こんな清澄高校は終わっている   作:からあげ8

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第一章
1話 京太郎の悪夢


俺です、須賀京太郎です。

 

誰でもいいのでこの声が聞こえてる人、どうか俺助けてください。

 

 

話せば長いのですが、どうか聞いてください

 

まずこうなったのは、俺が麻雀アプリを携帯に入れて始めたことが原因でした。

 

最初は点数計算どころか、役もルールも知りませんでした。しかし、役とルールを覚えてからかなり楽しくなってきました。

 

 

そうして俺が清澄高校に入学した次の日に麻雀部に行ったのは必然的と言えるでしょう。

その時は全く気づきませんでした。

 

 

 

 

 

「あのーすみません、ここは麻雀ですか?」

 

目の前の人は嬉しそうな声で俺にこう言った。

 

「そうだけど、仮入部希望者?」

 

「はい、そうです。」

 

そう返答すると、目の前の人はドアノブを握って、思い切り開けなった。

 

「ようこそ、麻雀部へ!」

 

 

…今思い返してみると、アレは獲物が射程圏内に入った時の獰猛の笑みだったのだろう。

 

 

 

 

 

こうして、俺はその人…、部長と片岡優希と原村和に出会う。なんでもこの二人は入学式の日に押しかけてきたらしい。

 

そうして、麻雀を始めた俺だったが……

 

「ロン!9600です。」

 

「ロン!16000点だじぇ!」

 

「ロン!12000点。」

 

 

……これは酷い。何というか、惨敗というか、勝てる気がしない。

 

 

「ああー、初心者だったか。まあ、ここでやっていけばある程度は戦えるようになるよ。」

 

 

 

その言葉を信じた俺は麻雀部に入部した。してしまったのだ。

 

 

そうして、翌日、放課後の部室。

 

「ああ、須賀君、ちょっとアイス買ってきてくれない?」

 

「私はタコスだじぇ!」

 

「じゃあ私は紅茶をお願いしますね。」

 

 

待て待て、俺の意思とか、お金は⁉︎

 

「じゃ、頼んだから。」

 

 

…これが新人イビリなのか?始めて経験するな。

 

俺はそう思った。思っていた。だから、更に酷くなるとは思わなかった。

 

 

 

 

 

「ロン!立直、一発、タンヤオ、ドラ3で18000!」

 

「また須賀君が飛びましたね。」

 

「きょーたろう弱すぎるじぇー」

 

またもや振り込んでしまった。これで5連敗。しかも、この5戦全部南場まで行かずに俺が飛んでいた。

 

そして、何やら部長がすごくヤバいことを考えている気がする。だって顔がゲスい。

 

つかこいつら、初日の頃の皮、剥がれてないか?

もはや俺の扱い、ストレス発散用人形のごとくなんだけれど。

そして、部長がこう切り出す。

 

「そうだ、須賀君、お金賭けない?何か大事な物を賭ければ勝てるかも。」

 

 

んなわけあるか!

 

「嫌ですよ、それに賭け麻雀は賭博として法律上でも禁止されてたはずですよ?」

 

「細かいことは気にしな〜い♫」

 

「細かくないです!」

 

何だこの部。おかしい。今感じ始めた訳じゃないが、なんか狂気の沙汰を感じる。この部屋と部長を中心にして。

 

「私は3000円からで大丈夫ですよ?」

 

「私もオーケーだじぇー!」

 

 

原村に片岡もかよ!

こんな部やってられない!

 

「須賀君、これはこの部の日常なのよ?慣れてくれなきゃ困るんだけど?」

 

 

これは完全に脅しに来てる。部長、何故こんな麻雀をするんだ?それに2人も。意味が分からん。

 

 

「これが清澄の麻雀部の日常というなら、自分、辞めさせてもらいます。」

 

俺はこの部でまだ弱みを見せていない。なら顧問から普通に退部用紙を貰って記入、提出すればいい。

 

「おっと、まさか須賀君の弱みをこの私が握っていないとでも?」

 

何故俺の考えを⁉︎

こいつ読心術が使えたりするのか⁉︎

 

 

「須賀君、あなた原村さんが目的でこの部に入ったでしょ。」

 

「…違いますよ。」

 

何を言ってるんだこの人は。

俺は入学式の翌日にこの部に来た。

 

それに原村とはクラスも違うのにどうやって原村と知り合えば良いんだよ。原村が麻雀やってる事すら知らなかったのによ。

 

「残念、須賀君の意思は関係ないのよ。そういう事実をこの学校に流せばどうなるか?……分かるわよね?」

 

「………!」

 

まさかこいつ、俺を冤罪で学校中ののけ者にする気か⁉︎

 

「だが部長にそんな発言力は無いはずだ!」

 

「実は私、生徒議会の会長だったりするの。」

 

これでどう?、という風な顔で聞いてくる部長。

 

「分かってくれたかしら須賀君。あなたには逃げ道は無いのよ?」

 

 

 

どうすればいいのか?

 

その問題が問われるが、解は一向にではしない。いいや、無いのかもしれない。だが、俺は解を作り続けるのを止めない。無駄だと分かっていてもだ。

 

 

 

「さあ、東場を始めましょう?賭け金は3000円よ。」

 

 

……この闇から出るにはそれしか希望は無い!

 

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