さて皆さん年明けのドリフェス、なんと限定が三体というなんともビッグな仕様になっていますが生憎私は石が十連分しかないので死ぬ未来しか見えませんが頑張ります。
それでは本編をどうぞ
今、俺はとても悲しい状況下に立たされている。
え?大分前は精神的に崖っ淵に立たされてたじゃないかって?
はっ、知らんな(分からないひとは争奪戦の冒頭を見てみて下さい)。
取り敢えず、俺はとても悲しい状況下に立たされているのだ。異論は認める。
さて、全く話は逸れていないが話を戻そう。
俺は今外に居る。
だが、その場所が場所なので俺はこうして悲しい状況下に立たされているのだが、その場所と言うのが実は……
「なんで俺が遊園地なんかに来なきゃいけないんだよ……」
そう、俺は今遊園地に居る。
因みに一人だ。一人で遊園地に居る。大事だから二回一人って言ったんだからな?
だって悲しいじゃん、一人遊園地。
まぁ、みんなは予想付いてると思うけど案の定というかお決まりというか……我が家の五匹の猫達も一緒だ。
ダメ元で園内の職員に聞いた所オッケーされた。恐らく、最近友達が勝手に載せた写真のせいで妙にこの猫達の知名度が少しずつ上がって来た事もあるのだろう。
ネットって怖いなぁ(小並感)
そんな事は置いといて。
周りには家族やカップルなどなど、ここの遊園地はこの街でも人気な遊園地なので人も多く集まる。
よって一人で来ると言う事は自殺行為に他ならない。
なんてこったい。
因みにうちの猫達は今回は猫を入れて持ち運び可能なバッグの中に入れて居る。
流石に今回はフードに入れるのはダメだろうと思ったからだ。
「ごめんな。流石に園内に入って良いって言われてても流石にフードの中に入れると目立つから」
『ミャ〜』
うっ……罪悪感が半端ないって。なんでそんながっかりした感じで鳴くのさ。俺が泣きたくなるよ。
「まぁ取り敢えず遊具はなるべく落ち着いた遊具に乗るから安心して貰って良いぞ」
『ミャ〜!』
あ、やっぱ苦手なんだ絶叫系。こころはそこまでではなさそうだけど他の四匹はホラー映画とかホラー小説とかをどうやって居るのか分からないけど、勝手に見て勝手に鳴いてるからこれは絶叫系もダメだと思ったがマジなのか?
まぁ俺自身絶叫系は嫌いだから良いんだけど。
話は変わるが、何故俺がこんな場所に来ないと行けなくなったのか経緯を教えよう。
今から約三時間前。
俺はいつも通り蘭達と戯れながらテレビを観ていると家の電話が鳴り、出てみるとなんと両親から。
内容は『最近暇してるだろうから遊園地にでも行ってこいw あ、しっかり蘭ちゃん達も連れて行く事。連れて行かなかったら……分かるよね☆』
と、母からの
うん、めっちゃダイナミックな説明になっちゃったわ。ごめんなさいなんでもしますから。
え?なんでもするって言った?ナンノコトカナー。
「……」
にしても先程から人の視線が痛い。
そもそもこんな一人で来なさそうな場所に一人で来ているだけですごく目立つのにそれに加えて、猫が入ってるバッグを持ってるとなると物凄い目立つよね。
死にたい。
「なんて言ってる場合じゃないか。蘭達はどっか行きたい場所とかあるか?」
なんて試しに聞いてみたら器用に片方の前足だけ動かしてメリーゴーランドを指差す。
うん、中々一人にしてはハードな遊具を選んだねぇ。まぁ遊園地と言えばと言われたら浮かんでくるけども。俺の場合はジェットコースターだけどね。
取り敢えず手で場所を指す時に「ミャッ」て言いながら指すの可愛いからもっとやって。
いつか倒れそうだけど。
「よし!なにはともあれ今は楽しむ事優先だな。片っ端から安全な遊具に乗るぞ〜!」
『ニャ〜』
……かわゆす。
空を見上げればいつの間にか夕焼けが地平線に沈んで行くのが見える。
あれから大分回ってヘトヘトだ。
よくこの猫達は疲れた様子を見せない事。
そんな事を思い羨ましくみていると少し離れた所から目線を感じた。
「ん?なんだ?」
目線をそちらに向けると子供達に囲まれているピンクのクマ。名前は確か『ミッシェル』最近ここら辺では人気になって来ているクマだ。
いや、そもそもピンクの時点でクマとは言いがたいか。
そんなミッシェルが何故俺をみているのか分からなかったが、取り敢えず手を振っておいた。
するとミッシェルは子供達に囲まれながらも、手を振ってくれた。
中の人スゲェ。そう思うしかなかったが、中の人に会うことはないだろうと思い口パクでお疲れ様ですとだけ言って最後に乗ると決めて居た、観覧車へむかった。
「ほへぇ〜、随分と見ないうちに変わったもんだな」
「ミャ〜」
ただ今俺は観覧車に乗って久々に街を一望している。
因みに蘭達もバッグの中から出してやり、外を一緒に眺めている。
友希那に至っては俺の膝の上で丸まって寝ている。まぁ取り敢えず写真二十枚は撮ったよねうん。
久々に見る街全体は数年前に乗って見た景色と随分と変わっていた。
やはりこう言ったものは時代の流れなのかと考えさせられる。
やがて頂上に来ると地平線から僅かに見える夕焼けがとても美しく見えた。
また来よう。
自然にそう思えてしまった。
「そうだな……今年中は流石にあれだから来年にでもまた来るか」
『ニャ〜』
来年は父と母も一緒だと楽しそうだなと考えながら残りの時間を景色を見ながら過ごした。
「いやぁ、良かったな遊園地」
うん、良かったけど疲れた。
さっさと家に帰って寝たい。
そんな事を考えて遊園地のゲートを潜った時、急に目の前に黒い服と黒いサングラスを身につけた人が出て来た。
「笹原冬夜様ですね」
「は?あんたら一体……なに……者」
体が急に重くなり意識も薄れて行く。
その薄れ行く意識の中で蘭達の鳴き声を最後に俺の意識は切り離された。
あと少しで今年も終わりですなぁ。てかあと二日で2020年やん。
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