ONE PIECE ~地球外生命体の転生者~ 作:仮面ライダーハードエボル
side:ビックホーン村
「君は・・・ワポルを知っているのか・・・・・・!!!」
「ええ・・・小さい頃に会った事があるの!!私、父に連れられて行った王達の会「「シャーラップ!!!」」ぎィっ!!??」
危うく秘密の情報を喋ろうとしたビビをジェムとミキータがどついた事で強制的に黙らせた。しかし、ドルトンの耳にはしっかり届いていた。
「
「あーーなんでもねェなんでもねェ!!!」
「そっそれより!!そのワポルって野郎が〝医者狩り〟をやった挙句、〝黒ひげ〟に配下の軍隊やイッシー20まで皆殺しにされたからこの島に医者が魔女だけだったんだな!!?」
ドルトンがビビに向ける疑惑の目をウソップが誤魔化し、ジェムがこの国に起こった悲劇の内容をまとめた。
確かにその王政のせいで医者がいなくなった上に、その配下のイッシー20まで殺されたのはドルトン達や自分達にとっても最悪の結末でしかなかった。
しかし、ジェムがまとめた話にビビたちが納得していく中、ドルトンは即座に否定した。
「
「え」
ドルトンの爆弾発言にビビ達4人は目を見開いた。
理解が追いつかず思考停止した彼らに対し、ワポルに対する怒りと悔しさを隠しきれない様子で苦々しく語った。
「こともあろうに・・・海賊達の強さを知った途端に・・・あっさりと国を捨て!!誰よりも早く
国王ワポルが見せた王として──人として有り得ない行動にビビ達は絶句した。
国のトップが、国民を守り導くべき立場の人間が躊躇いもなく国を捨てるなどあってはならない事だった。
「あれには国中が失望した・・・!!これが一国の・・・」
「それが一国の王がやる事なの!!?」
ドルトンが口にしようとした言葉を、怒りを隠しきれなかったビビが叫ぶ。
同じ王族の立場の人間として・・・国を守る者として・・・ワポルの行動にビビは憤怒を目にしたウソップやジェムとミキータは何も言えなかった。
「ビビ・・・」
「酷すぎる!!!そんなの・・・王が国民を見捨てるなんて」
「その通りだ・・・・・・たが、とにかくワポルの悪政が終わった。この島は、もう残った国民達のものだ・・・!!町村の復興も順調に終わっているし、今団結して新しい国を作ろうとしている」
つい安心そうな顔をするが、ドルトンには一抹の不安が残っていた。
国から逃げ出したワポルがこの国に戻ってまた王の座に帰って来てしまうかもしれない恐怖が国民達の心によぎっている事だった。
「だから我らが1番恐れている事はワポルの帰還、王政の復活だ。人々が不安定な今、それだけは避けねばならん!!この島に新しく平和な国を、築く為に・・・・・・!!!」
そう語ったドルトンの目は強い決意に満ちており、それを見たビビ達は思わず息を飲んだ。
しかし彼らはまだ気付かない・・・その恐怖が再び迫って来ている事を・・・・・・。
side:
「へ・・・!!」
マカハゼに連れられて巨大潜水艦型帆船に来たゾロは警備をしていた住人達を襲っていた雑兵達と戦っていた。
突然の奇襲を受けた雑兵──嘗てのドラム王国の軍隊──達は接近戦ではフリと悟り、銃撃による遠距離で対処しようとした。
「コノヤローがァっ!!!」ガチャっ!!!
「上空による銃撃にご注意下さ〜い!!!」
ゾロを狙おうとした銃撃隊を仮面ライダービルドホークガトリングフォームに変身した
(にしてもこいつらの装備・・・海賊にしては整いすぎてるな・・・)
この国の事情を知らないマカハぜは彼らがこの国の元軍隊である事は知る由もないが、彼らのせいでナミの治療に支障を出す訳には行かない。
故に、既に上陸し終えた者達は後に回して残った雑兵を先に片ずける事にした──それはゾロも同じ考えだった。
刀を右横の縦3列に構え、右回転に回って駒のように動き回る事でバラバラに離れた敵に当たって弾いていく。
殲滅し終えて回転を止めたゾロは上に飛び上がり、他の船に乗り込むと同時に叩き斬った。
「なっ何なんだ、あいつらは・・・ッ!!?」
「バカヤロォ、余所見をするな!!空にもいるんだ!!撃て撃てぇ!!!」
空を飛んで自分達をバカにするように旋回する
飛びながら〝ドリルクラッシャー〟を取り出した
回転の加わった突進の威力は強く、雑兵達の船を一気に3隻も貫いて沈めた。
その後すぐに他の船2隻を囲いながら〝ホークガトリンガー〟の〝リボルマガジン〟回転させた。
その回転数は10回。
〝ホークガトリンガー〟が最大弾数に貯まり、球体上のエネルギーを出現させて、船2隻を閉じ込めた。
