ONE PIECE  ~地球外生命体の転生者~   作:仮面ライダーハードエボル

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うるせェっ!!!

side:城内

 

 

ワポルとムッシュールによる国民の大量殺戮を防げたクローズ(ルフィ)は変身を解き、チョッパーを勧誘する為に追いかけ始めた。

 

それを切っ掛けにワポル達の時期から完全に離れた兵士達はドルトンの指示に従い、マカハゼ達を場内に案内した後で今後どの様に動くかの確認をしていた。

 

そして──────

 

 

「うげアガガラガバババ!!!あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!」

 

 

──────先程の戦闘で背骨を損傷したサンジはDr.くれは治療の為に連行され、ガキン!ゴギン!といった決して出しては行けない音を響かせながら悲鳴を上げるサンジを容赦なく治療(?)をしていた。

 

 

「ヒッヒッヒ・・・やっぱり悪化してたよ。無理するからさ」

 

 

(本当に無事なのか、サンジの奴・・・(汗))

 

 

そう言ってサンジの治療を終えたDr.くれははラム酒をラッパ呑みしながらナミやマカハゼ達のいる部屋にやって来た。

 

 

「さて・・・下の方でも随分怪我人が出たようだが?」

 

 

「麓にはイッシー20って連中がいる。アンタが行く必要はねェぞ」

 

 

「おや?そりゃ残念だねェ」

 

 

自身にとって商売敵であるイッシー20達が活動している事を知ったDr.くれはは残念そうに肩を落とす。そんなのんびりとした姿を見たナミは退院させてくれと懇願する。

 

 

「それより私達を退院させてよ!此処でじっとしている訳には行かないのよ!!」

 

 

しかし、ナミの頼みはあっさりと拒否された。

 

 

「そりゃ無理な頼みだ。お前は後2日は安静にしててもらうよ」

 

「その治療代として船の積荷と有り金全部払って貰うからね」

 

 

「∑流石にぼったくり過ぎでしょ、それは!!」

 

 

「治そうよナミさん!療代はともかくちゃんと安静にしてなきゃ・・・」

 

 

「平気よ。だって死ぬ気がしないもん♪」

 

 

「∑それは根拠にならないわよっ」‎( ꒪⌓꒪Ⅲ)

 

 

そう言って騒ぐ女性陣を無視して部屋から出て行こうとするDr.くれはの前にマカハゼが立ち、鞄と紙束を突き出した。

 

 

「何だいそれは・・・?」

 

 

「こっちの鞄は〝胞子爆弾(フェイタルボム)〟の解毒剤が入っている・・・手元に置いといて損は無いだろ?」

 

 

「・・・・・・」

 

 

「それとこの紙束に写した内容を確認してみてくれ」

 

 

マカハゼに手渡された2つの内の1つである紙束を受け取り、パラパラとめくり読んでいると次第に目を驚嘆の色に染めた。

 

 

「これは・・・!?」

 

 

「あんたの知らない最先端の医学だ。それに必要な医療機械の設計図や薬の調合も載ってるぜ」

 

 

ムッシュールの毒胞子の解毒剤だけでも価値があるのに、この最先端の医学が書かれた紙束が公表されれば医学界は混乱するのは目に見えていた。

 

 

「一体どこでこんな物を・・・?」

 

 

「俺の行った事のある(場所)だと当たり前に存在する医術さ。それに未知の知識を探究するのは医学も科学も同じだろ?」

 

 

「・・・・・・」

 

 

マカハゼのはぐらかしに納得のいかない顔をしているDr.くれはだが、暫くして解毒剤入りの鞄も受けとって部屋にいる全員に聞こえるように呟いた。

 

 

「いいかい、あたしはこれから少し用事がある。隣の部屋にあたしのコートが入ったタンスがあるし背骨の若造の治療は既に終わっているが・・・決して逃げ出すんじゃないよ!!!」バタン!

 

 

「・・・・・・・・・」×5

 

 

「コート着てサンジ連れて今のうちに逃げ出せってさ・・・( ー́∀ー̀ )」

 

 

「私にも・・・そう聞こえた」

 

 

「同じく・・・」

 

 

「私も・・・」

 

 

マカハゼから紙束と解毒剤を受け取りナミ達に逃げるなと言いつつ、逃げれるように指示をしたDr.くれは女性陣4人は呆然と見ていた。

 

しかし、唯一交渉していたマカハゼはDr.くれは何かしらの企みを察し、動く事にした。

 

 

「まぁ何にせよ、逃がしてくれるなら話は早い。俺はサンジの所に行くからお前らも早く準備を済ませておけよ」

 

 

そう言ったマカハゼはそそくさと部屋から退出し、治療(という名の拷問)を受けたサンジの元へ向かった。

 

 

 

 

 


 

side:ルフィ

 

 

─マカハゼ達がDr.くれはと交渉していた頃─

 

