最終日
恐ろしい夜が明けると、『熊野』さんが無残な死体となって発見されました。
生存者3名、死亡者15名
大井「ぐっ…………榛名護衛よ。スライド護衛のつもりだったけど……すれ違ったわね」
榛名「大井さんが狩人であれば、四連続で護衛に失敗したことになりますね……」
島風「偽狩人だから平和なんてでないに決まってるよ~」
大井「これに関しては申し訳ないわ。ただ訂正しておくと、四連続じゃない。6日目は島風が狐だと思い込んでたからグレー護衛したし、これは人狼側も分かってたから平和なんて出ない。7日目は意図的に捨て護衛したから平和を狙ってない。実質的に外したのは一昨日と昨日だけよ」
島風「それでもむしろ厳しいんじゃないかな? 大井さんが真狩人なら、一昨日の護衛候補は大和さん、榛名さん、熊野さんの三択。昨日は榛名さんと熊野さんの二択だよ? それで都合よく外すかな?」
大井「島風の噛み先が上手かった。私が読み負けた。これが事実よ」
島風「どっちにしても、護衛勝負に負けたってことだよね? それはちゃんと偽要素になるよ。
あと、もう大井さん厳しいんじゃないかな? ここから勝てる確率って25%だよ?」
榛名「あ……そうですね。大井さんか島風ちゃんを吊るかで二択。間違えて島風ちゃんを吊ってしまっても、猫又の道連れが私か大井さんに飛ぶから、島風ちゃんが真なら75%で勝てますね」
大井「50%よ。島風は人狼。道連れなんて起こらない。今からそれを説明するわ」
島風「かかっておいで大井さん、返り討ちにしてあげるんだから!」
大井「今回の決め打ちで一番分かりやすいのは、狐位置で判断することよ。時雨が狐なら自動的に加賀が真占い。吹雪が狐なら北上さんが真占いになる。そこさえ分かってしまえば見やすいわ」
島風「時雨ちゃんは妖狐発言が多かったよ。
『真狂狼>>>真狼狐で見てるよ』で占いに狐混じりの可能性を追わせようとしてた。占われるのにもきょくたんに拒否してたよ」
大井「占い師の内訳予想なんて人によって違うし瑞鶴だって狐混じりを追ってたわ。それに占い拒否自体は吹雪もやっていた。同じ狐要素が吹雪にも当てはまるわ」
島風「なら違うところを話すね。時雨ちゃんと吹雪ちゃんの最大の違いは、囲われてたか囲われてないか。
時雨ちゃんは3日目に北上さんから○をもらってる。この日を皮切りに、時雨ちゃんは死ぬまで北上さんの真を推してる。『【大和さん○が囲いに見える】』って言って、加賀さんやその○先の大和さんを攻撃してるんだよ」
大井「○を出されたらある程度は信じるでしょう。というか、それは対抗の信用下げじゃなくて自分の意見を言っていただけよ。大和が囲いに見えた。北上さんが真に見えた。時雨の主張におかしなところなんてないわ」
島風「北上さんを真だと思った猫又だとしたら、大井さんにすり寄るのは変だよね? あの時点では北上さん真占いで大井さん人狼の可能性だってあったはずなのに」
大井「あの時点で私は怪しくなかった。人狼なら目立ちすぎだからしない狂人アピールまでしてたもの。実際時雨だって『●榛名>吹雪>瑞鶴>大和>睦月>夕立>大井>島風○って感じかな』って言っていたでしょう
それに、囲われていない吹雪こそ狐の動きをしていたわ。
『分からない、です。このタイミングで●を打てる神通さんも真目に見えますし、占い理由と占い結果を見ると北上さんも偽物には見えません』に加えて『昨日の時点では加賀さんの考察が狼を探しているように見えました……』と言っている。占われたくないから敵を作らないように、占い師の優劣を付けていないのよ」
島風「分からなかっただけの村人だよ。判断材料の少ない序盤の発言を引用してるからそう見えるだけ。それに4日目には『北上さんと大井さんが真に見えますね』ってハッキリ言ってるよ。占い師の優劣を付けてないなんてことは全くないよ」
大井「5日目に加賀を真推ししてるのはどう説明するのかしら? 『むしろ偽だったら、そんな露骨に偽っぽいことはしないはずです。真だからできた動きと言ってもいいです』とか言ってたわよ。あの日は時雨と瑞鶴の二死体が出た日。加賀が時雨を呪殺したと言った日に、掌を返して加賀の真を推している。明らかに狐が死亡済みだと思わせたい妖狐よね?」
島風「状況が加賀さん真だったから。あの日の二死体を見て、そもそもほぼ全員が加賀さん真の意見に変わってるよ」
大井「そして、6日目にまた掌を返して『北上さんが真占い師です!』って言ってるけど? 占われたくなくて必死な狐でしかないわ」
