ONE PIECE  ~地球外生命体の転生者~   作:仮面ライダーハードエボル

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海軍道場の襲撃

side:海軍道場

 

 

「ここか・・・」

 

 

ゾロが〝3高弟〟達に案内されて着いた場所はアスカ島の密林の中にある〘海軍道場〙の看板が掲げられた寺院の様な建物だった。

 

 

「ゾロさんをお招きしました、師範」

 

 

敷地内の中央にある円堂に上がると、トウマが声を上げた。中には数十人の海兵達が向かい合い、人垣の廊下を作った。

 

そしてその人垣の奥にある〘正義〙と記された額の下の台座にいる長剣を背負った男の姿が、高窓から射す光の中にあった。

 

ゾロがその姿を認識したその直後、左右の海兵達が床を踵で強く踏み込んで抜刀した。

 

抜刀した海兵達は剣を掲げて向かい合った相手と交差させ、刃音を鳴らして刃のアーチを作り、海軍式の帯剣儀礼のポーズをとった。

 

ゾロは3500万ベリーの海賊〝麦わらのルフィ〟の船員の1人。海軍にとって討ち取るべき海賊の自分に歓待の儀礼をされる事に疑問を抱かずにはいられない。

 

しかしゾロは刀を抜くこと無く前に進み、正面の儃に座る男の前に立ち止まり、師範と呼ばれた男───サガもゾロの元まで降りてきた。

 

 

「・・・・・・サガ・・・・・・」

 

 

ゾロはサガの名を呼び、右手に持っていた〝ZORO〟と彫られた短刀をサガに差し出した。

 

 

「この命、お前に預ける」

 

 

そう語ったゾロからサガは短刀を左手で受け取り、それを進み出たトウマに手渡した。

 

 

「これが、ゾロさんの少年時代の愛刀かァ・・・」

 

 

「・・・・・・」

 

「そして師範との友情の証・・・・・・ですよね?えへへ」

 

 

受け取った短刀を見つめながら少年らしい笑顔をゾロに向けた。その言葉にサガはふっと唇を緩め、それを見たゾロも緊張を崩した。

 

 

「しっかし・・・場違いもいい所だな。言って見りゃ、俺は海軍の敵なんだからな」

 

 

「俺も驚いたぞ・・・〝海賊狩り〟が〝海賊〟に転職してたとはな」

 

 

「ガキの頃から『正義』の剣を目指していたお前にとっちゃあ、俺は許せねぇ相手って訳だ」

 

 

ゾロはそう言いながら額に飾られた『正義』の文字を仰いだ。

 

 

「なァに・・・・・・海賊など、辞めれば済むことだ。幸い、お前に賞金は懸かってないからな」

 

 

皮肉を言うゾロにサガは海賊を辞めるように薦めた。確かにサガの言うようにゾロに懸賞金はまだ懸かっていない。今辞めればただの賞金稼ぎに戻れる。

 

しかし、そんなサガの薦めを笑いながら無理だと断った。

 

 

「簡単に言うな・・・俺にも色々と事情があるし、今〝海賊〟を抜ける訳には───」

 

 

「ぐっ───」

 

 

ゾロが言いかけた時、サガが急に苦しそうに呻き声を出してうずくまった。

 

 

「サガ・・・・・・!?」

 

 

「師範ッ!!」

 

 

「さわるなっ!!!」

 

 

サガの突然の異変にゾロと高弟のトウマが取り乱して駆け寄るが、サガに一喝されて立ち止まった。

 

 

「どうしたんだ・・・・・・どこか悪いのか?」

 

 

「ゾロ!お前に・・・頼みたい事がある」

 

 

サガは胸を押えていた左腕をゾロの胸倉を掴み、強く引き寄せた。

 

 

「力を・・・貸してくれるな、ゾロ!」

 

 

海軍師範は強い思いを込めた、懇願するような目で訴え、その目を見たゾロは何かを感じとり、静かに答えた。

 

 

「話を聞こう───」

 

 

 

 

 


side:マカハゼ

 

 

海軍の追跡から逃げ切って約数十分、アスカ島のジャングルの湖に接岸接岸したメリー号には───

 

 

「あ〜〜〜・・・・・・暇だ」

 

 

───1人寂しく船番を託されたマカハゼが寝っ転がっていた。

 

 

「たく・・・これも全部ゾロのせいだぞ」

 

 

海軍から逃げ切ってジャングルの川を遡上しながらゾロの捜索をしていた一味は川の上流である湖に辿り着いた。

 

