ポケモン世界に転生したと思ったらミカンちゃんだったのでジムリーダーになることにした。【完結】 作:木入香
ただし、特に投稿日時を決めている訳ではないですので遅刻ではありません(言い訳)。
はい、すみません。頑張ります。
今回から
オリジナル要素を出そうと、組み合わせと使用ポケモンを変更します。
あみだくじツールで組んでみましたが、一発で面白い結果となりましたのでそのまま採用。
一応、1回目引いた後、5回引き直しましたが、どうにもしっくり来ませんでしたので1回目のをそのまま採用としました。
ということで、次回からバトルたっぷりお送りします。どうぞ(つまり話は進まない!)。
それとすごく今更ですが、本作は登場ポケモンこそ4世代までとしていますが、タイプや特性、技の構成や仕様などは全て7世代に沿っています。
分かりづらくて申し訳ありません。
というか、現時点で3世代、4世代までのポケモン使っているのミカンちゃんだけじゃないですか……しまったな……テコ入れします。
おはようございます。ミカンです。現在私は、コガネシティのリニアモーターシステムの駅にて、リニア車内で待機しています。
もうすぐ
昨夜はコガネシティの宿泊施設でジムリーダーが一堂に
レミさんは学業の都合で、会場へ応援に行けないとのことでしたが、ジムには顔を出せると言われましたので、1つお願いをしておきました。それは、赤髪ロングで黒い服を着た少年が現れたら何も言わずにジムバッジを渡して欲しいと。
当然、疑問を返されましたが、エンジュシティの震災で出会ったその少年と一緒にロケット団を撃退した
シルバーさんは、セキエイ高原の会場に手続きなく
ちゃんとお留守番出来ているだろうかと、年上を心配する少女の図は
≪間もなく、セキエイ高原へ向けて出発します。皆様のご武運をお祈りします≫
そうアナウンスがあって数十秒後、揺れはないのですが、何となく今発車したと分かりました。窓の外を見ると、ゆっくりと景色が後ろに流れ、徐々に速度が上昇しているようです。
「いよいよやな」
ワクワクした面持ちで、隣に座るアカネさんが両手で
「そうですね。良い結果を残せるよう、努力します」
私も彼女に同意し、目標を
「ミカン、そんなんじゃあかんで」
しかし、それは即座に切り捨てられてしまいました。何故なら……
「ジョウト地方ジムリーダー軍団の
「は、はい……」
そう、何故か私が主将を務めることとなってしまいました。
昨日宿舎では、ジムリーダーの主将を決める会議のようなものが行われたのですが、当然私はポケモン協会がヤナギさんを
しかし、
そういった経緯があり、私は主将となってしまいました。
アカネさんは「気合いや気合い! 熱くなるんや!」と昔どこかで聞いたような言葉が混ざった
「そうだぞ、主将? 我々の代表として最後はビシッと決めてもらわねばな?」
そしてアカネさんの言葉に、真っ先に
「えぇー……」
普段のキリリとした表情は
「そうだぞ。こうして選ばれた以上はしっかりと役目を
「シジマさん……そういうことはまず、そのカステラを置いてから言って下さい」
「うっ」
カステラ1本に
「だが、こうなることは必然だったのかもしれない。恐らく、この中で1番実力があるのか君だろうからね」
「そうですな。やれやれ、これでも長くジムリーダーを務めてきましたが……もう、若者の時代なんですな」
「マツバさん、ヤナギさん……」
マツバさんの言葉はすんなり受け入れられますが、ヤナギさんの言葉には何かトゲ……よりも小さい、ささくれ、いやほんの少しの引っ掛かりようなものを感じます。特に、時代の部分だったと思いますが……私が意識し過ぎているからでしょうか。ただ、事が起こる前に動く訳にはいきませんので、今は目の前のことを頑張ります。
「あれからジムリーダーとして経験を積ませて頂いていますが、やはりあなたは遠い。いつかあなたに追い付き、いや追い越せるよう、
「ボクもミカンさんが主将で間違いないと思うよ。皆も言っているように、実力は本物だ。ジムリーダー就任時の頃も非常に高い実力を持っていたと思うけど、今はあの頃よりも更に強くなっていると思うよ」
「ハヤトさん、ツクシさん、ありがとうございます」