島風「加賀さんが吹雪ちゃんの人狼説を出したから敵だと思っちゃっただけじゃないの? 島風は村人って言ったけど」
大井「だからそれは●打ちの準備でしょう。……そうか、そうね。吹雪目線、偽占い師の加賀が自分に対して●を打とうとしている。真占い師の北上さんを真推しするしかない。ってことだったんでしょうね」
榛名「狐位置以外の考察も欲しいですね。お願いできますか?」
大井「任せなさい。ぶつけられる偽要素は全部ぶつけてやるわ。
私の主張で最もアドバンテージがあるのが、私と瑞鶴の信用差よ。瑞鶴は明らかに人狼だったわ。他ならぬ島風自身が、『大井さんは2日目に神通さんへ投票して狂人ブラフをしてるよね。噛まれたくない狩人なら凄い分かるな、これ』って言ってるのよ」
島風「あの時そう思ったからそう言っただけだよ。それはむしろ島風の○要素じゃないかな? そう言って瑞鶴さんを攻撃してるんだよ? 島風と瑞鶴さんが狼なら仲間の信用を下げてることになるよね?」
大井「攻撃っていうより質問のニュアンスだったと思うけれど。
もう一つ主張するわね。初日からの決め付けや挙動も含めて、瑞鶴には●要素が多かった。今村人で確定してる川内と金剛が瑞鶴へ投票してるのよ。この辺りも見てちょうだい」
島風「時雨ちゃんも金剛さんを攻撃してる上に、今は村人で確定してる川内さんと榛名さん吊りを押してたよ」
大井「大和はともかく、川内と榛名は寡黙だから残したくないって意味だったでしょう」
島風「意見を間違えること自体はあるって言いたかったの。川内さんや金剛さんは村人だけど、間違えて人間を疑っちゃうこともある。『村人を疑ったから』とか、『村人に疑われていたから』って理由で怪しくなるなら、時雨ちゃんだってそうならなきゃおかしいよ」
榛名「北上さんが狼だとして、瑞鶴さんを噛む意味が分かりません。その部分はどう思いますか?」
島風「しょうじき、加賀さんの説明以上の理由が思い付かなくて悩んでるんだよね」
大井「北上さんが狼じゃない証拠だと思うわ。二死体が出る前まで、明らかに北上さんと私が真だと思われていた。そうでしょ?」
榛名「大和さんを除けば、大体が北上さん―大井さんラインを信じていたと思いますね」
大井「なのになんで瑞鶴噛むのよ。瑞鶴が噛まれて死んだら私たちが破綻するの。信用で勝ってるのにわざわざ信用勝負放棄する意味ないじゃない」
島風「……加賀さんは二死体読みって言ってたけどね。あれ、正直島風は完全に納得してないんだよね。ホントになんでそんなことしたの?」
大井「答えられないならそういうことでしかないわ。私たちはあのまま信用勝負を続けていてれば勝てた。それを投げる意味がない。これが私たちが真である証拠よ!」
島風「…………あっ。ああっ! 分かった。そっか、北上さんたちは、時雨ちゃん狐が分かってたんだよ! 前日に時雨ちゃんか吹雪ちゃんを占うって言っちゃったから、どっちかが狐でも占ったことにするしかなかった。それで狐を囲っちゃったんだよ」
大井「なら吹雪に○出せばいいだけでしょう」
島風「2日目の吹雪ちゃんは吊り位置で、占い位置じゃなかった。
しかもその時点ではどっちが狐か確信は持ってなかった。けど、加賀さんが吹雪ちゃんに『貴女の狐疑惑もろとも北上と大井の信用を吹き飛ばしてみせる』って言ったから時雨ちゃんの方が狐だって確信しちゃった。
【時雨ちゃんが銃殺されて、時雨ちゃんの狐要素を説明されたら、完全に負ける】。既に時雨○を出しちゃった北上さんは、時雨ちゃんで銃殺を主張できないしね」
大井「なら適当なグレーを噛んで銃殺対応すればよかった。違うかしら?」
島風「違うよ。だって時雨ちゃんに妖狐発言が多すぎた。時雨ちゃんより狐っぽい村人がいなかったから、グレーを銃殺対応すると絶対負けるんだよ」
大井「吹雪がいるわ。時雨と同等かそれ以上に狐っぽい位置じゃないの」
島風「ううん。吹雪ちゃん占いは無理だったの。あの日吹雪ちゃんがなんて言ったのかは、さっきも説明したよね?」
大井「……ッ!?」
島風「『北上さんと大井さんが真に見えますね』ってハッキリ言ってるの。そこで吹雪ちゃん占ったらおかしいよね?」
大井「そんなの……『すり寄ってきたから人外に見えた』とでも言えばいいじゃない!」
榛名「時雨ちゃんを囲ってしまった。狐を呪殺されて負けると思った。けど吹雪ちゃんを占えないから吹雪ちゃんで呪殺主張もできなかった。
綺麗ですね。加賀さんの説明より納得できました」
大井「待ちなさい! ただのこじつけよ!」
島風「それなら加賀さんが吹雪ちゃんに●打とうとしてたとかもこじつけだけどね。そんな事実がないもん」
