本編が終わり次第また日常を描くと思いますので気長にお待ちいただけると幸いです。まぁ、時系列ごっちゃになりそうですけどそうならないように努力します。
早速で悪いが無性にパンが食いたい。
そして金がない。
「てか、最近は本買ったり蘭達の餌買ったりだので色々買ったからなぁ」
心当たりがいくつも出てくるがそもそも蘭達にやるおやつやキャットフードなどを購入するお金というのは父と母が振り込んでくれているらしいのだがここ最近は仕事が忙しい為あまり送れていないようだ。
面倒だから月の初めに一月分振り込んだらどうかと言ったところ『そんな金はない』と、返された。
そもそもそんな金はないと言う割に一月分振り込んでくるあたりチマチマ送りたいのだろう。
その気持ちは全く理解出来ないけど。
『ミャ〜』
「ん?あ、そういえばみんなの分まだだったな。今出すからまって……」
そう言いかけた時。
グゥ〜
あ、ヤッベ。
そろそろ俺も空腹感がやばくて、元々ない語彙力が更に低下しそうなのでひとまず蘭達にキャットフードを与えてそそくさと出かける準備を終えて商店街に向かって歩き出した。
のは良いんだが。
「ニャァ〜」
「今回は香澄か」
毎度、というか最近恒例の一人と一匹のお散歩タイム。
なんだろう、この流れで行くと残るこころとの散歩は近々になりそうだなぁ。
まぁ、温いから良いし可愛いから良いや。
兎に角腹が減ってはなんとやらと言うので、早速商店街の店を一通り見て回る。
一つ思ったのがこの商店街の人達は有能……なんだか人聞きが悪く感じるから良心の塊とでも言おうか。
兎に角お客に対する思いというか何というか……なんか凄い。ごめん、すご過ぎて語彙力がどんどん下がってたわ。
「お?あそこの精肉店はコロッケも売ってんのか。あそこは確かつぐみちゃんが言ってた珈琲店……ん?『山吹ベーカリー』?」
ベーカリーと書いてあるから当たり前だけど、パン屋だよな?と言うかめちゃくちゃパンのいい匂いが……ヤッベ、もっと腹減って来た。
「香澄、ちょっとあそこ寄ってもいいか?」
「ニャァ」
なんだか香澄も興味があるのかじっと見ているので兎に角入る事にした。
そういや猫入っちゃダメか聞くの忘れてた。
兎に角、それがダメでも外に待たせるのはあれだから店員さんに聞いてみよう。
そうとなれば早速俺は店員さんに話してみる事にした。
「いらっしゃいませ〜」
「いらっしゃいました〜。すみませんけど、このお店って猫連れて来ちゃダメですか?」
「え?別に構いませんけど余りオススメはしませんね。毛がパンに付くかもですし……」
あ〜、そっか。でもこのまま香澄を外に放り投げるのはなぁ……あ、そうだ。
俺はフードから香澄を呼んで店員さんに差し出す。
「パン買うまで少し見てもらっても良いですか?」
そう言うと店員さんはキョトンとした顔になり意味を理解すると、何故か笑い始めた。
「あはは!お兄さん面白いですね。そもそもいつもお客さんは猫なんか連れて来ませんけど……預けると言う発想は意外でしたね」
「だ、ダメでしたか?」
「え?あ、いや良いですよ。私も店番してて丁度暇でしたし」
俺はそれを聞くと良かったと胸を下ろした。
店員さんが優しくて良かった。普通のお店なら直ぐに追い出されていた筈だろう。
やっぱこの商店街の人達は優しい。
店員さんの名前は山吹沙綾ちゃん。高校一年生らしい。とてもそうは思えないほどお母さん力が高いが、本人はそうは思っていないらしいのでそこは置いておこう。
だが、香澄の名前を教えると少し妙な反応をしていたので少し引っかかるところはあったが気にせず店内を見渡す。
沙綾ちゃんは香澄と楽しく戯れている。
取り敢えずトレイとパンを挟む奴(トングと言うらしい)を手に取り店内を一通り見る。
一つ分かったのが異様にチョココロネの減りが目に見えて分かる。
そもそもこのパン屋が人気らしくだいぶ売れているが既に完売しているのがチョココロネともう少しで売り切れそうなのがメロンパンやクロワッサン。
チョココロネの減りの早さの理由を聞いたが「あ、あはは……」と言ってはぐらかされてしまった。
結果トレイに乗っているのは残り僅かだったメロンパンとクロワッサン。そしてフランスパンなどなど……明日の昼の分としても買っておいた。
「これでお願いします」
「はい!全部で1500円になります。結構食べるんですね冬夜さん」
「いやいや、明日の昼に食べる分もあるからね。それよりこんなに買って大丈夫だった?お店のパン結構人気なのか大分売れてたみたいだけど……」
「いえいえ、後からまた焼いておくので大丈夫ですよ」
沙綾ちゃんがそう言うならと俺は渋々香澄をフードの中に入れて店内を後にしようとした。
すると沙綾ちゃんが後ろから話しかけて来た。
いやどこのラブコメ展開だよ。
「あの……私の知り合いに『戸山香澄』って子が居るんですけど、今行方不明になってて……もし見かけたら連絡してください」
そう言って一人の少女が写っている紙を渡される。この子もまた、バンドをやっているのだろうか。そんな疑問が浮かんだが、そんなことを考えて居ても何も変わらないので俺はそそくさと店を後にした。
家に帰宅後、沙綾ちゃんはよくよく考えると結構可愛いかったのを思い出して顔がにやけている所に猫パンチではないが鳩尾に猫ダイブを蘭達にかまされて数分間悶えて居たのは内緒。
「うぅ……あ、そういえば明日はクリスマスだっけ」
何も起こらないと良いけどなぁと考えながら後に、あれ?これフラグじゃね?と気づくのはまだ先の話。
明日は本編ではなくクリスマス回、特に何も起きないよ。うん、トクニナニモオキナイヨ。
トングなんて初めて知りましたよ……やっぱTwitterってすげぇなぁ
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