ONE PIECE ~地球外生命体の転生者~ 作:仮面ライダーハードエボル
ゾロの離脱?
side:アスカ島
「聖剣伝説?何だそりゃ?」
ドラム島を出て数日──〝麦わらの一味〟は最後の食料調達の為に夏島に立ち寄っていた。
立ち寄った一味は食料調達チームにルフィとサンジとナミとビビとカルーとチョッパーとマカハゼが行い、買い終えた一同は飲食店で休んでいた。
そこでナミは食料調達のついでに調べたこの島に伝わる聖剣伝説の話を皆に聞かせていた。
「そう!この島に伝わる〝偉大なる航路〟で最も美しいとされる伝説の剣よ!!で、その伝説の剣があるって噂があるのがこのアスカ島って訳よ!!」
しかし、その話を聞いたルフィとマカハゼとサンジとチョッパーの4人の反応はイマイチだった。
「ちょっと、何よその反応は!?並のお宝じゃないのよ!!〝偉大なる航路〟1のお宝よ!!!」
「「噂だろどうせ?」」
「∑何ですってェ!?」
ナミは必死にルフィ達に訴えるも、どうせただの噂だと一蹴され、マカハゼからは諭される始末だった。。
「あのなナミ・・・お前の言いたい事も分かるぞ。でもな、俺達はこの島には食料調達に来ただけだしその上、アラバスタ王国にも急がないといけないんだぞ」
「今の俺達に宝探しをする余裕はない!残念ながらな・・・」
「・・・・・・」(*´・・)シュン。。。
マカハゼから正論を言われて消沈するナミ。自分が病に倒れて到着が遅れている事に罪悪感を持っているナミ自身もそんな余裕はないと理解していた。
「〝七星剣の伝説〟・・・一度気になって調べた事があるわ」
そこで1人静かに聞いていたビビが気まずい空気を変えようと自分で調べた事のある伝説を語り始めた。
「太古の昔から、この島の人々は100年に1度訪れる〝赤い月〟を災害や異変を招く〝不吉な月〟と恐れてきたの」
「〝赤い月〟?」
「そこで〝アスカ七星〟の神々は災から人々を守る為にアスカの王に盾として3つの宝玉を・・・矛として無敵の剣〝七星剣〟を与えたとされてるわ」
ビビから〝七星剣の伝説〟を改めて聞いたナミの目はベリーのマークになり、直ぐに取りに行くかもしれない程の勢いだったのでマカハゼがやんわりとツッコミを入れた。
「というか、何かしらの伝説が残っている遺物には大抵ろくな記録が残ってるのが定石だ。そう何だろ、ビビ?」
「マカハゼさんの言う通り・・・〝七星剣〟は後に、皮肉な運命を辿る事になるの・・・・・・」
「へ?」
「その伝説の中に、予言めいたものがあるの」
───赤い月が盈ちる時、大いなる力宿る。〝七星〟これに敗れたれば、闇の支配する夜の始まりたらん。
「闇の・・・支配する・・・?」
「怖ェ~・・・!!」
「闇が支配・・・ねェ・・・」フゥー
「・・・・・・」モグモグ
「やっぱろくでもない伝説だったか・・・」
ビビの語った〝七星剣の伝説〟を聞いた者達の反応は胡散臭そうだったり、ゾッとする程度の恐怖を感じるのがほとんどだった。
(まァこの島に来た時から妙な気配はしてっからなァ・・・関わらない方が得策だな)
マカハゼがアスカ島に着いた時から時折感じる奇妙な気配に顔を顰めながら、面倒くさそうな感じでもりのなかをみつめていた。
───この時、さっさと潰しておけばよかったと後悔する事になるとは マカハゼは思いもしなかった・・・・・・。
side:メリー号
「フィー、だいたいこんなもんか・・・」
今回この島で船番をしているのはゾロと『三羽烏』、ハニークイーンとジェムとミキータに船の整備を終えたウソップの8人だった。
ゾロがいつもの様に爆睡している横で『三羽烏』が剣の鍛錬をし、ハニークイーンとミキータは2人だけの女子会を、ジェムはウソップの手伝いをして過ごしていた。
