ONE PIECE ~地球外生命体の転生者~ 作:仮面ライダーハードエボル
side:ナミ
Ms.バレンタイン改め、ミキータが急に走り出した事でナミとウソップも慌てて追いかけだした。その道中に2人はミキータからMr.6ペアの特徴と能力も聞いていた。
ミキータは元同僚の厄介さから・・・ウソップは尊敬し始めた2人の巨人の誇りを汚された怒りから・・・ナミはビビの身が心配からそれぞれが覚悟を決めてMr.6ペアがいるかもしれない決闘場へと向かっていた。
しかしそんなナミとウソップの心はすり減り始めていた。何故なら──
カチンッ!ブシューーッ
「∑冷気ーー!!!」ガクブルッ
カチンッ!ドシュッ!
「∑いやぁ〜!竹槍ィ〜〜!!?」
カチンッ!ドカァン!!
「タライッ!?」
カチンッ!ベチャッ!
「クリームパイ・・・」
カチンッ!ザクンッ!
「「どうなってんだ/のよ、このジャングルわァ〜〜ッ!!!」」
「だから覚悟しなさいって言ったでしょうがァ
ッ!!!」
──Mr.6が作り上げた罠たっぷりの道──〝
冷気や竹槍、タライにクリームパイやデカい斧といった攻撃性の高い物や地味にギャグ性の高い嫌らしい物まであった。
「Mr.6はこうやって罠を通り道に設置する事でターゲットの戦意を減らすのが十八番なのよ!!」
「∑だからってこれはやり過ぎだろうがァッ!!!(怒)」
「もう嫌、こんなジャングル〜〜!!!(泣)」
「泣き言を言ったって
「「「あ───」」」
ナミとウソップに喝入れるように後ろを見ながら走っていたミキータは不覚にも
side:決闘場
「この爆発・・・〝
「はははっ!可哀想な奴らだったなw!!」
「ナミさん・・・ウソップさん・・・Ms.バレンタイン・・・」
ビビを捕らえて決闘場に到着したMr.6ペアはまだ捕らえていない海賊の残りが〝
それを聞いたMs.マザーズデーは嘲笑い、ビビは自分よりナミたちの心配をしていた。
「やっと来たカネ・・・こっちは既に準備が整っている。さっさと男女の剣士を連れてくるのだガネ」
「わ〜ってるよ」
Mr.3に指示されたMr.6はまたジャングルに戻り、少ししてから蝋で両手足を拘束されたゾロとカッコウをポイッと投げ捨てられた。
「!!」
「いたっ!!」
投げ捨てられた2人は周りを見ると蝋でうつ伏せに拘束されている巨人達と自分達を拘束した妙な2人組、そしてでかいゴリラ(Ms.マザーズデー)に捕まっているビビ、最後に蝋で出来たハロウィンのカボチャに似た巨大なオブジェがあった。
「うわっ何あれ?」
「おいビビ、お前ルフィ達と一緒にいたんじゃねぇのか?」
「Mr.ブシドー!カッコウさん!それが・・・」
「あんたらの船長なら裏切り者のMr.5と一緒に始末しといたよ」
「∑ゴリラが喋った!?」
「・・・・・・お前らが・・・・・・!?・・・ハッ・・・」
大方の事情を察したゾロはルフィ達を倒したと言ったこ
そしてMs.マザーズデーはMr.3の指示の元、ビビとゾロとカッコウを〝特大サービスセット〟に設置するように立たせた。
「ようこそ君達!!私の〝サービスセット〟へッ!!!」
巨大なオブジェの土台の上、カボチャの真下にゾロ達はいた。そして、カボチャの顔がゆっくりと周りだした。よく見ればカボチャの頭の上にある蝋燭も燃えていた。
「何か上で回ってるよ、兄ぃ・・・」
「ケーキの蝋燭ってこんな気持ちなんだな・・・」
「・・・」
「何か動けないし・・・足・・・」ガチッ・・・
「そりゃ動ける様にしてくれる訳なねぇだろ。なんたって敵だぜ」
「何か降ってきた!!?」
