ONE PIECE ~地球外生命体の転生者~ 作:仮面ライダーハードエボル
side:村の祭壇跡
「あ・・・・・あんた、何やってんの?何で海軍の味方なんか・・・・・?」
村を襲って来た海軍の助っ人として何故か現れたゾロに、ナミは全く訳が分からないままゾロに言い放つ。
チョッパーやカルー、ハニークイーンも不安な顔でゾロを見つめる。
ゾロはそんな仲間達の視線を無視し、マヤの抱えている包を見据えた。
「それが宝玉か・・・・・」
「マヤ」
「ハイ、お婆様」
祖母とマヤはゾロから逃げる為に村の奥の森へと走り出した。ゾロは無言でそれを追う。
「「「ここは我らが!!」」」
村の男3人が逃げる2人を守る為にゾロに立ちはだかるが、それを意に介す事なく三刀流で叩き潰す。
村の男3人を叩き潰したゾロは彼らを一瞥すること無く、マヤ達を追い掛ける。
「ヨサク!カッコウ!兄貴を止めるぞッ!!」
「合点だ、相棒!!」
「了解!!」
「サンジ君、追って!ジェムとミキータも!!」
「あの野郎、まさか・・・・・!!」
「あの短刀も海軍が・・・・・!?」
「とにかく行くわよ!取り返しが付かなくなる前に!!」
ゾロの奇行を止める為にヨサク達『八咫烏』やサンジ、ジェムとミキータが走り出した。
side:村の奥の森
加工された巨石の上に根を張り、木々が森となった場所の断崖の上をマヤと祖母は駆けていた。
しかし、祖母を連れていてはゾロの追跡を振り切る事は出来ず、遂には先回りをされてしまった。
「あっ・・・・・!」
「・・・・・・・・・・」
無言の威圧で3本の刀を構えて迫るゾロを前に、マヤは膝をつく。抱えた包を守ろうとうずくまるが、それでは宝玉を守れないと自覚していた。
「やめてください、兄貴!!」
そこへ追いついたジョニー達がゾロと2人の間に割って入り、剣を構えてゾロを睨む。
それに遅れてサンジが後ろに、ジェムとミキータが左右に位置取り、ゾロを囲んだ。
「てめェ・・・・・正気か、ゾロ!」
「ああ、至ってな」
「あの時、あの短刀を投げて来たのは〝バロックワークス〟じゃなく、海軍だったのか?」
「まぁな」
チッ!
「上等だァ!!レディに刃を向ける奴は例えお前でも・・・・・容赦はしねェ!!!」
サンジとジェムの問い掛けに淡々と答えるゾロに痺れを切らしたサンジが蹴りかかった。
ゾロはそれを難なく躱すが、その一撃を皮切りに囲んでいた全員が攻撃を仕掛けた。
正面からの『八咫烏』達の刃、後ろからの蹴り、左右から繰り出される攻撃を受け、弾き、流しながら全て躱して上に飛んで斬撃を繰り出す。
それを見たジョニーとヨサクは互いの剣をクロスさせてゾロの剣を防ぎ、その隙を突いてジェムとサンジが挟むような蹴りを入れる。
しかしゾロはジョニーとヨサクに当てた剣を弾き、両手の剣の峰で防ぐ。
そこで少し離れた所でカッコウが剣に乗ったミキータをゾロの真上に投げ飛ばし、持ち前のキロキロの実の
「!!」
しかしゾロはそれも既のところで躱し、また6人との攻防に戻る。
「ゾロ!みんな!!」
「ちょっと・・・・・やめなさいよ、あんた達!!」
「何で・・・・・何でこうなるのよッ!?」
「クエェェッ!!!」
遅れてきたチョッパー、ナミ、ハニークイーン、カルーが7人の戦いに驚いて声を上げる。
何時もならナミの一括で収まるイザコザも今回は収まらない。
「〝
「!」
「やあァっ!!」
乱戦から離れたジェムが〝鼻くそ爆弾〟を飛ばそうとしているのに気づいたゾロは、蹴りを放ってきたミキータの足を掴み、ジェムに投げつける。
「あうッ!!」
「∑ゴハァッ!!!」
「∑ジェム!!ミキータちゃんッ!!」
2人がやられた事でゾロへの意識を一瞬外し、大きな隙を作ってしまった。
「サンジ・・・・・剣士と戦う時に気を抜くな・・・・・隙を見せた時は」
「ッ!?(しまっ───)」
「既に死んだも同然だ」
