ONE PIECE  ~地球外生命体の転生者~   作:仮面ライダーハードエボル

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Ms.オールサンデー

〜時は少し遡る〜

 

 

「行っちまった・・・・・・最後までオモロいおっさんだったなァ〜〜」

 

 

「あれで結構頼りになるのよ」

 

 

マカハゼたちと一時別れたルフィたちは港で囮を勝手でたイガラムを見送っていた。

 

幼き頃から何度も助けられていたビビはそんなイガラムを心から信頼し、祖国でまた会えると確信していた。

 

 

──ビビ王女・・・!!きっと貴女の手で王国を救うのです!!!

 

 

出航前にイガラムの最後の言葉を思い出し、ビビはルフィたちとメリー号に向かい始めた。

 

 

ドオォォォォン

 

 

「!!?」×4

 

 

メリー号に向かい始めて数秒・・・遠く離れたイガラムの船が突如大爆発を起こし、夕焼けのように燃え広がった。

 

 

「・・・・・・!!!」

 

 

「そんな・・・!!」

 

 

「バカな・・・!!もう追っ手が・・・!!?」

 

 

大爆発による炎上で全員が呆然となっていた。暫くしてルフィが声をあげた事で皆動き出した。

 

 

「・・・・・・立派だった!!!」

 

 

「マカハゼたちが船にいるんならログが溜まったって事だよなナミ!?」

 

 

「うん!別れる前にちゃんと確認したから!!」

 

 

「ならそいつを連れて先に船に行け!!」

 

「ルフィは俺と残り3人を起こして来る!!!」

 

 

「おう!!」

 

 

そう言って2人はウソップとサンジとハニークイーンたちを起こしに宴会会場に向かい、ナミは呆然とするビビを連れて行こうとした。

 

 

「ビビ!!貴女が見つかったら全て水の泡ッ!!?」

 

 

「・・・・・・!!!」ツー·····

 

 

連れて行こうとしたナミが見たのは下唇を血が出るまで噛み締めて耐えていたビビの姿だった。

 

 

(この子強い・・・!!)

 

「大丈夫!!!あんたをちゃんと・・・アラバスタまで送ってあげる!!!」

 

 

「!」

 

 

「アイツらたった8人でね・・・〝東の海〟を救ったの!!〝七武海〟何て目じゃないわ!!!」

 

 

ビビの覚悟をその目に焼き付けたナミは必ず送り届けると強く決意した。

 

 

 

 

 


 

side:メリー号

 

 

「本当に此処に来たのはお前らだけなんだな!?」

 

 

「この状況で今さら嘘を言えるか!!」

 

 

「そうよこの三下!!!」

 

 

「このッ・・・!!」

 

 

「やめろジョニー」

 

「そいつ等の言葉に嘘はない・・・どうやらより上位のエージェントが来てたみたいだ」

 

(気配は1人・・・かなりの手練みたいだな)

 

 

焦るジョニーを落ち着かせて気配を再び察知したマカハゼはルフィたちが来るのを待った。

 

爆音が響いて数分経ち最初は王女の相棒のカルーが、その次にウソップの鼻を持って連れてきたゾロが、サンジの左足を掴みハニークイーンを俵のように担いできたルフィが、最後にナミとビビがやって来た。

 

因みに雑な運び方をされたウソップとサンジは既に瀕死で、ビビは相棒のカルーが呼んでも来ないから戻ろうとしたが先に乗っていた事に思わず怒鳴った。

 

 

「舵を川上へ!!少し上るけど支流があるから早く航路に出れるわ!!!」

 

 

「よし!行くわよ!!」

 

 

錨を上げたメリー号はビビの指示通りに川上へ向かい始めた。

 

 

「おいマカハゼ!追っ手は来てんのか!?」

 

 

「・・・・・・」

 

「よく探ってみれば・・・どうやら()()()()()()()()()()()()()みたいだなァ?」

 

 

「はぁ!?」

 

 

マカハゼの突然の問いかけに顔を顰めたゾロだがその意味がすぐに分かった。

 

 

「あら?私がこの船に乗ってるってよく分かったわね?」

 