「にしてもこの船、最初見た時は結構ボロい感じだったが・・・日に日に新品みたいに綺麗になってねぇか?」
ジェムの言うようにマカハゼが〝麦わらの一味〟に入る前から、メリー号はそれなりに年季の入った船だった。
マカハゼが入った頃も暫くは問題なかった。しかし、〝偉大なる航路〟に入った後のラブーンの追突事故や洗礼により結構なダメージを蓄積していた。
その状態をリトルガーデンに辿り着く前から調べていたマカハゼは何とかしようと試行錯誤を繰り返し、メリー号のリフォームをウソップと共に少しづつ進めていた。
その結果、メリー号の深い船室の部分から徐々に修繕され、綺麗な状態になった。
「まぁ・・・マカハゼにとっちゃこれでも付け焼き刃にしからならいらしいぞ」
「これで付け焼き刃なのか・・・?」
しかし、マカハゼに言わせればただの付け焼き刃でしかなく、自身の本職は科学者で技術者であり、船を専門とする船大工の腕には到底及ばない。
だからこそマカハゼは船大工の仲間を手に入れたがっていた。
「俺もマカハゼと同じ早く船大工を仲間にしてぇな・・・そしたらメリー号をもっと強くて頑丈に出来る」
「メリー号だって俺達と一緒に冒険している仲間なんだ。だからメリー号にはもっと元気でいて欲しい、それが俺の願いだな・・・」
そう言ってウソップはメリー号のマストに手を置き、愛おしそうに撫でた。
メリー号はウソップの故郷にいる友達のお嬢様から貰い受けた船。そんな経緯で手に入れたメリー号はウソップにとって仲間そのものの存在だった。
「船が仲間か・・・そんな考え方の奴は初めて見たぜ」
「なんとでも言え!俺はマカハゼの
「ん・・・・・・」
ドサッ
「コノシマコワイコノシマコワイッ」
意気込みを語っていたウソップの鼻先に何かが掠り、それは寝ているゾロまで飛んでいくも、寝たまま危機を察知したゾロは首を横に動かして躱した。
「∑!?(これはッ!!!)」
躱したゾロの横に刺さったのは古い短刀だった。目を覚ましたゾロはその短刀を目にした瞬間、柄に刻まれていた〝ZORO〟の4文字に驚嘆を顕にし、飛んできた方向に視線を向ける。
しかし、周りは倒れたウソップの周りに集まった事でゾロの様子に気が付かなかった。
「コノシマコワイコノシマコワイッ」
「しっかりしろ長っ鼻ァ!!少し鼻を掠めただけだ!!」
「起きて下さい、ウソップの兄貴ィ!!」
「まさか〝バロックワークス〟の追手!?」
「んな馬鹿な!?サンジの兄貴がボスを騙して追手は無くなったんじゃ!!?」
「だとしたらマズイわ!!急いでこの島から出ないと!!」
「俺は〝ビルドフォン〟で兄貴達に連絡を!!」
「ゾロの兄ぃも起きて!!追手が───て・・・あれ?」
皆が慌ただしく動き回る中、カッコウが寝ているであろうゾロに怒鳴りながら振り向く。しかしそこにゾロはいなかった───飛んで来た筈の短刀と共に・・・・・・。
side:山中
「・・・・・・・・・」
自分の顔面に向かって飛んで来た〝ZORO〟と刻まれた 短刀を持ち、船に残ってた皆に黙ってゾロは山の道を歩いていた。
時折短刀を見つめては険しい様な、それでいて懐かしそうな顔でギュッと握り締めた。
それからしばらく歩き続けると、3つの人影が見え始めた。その3つの人影の内、小柄の少年にらしき人物は海軍の帽子をかぶっていた。
(海軍か・・・?)
「お前が〝東の海〟で名を上げた元賞金稼ぎのロロノア・ゾロだな?」
「ギャハハハハッ!!待ってたぜ・・・」
「どうぞご一緒に・・・
「つ!」ピクッ
(サガ・・・・・・!!)