「がはッ!!!」
「「サンジ君ッ!!?」」
サンジはゾロに吹っ飛ばされ、深手を負った肩を抑えながら呻くなか、『八咫烏』が左右と正面から斬り掛かる。
しかし、それもゾロは簡単に受け止め、『八咫烏』3人を睨む。
「気を抜かずに斬り掛かる・・・・・悪くは無いが・・・威力が足りねぇ・・・・・!!」
ゾロの〝龍巻〟によりジョニー達は吹っ飛ばされ、気を失ってしまった。
「ジョニー!!ヨサク!!カッコウ!!」
「クエェェッ!!」
ゾロの奇行を止めようとした6人はいとも簡単にやられ、マヤを守る者はいなくなった。
「どうして・・・どうしてこんな事をするのよ!!!」
「仲間を傷つけるなんて・・・・・何考えてんだよ!!?」
ナミは怒りを顕にし、チョッパーはサンジ達の容態を見ながら、仲間を傷つけたゾロを睨んだ。
ゾロは倒した6人を黙って見すえたが、直ぐにマヤと祖母に視線を戻した。
「宝玉は・・・渡さんぞ!!」
祖母はマヤを守る為に前に出た。しかし、ゾロはそれを気にもとめずにマヤを斬りつける。
「ゾロッ!!?」
「ひっ・・・・・!!」
「ッ・・・・・・・・・・!?」コロコロ…
誰もがゾロが斬ったと声を上げたが、マヤ自身はなんともなかった。しかし、抱えていた布が斬られた事で中にあった3つの宝玉が転がり出た。
「こいつは貰っていく・・・」
「ギャハハハハ・・・・・!!」
「首尾よく行った様だな・・・・・」
ゾロが宝玉を回収した所に村をあらかた制圧したブーコングとビスマルクがやって来た。
3つの宝玉を手にしたゾロは腹巻に入れて村から去ろうと踵を返したが、マヤが待ったをかける。
「返して!それはとても大切な物なの・・・!!」
「俺にとってもだ」
「よし・・・・・目的は達成した!ここまでだ!!」
宝玉の回収を確認したビスマルクは海兵達に剣を収めさせ、村の者達に向かって宣告した。
「聞けェ!!このアスカ島は、我が海軍道場の統治下にある!!我らの許可無く儀式、集会を行う事が禁じられている事は、お前達もよく知っているはず!!」
「つまりだ・・・・・!お前達がやろうとしている事は海軍に対する反逆行為になるという事だ!!俺達に逆らうと、み〜〜〜んな死ぬ事になるぜ・・・・・ギャハハハハ!!」
ブーコングはそう言いながら血に濡れた金棒担ぎ、ビスマルクは海兵達を集合させてゾロと共に村を去った。
残されたのは倒れた村の男達と、怯える女子供と、破壊された祭壇、そして〝麦わらの一味〟だけだった。
「どうしちまったんだよ・・・・・ゾロ!なんでこんな事を・・・・・なんでだよ、ナミ!!ハニークイーン!!」
「そんなの・・・こっちが聞きたいわよ!」
「サンジ、しっかりして!!」
「くっ・・・・・」
〝麦わらの一味〟に入って少ししか経っていないチョッパーだが、
なのに仲間の1人が海軍と動き、仲間を傷つけて去った事に悲しみと憤りの涙をためてナミ達に叫んだ。
しかし、ナミとハニークイーンも困惑で訳が分からず、倒れたサンジ達を助けるのに動いている。
「すみません、マヤ様・・・・・婆様・・・・・我々の力が足らないばかりに・・・・・」
ビスマルクにやられ、倒れていたラコスが涙を流しながら2人に詫びた。マヤはただ、優しくラコスの肩に手を置くことしかできない。
「これで・・・・・〝七星剣〟の復活を防ぐ手だては、無くなった・・・」
「七星剣・・・・・?」
「復活・・・・・?」
老婆が無念そうに語った言葉に、ナミとハニークイーンは思案げに瞳を伏せた。
side:ルフィ
「オーーイ・・・・・ここ何処だ?」
「「∑それはこっちのセリフだァっ!!!」」( º言º)
消えたゾロ行方を聞こうと独断専行したルフィと、それを止めようとして巻き添えになったウソップとビビはアスカ島の密林の中をさまよっていた。
「どうすんだよ、ホントによ〜〜!これ間違いなく俺達も行方不明者になってんぞォ・・・・・」
