ONE PIECE ~地球外生命体の転生者~ 作:仮面ライダーハードエボル
side:ルフィ
「いやァ〜〜いい眺めだなァ〜〜っ!!!」
冒険をしていたルフィは島の高い所から眺めがいのある景色を見ていた───ただし
「火山やボコボコ穴の空いたデケェ山もあるし!!」
「弁当はここで食うか!!!」
「∑イヤ食えるかァ!!?」
「ルフィ船長!!早く降りてください!!!」
「そうよ危険よ!!大人しくても恐竜なのよ!!?」
「・・・・・・・・・!!!」ピクピク!
「大丈夫だよ!!こいつさっきから草ばっか食ってるし俺の事気づいてねぇぞきっと!!!」
ブラキオサウルスの頭の上で呑気に弁当を食べようとするルフィにビビ達は必死で止めようと叫んでいたが大丈夫だと聞く耳を持たなかった。(ちなみにカルーは気絶している)
「おい麦わらァ!!そんな事言ってないで早く降りねぇとエラい目に───」
「ん?」
「あ(汗)」
「∑言わんこっちゃねェ〜〜っ!!!」
「∑食べられてんじゃないのよ〜〜っ!!!」
「∑ルフィ船長ォ〜〜っ!!!」
早くルフィを降りさせようとジェムが声をかけるがブラキオサウルスが頭を上に振り上げてルフィを飛ばし、落ちてくる所をバクっと食べてしまった。
それを見てしまった3人は思わず絶叫し、もうダメだと諦めかけてしまった。しかしその時、
「うお?」ボトッ…
「ゲギャギャギャギャ!!!首長の上に乗るとは中々活きのいい人間じゃねぇか!?」
「久しぶりの客人だ!!!」
切り飛ばされた首の中から落ちてきたルフィを受け止めたのはブラキオサウルスと同じくらいデカい種族──鉄兜を被った巨人だった。
「でっけェーなァ〜〜っ!!!人間か!!?」
「ゲギャギャギャ!!我こそが巨人族〝エルバフ〟の戦士、ドリーだ!!!」
「きょ・・・巨人・・・!!!」
「じ・・・実在したの・・・!?」
ルフィを助けた巨人族の戦士を目の当たりにした事で見上げながら腰を抜かしていたが、流石は元エージェントあったジェムは立っていた。
「は・・・初めて見た・・・噂には聞いていたけど・・・!!」
「
「∑ヴッ!?」
「見つかってた・・・っ!!」
「こりゃついて行くしかないな・・・・・・(汗)」
side:巨人ブロギーの家
「ガバババババ!!!」
「さぁ恐竜の肉が焼けたぞ、食え!!」
「いただきます・・・」
「「しょ・・・食欲がありません・・・・・・」」
(おい見ろ・・・人骨の山だ・・・)
(わっ・・・分かってるわよ・・・)
「遠慮などするな!!美味いぞ、恐竜の肉は!!!」
「「食べたくありません・・・(泣)」」
「あなた達が何を勘違いしてるかだいたい予想がつくけどかなり失礼だからね・・・」ŧ‹”ŧ‹”
ナミとウソップの様子を人骨の山を見て察したミキータは恐竜肉を食べながら2人に言った。
「巨人族も私たちと何も変わらない食事をするのよ?あそこに転がっている人骨の山は彼に喧嘩を売ったか恐竜の餌になったかでしょ?」ŧ‹”ŧ‹”
「ガバババババ!!!その嬢ちゃんの言うとうりだ!!!」
ブロギーは焼いた恐竜肉を食べながらミキータの推測を認めた。
「ある者は恐竜の餌に・・・ある者は暑さと飢えに・・・ある者は
「お前ら人間にとってこの島の〝記録〟が溜まる時間があまりにも長すぎるのさ・・・」
(時間が長い・・・?)