〝ホークガトリンガー〟から鷹の叫びが鳴り響いた直後、全ての弾丸が鷹のように船2隻を襲い、縦横無尽に蹂躙する。
「ヒッ・・・・・・!!」
それを見ていた他の船の雑兵達は恐れて急いでいげようと舵を取ろうと動いた瞬間、ゾロが飛び乗ってすぐに沈められた。
斬撃から生まれた斬れる竜巻に沈められた後も
「あの海賊達、強ェ・・・」
「もしあのまま事を起こしていたら俺達は・・・」
「おい!」
「「∑ヒィッ!?」」
いつの間にか海岸に移動していたゾロが急に声を掛けてきた事にビビりながらも顔を向けた。
「大丈夫か、お前ら?」
「あっああ、すまねぇ!あんたらのおかげで助かった!!」
「へっ・・・」
それからも
「何者だ、あいつら・・・・・・?」
その男は嘗て元国王ワポルの下について、甘い汁を啜ってきた側近の1人だった。
「随分な事をしやがる・・・・・・だが、まあいい。どうせワポル様に手も足も出まい」
2人の戦いを見ていながらも自分の主の方が強いと余裕の態度で見下し、その場を去った。
「それに我らには強力な味方がいる・・・ワポル様の兄君、ムッシュール様がな・・・!!!」
海岸にいた全ての敵を倒し終えた
「それにしても良い船だな・・・・・・後で構造を調べさせて貰うか・・・・・・ん?」
「おい、なんだそりゃ・・・?」
暫くしてゾロと無事だった警備の住人達もマカハゼの元に合流したが、肝心のマカハゼは四輪の乗り物を弄っていた。
「ああ・・・ちょっとしたドライブをしようと思ってな」
side:雪の山道
マカハゼとゾロが雑兵達を殲滅していた頃、その上司と部下達が列をなして進んでいた。
その先頭部分で毛の生えたカバ〝ホワイトウォーキー〟ロブソンの背に背の高い男と〝ホワイトウォーキー〟の毛皮を羽織っている太った男が乗っていた。
太っているはナイフに刺した肉を食っていたが、次第に肉をナイフの刃ごと喰らい、しまいには柄まで口に入れて完全に食した。
その異様な光景を見せた太った男こそ、この国の国民と患者達を食い物にし、更には身の安全の為に捨てた最低の国王ワポルだった。
「は〜美味かった!」(* ̄△ ̄)ゲ(* ̄3 ̄)プッ
そんなワポルに後ろの席から声をかける背の高い男は理由あって長年この国から追放されていたワポルの実の兄だった。
「ムーーッシュッシュッシュッ!!相変わらず物騒な物食ってんな、おい!!!」
「そう言うなよ、あんちゃん」
「このカパ野郎ォ!!お兄たまと呼べってんだ、おい」
「ごめんよ、あんちゃん!!でもさァ」
「なんでぇ?」
「あんちゃん助け出したは良いけど、あの〝黒ひげ〟に勝てんのかね?」
「ムーーッシュッシュッ!!カパな事言ってんじゃねェぜ、おい。この俺様を誰だと思ってやがんだ!!」
「流石あんちゃん!!マーーッハッハッハッ!!!」
ワポルが元ドラム王国に戻って来るのに数ヶ月かかったのは、自分が食べたあらゆる物を食する事が出来る悪魔の実〝バクバクの実〟の能力を使う様に、同じ悪魔の実の能力〝ノコノコの実〟の能力者である兄ムッシュールを対〝黒ひげ〟にぶつける為に探していたからであった。
しかし帰ってきて見れば、支配していた国民が警備の真似事をして自分達を上陸させないようにした上、肝心の〝黒ひげ〟はとっくの昔に島からいなくなっていた。
それを知ったムッシュールはやる気が削がれ、退屈そうにしていた。
「しっかし何だ・・・〝黒ひげ〟ってのが居ないのは拍子抜けだったぜ」
(俺様はそれで良かったがな・・・)
「ワポル様ァーー!!!」
「ん?どうした、クロマーリモ?」
後ろから四輪のマシンを走らせてやって来たのは、チェスと同じくワポルに使える側近の1人、クロマーリモだった。
「至急、お耳に入れて頂きたい事が!!」
「何だ?」
「はっ!!チェスからの連絡で、ブリキング号が海賊〝麦わらの一味〟に襲撃された事と、その船長〝麦わらのルフィ〟が我が城ドラム城に向かっているとの事!!!」
「∑何ィっ!?海賊がまたこの島に!!!?」
「ほぉ・・・?」
またしても海賊による襲撃・・・しかもドラム城へ向かっている事を知ったワポルは思わず叫び、ムッシュールは興味深かそうに報告を聞いていた。
「おのれェ!!〝黒ひげ〟がいなくなったと思ったらまた海賊に襲撃されるとは・・・っ!!!」
「それで?その〝麦わらの一味〟って奴らの情報は?」
「はっ!!船長〝麦わらのルフィ〟は3500万の賞金が懸かっており、ブリキング号を襲った〝ベストマッチ〟マカハゼは2700万の賞金首です!!!」
「ほぉ・・・3500万に2700万とは中々の額じゃねェか。ムーーッシュッシュッシュッ!!!」
