・・・包み隠さずに全てな・・・」
クロッカスは全てを話していた・・・2~3年すぎても来なかった時に・・・船医として情報を集め終えた時に全て。
しかしラブーンは理解するどころか拒絶するように吠えて暴れていたと言う。
「───それ以来だ・・・〝リヴァース・マウンテン〟に吠え始めたのも・・・〝赤い土の大陸〟に頭をぶつけ始めたのも・・・」
「なるほど・・・
「〝
「〝待つ〟って事は理由があるから意味がある。サンジの飯ができるのを待つのは美味いから、新聞が来るのを待つのは新しい情報が載っているから、病院で入院している恋人を待つのは絶対に治って戻って来ると信じているから・・・そういった理由があるから〝待つ〟事に意味があるんだ」
「だがラブーンの待つ海賊たちはもうここに来ることはない・・・ラブーンにとっての群れは海賊たちで故郷の〝西の海〟にはもう帰れない・・・何より事実を受け入れたら最後、〝待つ意味〟は完全に無くなり〝待つ〟事で保ってきた希望が消えて心が壊れるとラブーンは本能で理解してるんだ」
「───お前の言うとうりだ・・・あの頭の無数の傷を見ろ。このまま〝赤い土の大陸〟にぶつけ続ければ間違いなく死ぬ」
「妙なつき合いだが50年も一緒にいれば情も湧くし、わたしも弟のように思っている。今更見殺しには出来るか!」
「・・・・・・・・・・・・」×8
クロッカスの話とマカハゼの考察を聞いた〝麦わらの一味〟は裏切られて尚50年も帰りを待ち続けるラブーンに同情していたが言葉に出来なかった。
だからこそみんな気付くことに遅れてしまった・・・〝麦わらの一味1のバカ〟が既に行動に移していたことに・・・。
「うおぉぉ〜〜〜〜!!!」
〝麦わらの一味1のバカ〟ことモンキー・D・ルフィが大きなものを抱えながラブーンを駆け上がっていた。
「は!?」
「!」
「あいつはまた何やってんだ?」
「目を離した隙に・・・」
「それよりアレはメリー号のマストじゃねぇか?」
「そう。俺たちの船のメインマストっ∑て船壊してんじゃねぇよ!!!?」
みんなが気づいた時には既にルフィはラブーンの新しい傷がある頭のてっぺんに登りきり、へし折ったメインマストを高く伸ばした。
「〝ゴムゴムの〜〜生け花ァ〟!!!」
「何やっとんじゃお前はァ〜〜〜〜!!!!!」(╬ ゚Д゚)×10
「・・・・・・この世界転職サイトとかあったっけ?」ボソッ