その湖の向こう側には古い祭壇の様な遺跡があり、そこで祈りをしていた娘を見つける。

 

しかし曽野娘は海賊船であるゴーイング・メリー号を見て血相を変えて逃げだした。

 

ルフィは何故逃げる少しキレるが、海賊船を見て逃げるのは当たり前の反応だとウソップが窘める。

 

しかしルフィはゾロが何処にいるのか聞き出す為に追いかけようと持ち前のゴムの能力で両腕を伸ばし、ジャングルへ飛び移った───止めようとしがみついたウソップとビビを巻き込んで。

 

それを見て残った者達は呆然となったがすぐに復活し、急いで逃げた娘と先走ったルフィ(バカ)(巻き込まれ2人)を追う為に接岸した。

 

しかし、〝バロックワークス〟の追っ手がいる可能性がある以上、船を留守にする訳にはいかない。

 

そこでナミの提案で一味の誰よりも強いマカハゼが船番し、残り全員で追い掛ける事に決まった。

 

 

「まぁ・・・何かあれば〝ビルドフォン〟で連絡が来るからいいか」

 

 

そう言ってマカハゼは立ち上がり、新しい道具の設計図の作成を行う為に自身の部屋へ向かった。

 

 

「それにしてもあの娘・・・遠くからだったがあいつに少し似ていたな・・・」

 

「お前もそう思うだろ・・・・・・()()()()()()

 

 

 

 

 


side:ナミ

 

「───ちょっと!あの3人何処に行ったのよ!?」

 

 

遅れて湖岸に上陸したナミ達はルフィとウソップとビビの姿を完全に見失っていた。

 

 

「くそッ!ただでさえ短刀を投げて来た奴がいるってのに・・・!!」

 

 

「ルフィの兄貴とウソップの兄貴は兎も角、ビビの姐さんまでいなくなったら髪一重でまずいでしょ!?」

 

 

「行方不明者3名追加ね!!世話がやけるわね・・・ッ!!」

 

 

「かわい娘ちゃん、何処かなァ〜❤」

 

 

「∑あんたは(それ)しか見えてないんかい!?」

 

 

皆が完全に見失ったルフィ達を心配する一方、サンジは逃げた娘を探すのに夢中になっていた。

 

そこでトナカイのチョッパーは持ち前の聴力と嗅覚で娘の姿を見つけた。

 

 

「いた!あそこだよ!!」

 

 

「あ〜、いたいた〜❤」

 

「怖がらなくていいの〜❤僕達は怪しい者じゃないから!」

 

 

「∑お前がこの中で1番怪しいわッ!!!」( º言º)×6

 

 

目をハートにして娘を追い掛ける姿は今のサンジはまさに変質者のそれだった。

 

そんなやり取りをしている間に、娘は森の向こうへと消えてしまった。

 

 

「もぉ・・・また見失った!」

 

 

娘を見失ったナミ達9人は少しの間、道無き森の中を走りゆく。暫くすると視界が開け、川沿いの緩やかな谷に出た。

 

 

「かわい娘ちゃん❤お名前教えて〜❤」

 

 

「いい加減やめたら?」=͟͟͞͞(꒪⌓꒪;)引。

 

 

「それで出てくる女はいないわよ」=͟͟͞͞(꒪⌓꒪;)引。

 

 

「そんな事言わないでよ〜❤ハニーちゃん❤ミキータちゃん❤」

 

 

サンジの余りのしつこさに若干引き始めたハニークイーンとミキータの2人に少し冷や汗を流しながら許しを乞うた。

 

 

「それにしてもあの娘何処に行ったのかしら・・・?」

 

 

「村があるぞ!」

 

 

サンジを無視して当たりを探るナミに、村が見えたとジェムが叫ぶ。

 

そこには高台に築かれた村があり、ちょうどそこから見える村に続く階段に探していた娘が駆け上がる姿が見えた。

 

 

「あ!いたいた❤」

 

 

「いい加減それやめなよ」=͟͟͞͞(꒪⌓꒪;)引。

 

 

 

 

 


side:村

 

 

この日、荷を運ぶ男達や祭壇の像に祈りを捧げる女達がいるいつもの日常があった。

 

しかし、その日常は慌てて村に戻ってきた1人の娘の発言で崩れた。

 

 

「みんなァーーッ!!」

 

 

「マヤ様?」

 

 

「マヤ様だ」

 

