我が家の五匹の小ちゃな家族   作:猫又侍

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なんだか本編を書くと二千字を軽く超えるんだよね……あんまり長く書くつもりはないんだけど……さて、今回はAfterglowのあの子が登場?!いつも通りツグってるらしいのでご覧下さい!

それでは本編をどうぞ!


我が家の猫と頑張り屋さん

今日は休日。

 

つまりゴロゴロ出来るという事。

 

だが今は受験生でもある為、勉学を疎かにしてはいけないのでこうやって昼に机に向かって勉強している訳である。

 

因みに蘭達は邪魔にならない様に配慮しているのか分からないがベッドの上で寝ているのも居れば仲良く遊んでいる奴もいる。

 

ちょっとこころ、そんなにジャンプしないの。

てか高過ぎない?普通に三十センチは軽く飛んでるよね?

 

と、こんな感じで蘭達を偶に眺めながら勉強をしているとぐぅ〜とお腹がなった。

 

「そういやまだ昼食べてなかったな」

 

俺は椅子から立ち上がり階段を降りキッチンに向かう。

 

冷蔵庫の中の食材で適当な物を作って食べようかと思い冷蔵庫を開けると中身はすっからかん。

 

「買い物したのいつだったかな……」

 

ここ最近行った覚えはないが蘭達の飯はちゃんと出しているし、なにも心当たりがない。

 

だが現に今冷蔵庫の中身がないのも確かだ。

 

「はぁ……しょうがない、スーパー行くか」

 

俺はため息を吐きながら渋々スーパーに行く事を決断した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外に出ると辺り一面雪景色に包まれて居る。

ここ最近降っていなかった雪が昨日の夜に大分降ったからだ。

 

それにしても寒い。

 

流石は十二月、吐き出す息を目で認識できるほど気温が低く路面は滑りやすい。

だが、一月はこれよりもっと寒くなるとの事。

 

「来年は初詣どうすっかなぁ……」

 

そんな事を考えていた時にフードからもぞもぞと一匹の猫が出てきた。

 

蘭だ。

 

元々連れてくる気はなかったのだが、フードの中に無理くり入られたら俺は無理に下ろそうとはしない。

一度無理くり下ろそうとした時に危うくフードから友希那が落ちかけたと言う事件が起きた為現在はこうして諦めて居る。

 

「なんだか久しぶりだな、蘭だけとこうして散歩をするのは」

 

「ミャ〜」

 

俺はいつもの公園に立ち寄りダンボールの中を確認した。

 

「よし、今日も捨てられていないな」

 

ここ最近では蘭達と捨て猫がまたいないかの確認を週三回行っている。

 

けれど、あれ以来猫が捨てられる様子はなくなったので最近は来る回数を減らして受験勉強をしている。

 

俺は近くのベンチに腰を下ろしてフードの中にいる蘭を膝の上に乗せて撫でる。

 

「思えばここから始まったんだな」

 

「ミャ?」

 

思えば、あの日俺がここに来なかったら蘭とは会っていなかったと思う。

 

思えば、こうして家の中が賑やかになったのは蘭達が家に来たからだと思う。蘭達のお陰で俺の孤独な毎日は楽しく、家族が居る毎日に変わった。

 

「もし、蘭がこのダンボールの中に居なかったらどうなってたんだろうな……」

 

恐らく、俺は蘭達に会わなければ昔と変わらない孤独な生活を送っていただろう。

 

だからこそ、この一時を大切にしようと思う。

 

「さて、帰るとするかね」

 

「ミャ〜」

 

蘭を再びフードの中に入れて帰路に着く。

 

だが、その道中に張り紙を貼って居る少女が見えた。

 

その手の中には行方不明者のポスターらしきものが束になってあった。

 

しかもそのポスターを見るとそこには蘭にとても髪が似ている(蘭の場合は髪か毛かわからない)少女が写っており「あ」なんて後ろから声を出してしまった。

 

するとポスターを持っていた茶髪のショートカットの髪型をした少女はビクッと肩を少し跳ね上がらせる。

 

なんだか悪い事をしてしまった気がする……

 

そんな事を考えているとその少女は俺に話しかけて来た。

 

「あ、あの……」

 

「え?あ、あぁ……ごめんねいきなり声なんか出しちゃって。そのポスターの子、家の猫に少し似ててさ……ほら、ペットは飼い主に似るだっけ?もしかしたら飼い主がその子かもしれないから声出しちゃって……ごめん」

 

説明しながら謝るとその少女は慌てて「そんな事ないです!」と言ってくれた。

普通ならこんな奴に「あ」なんて言われたら不審者扱いして、俺は即お縄に着かなければならないはずだ。

 

だが、この子はそれをしない。

 

なんとも優しい子なのだろうと思う反面、マジの不審者に会ったらと思うと心配してしまう。

 

「その……貴方が言っている猫を見せてもらってもいいですか?」

 

不意に少女が言って来たので俺は快く承諾してフードから蘭を呼んで胴体を掴む。

そして少女の前に出すとものすごく驚いた様な顔をしていた。

 

やはりその行方不明の少女が飼い主なのだろうか。

 

「本当だ……蘭ちゃんに似てる「蘭?!」ひゃっ!」

 

「あ、ごめん」

 

家の猫と全く同じ名前って……なんでだろう。

なんとなく人みたいな名前付けたけど本当に蘭って名前の人いたんだ……

 

そんな事はよしとして、家の猫の飼い主がその蘭ちゃんなのかを聞かなければいけないので名前の事はもう止めにして質問をした。

 

「それで、その蘭ちゃんの飼い猫だったりする?……その、家の蘭の飼い主だったり……」

 

「あ、同じ名前だったから叫んじゃったんですね……知ってるのかと思いました。で、でも蘭ちゃんは猫飼ってないって言ってたので多分違うと思います」

 

「そ、そうか……なんか悪かったね。この償いはいつかするから。そう言う事で俺の名前は笹原冬夜。まぁ、道で会ったら気まぐれで話しかけてくれ」

 

「え?あ、分かりました。私は羽沢(はざわ)つぐみって言います。もし、蘭ちゃんを見つけたらこの電話番号に連絡して下さい」

 

そう言って差し出されたポスターを受け取るとつぐみちゃんは他にもポスターを貼らなければいけないと言い残してその場を去って行った。

 

それにしても、可愛かったなぁ〜〜

 

「ミャ!」

 

ザシュッ

 

「目がぁぁぁぁぁぁぁ」

 

なんでだろう。

 

最近攻撃される事が多くなって来た気がする。

ヤバイぞ、この流れは家に帰ったら蘭が友希那とかに報告して友希那達からも攻撃を……

 

「怖っ」

 

そう思いながらも寒いので早足で家に帰る事にした。

 

勿論帰ったら直ぐに攻撃されたけどね。

 

最近は体の至る所に絆創膏を貼っている気が……まぁ、そのあとみんな甘えてくるから許しちゃうんだけどね。

 

※この後めちゃくちゃ遊びまくった

 

 

 

 

 




二人の自己紹介は無理やり感が凄く違和感があると思いましたよね?それは書いていても思いました。スミマセンデシタ。これからはもうちょっと片付けて書こうと思います。

クリスマス記念と新年記念をお気に入り登録者1000&1500記念として扱うか普通にするか

  • 1000&1500人記念は別で
  • 一緒にでもいいですよ
  • ノリでお願いします

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