 

「!!!??」×12

 

 

マカハゼの問いかけに答えた〝麦わらの一味〟や王女ビビにMr.5ペアの誰でもない女の声が響き、(ウソップとサンジとハニークイーンは状況がまだ把握出来ていない)振り返ってみれば欄干に1人の美女が座っていた。

 

 

「だっ誰だ!?」

 

 

「Mr.8・・・あなた達と一緒に行動していれば無事でいたのにね・・・・・・Ms.ウェンズデー?」

 

 

「まさか・・・あんたがイガラムを・・・・・・!!」

 

 

「ウソだろ・・・!!」

 

 

「何で・・・こんな〝偉大なる航路〟の果てにッ!!!」

 

 

「どうでもいいけど何で俺たちの船に乗ってんだよ!?」

 

 

「何で、あんたがこんな所にいるの!?〝Ms.オールサンデー〟!!!」

 

 

〘〝バロックワークス〟副社長(最高司令官)〙

 

〘Ms.オールサンデー〙

 

 

「成程・・・指図めMr.0──社長(ボス)の右腕って立場の女か?」

 

 

「そういう事❤」

 

 

〝バロックワークス〟の実質のナンバー2──Ms.オールサンデーが何故かメリー号に乗っていた。

 

 

「Ms.オールサンデー・・・実際に社長(ボス)の正体を知る唯一の人物だったアイツを尾行することで私たちは社長(ボス)の正体を知ることが出来た!!!」

 

 

「正確には()()()()()()()()だけどね」

 

 

「「∑はぁ!!?」」

 

 

自分達の上司のMs.オールサンデーのカミングアウトにMr.5とMs.バレンタインは驚嘆の声を上げた。

 

 

「何だ、良い奴じゃん」

 

 

「そんな事知ってたわよ!!!そして私たちが正体を知った事を社長(ボス)に告げたのも貴女でしょ!!?」

 

 

「何だ、悪ィ奴じゃん!!!」

 

 

「お前は少し黙れ」スパァン

 

 

クルリと態度が変わるルフィにマカハゼはつい頭を叩いた。

 

 

「どういう事だ、Ms.オールサンデー!!」

 

 

「それって我が社に対する最大の裏切りじゃない!!!」

 

 

ビビ達が社長(ボス)の正体を知ったまさかの真相にMr.5ペアは上司(Ms.オールサンデー)に講義した。

 

 

「そうね・・・彼女達が真剣だったからつい協力しちゃったのよ・・・・・・」

 

「本気で〝バロックワークス〟を敵に回そうとして国を救おうとしている王女様が・・・バカバカしくてね」クスッ

 

 

「・・・・・・!!!」ギリッ

 

 

「でもあなた達が任務を失敗した上に捕まって社長(ボス)の正体を知っちゃったのは想定外よ」

 

 

「「!?」」ゾクッ!

 

 

Mr.5ペアを嘲笑うような目で見つめたMs.オールサンデーに2人は得体の知れない恐怖を感じた。

 

そしてそのタイミングでMs.オールサンデーが座っている欄干から左右にウソップとサンジが、ハニークイーンが銃を構えた。

 

そのタイミングを合わせるかのようにその下にいたナミや『八咫烏』達も自身の得物を持って構えていた。

 

 

「・・・・・・!」

 

 

「サンジ・・・お前意味が分かっててやってんのか・・・・・・!?」

 

 

「いや・・・何となく・・・愛しのMs.ウェンズデーの身の危険かと・・・!」

 

 

「そんな事言ってる場合じゃないでしょ!!」

 

 

「・・・・・・そんな物騒な物・・・私に向けないでくれる?」

 

 

──フワッ

 

 

「え!!?」

 

 

「わ!!!」

 

 

「きゃあ!!!」

 

 

Ms.オールサンデーの一言で3人の体が空中に浮き、甲板に投げ捨てられた。

 

 

「何だ!?ウソップ達が投げられたのか!!?」

 

 

「〝悪魔の実〟の力か・・・」

 

 

「ああ・・・次いでに・・・・・・」

 

 

グイッ

 

 

「「へ?」」

 

 

ポイッ

 

 

そしてMs.オールサンデーがMr.5ペアに目を向けた途端、2人の体が浮かんでメリー号から放り出された。

 

 

「なっ!?」

 

 

「Mr.5!!Ms.バレンタイン!!」

 

 

ビュウン!!ガシッ!!!