海軍の帽子の少年が語ったサガという名にゾロは反応を示した。
彼らの口ぶりから自分に短刀を投げて来たのはこの3人で間違いない。背を向け、山道を進む3人を追うようにゾロも後に続いた。
彼らがしと仰ぐ〝サガ師範〟と呼ばれる人物───もう1人の幼馴染に会うために。
side:メリー号
“〝バロックワークス〟の追手”───〝ビルドフォン〟にから発せられた船番組からの緊急連絡を受けたマカハゼ達は急ぎメリー号戻り、対策の準備を始めた。
しかし島の住人による通報か、偶然の遭遇か、運悪く海軍の軍艦3隻が迫っている事が分かり、島を巻き込む訳にもいかない事から島を一時出航する羽目になった。
そして案の定海軍の軍艦に見つかり、砲撃されながらも島の周辺を逃げ回っていた。
「しつけぇなァ、海軍!!」
「まぁあっちは
「てかっ、何でソロがいなくなってんだよ!?お前ら一緒に船番してたんじゃなかったのかよ!!」
海軍に追われながらも、特等席である船首に座っているルフィは麦わら帽子を押さえながら船番チームの面々に聞いた。
「だからさっきから言ってるじゃねぇですか!!あの短刀が飛んで来て掠めたウソップの兄貴が倒れて混乱してた時に消えたって!!!」
「しかも兄貴だけじゃなく、短刀そのものも一緒に消えたんですよ!!」
「もしかして兄ぃ1人で追っ手と戦いに行ったんじゃ・・・きゃあッ!!」
至近弾が大きく船を揺らし、カッコウは思わずよろけて転けた。
「もぉ・・・・・・しつこい!!」
「私も何か・・・!!」
「ビビはまだ部屋にいて!!今海軍に見つかったら余計ややこしくなっちゃう!!!」
デッキハウスで巨漢となったチョッパーと共に舵棒を操っているビビは買い出しから戻った時に現れた海軍から姿を隠す為にデッキハウスに押し込まれた。
「よぉーし!!ゾロを探すついでに、追っ手もぶっ飛ばすぞォ!!!」
船首から主甲板に飛び移ったルフィは皆にそう叫んだが、それはナミの指示に遮られた。
「皆、あそこの小島に逃げ込むわよ!」
「へっ?」
ナミが指さした場所はアスカ島の沖合いに小さな島々が密集した海域があった。ナミは座標の棄権を覚悟でそこへ逃げ込み、操船技術で振り切るつもりであった。
しかし、ナミの意見にルフィは反論する。
「ナミ!勝手に決めるな!船の行き先を決めるのは船長の俺だ!!」
「航海士の私よ!!」
「ゾロを探して追っ手をぶっ飛ばす!!港に戻れ!!」
「∑んな事できるかーっ!あんた、すぐそこにいる海軍が見えないのっ!?」
「#言い争ってる場合か、己らァっ!!!」がぼーーんっ
呑気に喧嘩を始めたルフィとナミに思わずウソップが怒鳴るが、海軍は攻撃の手を緩める事なく砲撃を続ける。
そこへマカハゼが〝ドリルクラッシャー・ガンモード〟を撃ち込んで阻止した。
「言い争いぐらい別に構わねェが・・・前からも来てるぞ?」
「∑やべェ、挟み撃ちかよッ!?」
マカハゼの言うように前からも目に見える所まで軍艦が2隻現れ、後ろの3隻と共に自分達を一網打尽にしようとしていた。
「ウソップ、これ使え」
「∑うおっ、カッケェバズーカ!?」
途中いなくなっていたマカハゼは自作していた手持ち用のバズーカ砲を持ち出し、ウソップに渡した。
「そのバズーカもそうだが、砲弾も俺特性だ。それを前の軍艦2隻の間に撃ち込め」
「え、なんで真ん中?」
「やればわかる」
「そっそうか・・・・・・」
マカハゼの圧に根負けしたウソップは言う通りにバズーカを構え、標準を定めてトリガーを引いた。
発射された砲弾はバズーカ砲の性能とウソップの射撃の腕がマッチした事で狙い通りに軍艦2隻の間に吸い込まれる様に飛んだ。
そして2隻の間に入った砲弾は真っ二つに割れると同時に超強力な音波が発生し、それをモロに喰らった軍艦2隻は一瞬でバラバラに破壊された。
それを見ていたルフィ達は勿論、メリー号から離れた所にいた軍艦3隻の指揮官に海兵、撃った張本人のウソップでさえ青い顔で唖然としていた。
ただ1人、恐ろしい現象を引き起こした原因であるマカハゼは満足そうな顔で首を縦に振った。
「流石は俺特製砲弾〝
「∑いや何恐ろしい物使わせとんじゃーーッ!!?」
「今ので後ろの軍艦も怯んだわ!今のうちに行くわよ!!」
あまりの威力に流石のウソップもビビり涙でマカハゼの胸ぐらを掴んで怒鳴った。
ウソップに続いて正気に戻ったナミがまだ呆然としている者達に指示を出し、メリー号を動かさせた。
「ルフィ!海軍から逃げ切ったらゾロを探して追っ手をぶっ飛ばしに行く・・・・・・それでいいわね!!」
「おうっ!!!」
衝撃から立ち直ったルフィは、麦わら帽子をかぶり直すとナミに答えた。
(本当に追っ手かどうか・・・一体何が出てくるのかねぇ?)
海軍から逃げつつ、マカハゼはこの先どうなるか考えながら作業に戻った。