ブロギーの説明の中にあった〝記録〟に関する部分に疑問に感じたナミは質問をする事にした・・・嫌な予感を覚えながら・・・。
「あの〜・・・」
「ん?どうした、娘?」
「この島の〝記録〟はどれ程で貯まるのでしょうか・・・?」
「1年だ」ドーン
ブロギーから特大の爆弾を告げられたナミとウソップは倒れ、ミキータは恐竜肉を落としてしまった。す
「まァゆっくりしてけ!!!ガバババババ!!!」
side:巨人ドリーの家
「この恐竜の肉うめェじゃねェか!!」
「ゲギャギャギャ!!!ちと足りねェがお前の海賊弁当とやらもイけるじゃねェか!!!」
「当たり前だろ。不味いなんて言ったらぶっ飛ばすぞ!!!」
「ギャギャギャ!!!チビの癖に面白ぇヤツだ!!!」
「馴染むの早ぇー・・・(汗)」
「めちゃくちゃ馴染んでる・・・(汗)」
「流石としか言えないわね・・・(汗)」
「クエェェー・・・」
巨人ドリーの家に招待されたルフィ達は恐竜の肉をご馳走になっていたが食べいるのはルフィ1人だった。
そのルフィは自分の海賊弁当をお礼に渡し、巨人のドリーと楽しそうに食べながら会話をしていた。
「ところでおっさんは何でこんな島に住んでんだ!?村とかねェのか?」
「それならこの〝偉大なる航路〟の何処かに〝エルバフ〟という村があるぞ・・・だが村には掟もある」
「例えば村で争いを、初めて互いに後に引けない場合・・・俺たちはエルバフの神の審判を受ける」
「エルバフの神は常に正しき者に加護を与え、正しい奴を生き残らせるんだ。そして俺はこの島で同郷のある男と決闘をしている最中何だが・・・かれこれ100年!!てんで
ゲギャギャギャと豪快に笑うドリーを他所にルフィ達は驚嘆の声を上げた。人間でも決闘をするが長くて数ヶ月で終わるのが普通で100年も続くのは流石に異常だった。
「ッてちょっと待て!!100年前の巨人族いえば世界を震撼させた〝
「昔の話だ・・・この俺もかつては〝
「あっ〝青鬼ィ〟!?という事はもう1人ってのは〝赤鬼のブロギー〟なのか!!?」
「お前よく知ってるな」
「巨兵・・・て何だ??」
ドリーとジェムのやり取りについていけなくなって来たルフィやビビとハニークイーンはパッと来ないのか首を傾げた。
「知らねェのも無理はねェ・・・〝巨兵海賊団〟は100年にいた昔の巨人だけの海賊団で当時の世界を暴れ回った最強の海賊団だったからな・・・」
「∑最強の海賊団!!?」(☆ω☆)
「その海賊団を率いていたのが〝赤鬼〟と〝青鬼〟と呼ばれていた2人の船長・・・その片割れの〝青鬼のドリー〟がこの巨人って訳だが・・・何故かその2人の船長がいなくなって自然消滅したってのが歴史に残ってんだ・・・」
「察しの通り俺はその片割れと決闘してんのさ」
「こんだけ続けていられるのもお前ら人間の3倍の寿命を持ってるからな!!」
ゲギャギャギャと笑うドリーにビビは当たり前の疑問を問いかけた。
「いくら人間の3倍の寿命を持っているとしても100年もすれば喧嘩の眠も覚めるはずよ!?まだ戦い続ける理由があるの!!?殺し合いでしょ!!!」
「∑ウオっ!?でっけぇ〜山の噴火だ!!!」
「さて・・・じゃぁ行くかね・・・!!!」
ビビの怒声と同時に山が噴火し、それを見たドリーは武器をとって支度を始めた。ルフィは何を思ったのかその様子をただ見つめていた。
「・・・・・・」
「〝真ん中山〟の噴火は決闘の合図・・・いつしかお決まりになっちまった俺たちのルールだ」
「・・・・・・そんな・・・・・・!!!100年も殺し合いを続けるほど憎しみなんて!!」
「流石におかしいわよあんたら「やめろお前ら!!そんなんじゃねェよ」ッ!!?」
「麦わら!?」
ビビの剣幕にハニークイーンも賛同の声を上げたがルフィが止めさせた。ルフィが止めた事にジェムは驚いていたがそんな4人を見ながら進み、ビビの疑問に答えた。
「そう・・・誇りだ」
「オオオオオオオ!!!」
住処から少し離れた広い決闘場に着いたドリーはそう言って武器を構えた。そしてその向かいの方からドリーと同じ巨体の巨人、〝赤鬼のブロギー〟が声を上げて突進しながら現れた。
「・・・・・・」
「え?」
「あの・・・船長・・・・・・?」
「どうしたんだ・・・?」
「まいった・・・デっケェ」
2人の巨人の強さ・・・覚悟・・・誇り・・・その全てに圧倒されて倒れたルフィはただそれしか言えなかった・・・・・・。
side:??
「2匹の鬼が今日も始めたか・・・」
『〝巨兵海賊団〟の2大船長・・・合わせて2億の首も〝麦わらの一味〟と共に終わりだガネ』
ドリーとブロギーが戦っている決闘場とドリーの住処に近い場所からロックバンド風のMr.6が電伝虫でMr.3と連絡をとっていた。
「しっかしアンタもエグい事を考える・・・まぁ
『ふん・・・元々この作戦は
『まぁボスがお前達を一緒に同行させてくれたから実現したのだガネ・・・』
「あたしはそういう細かいのは無理だからね・・・まぁこの島にいるのが例の王女と3500万程度の海賊だったらアンタらの手を借りる必要もなかったんだけど」
「オマケに100年前とは言え現役バリバリの海賊並の巨人2体もいるからな・・・俺たちの邪魔をしてきたらまず勝ち目がない!!」
『だからこそ我々は〝能力〟と〝知恵〟を生かさなくてはならない』
『たったそれだけでいかなる強者も我々の掌の上で踊り狂うのだガネ』
密かに上陸していた2組の〝バロックワークス・オフィサーエージェント〟・・・彼らの魔の手が徐々に迫ってきていた・・・・・・。
『Mr.3、お茶おかわり』
『∑君はもう少し紅茶を味わう事を学びたまえ、Ms.ゴールデンウィーク!!!』
「「・・・・・・・・・」」