 

 

「あっ・・・ぶねェ・・・・・・!!!」

 

 

「ナイス、ルフィ!!!」

 

 

しかしすんでのところで腕を伸ばして捕まえた事で海に落ちることはなかった。

 

 

「穏やかじゃねえなァ・・・不慮の事故で秘密を知ったとはいえ、やり過ぎじゃねぇのか?」

 

 

「あら、これは私なりの優しさよ?」

 

()()()()()()()()()ならあと1度だけチャンスはあったわ。でも捕虜になった上に秘密を知った事でその道は閉ざされた・・・」

 

「なら後日上位のエージェントに無惨に殺されるくらいなら海の中に沈んだほうがマシでしょ?」

 

 

「成程、一理あるな・・・」

 

 

「∑納得すんなァ!!?」

 

 

Ms.オールサンデーの言い分に納得したマカハゼにナミがツッコミを入れた。

 

Ms.オールサンデーはそんなやり取りを無視してMr.5ペアを引き上げたルフィの麦わら帽子を能力で自身の元へ飛ばし、自分の頭に被せた。

 

 

「∑あ!!」

 

 

「貴方が麦わらの船長ね?モンキー・D・ルフィ・・・」

 

 

「お前帽子返せ!!喧嘩売ってんじゃねェぞコノヤロー!!!」

 

 

「俺はお前を敵と見切ったぞ!!今すぐ出て行けコラァ!!!」

 

 

「なら隠れるなよ(汗)」

 

 

「∑ウォイ!!よく見りゃきれいなお姉さんじゃねぇか!!!❤」

 

 

「サンジの兄貴、今それどころでじゃありやせん!!」

 

 

「不運ね・・・〝バロックワークス〟に命を狙われる王女を拾ったあなた達も・・・王女の失態で組織を追われる元エージェントも・・・この少数海賊に護衛される王女も・・・」

 

 

Ms.オールサンデーはそう言って船の皆に同情の目を向け、ルフィの麦わら帽子を被った。

 

 

「でも何よりの不幸はあなた達の〝記録指針〟が示す航路・・・その先にある次の島の名は〝リトルガーデン〟!!」

 

「あなた達はおそらく私たちが手を下すまでもなくアラバスタにたどり着けない・・・そしてクロコダイルに会うこともなく全滅するわ」

 

 

Ms.オールサンデーはそう確信を持ってルフィたちに吐き捨てた。

 

 

「するか、コノヤローッ!!!」

 

 

「随分な自信だな・・・それとも俺たちを甘く見てるのか?」

 

 

「遠吠えは結構!虚勢は誰でも言えるわ・・・」

 

「困難を知ってて突っ込んで行くのも馬鹿な話」ピッ

 

 

そう言ったMs.オールサンデーはルフィに麦わら帽子を返すのと同時にビビに〝永遠指針〟を投げ渡した。

 

 

「〝永久指針〟・・・・・・!!!」

 

 

「その指針が指す島はアラバスタ王国1歩手前の〝何もない島〟。うちの社員も知らない航路だから追手も来ない」

 

「それで困難を飛び超えれるわ」

 

 

それを聞いたビビや〝麦わらの一味〟は困惑した。敵のNO.2である女が自分たちを助けるような行動を撮ったことに驚きを隠せなかった。

 

 

「何?あいついい奴なの・・・!?」

 

 

「何でこんな物を・・・!?」

 

 

「どうせ罠だろ・・・」

 

 

「どうかしら・・・・・・」クスッ

 

 

「副社長・・・一体何を・・・・・・??」

 

 

(敵意がない・・・本当に何のつもりだ・・・・・・?)

