我が家の五匹の小ちゃな家族   作:猫又侍

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テスト終わってノリノリで書いてたら2000字言ってたんだけど……何気はじめてこのシリーズで2000いったなぁ。

あ、それと今回からプロローグが終わり本編に入りますのでよろしくです。

それではどうぞ。


本編
我が家の猫と天災少女


「綺麗だ……」

 

そう言わずにはいられない程、満点の星空と少女の姿はお互いに引き立て合っていた。

 

蘭達もバッグの中で何やらもぞもぞしている。

 

隙間から僅かしか聞こえないがニャーニャー言ってる。

猫語?だから何言ってるかは分からないが、アイツらはアイツらで猫の事情ってもんがあんのかねぇ。

 

「ねぇ……ねぇってば!」

 

「うぇっ!ゲフンゲフン……なに?」

 

いきなり話しかけられて変な声出たんだけど……てかよく見るとやっぱどっかで見た事あんだよなぁ……

 

「ねぇ!君の名前教えて!」

 

「な、名前?」

 

なんだろう、デリカシーがないのか、ただ知りたくてこんな事をしているのか、はたまた俺の考えを遥かに超えるような思考をしているのか分からないがここは答えるべきなのだろう。

 

「俺は笹原冬夜。十八だ」

 

「わたし、氷川日菜(ひかわひな)!十七歳!君、先輩だったんだ〜。じゃあ冬夜君ね!」

 

「あれ?その『先輩だったんだ〜』はなんの意味があったの?」

 

氷川日菜と名乗る少女はどうやら年下らしいが、喋り方は上下関係を知らない様な喋り方だな。

 

まぁ、変に敬語使われるよりかはマシだから良いんだけど。

 

それにしてもこの氷川ちゃんは熱心に星を見るものだ。

普通の人は「綺麗だね〜」とだけ言うだけ言って実際は雑談がメインとなる人も多いだろう。

 

しかも、この時代にわざわざ山に星を見るだけの為に登る人はもう少ないと思う。

 

あ、これは俺の偏見ね。もしそんな人がいたらやばいから謝っておく。

 

スンマセン。

 

「それにしても、氷川ちゃんはなんでここに?ここにくる人はじめて見たんだけど」

 

「え?あぁ、わたし天文部なんだよね〜。だからこうしてたまに部活動を行ってるの」

 

「へぇ、一人で?」

 

そう聞き返すと「そうだよ!」とはち切れんばかりの笑顔を俺に向けてくる。

 

 

止めなさい。そんな笑顔を男子に向けると皆獣になっちゃうからね!俺だったからいいけど普通の人勘違いしちゃうからね!

 

「まぁ、俺も一人で来てるからなにも言えないんだけどな」

 

「あはは!なんだ、人に言えないじゃん!」

 

そんな感じの話をした後、しばらく星の話をしながら夜空を眺めていた。

 

因みにバレない様にこっそりバッグのチャックを開けて蘭達にも夜空を見せている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで氷川ちゃんは生徒会長ってわけなのか」

 

「そうだよ〜」

 

と、氷川ちゃんと話をしていると氷川ちゃんは何かを思い出したのか、おれの方を見てムスーっとした顔になった。

 

え?俺何かしたっけ?

 

「ひ、氷川t「日菜!」はい?」

 

「日菜って呼んでくれないと返事しない!」

 

そう言ってプイっと顔を背けてしまう氷川t……もとい日菜ちゃん。

 

こうして考える中で日菜ちゃんって言うのは問題ないんだけど、本人に言うとなると流石に気がひけると言うか……

 

でも、返事しないって言ってたし。

 

……よし、言ってみるか

 

「ひ、日菜……ちゃん?」

 

「………」

 

ダメだ答えてくれない。

 

というかさっき会ったばかりのほぼ初対面と言っても過言ではない程の人間に何故そこまで名前を呼ばせたがるのだろうか。

 

すると日菜ちゃんはゆっくりと口を開けた。

 

「わたしね、みんなから天才ってよく言われるんだ」

 

「天才?」

 

「そ、一度見た事は全部覚えたり出来たりするの。そのお陰でテストで満点を取らなかった事はないって位にね」

 

「お、おう」

 

なんだろう。羨ましい様な、煽られている様でムカつく様な……まぁ、羨ましいんだろうけど。

 

「そのせいで天文部は一人だしお姉ちゃんとも喧嘩しちゃって……だからなんにもるんっ♪って来ないんだ〜」

 

え?る、『るんっ♪』ってなに?

 

新手のスタンド使いならぬ新手の用語か何か?

 

なんて思っていたけど、そこからはその才能で色々大変だったという事らしい。

 

「そして、何にも考えなくて済むのがこの夜空を見てる時なんだよね」

 

「成る程、それで?俺に名前を呼ばせる理由って?」

 

「んーとね、なんだかるんっ♪って来るから?」

 

「なんで自分も分かんないんだよ」

 

そんな事をしているとバッグの中から耐えきれなくなったのか蘭達が飛び出してきた。

 

「うおっ!」

 

「え?なになに?」

 

蘭達は俺の膝や近くに立ち日菜ちゃんを威嚇する。(主に蘭と友希那。というかその二匹しかしてない)

 

なんだろうデジャブ感が凄いんだけど……あ、でもあの時は猫と猫の威嚇の仕合だったか。

 

なんて考えていると日菜ちゃんが彩を持ち上げて目をキラキラさせていた。

 

「この猫、彩ちゃんに似てる!」

 

「まぁ、名前は丸山彩ちゃんから取ったからな。理由は似てるからなんだけど」

 

「だよね〜……それにしてもみんな知り合いに似てるなぁ」

 

「へぇ……世の中って狭いんだなぁ」

 

その知り合いの人に見せてやりたい位だよ。

 

「でもその知り合いの子達ね、最近行方不明になっちゃっててわたしも探してるんだけど見つからないの」

 

「そりゃぁヤバいな。名前と顔教えてもらっても良い?探すのに協力するよ」

 

「え?本当に?!ありがとう!」

 

そして日菜ちゃんに写真と名前を教えて貰おうとした時。

 

「クチュン!」

 

「へ?」

 

蘭がくしゃみをした。可愛い……じゃなくて前みたいに熱出されても今は医者なんてやってないからそろそろ帰んないと。

 

俺は全員を抱き抱えてそっとバッグの中に入れた。

 

日菜ちゃんには悪いが今度話をしてもらうことにした。

 

「それじゃぁ」

 

「うん!またね〜!」

 

そう言って俺は足早に下山した。

 

その日は無事誰も風邪を引かなかったが家に帰ったらみんなからの攻撃が酷くて大変だったのはまた別の事。

 




多分誤字あるんでよろしくです。私じゃあ見つけられない

ヤバい、Twitterでの質問コーナーの仕方が分からない……!

という事でTwitterやってる人は適当に質問してくれるかこのサイトの感想で質問を添えてくださると嬉しいです。

期間は大体一ヶ月ですかね?

今日から受け付けますので気が向いたらなんでも良いので質問してみて下さい。※答えれる限度もありますのでそこら辺宜しくお願いします

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  • 1000&1500人記念は別で
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