ポケスペ本編と流れは違いますが、ここは切り替えて、しっかりと前を向こうと思います。
「しゅ、主将、頑張るんだぞ? ぷ、くくく……」
「主将! 妻には内緒にしていてくれ!」
「ふっ、主将、エンジュを救ったように、ジョウトに勝利を」
「ははは、頑張るんですよ、主将?」
「主将、応援しているからね」
「えぇと、しゅ、主将、オレも頑張ります!」
「王将! 気合い入れや!」
主将連呼は
≪間もなく到着します。左側のドアが開きますので、待機していて下さい≫
しばらくいじられていた所に、アナウンスが入ります。助かりました。
そして速度が落ちてきた所で、先程の
車内のテレビにはセキエイ高原の様子が映し出されており、協会の理事長司会の元、クルミさんの実況込みで放送されています。
そして、ステージの真ん中で完全に停止します。私達はそれぞれドアの前に立ち、その扉が開かれるのが今か今かと待ち受けます。窓の外には多くの観客が
『お待たせしました! カントーの8人! ジョウトの8人!』
理事長の長めの挨拶が私達の紹介に移った所で、それぞれの手にはモンスターボールが握られます。そして今、会場と
『全ジムリーダーの登場です!』
皆さんそれぞれ相棒を場に出し、派手な演出で場を盛り上げます。
私は
「ありがとう」
「いえ、どういたしまして」
ほぼ完全なバリアフリーとなっていますが、段差や
≪今更言うまでもありませんが、ジムリーダーとはポケモンバトルや育成の技術向上を図るべく、ポケモン協会が各街で選出、任命した実力者達のことをです!≫
実況席からクルミさんがジムリーダーの役割を説明します。その間にリニアは再び待機場所へ戻るべく移動し、2つに別れたステージは再び間が閉じられ、1つの巨大なバトルフィールドとなりました。
≪今回のイベントでは、その普段見る機会の少ないジムリーダー達の戦いを、間近で見て、その実力の高さを感じてもらえたら
この大舞台の中、堂々としたクルミさんの実況が会場内に響きます。
≪では、各ジムリーダーの紹介へ入ります! まずはジョウトです!≫
カメラが向けられ、私達の姿が巨大なモニターに映されます。
≪この春からキキョウシティのジムリーダーとなりましたハヤト
紹介されたハヤトさんはエアームドを
≪ダイナマイトプリティギャル! ノーマルタイプのエキスパート、コガネジムのアカネちゃんは、アイドルとしても全国に笑いと笑いと、笑いを届けています!≫
「笑いだけかい!」
アカネさんがすかさずツッコミを入れたことで、会場からも笑いが上がります。怒るアカネさんを相棒のミルタンクが
≪千里眼を持つマツバさんはエンジュのジムリーダーです! ゴーストタイプを使い、対戦相手を
紹介を受けて、マツバさんと相棒のゴースがお
≪竜の里として知られるフスベシティ。竜を操るジムリーダー、イブキさん! 扱いづらいドラゴンタイプと心を通わせ、戦いに
ハクリューの上に立つイブキさんは「フンッ」と鼻を鳴らします。
≪ヒワダジムのジムリーダー、ツクシさんは虫タイプの実力者! 遺跡調査でも活躍されている研究員です!≫
「応援をよろしくね!」
そう言ってツクシさんは手を振り、ストライクも
≪チョウジタウンからはヤナギさん!
ヤナギさんは静かに頷き、膝の上に乗るウリムーを優しく撫でています。
≪タンバで道場を経営する格闘家、シジマさん! ポケモンだけでなく自身も
シジマさんとカイリキーはそれぞれ腕を前で組み、不敵な
≪アサギジムのジムリーダーでアサギ灯台の管理人も
「え、砕いていませんよ?」
「砕いてるやん?」
解せません。
あ、
≪続きまして、カントーの紹介です!≫
次にカメラが向けられたのは、カントーチームです。
≪お
カスミさんが観客に手を振り、それに合わせてスターミーもチカチカと中心の宝石の部分が点滅しています。
彼女はここに来るまでの途中、トージョウの滝にてスイクンと出会って、手持ちに加わえていると思います。
≪ポケモンの生態の研究で有名な研究者! 燃える熱き男カツラさんはグレンジムのジムリーダー!≫
静かに
そんな重病の状態でも、このようなイベントに参加して下さったのは、何か思惑があったのでしょうか? それともジムリーダーとしての使命感?