 

 

(どうしよう・・・こんなものアイツから受け取りたくないけど・・・この船に乗せてもらう以上安全な航路を取った方が・・・・・・)

 

 

「どうでもいい!!」ガシッ

 

 

「えッ?」

 

 

バキバキッ

 

 

突然ルフィがビビから〝永久指針〟を奪い、即座に握りつぶした。

 

 

「「アホかお前ェ〜〜!!!」」みしぃっ

 

 

「へぶッ」

 

 

すぐに我に返ったマカハゼとナミの飛び蹴りをくらい、ルフィは吹っ飛んだ。

 

 

「せっかく楽に行ける航路教えて貰ったのに壊してどーすんのよ!?いい奴だったらどーすんのよ!!?」

 

 

「それより貴重な〝永久指針〟を壊してんじゃねぇよ!!」

 

 

マカハゼとナミに猛抗議を受けたルフィだが全て聞き流し、Ms.オールサンデーを睨んだ。

 

 

「この船の進路をお前が決めるなよ!!!!」

 

 

「・・・・・・・・・!!!」

 

 

「そう・・・残念・・・・・・」

 

 

その強い意志を見たビビは息を飲み、Ms.オールサンデーは少し残念そうに笑った。

 

 

「もう!!!」

 

 

「あいつ竹輪のおっさん爆破したからキライだ!!」

 

 

「まぁお前らしいと言えばお前らしいけどよ・・・」

 

 

「私は威勢のいい奴は嫌いじゃないわ・・・生きていればまた会いましょう」

 

 

「イヤだ!!」(゜ϖ ´)ベー

 

 

そう言ったMs.オールサンデーはメリー号から飛び降り、〝バロックワークスオフィサーエージェント専用水陸両用送迎ガメ〟バンチに乗って去っていった。

 

 

「帰るわよ、バンチ」

 

 

「ウィ」

 

 

「うおお亀だ!!!デっけーな〜!!!」

 

 

亀に興奮するルフィを置いて唯一の同郷だったイガラムを殺され、更に味方をするような事をしたMs.オールサンデーの行動にわけが分からなくなったビビは膝をついた。

 

 

「あの女・・・何を考えているのかさっぱり分からない・・・・・・!!!」

 

 

「だったら考えるだけ無駄ね」

 

 

()()()()()ならこの一味に何人もいるからな」

 

 

「オイ状況を説明しろよ!?」

 

 

「マカハゼ!!Ms.ウェンズデーとこちらのレディが仲間になるのか!?」

 

 

「あんまり無神経に近づくな。こいつら結構傷心してるから」

 

 

「Mr.5・・・私たちどうなるのかしら・・・・・・?」

 

 

「少なくともいい予感はねぇよ・・・・・・」

 

 

「クエェ!!」

 

 

「∑ちょっと何、この大きいダチョウ!!?」

 

 

「・・・・・・私、本当にこの船に乗って良かったのかしら・・・?」

 

「皆に迷惑を・・・・・・」

 

 

「なーに言ってんの?」

 

 

自身のせいで無関係の人のいい〝麦わらの一味〟やMr.5ペアを巻き込んでしまった事に罪悪感を持ったビビはそう零すがナミはそれを一蹴した。

 

 

「あんたのせいでこっちは顔を割れてんのよ!?迷惑かけたくなかったら最初っからそうしなさい!!!」どすっ!

 

 

「∑うっ・・・・・・ごめんなさい」

 

 

「そうでしょ、ルフィ?」

 

 

「腹減ったァ〜〜!!!サンジ、朝メシィ〜〜!!!」

 

 

「・・・・・・どうでもいいのかしら?(汗)」

 

 

「それがウチの船長なんでね」ポン

 

「それよりまだ寝てたアホ3人に状況を説明してくれ」

 

 

少し不安になってきたビビに肩を叩いてサンジ達への説明を頼んだマカハゼはMr.5ペアの元へ向かった。

 

 

(それにしてもよく分からん女だったな・・・)

 

(あの護衛隊長を殺したんなら何故俺たちに対して敵意が感じなかったんだ・・・・・・?)

 

 

マカハゼはMs.オールサンデーに感じた違和感に疑念を抱いていたが、今は目の前のことに集中する事にした。

 

 

 

 

 

 

〜END〜

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