榛名「まだ決め打ちはしません。主張したいことがあればどうぞ」
島風「今度はこっちの番かな。まず夕立―島風が狼同士で猫又対抗なんてしないよ」
大井「裏をかいた。あえてそういうことをして、北上さん目線の主張を苦しくしたのよ。現に猫又両偽なんて有り得ないって思われてるじゃない」
島風「逆噴射でもまずやらないような自殺行為だから有り得ないって思われてるんだよ」
榛名「あの日、夕立ちゃんは徹底的に抗戦し、島風ちゃんに負けました。あれが狼同士には見えないんですよね」
大井「だったら北上さんが夕立に●打つ理由ってなによ!」
島風「信用上げだよ。あの状況で身内切りは見にくいからね。でも焼け石に水だった。状況が状況で、意外と信用は五分まで戻らなかった」
大井「…………」
島風「あと単純に真猫位置が知りたかったんじゃないかな? あの状況で身内が猫踏んで道連れになっちゃったらもう取り返しが付かないもん。身内切りで信用を上げつつ、猫又も炙れる。【あんまり効果がなかったからそう見えづらいけど、一石二鳥でメリットしかない作戦だよ】」
大井「睦月があの位置にいてやる作戦じゃないわ。それこそ島風みたいな強弁位置が仲間でやれる作戦よ。睦月の負担が大きすぎるじゃない」
島風「結局加賀さん噛んでないじゃん。なら大井さんが残ってこの形になるから、睦月ちゃんラストウルフ構造じゃないよ」
榛名「確かに……」
島風「なにより、【大井さんが真狩人でここまで護衛できないのが最大の偽要素だよ】。一回でも死体なしが出れば大井さんが真。でも最終日まで連続で死体が出てる。大井さんは島風の噛みが上手かったっていったけど、限度があるよね?」
大井「外したから外した。上手かったから上手かった。それが事実だからそう述べるしかないのよ!」
島風「死体なしが事実。これは変わらないよ。大丈夫だよ、榛名さん。状況を素直考えれば分かるから」
大井「状況が苦しいのは分かってるわ。けど北上さんの今までの主張を思い出してちょうだい。加賀の作戦は筒抜けだったわ」
榛名「…………迷いましたが、榛名は決めました」
榛名「島風さんを真猫又で決め打って、大井さんを処刑します」
大井「……ッ」
島風「ありがとう! 榛名さん!」
榛名「狐位置では判断ができませんでした。しかし、北上さんの主張する猫又両偽が苦しい内訳であること。
なにより、大井さんが真狩人でここまでGJが出ないことがおかしい。
これらの理由から、大井さん人狼、島風ちゃん猫又を決め打ちました」
大井「私は『村のみんなごめんね』なんて言わないわ。最後まで諦めない。
思い出しなさい。共有の鈴谷だって『ぶっちゃけ北上本物かなって思ってるよ』って言ってたのよ」
島風「それは二死体が出る前の話だよ」
大井「今ここで島風に入れられない心理は分かるわ。明らかに人狼っぽい狩人と、明らかに本物っぽい猫又。これで島風に投票して負けたら、『なんであんな分かりきった二択を外したんだ』ってなるものね。
でも、私に投票して負けたら『島風が上手かった。これは仕方ない』って納得できるし、誰からも責められないものね。
だけど、『こっちが狼なら仕方ない』って動機で考えないで。純粋に私と島風の勝負で考えて。真実は私が真なのよ」
榛名「榛名は、きちんと考えてこの結論を出しました。散っていった皆さんの想いを背負って今ここにいます。投票を変えるつもりはありません」
大井「抵抗しても、意味ないってことね?」
榛名「はい」
大井「そう……そうね。なら、私の負けよ。……おめでとう、島風」
島風「……大丈夫だよ。合ってるよ榛名さん。村人陣営の勝ちだよ」
大井「…………」
GM「昼時間が終了しました。最も怪しいと思う人物に投票してください」
――集計中――
GM「投票が完了しました」
投票結果
大井→島風
榛名→大井
島風→大井
投票の結果、『大井』さんが処刑されました。
最後の一人を食い殺すと、人狼達は次の獲物を求めて村を後にした……。
「人 狼」陣営の勝利です!!!
内訳発表
初日犠牲者 那珂:村人
2日目処刑 川内:村人
3日目処刑 金剛:村人
3日目死亡 阿武隈:霊能者
4日目処刑 神通:狂人
4日目死亡 時雨:猫又 瑞鶴:人狼
5日目処刑 夕立:人狼
5日目死亡 鈴谷:共有者
6日目処刑 睦月:村人
6日目死亡 吹雪:妖狐
7日目処刑 加賀:人狼
7日目死亡 大和:村人
8日目処刑 北上:占い師
8日目死亡 熊野:共有者
最終日処刑 大井:狩人
最終日生存 榛名:村人
最終日生存 島風:人狼