 

「お〜〜い!トナカイ〜〜!!」

 

 

(あいつ・・・まだ探してる・・・・・・)( ´•_•。) 

 

 

ルフィのしつこい勧誘から逃げ続けていたチョッパーはドラム城の屋根の部分に隠れていた。

 

 

「一緒に海賊やろう〜〜っ!!!」

 

 

「もういい加減に諦めろよ、ルフィ!こんだけ探しても出て来ねェんだ」

 

 

「海賊になんかなりたくねェんだよ、あいつは・・・」

 

 

一向に出てくる気配のないチョッパーの心情をウソップとゾロがそう代弁する中、ルフィは違うと否定する。

 

 

「おい、そりゃ違うぞ!!俺はあいつを連れて行きてェんだ!!!」

 

 

「「∑だからそれはお前の都合だろッ!!!」」( º言º)

 

 

(こいつら・・・こんな感じであいつの船員(クルー)になったのか?)=͟͟͞͞(꒪⌓꒪;)引。

 

 

あまりにも自分勝手な言い分のルフィに怒鳴るゾロとウソップを見て、ジェムは若干引いていた。

 

一方で未だに自分を勧誘するルフィに少し心が揺れている自分にチョッパーは戸惑っていた。

 

 

「トナカイ〜〜っ!!」

 

 

(行きたくない訳じゃない・・・だけど行けない・・・・・・!!俺は行けないんだ!!)

 

 

しかし根負けしたのか、チョッパーは意を決してルフィ達の前に出てきた。

 

そんなチョッパーにルフィはやっと見つけたと笑い、ゾロとウソップとジェムはどう返事をするか注目する。

 

 

「おい、トナカイ!!一緒に海賊やろう!!!」

 

 

「(ダメだ!!!俺はあいつらとは違うんだ・・・!!)・・・無理だよ・・・」

 

 

「無理じゃねェよっ!!!楽しいのにっ!!!」

 

 

「いや意味わかんねェから(汗)」

 

 

「説明になもってねェし(汗)」

 

 

「俺は・・・お前達に感謝しているんだ!!」

 

 

「・・・・・・チョッパー・・・・・・」

 

 

「だって・・・俺はトナカイだ!!!角だって・・・蹄だってあるし・・・!!青っ鼻だし・・・・・・!!!」

 

 

意味不明な力説をしながらも懸命に誘うルフィにチョッパーは乗れずにいた。

 

また拒絶されるかもしれない、また敵意を向けられるかもしれない。そんな恐怖がチョッパーの心を締め付けていた。

 

この世に生まれて長く孤独な時間を過ごしてきたチョッパーにとって存在を否定される事は何よりも恐ろしかった。

 

 

「そりゃ・・・海賊にはなりたいけどさ・・・!!俺は〝人間〟の仲間でもないんだぞ!!化け物だし・・・!!!俺なんかお前らの仲間になれねェよ!!!・・・だから・・・お礼を言いに来たんだ!!!」

 

 

城内から出てきてチョッパーの叫びを聞いていたマカハゼ達もルフィ達と同じように静かにしていた。

 

特にナミはチョッパーの抱える怯えを心の中で理解していた。故郷を救う為とはいえ、1度は一味を裏切った。

 

故郷が救われてから皆の元に戻ったナミは、裏切った時の自分をひたすらに卑しめていた。もしまた会えたとしても、絶対に許してはくれないと。

 

そしてチョッパーはゆっくりと、感謝の言葉と同時に別れの言葉を吐き出した。

 

 

「誘ってくれて、ありがとう・・・俺はここに残るけど、何時かまたさ・・・気が向いたら此処へ」

 

 

「うるせェ!!!行こう!!!!」

 

 

自分が他の者達と違う故の恐怖・・・嘗て島の住人達から迫害された事による恐怖・・・そして自分を誘ってくれたルフィ達が何時かそうなってしまうんじゃないかという恐怖。

 

そんなチョッパーの抱える闇がルフィたった一言の叫びで、弾け飛んだ。

 

どんなしがらみもぶっ壊し、広い世界へ連れ出してくれるその言葉にチョッパーは大粒の涙を流した。

 

 

「うるせェって勧誘があるかよ・・・」(´・Д・`)

 

 

「まぁ・・・これがルフィって感じがするなw」

 

 

「キャハハッ!!これがこの一味の船長の魅力ってやつなのかしら?」

 

 

「お"お"・・・お"お"お"ォ"ォ"ォ"〜〜ッ!!!」

 

 

 

 

 


 

side:マカハゼ

 

 

()()()()()()()()だァ?ゴムなのに?」

 

 

「うん!」“((。。*)コクッ

 

 

迷いの全てを吹き飛ばすルフィの誘い文句を受ける事にしたチョッパーはDr.くれはに報告と別れを告げる為にドラム城に入っていった。

 

