我が家の五匹の小ちゃな家族   作:猫又侍

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また性懲りもなくなんとなくシリーズを投稿している今日この頃ですが、今日ついにTwitterを開設しました!

まぁ、あんまり投稿はしませんが……ハーメルンss に投稿するときはツイートすると思います。

それではどうぞ!


我が家の猫は元気をくれる

「あ"〜本当ムリ、疲れた」

 

俺は月に何回かあるテストをようやく終え、家に帰ってくるなりソファにヤムチャの様に倒れ込んだ。

 

高校のテストとなると通常授業もありその中の数時間を使い数日に分けられてテストが行われる。

 

まぁ、中学の時に全時間使ってテストを受けるよりかは大分楽なのだが高校のしかも受験期間真っ只中というのもありとにかく問題数が多いし難しいしでもう立ち上がれる気がしない。

 

明日のジョーのおやっさんに「立てー!」なんて言われても立ち上がれる気がしない。

 

すると何やら顔にモフモフとした感触が伝わって来た。

 

「ん?なんだ?」

 

目を開ければ目の前に広がるのは五匹の顔。

なんで全員で俺の顔を見てんの?今から顔引っ掻くの?なんか怖いんですけど。

 

「ど、どうしたみんなそんな顔に寄ってきて」

 

そう質問すると蘭が顔から離れて猫じゃらしを咥えて帰って来た。

 

あ、遊んで欲しいのね。

 

俺はゆっくりと起き上がり猫じゃらしを受け取りフリフリと猫じゃらしを使い戯れる。

 

蘭達は猫じゃらしをつかもうと必死に飛んだりして居る。

なんとも微笑ましい事やら。

 

「いいな、お前達は気ままに生きる事が出来て」

 

「「「「「?」」」」」

 

別に今の生活に不満がある訳ではない。

別に蘭達に嫉妬している訳ではない。

 

だが、心配になってしまうのだ。

 

このまま、自分は何もないまま生きて行くのか。

 

はたまた誰にも知られず枯れ葉のように朽ちて行くのか。

 

それが心配だった。

 

モフッ

 

手と足、そして頭にそんな感触が伝わって来た。

 

視線を向けると猫じゃらしにはもう反応せず俺の事を心配そうに見上げる蘭達が居た。

 

「なんだか……心配させちまったみたいだな」

 

申し訳なく思いながらも一匹ずつの頭や喉を撫でる。

 

決まって喉を撫でるとゴロゴロ音を鳴らすのが懐かれている証拠だと伺える。

 

「……こんなんじゃ駄目だよな。よし!お前らが心配しない様に頑張るか!」

 

「ミャ〜」

 

蘭が手に擦り寄ってくる。

このモフモフ感は俺にとってご褒美か何かなの?なんて思ったがそんな事は気にしなくても良いかと思い考えるのを止めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから一時間程、物凄く疲れた。

 

なんでこんなに活発に動けるのか分からない程ガッツリ動くから疲れた……。

 

それでもやっぱり蘭達と遊んだり、寝たりするのは楽しい。

 

嫌な事を忘れさせたり楽しい思い出を作ってくれる。

 

「しかも、こころなんかずっと笑顔だからこっちまで笑顔になるしな」

 

この猫達は個性的だと思う。

 

ツンデレだったり、クール系だったり。

はたまた星が好きだったり、写真に写りたがりだし。ずっとニコニコしているし。

 

でも悪くない。

 

むしろ心地良い。

 

「ありがとな、みんな」

 

「ミャ〜」

「ニャ〜」

「ミャ〜ァ」

「ニャ〜ァ」

「ミャォ〜」

 

全員が元気よく返事をする。

まるで本当に言葉がわかっているかの様な返事だ。けど、そんな訳が無い。

 

そんな事はない、夢のまた夢だろう。

 

でも、もし言葉が通じるのであれば……

 

「いつかは話してみたいな」

 

そんな事を考えた1日であった。

 

 

 

 




新なんとなくシリーズ「おんみょう!」

https://syosetu.org/novel/207280/

是非読んでみて下さい

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