一緒に拘束されたビビが回転しているカボチャから白い液体の霧が降っていることに気づいた。そしてそれは自分達だけでなく、倒れているドリーとブロギーにもかかっていた。
次々と降ってくる白い霧に不安になってくるビビとカッコウ。そんな満足気にみながらMr.3は可笑しそうに笑った。
「フハハハハ!!味わうがいい!!〝キャンドルサービス〟!!!君らの頭上から降る〝蝋〟の霧はやがて君ら自身を〝〟蝋人形に変える!!!私の造形技術持ってしても到達出来ない完全なる〝人〟の造形!!まさに魂を込めた〝蝋人形〟だガネ!!〝美術〟の名のもとに死んでくれたまえ!!!」
「∑いや何キモイ事言ってんのよ!!〝蝋人形〟!?そんなのお断りに決まってんでしょッ!!!」
「ちょっとそこの巨人の人達〜!!寝てないで暴れて下さーい!!!あなた達もこのままじゃあのヘンテコ頭の思い通りになっちゃいますよ〜〜ッ!!!」
「∑ヘンテコは余計だガネッ!!!」( º言º)
「しかしデカい人間がいたもんだなァ・・・」
何とか〝サービスセット〟から脱出しようと他に拘束されているドリーとブロギーに声をかけた。しかしMr.3は得意気に無駄だと言い出した。
「フハハハハハハハハっ!!!そいつらには何を言っても無駄だガネ!!!Mr.6の
「故にコイツらのプライドは既にズタボロ!!我ら〝バロックワークス〟にかかれば100年の決闘など無に帰すのだガネ!!!」
「しかし腐っても元〝巨兵海賊団頭領〟・・・念には念を入れねばなるまい・・・」
そう言ってMr.3は最後の一手間というようにドルドルの能力を発動し、巨人族が使うような巨大な剣を作ってドリーとブロギーの両手足に刺した。
「〝ドルドル
「ッ!!!」
「ブロギーッ!!!」
「・・・・・・!!!」
「フハハハハッ!!!動けば手足が無くなるぞォ!!!」
「ぬぅッ!!」
「フハハハハッハッハッハッハッハッハッ!!!」
Mr.3はドリーとブロギーの両手足を刺して完全に拘束した事で今度こそ満足気に高笑いを上げた。Mr.3の非道を見ていたビビは悔しそうに睨むことしか出来なかった。
「なんて非道な真似を・・・!!!」
「さぁ加速しろ〝キャンドルサービス〟!!サッサとコイツらを〝蝋人形〟に変えてしまえ!!!」
Mr.3の声と共に〝サービスセット〟の回転速度が上がり、カボチャ部分の火も強くなった事で〝蝋の霧〟も更に濃くなった。
その濃くなった〝蝋の霧〟を吸い込んでしまったカッコウやビビは咳き込み、それを見ていたMr.3は愉快そうに嘲笑った。
「ゲホッ!何か・・・胸が苦しい・・・!!」
「〝蝋の霧〟が肺に入ったんだわ!このままだと体の中から〝蝋人形〟に・・・!!!」
「フハハハハハッハッハッハ!!そうだそうだ、出来るだけ長く苦しんでくれたまえよ!!!」
「苦しみに訴える苦悶の表情!!それこそが私の求める〝芸術〟なのだガネ!!!恐怖のままに固まるがいい!!!」
「∑何が〝芸術〟よ、この悪趣味チョンマゲ!!ウチらはともかく無関係の巨人族まで巻き込んじゃって!!あんた達絶対痛い目見るからな!!!」
「フハハハハ!!好きなだけ喚くがいいガネ!!!」
「兄ぃも黙ってないでなんか喋ってよ!!!(怒)」
「「・・・・・・・・・!!!」」
一方でドリーとブロギーは手足の激痛に堪えながら黙り込んでいた。その目にはこれ迄の人生が走馬灯のように流れていた。
(100年・・・・・・!!!来る日も来る日も、戦って戦って・・・・・・!!!戦って戦って・・・戦士の村〝エルバフ〟に生まれた〝誇り〟のみで決闘を続けてきた)
(なのに・・・・・・これが・・・これが我らの〝結末〟なのか・・・!?)