そんなチョッパーを待っている間に一味は雪だるまを作ったり、雑談を交わしたりしていた。

 

勿論マカハゼもルフィが戦っていた時の状況を聞き、頭を捻らせた。

 

 

「そりゃ確かなのか?拳に小さい棘や刃を仕込んでたんじゃねェのか?」

 

 

「そんなのどこにも無かったぞ!それにあの殴られた感じ・・・ジィちゃんに殴られた時と同じ感覚だった」

 

 

「お前のジィちゃん?」

 

 

「おう。俺のジィちゃん海兵やっててさ、ガキの頃から殴られてんだ!ゴムゴムの実を食ってからも痛かったんだよ!!」

 

 

(能力者の弱点を突かずに有効打を当てる事が出来る・・・有り得るのか・・・いや、もう既にルフィが確認してるんだ。有り得て当然だな・・・)

 

「全く・・・面白くなってくるねェ、この(世界)は・・・・・・!」

 

 

ルフィの話を聞いていたマカハゼはまだ見ぬ猛者や彼等の使う未知の技術の予感に震え、ルフィに改めて向き直った。

 

 

「ルフィ・・・どうやらこの星は俺達の知らない技術()があるのは確実みたいだ。もしかしたら俺より強い奴もいる可能性もある・・・」

 

「だが、それは俺達もその高みへ駆け上がる事が出来るという事!!お前の持つあの妙な力もその一端で間違いない!!」

 

「俺は手に入れるぞ・・・未知の力を・・・お前もそのつもりだろ、ルフィ?」

 

 

「まァな」(*`∀´*)ニカッ

 

 

そう聞いてきたマカハゼにルフィは不敵な笑みを見せた。そして2人の会話を少し離れて聞いていたゾロも人知れず怖い笑顔をしていた。

 

するとその時、ドラム城から阿鼻叫喚と表現できる悲鳴が響き出した。

 

 

「何だ、城の中が騒がしいぞ・・・?」

 

 

「全くヤボなんだから・・・人の別れの夜に何で静かにしてられないのかしら」

 

 

ギャーギャーと喧しくなる兵士達にナミは呆れるが、〝声〟で城内の状況を探っていたマカハゼが顔を引き攣らせている。

 

 

「おいお前ら・・・もうすぐあのトナカイがソリを引いて出て来るから・・・急いで飛び乗るぞ」

 

 

「へ?」×8

 

 

顔を引き攣らてそう言ったマカハゼに皆、怪訝な視線を向ける。するとその時、門の向こうからチョッパーが物凄い勢いでそりを引いて来た・・・・・・般若の形相で大量の包丁を投げて追ってくるDr.くれはと共に・・・・・・。

 

 

「みんなソリに乗って!!!山を降りるぞォ!!!」

 

 

「待ちなァ!!!」(╬`⊙д๏)

 

 

「んな、何ィ~~~~~っ!!!?」×8

 

 

「やっぱあんた山姥の類いだろォっ!!?」Σ(゚д゚;)

 

 

明らかに殺す気しかしない老婆(妖怪)の恐ろしい顔の前にルフィ達は一目散に、マカハゼは捨てセリフを吐きながらソリに飛び乗って下山して行った。

 

そんな彼らをさっきまで追いかけていたDr.くれはは何処か寂しそうな雰囲気を漂わせながら見つめていた。

 

 

 

 

 


side:ドラムロック麓

 

 

その日、ビックホーンの村で雪崩に被災した村人達は満月に照らされながら空を駈ける魔女のソリを見た。

 

ただ──そのソリはいつもと違い、複数の人影が見えていた。

 

 

「うはーーーっ!!!いい〜〜〜気持ちだったァ!!おい!!もっかいやってくれ!!!」

 

 

「バカっ!!もう出発するのよもう!!!」

 

 

「し!!し・・・死ぬかと思った・・・」ガクガク(ㅇㅁㅇ;;)ブルブル

 

 

「あのババァ・・・巫山戯やがって・・・!!!」

 

 

「∑っぬお!!!ん!?ここは何処だ!!?」

 

 

「あ、サンジさん気がついた!?」

 

 

「うるせェから眠らせとけ」

 

 

「∑‪あ”あ”!!?」(╬ ಠ 益ಠ)アァン??

 

 

「∑こんな狭い所で喧嘩するなァ!!!」

 

 

ドラム城からDr.くれはの元隠れ家にまで繋がらていたロープウェーで麓にまで駆け下りた頃には、全員いつもの調子に戻って騒いでいた。

 

しかしマカハゼは神妙な顔で遠ざかっていくドラム城を見つめていた。

 

 

「どうしたの、マカハゼ?」

 

 

「いや・・・我の強い奴はどうしてこうも不器用なのかねと・・・思っただけさ・・・」

 

 

 

 

 

 

〜END〜

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