少なくとも現時点では彼はエンテイを手にしていないと思われます。あれとはここ、セキエイ高原で出会うことになっているはずですから。
対抗戦が始まる以前に入手出来ていたら、自身の命を守ると共にミュウツーの
≪ヤマブキから来たのは謎多き美女! 自身も超能力を扱うナツメさんはエスパータイプのエキスパート!≫
紹介に不満があるのか、目を閉じ、
ですが、女の私から見ても美人で、数年前に一般トレーナー時代にジム戦として戦った時から全然変わっていないですね。歳取らないのでしょうか?
≪タマムシ大学で
キレイハナと一緒に
≪鉄よりも硬き岩石を操るタケシさん! ニビシティの博物館で警備員も勤める真面目な男!≫
イワーク格好いいですね。私の
ポケスペでは、
≪
マチスさんもどのタイミングでライコウと出会ったのかは分かりませんが、この時点では既に手持ちにいるはずです。
先の2人も含めて言えることなのですが、全て「はず」「だろう」という希望が多分に含まれています。というか、この地に3匹が集結していなければ詰みますから、お願いしますよ?
≪毒をもって毒を制す! 影に生まれて影に生きる
アリアドスの糸によって天井から逆さまに釣り下げられたままの姿勢で、軽く手を挙げて紹介に
≪前回大会では準優勝! 今年からジムリーダーに就任したルーキーのグリーンさんが、カントーチームの主将を務めます!≫
これが一番驚いたことです。話自体は昨夜の内に聞いていましたが、今になっても信じられません。
何でも、当初はカツラさんが主将を務める予定が体調を
この話は直接エリカさんとポケギアでやり取りして聞いたことです。顔を合わせないように徹底されていましたが、ポケギアでの連絡の取り合いは考えられていなかったのか、普通に個室で通話していました。あ、番号は一般トレーナー時代にジム戦の後に交換しました。ゲーム原作の方では、ミカンちゃんとエリカさんは友人となっていますので、私も繋がりを作りたくて少し子供らしく強引にやっちゃいました。
ちなみに、何故私がジョウト側の主将だとグリーンさんなのかと聞くと「面白そうだから」と答えられました。何が?
≪彼等16人がカントーチーム、ジョウトチームそれぞれ8人ずつに別れて対戦を行います。そして、勝ち星の多いチームの勝利です! 8試合目は主将同士のバトルと決まっていますが、他の7試合はくじ引きにてこの場で組み合わせを決定致します!≫
ジョウト側、カントー側に1つずつ箱が運ばれてきます。
≪それぞれの箱の中には、赤、青、緑、黄、桃、黒、白の7種類のぼんぐりが入っております!同じ色を手にした者同士が対戦相手となります! それでは、ジムリーダーの皆さん、くじを引いて下さい!≫
順番に箱に手を入れていくのを見守りつつ、相手の主将であるグリーンさんの様子を
すると、いつの間にか全員引き終えたようで、全員がぼんぐりと手に持っています。
誰がどの組なのか確認すべく、カントー側とジョウト側を交互に見ようとした所でクルミさんのアナウンスが入ります。
≪組が出来た所で、対戦順を決定します。コンピューターによってランダムに決められ……出ました! 皆さん、電光掲示板にご注目下さい!≫
第1試合 マチス - イブキ
第2試合 アンズ - アカネ
第3試合 ナツメ - ツクシ
第4試合 カツラ - ヤナギ
第5試合 カスミ - マツバ
第6試合 タケシ - シジマ
第7試合 エリカ - ハヤト
第8試合 グリーン - ミカン
ポケスペ本編とはまるっきり違う組み合わせになっていますね。もうこれどうなるのか想像も出来ません。あ、ナツメさんとツクシさんの対戦は本編通りですね。それ以外はもう
ということで、いよいよ試合開始です! はい。
ということで、次回から対抗戦、今度こそ始まります。
第1試合は、マチスvsイブキです。どのような戦いが繰り広げられるのか、こうご期待!
注目の対戦カードはありますでしょうか? 本編のようにアッサリと終わらず、頑張って熱くしたいと思います。
ネタバレですが、カツラさんは本編通りに棄権させます。でないとエンテイと出会えないかもしれないですからね。
ポケスペ本編では
王将ネタがやりたかっただけです。はい。行ったことないんですけどね。
余談ですが、あみだくじツールを使用して計6回引きましたが、その内3回がナツメvsツクシでした。もうこれ運命ですね。ナツメ×ツクシのおねショタ物はよ。