「∑笑い事じゃねェよ、あんちゃん!!!」
意外と大物らしい海賊に戦いたい気持ちを高めるムッシュールにツッコミを入れたワポルは、何故海賊の船長が城に向かっているのかをクロマーリモに聞いた。
「で!?何故海賊が我がドラム城に向かってんだ!!?」
「はっ!!それが恐れ多くもあの賊医者、Dr.くれはがドラム城に住み着いたとの事!!!」
「∑なァにをォォ!!?あの反国ババァが俺の城にィ!!!?」
それを聞いたワポルは顔を怒りに歪ませ、歯切りをおこす。
ただでさえ〝黒ひげ〟にのせいで国を捨てるハメになったのに、別の海賊が攻めてきた上に元から自分に逆らっていた賊医者Dr.くれはが勝手に王城に住み着いている事実が信じられなかった。
「どこまで俺をコケにするのだ、あの反国ババァめっ!!!」
「ムッシュッシュッ!!だったらよ、景気づけに大砲をぶち込むってのはどうだ?」
そう言ってムッシュールは兵士達が持ってきた大砲に指をさした。それを見たクロマーリモは流石に距離があると進言した。
「お待ちください!!流石に城に撃つまでには距離が「流石あんちゃん!!」∑ワポル様!?」
しかし、クロマーリモの進言をワポルが遮り、ムッシュールの案を採用した。
「海賊や賊医者より先に国民共に俺様の恐怖を再び植え付けるのは確かに必要な事だ!!構わねェ、派手にぶちかませェ!!!」
「ははぁッ!!!」
「このカパ野郎ォ!!!」
「は?」
ワポルの号令の直後にムッシュールが突然怒鳴り出した。誰もが何事かと注目する中、ムッシュールは次の言葉を放った。
「お兄たまと呼べってんだ、おい!!!」ヾ(╬`Д´ )ノ
──今頃になってワポルのあんちゃん呼びにムッシュールがツッコミを入れただけだった。流石のワポルも今言うの?という顔をして見ていた。
「・・・・・・今頃ォ〜〜?ごめんよ、あんちゃん!!」
「分かれば良し・・・・・・ムーーッシュッシュッシュッシュッ!!!」
「マーーッハッハッハッハッハッ!!!」
「・・・・・・はァ」
マイペースな2人の主にクロマーリモは思わずため息を吐き、命令通りに砲撃の準備を進めた。
side:ルフィ
ナミを連れてDr.くれはのいる城へ向かっているルフィとサンジとハニークイーンの3人。その3人は今──
「何時まで付いて来るんだよ、この白熊達!!?」
「いいから早く走れ!!ナミさんを背負ったお前がやられたら元も子もないんだよ!!!」
「∑いや元の原因は貴方があの子ウサギを蹴飛ばしたからでしょうがッ!!!」
──怒れるラパーンの群れに追われていた。
事の発端は僅か数十分前の事だった。
ルフィ達3人が登山しながら冬に関する噂話を語っていたら小さい子ラパーンが襲ってきた。しかし、ルフィ達はそれを無視しながら避けていた。
それでも子ラパーンは諦める事無く何度も襲いかかるが、何度も避けられてしまう。
その繰り返しに怒りが頂点に達した子ラパーンが本気で噛みつきに行った。が、同じく痺れを切らしたサンジにボールの様に蹴飛ばされた。
それからは暫く何事もなく登山していたルフィ達だったが、サンジが蹴飛ばした子ラパーンを肩に乗せた顔に傷のあるリーダー格らしき大人のラパーンが群れを率いて襲いだした。
それからはナミを背負っているルフィに代わってサンジとハニークイーンが撃退しながらラパーンの群れから逃げて、今に至る。
「クソっ!こいつらとやり合っている時間は無いんだぞ!!!」
「とりあえず今は逃げる事しか出来ないわ!!!」
「∑何だ・・・・・・!!?」
「砲撃・・・・・・!!?」
突然の砲撃の轟音にルフィ達はもちろん、追いかけていたラパーン達さえも止まった。
砲撃の轟音が響いてからわずか数秒・・・数発の砲弾がルフィ達から約500m上に離れている雪山に着弾したそのその時、最悪の事態が起こった。
着弾後から雪山に亀裂が走り、積もっていた雪が少しづつ波の様に動き出した。
「ウソでしょ・・・・・・!?」((゚Д゚ll))ガタガタ
「何処の誰だよ、チクショォ・・・!!?」<(.;゚;:Д:;゚;.)>
「どっとうした、お前ら!?」
最悪の事態の発生にラパーンの群れは即座に逃げ出し、涙目になったサンジとハニークイーンは状況がまだ分かっていないルフィを急かして逃げ出した。
「・・・早く逃げるぞ、ルフィ!!」
「逃げるって何処へ!??」
「何処でもいいからとにかく遠くへよ!!!」
知らないうちに元国王ワポルの策略に巻き込まれたルフィ達は襲い来る雪崩を前に、ただただ逃げる事しか出来なかった。