 

「海賊が、海賊がァーーッ!!」

 

 

〘村の巫女・マヤ〙

 

 

戻ってきた娘───巫女のマヤがそう叫んだ事で村中が騒ぎ始める。

 

 

「海賊が!?」

 

 

「ウソだろ、また来たのかよッ!!」

 

 

「おのれ・・・・・・間の悪い時に!!!」

 

 

〘村の自衛団長・ラコス〙

 

 

マヤの叫びを聞いたラコスは忌々しげに呟くき、広場にいた男達に叫んだ。

 

 

「皆、海賊が来るぞ!!男達は武器を取れ!!村を守るんだ!!!」

 

 

「「「「オオオッ!!!」」」」

 

 

「マヤ様は、婆様を頼みます!!」

 

 

「うん!!」

 

 

男達を連れて武器庫へと向かうラコスと言葉を交わしたマヤは、村の祭壇にいる祖母の元へ向かう。

 

───彼女の抱える風呂敷の隙間から輝く3つの宝玉を覗かせながら。

 

それから約2分。祭壇に辿り着いたマヤは供物と祈りを捧げていた女達に海賊襲来を聞き、震え上がった。

 

 

「もう海賊は現れないと思っていたのに・・・・・・」

 

 

「なんてこと・・・・・・!!」

 

 

「取り乱すでない」

 

 

〘村の相談役・イザヤ〙

 

 

「婆様!」

 

 

祭壇の階段で酷く腰の曲がった老婆───イザヤが女達を宥め、場を沈めた。

 

 

「とにかく、お前達は子供を連れて森に隠れるのじゃ」

 

 

「「「はい」」」

 

 

海賊との戦いに備え村は騒然となり、マヤは祖母と逃げるように促す。

 

 

「お婆様も・・・早く、隠れましょう!」

 

 

「んにゃ、ワシはここを守る」

 

 

しかし祖母は、マヤの言う事でも頑として祭壇の前から動こうとしなかった。

 

 

「お婆様・・・でも」

 

 

「こんちは〜❤」

 

 

「「ッ!!」」

 

 

そこに間の抜けた挨拶が投じられた。

 

 

「海賊・・・・・・ッ!!まさか、もう・・・!!」

 

 

マヤは胸の宝玉を隠し、祖母を背に隠して、身じろいだ。

 

祭壇前の広場に現れたのは黒スーツで目つきのイヤらしい男とサングラスの男、刀を携えた3人の男女、危険な匂いを漂わせる3人の女、そして大きな鳥と鹿のような生き物───〝麦わらの一味〟だった。

 

そこへ海賊の侵入に気付いたラコスが仲間を数人引き連れ、武器を構えて現れた。

 

 

「マヤ様!早くお逃げ下さい!!」

 

 

「ヘェ・・・マヤちゃんっていうんだ❤いい名前だなァ〜・・・・・・って、あれれ?どっちの名前が?」

 

 

「いや、そこはどうでもいいでしょ?」ビシッ

 

 

若い娘と老婆を見比べて迷うサンジに、ジョニーがツッコミを入れる。

 

そこに左手に盾を、右手に山刀を構えたラコスがサンジ達に怒鳴った。

 

 

「あっしら、エラい嫌われようですぜ」

 

 

「招かれざる客って訳ね・・・でも男全員が武装してる時点で、この村も普通じゃなさそうだけど?」

 

 

「マカハゼの兄貴が興味持ちそうなのも色々とあるね」

 

 

そう言ったナミは1歩前に出て、カッコウが大木の根の張った下にある移籍に目を向けた。

 

 

「私達は海賊に屈指ない!決して!!」

 

 

「なんて凛々しい〜❤」

 

 

「なんか・・・やばい雰囲気だよ」( ̄▽ ̄;)

 

 

〝麦わらの一味〟に入ったばかりのチョッパーは、すっかり恋の虜になったバカ(サンジ)を無視し、今にも襲って来そうな村人達が気が気ではなかった。

 

しかしサンジは軟派な態度をを直ぐに治し、ラコスに近づいた。

 

 

「よォ!ここはお互いに穏便にいかねぇか?」

 

 

「穏便だと・・・?」

 

 

「あぁ・・・実は危ねぇ奴らが俺達を追って来てるみたいでな、仲間の1人がそいつらと戦う為に1人先走ったようなんだ」

 

「だがそいつは極度の方向音痴でな。迷子になってるかもしれなくて探してただけなんだ」

 