「ナミさん達・・・大丈夫かしら・・・・・?」
「ナミ達より俺達の身の心配しろよォ〜〜。〝バロック・ワークス〟の追手もいるかもしれねぇんだぞォ・・・・・」(´TωT`)
太陽はとっくに西に傾き、空は段々と暗い夕映えに染まっていく。密林にはどんな危険があるか分からない上、〝バロック・ワークス〟の刺客がいる可能性が高い。
「ん?」
しかし、前を歩いていたルフィが突然立ち止まった。後から追いついたウソップとビビも歩き疲れた顔でポカンと眼前を仰いだ。
「何だ、ここは?」
「デッケェ建物だなァ」
「海軍・・・道場・・・・・?」
ルフィとウソップは声を上げ、ビビは眉をひそめた。
密林が突然開けたかと思えば、3人の前には高い門が遠くまで続いており、門の表札には〝海軍道場〟と書かれていた。
「って事は誰かいるんだな!ゾロの事訊いてみようぜっ」
「∑いやちょっとルフィさん!?ここ海軍の施設みたいなんだけど!?」
「そうだぞ、ルフィ!!海賊の俺達がここに入るのは「お邪魔しまーす!!」∑って話を最後まで聞けよ!!」( º言º)
ウソップとビビの静止を聞かず、ルフィはサッサと門の中に入って行った。
ウソップとビビも慌てて中に入れば、数十人の海兵達が寺院の様な円堂の中で形稽古に励んでおり、その動作に一糸乱れる事はなかった。
その様子はまるで一定の動きを決められた機械の様で、入って来たルフィ達に意識を向ける事は一切無かった。
「ヘェ〜」
「感心してる場合じゃないわ、ルフィさん!!」
「ビビの言う通りだ!俺達がここにいるのは本当にヤバい・・・・・てっ?」
海兵達の稽古に感心しているルフィにビビがたしなめ、ウソップも言おうとしたところで壁に貼られた〘麦わらのルフィ・懸賞金3500万ベリー〙を見つけ、慌てて破りさった。
「これじゃ飛んで火に入る何とやらだぞ、俺達っ!!」グシャグシャッ!!
「こんな所にいたらマズイわ!早くここから移動しないと「なァ、ゾロ見なかったか?」∑いやちょっと!?」
ルフィは今の自分の現状に理解してないのか、海兵達に物怖じする事なくゾロについて尋ねていた。
しかし海兵達は、ルフィを無視して一心不乱に稽古を続ける。ルフィは振り下ろされる刀を危なっかしく避けながら、訊いて回った。
「ゾロだよ・・・・・∑アブねっ!!ゾロだ!!ゾロ〜〜〜!!!」
「や、やめろって!ルフィ!!」
「そっそうよ!!早くここから移動を・・・・・」
「〝麦わらのルフィ〟・・・・・!」
後ろから聞こえた第三者の声にウソップとビビは驚いて飛び上がった。
後ろにいたのは破れた海軍帽子をかぶったそばかすの少年剣士──〝3高弟・光速のトマウ〟が呆気に取られたようにルフィを見ていた。
正規の海軍制服ではない派手な上着を着ていたが、海軍帽子と背中の海軍マークで海兵だとわかるが、ルフィはそれを気にすること無くトウマに尋ねる。
「なァ、ゾロって奴を知らねぇか?」
「ゾロさんならそろそろ帰ってくる頃かと・・・・・」
「そっか!良かったな、2人とも!!ゾロが見つかったぞ!!」
「な・・・・・何でゾロが海軍の道場に?」
「どうでもいいじゃねぇか、ゾロが帰ってくるれば・・・な!」
「ルフィさん、全然どうでも良くないわよ・・・・・」(^_^;)
能天気に笑うルフィに軽いツッコミを入れるビビやウソップを見たトウマは少年らしく笑ってからサッと手を挙げた。
トウマの{やめ}合図を見た海兵達が稽古を中断して整列する。刀を後ろ手に構え、左右に別れて人垣の廊下を形作る。
「ふん。こんな小僧が3500万の賞金首か・・・・・」
人垣の向こうに座っていた男がルフィを見て訝しげに呟いた。ルフィはその男に気後れすること無く、言返す。
「お前誰だ?」
「あの人はわが海軍道場のサガ師範です。それと同時に、ゾロさんの幼馴染みなんです」
「∑ゾロの幼馴染み!?」
「・・・・・・・・・・」