2人の脳裏には海賊として生きてきたこれ迄の思い出やこの島で始まり今日まで続けてきた決闘の日々が映像のように流れていた。
理由も忘れてしまった決闘・・・しかしその決闘そのものが自分達の生きる理由になっていた。親友との全力の戦い続ける事が、何よりも幸福だった。しかし、その幸福に満ちた決闘を何処ぞの馬の骨に邪魔されただけでなく〝誇り〟そのものを汚されてしまった。
(我らが神〝エルバフ〟よ・・・これが我らの結末と言うのなら・・・あんまりではないか・・・!!!)
(決着の付かない100年の決闘・・・・・・それに呆れたとしても・・・何故戦いで死なせてくれない・・・!!!)
自分達が信じる神に訴えるも、その答えは帰ってくる事は無い。神聖な決闘を汚された怒り・・・〝誇り〟を踏みにじられた屈辱・・・神〝エルバフ〟への申し訳なさが2人の心を苦しめていた。
「フヒハハハッハッハッハ!!!何という
「アハハハハハ!!!」
無念に涙を流す2人の表情がツボに入ったのか、Mr.3とMs.マザーズデーが爆笑する。殴り飛ばしたいほと腹ただしいのにそれが出来る者は今ここにはいなかった。
「∑ヤバ!いつの間にか体の動きが鈍くなり始めてるし!!!」
「もう体が固まってきた・・・!!!」
近づいて来ている明確な死にビビとカッコウは恐怖でガタガタと体を震わせる。
白い蝋が体にまとまり始め、体が震える様はまるで氷河に取り残された様にも見える。そんな時に、今まで黙っていたゾロが声を発した。
「なァおっさん達・・・・・・
「「!」」
「兄ぃ・・・?」
そんなゾロをドリーとブロギーは訝しげに・・・カッコウは嫌な予感を感じながら見ていた。
「その両手足ブッちぎれりゃあ・・・死人よりも役に立つはずだ。俺も動ける・・・この足を斬り落としゃあな・・・一緒に、コイツら潰そうぜ」
「「!?」」
「やっぱり〜〜ッ!!!」
そう言いきったゾロは動きが鈍くなりながらも刀を取りだして笑い、カッコウは悪い予感が当たったと鈍い動きで頭を抱え、ドリーとブロギーは目を見開いた。
「お前はどうする?」
「どうするじゃないよ!!?仮にこいつら倒せたとしても足が無くなったらこの先どうするのさ!!?」
「マカハゼに義足でも何でも造らせりゃいい」
「そういう話じゃないわ、Mr.ブシドー!!
必死でゾロの自殺行為を辞めるように説得するビビだがゾロはそれを意に介さず、2本目を取りだした。
「そんなもんやってみないで分かるかよ。ここにいたらどうせ死ぬんだ・・・なら見苦しく、最後まで足掻いてやろうじゃねェか・・・!!!」
「こんなカス相手に潔く死んでやるつもりもねェ・・・そうだろう?」
「「!・・・・・・!!!」」
「はぁ〜〜・・・兄ぃの無茶振りは今に始まったことじゃないけど・・・何処までもついて行くって決めた自分を殴りたい」
そう愚痴を吐いたカッコウは自身もゾロに習ってうまく動かない体を動かし、自身の足に切っ先を向けた。
「カッコウさん!!!あなたまで何を考えているの!!?」
「ビビ・・・ウチだって怖いよ。でもね、ウチは兄ぃの妹分なの・・・そのウチが兄ぃだけ傷つくのはゴメンよ。」
「ここで動かなかったら・・・ウチは一生自分を許さない・・・・・・!!!」
「っ!!!」
カッコウの覚悟を決めた笑顔を見たビビは思わず息を飲んだ。そんな2人を見ていたドリーとブロギにやーも薄れていた闘志を再び燃え上がらせた。
「ガババババババ!!!見たかドリー!!随分と生意気な小僧共だ!!!」
「ゲギャギャギャギャギャ!!!それに比べて情けねェ!!いつの間にか『戦意』すら失ってたぜ!!!」
2人は体の半分が蝋で固まりながらも、再び戦士の心を取り戻していた。
「その心意気!!!」
「ほ・・・本気でやるの?両足を失って・・・どうやって勝つつもりなの!?」
「さぁな」
刀を構え、ゾロは不敵に笑う。覚悟を決めたカッコウ、〝エルバフの戦士〟ドリーとブロギーも四肢に力を入れ始め、元凶の悪党達を睨みつけた。
「勝つつもりだ」
痛みを、死を恐れていないような口振りでそう告げるゾロ達にMr.3達は思わず後ずさり、息を飲んだ。
「何なんだ・・・こいつら・・・!!!」
「イカれてやがる・・・・・・!!!」
Mr.3達は
Mr.3がそう感じたのはゾロの言葉で戦意喪失していた巨人達や喚いていた女剣士の心を再び燃え上がらせた所だった。それらを鑑みたMr.3は、この男だけは今ここで殺すべきだと判断した。
Mr.3と同じくMr.6もゾロに最大限の警戒心を抱いていた。それというのも、Mr.6は〝ケロパックン〟を破壊する勢いだった〝麦わらのルフィ〟を見ていたからだ。
Mr.6が〝麦わらのルフィ〟に最初に抱いた印象は間抜けそうな男だった。しかし〝麦わらのルフィ〟の怒りから感じた得体の知れない何かを感じていた。
そして誰かの下につく事を拒みそうな男が入っている事も警戒する要因になっていた。そんな2人を意に介さず、Ms.マザーズデーは笑みを浮かべながらウズウズしていた。
(おもしれぇ・・・あたしはこういうのを待ってたんだよ・・・!!)