「だから仲間を見かけたかどうかだけ教えてくれればそれで良い。俺達の事情にあんたらを巻き込むつもりは毛頭ねぇからさ」

 

 

「・・・・・・」

 

 

そう言って申し訳なさそうに苦笑いを浮かべるサンジを見て毒気を抜かれたラコスは構えていた山刀を少し下げる。

 

海賊達をよく見れば確かに数人武器を持っているが、彼ら全員殺意や狂気などは感じ取れなかった。

 

ラコスは警戒心を少し下げて彼らの言い分を聞こうとしたその時、他を警備していた村の男が血相を変えてやって来た。

 

 

「ラコス!大変だ!!」

 

 

「どうした?」

 

 

「海軍道場の奴らが・・・来やがった!!!」

 

 

「しまった!!婆様!マヤ様!お2人は直ぐにお隠れ下さい!!!」

 

 

そう言ってラコスは他の男達を連れて海軍道場がやって来た方へ向かう。

 

 

「・・・・・・は?海軍??」

 

 

一方のサンジ達は自体の急変に置いて行かれ、呆然としていた。

 

 

 

 

 


side:村の広場

 

 

海軍道場の剣士達が刀を抜き、突然村になだれ込んで来た。それに対して村の男達も応戦する。

 

しかし、海賊と戦う為に訓練している戦闘のプロである海兵と、農業の傍らに剣を振るう民兵では全てに雲泥の差があった。

 

 

「刃向かう者は蹴散らせ!我らの力を見せ付けるのだ!!」

 

 

そこへ海兵達の後で〝3高弟〟、〘鋼鉄の騎士・ビスマルク〙と〘金棒のブーコング〙が圧倒的な力で村の男達を蹴散らす。

 

 

「1歩も引くな!!これ以上海軍道場の好きにさせるなァ!!!」

 

 

「「「「「おうッ!!!」」」」」

 

 

しかし村の男達を率いて先頭に立つラコスは、怯む仲間達を勇気付ける。

 

男達もラコスの鼓舞に気合を入れるが、そこへビスマルク率いる海軍剣士達が殺到する。

 

 

「打ちのめしてやる・・・海軍に弓引く犯罪者共め!!」

 

 

「ぬぉぉぉおおおおっ!!!」

 

 

ラコスの山刀の左の手甲で、ビスマルクの斬撃を左の盾で互いに防いだ事で力比べの体制になり、2人を中心に大乱戦になった。

 

 

「犯罪者って・・・・・・この村の人達、悪い奴らなのか?ヨサク、ジョニー」

 

 

一方で祭壇から戦いの様子を見ていたチョッパーは、ヨサクとジョニーに尋ねた。

 

 

「∑え"っ・・・いやァ・・・・・・」

 

 

「海軍が言うなら、そうじゃねェんですかい?」

 

 

「違う!私達は───えっ?」

 

 

マヤがヨサクとジョニーを睨んで叫ぼうとしたその時、頭上から大きな影が現れ、地震の様な衝撃と共に祭壇の像が破壊された。

 

 

「ギャハハハハ・・・・・・!」

 

 

「な・・・・・・何よアイツ?」

 

 

息を呑むハニークイーンが見つめる土煙の中で、現れたのは〘金棒のブーコング〙だった。

 

目の前で祭壇の像を破壊されたマヤと祖母は、目の前の光景にみるみる落胆していった。

 

 

「ギャハハ・・・お前が持ってるそれ、な〜んだ?」

 

 

「っ!」

 

 

ブーコングのニヤけた視線が、マヤの胸元の包みに狙いをつけ、〝麦わらの一味〟にとって信じ難い事を言い放った。

 

 

()()、来〜〜〜〜い!!!」

 

 

「はっ?」×9

 

 

ブーコングが顔を向けて叫んだ方に視線を向けると、村の入口から激しい乱戦の中を、見覚えのある3本刀の剣士が悠然と歩いて来た。

 

 

「───えっ?」

 

 

「何で・・・!?」

 

 

現れた3本刀の剣士は乱戦の中で斬りかかった村の男2人を叩き伏せ、祭壇の残骸に立つブーコングの元まで来た。

 

 

「ちょっと・・・一体何やってんですか!!()()()()()ィっ!!!」

 

 

そこにいたのは少し前に自分達の前から姿を消した仲間───ゾロが海軍の仲間の様な形で現れた。

 

 

 

 

 

〜END〜

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