「「行くぞォ!!!!」」
「何ができるものか殺してやるガネ!!!」
ドリーとブロギーが一気に力を入れた事で血が吹き出し、ゾロとカッコウも自らの足に剣を向けた。ビビが溢れ出る鮮血を覚悟して見届けようとしていたその時だった。
「おりゃあああああああ!!!」×3
突如、蝋のオブジェの前の森が蹴破られ、4つの影が勢いよく飛んできた。
怒りのまま飛んで来たその影はMr.3達を飛び越え、叫びながら地面に激突していった。
「行くぞ、ハニークイーン!!!ワカメ!!!鳥ィ!!!」
「えぇ!!!」
「当たり前だ!!!」
「クェェ!!!」
しばらくして地面に激突した影だった3人と1匹・・・ルフィ達が仕切り直しだと言わんばかりの勢いで勇ましく吠えた。
「ルフィの兄貴ィ〜〜!!!ハニークイ〜〜ン!!!」
「カルー!!!Mr.5!!!」
カッコウがホッとした表情で、ビビが相棒とジェムが無事であった事に安堵し、喜びの声をかける。
突然の乱入者達に虚をつかれたMr.3は何とか平常心を持ち直し、ルフィを鼻で笑う。
「君カネ・・・〝東の海〟で名を上げた最高金額の賞金首とは。海軍本部の目も落ちたものだ」
そう言ってルフィを見下すMr.3。何人もの猛者を仕留めてきた彼にとってはルフィが王女達の希望を背負うにたる人物には見えなかった。
しかし──
「うーーーわ、変な頭」アチャー…
「∑やかましいガネ!!!」
「〝3〟じゃん。〝3〟燃えてるし」
「黙れ!!!」( ๑º言º)
──当の本人であるルフィはそんな評価を気にすることなく、Mr.3の3の数字で燃えている奇抜な髪型に注目していた。
「それよりルフィさん!この柱を壊して!!私達、今〝蝋人形〟になり掛けているの!!!」
余計な事に気が向いているルフィに焦ったビビは急いで自分たちの危機を懸命に伝える。実際、自分達の体はもうガチガチに固まり出していた。
「何だ、ヤバかったのか?」
「いや、問題なかった」
「ウチも」
「問題ないって・・・あなた達足からすごい血が!!!」
「ああ・・・半分くらいイッたな・・・・・・はは」
「唾でもつければ治るよ・・・(泣)」:(ºωº`;):
「∑泣いてるじゃない!!!」
脱出する為とはいえ、ルフィ達が来なければゾロ達は迷いなく自身の体を切り取っていた事実にビビはゾッとしていた。
カッコウもゾロと同じ様に片足を半分まで斬っていたが、痛覚までは誤魔化すことは出来なかったようだった。それを尻目にゾロはルフィ立ちに全てを託した。
「とりあえずルフィ・・・この柱ブッ壊してくれるか?あとは任せる」
「よしきた!」ドン!!
「ふん・・・そうはさせんガネ」ドン!!