我が家の五匹の小ちゃな家族   作:猫又侍

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そろそろ2019年が余りますねぇ。そろそろお正月回を書かなければ行けませんが本題も残り一話となって参りましたので来年には完結?するのかなぁなんて思っております。

今回少し疲れながらの執筆でしたので少し変になってるかも知れません。

それでは本編をどうぞ!


我が家の五匹の真実

「ん、ここは……何処だ?」

 

目を覚ますとそこはテレビにでも出てきそうなお城の大広間の様な場所に俺は居た。

 

こんな時こそ冷静に現状把握だ。

落ち着け笹原冬夜。

 

確か俺は蘭達と遊園地に行っていて、そこから最後に観覧車に乗って……そして帰る時に黒服の人たちに話しかけられてそれから……

 

「お目覚めの様ですね、笹原冬夜様」

 

扉の方から声が聞こえその方向を向くと遊園地のゲート前で会った黒服の女性が居た。

 

表情を見せないためなのかあるいは顔を知られたくないのか……どちらにせよサングラスのせいで相手の表情が分かりにくい。

 

「別に警戒なさらなくても宜しいですよ?私達は貴方に危害を加える気はありません」

 

「は? なら何故俺をこんな所に連れて来たって言うんだ」

 

俺としてはこんな場所に連れてこられる様な事はしていない筈だ。

もし何かやらかしていたとしてもここまで大事にはならない筈だ。

 

そもそも俺が何かをやるとしたら学校で友人と何かしらやって先生に怒られる位しか思い浮かばない。

 

なら何故だ?

 

「笹原様はここ最近で行方不明の五人の少女が居るのをご存知ですか?」

 

「え? あ、あぁ。それ位は知ってるよ。知り合いの人に教えてもらっただけだけどな」

 

だが、その行方不明の少女達と俺になんの関連性もない筈だ。

そもそも会ったことすらないんだぞ? そんな事あるわけない。

 

そんな事を考えていた時。

 

「それでは単刀直入に言わせていただきます。貴方の連れている五匹の子猫は……その行方不明の少女達です」

 

「はい?」

 

なにを言っているのかさっぱりわからない。

行方不明の少女達が家のあの猫達? なんて冗談でした。で済む様なものではないだろう。

 

そもそも人が猫になるなんてありえない。

 

「やはり、その様な反応をされるのも分かります。それでは少しばかり昔の話をさせていただきます。あれは確か今から丁度一ヶ月ほど前」

 

 

 

 

 

その日、私達はこの弦巻家のお嬢様、弦巻こころ様のお世話と共に様々なお仕事をこなしておりました。

 

そんな時の事です。

 

こころ様が突然この様な事を言い出したのです。

 

「ねぇ黒服さん!」

 

「はい、なんでしょうかこころ様」

 

今思い返すとこころ様はいつも私達が驚く様な事を幾つも言ってきました。

今となってはもうなれてしまった事、ですが矢張りとても驚く様な発想をされる時もあります。

 

そのとても驚く様な発想をこころ様はその時なさいました。

 

「黒服さん。私、猫になって見たいわ!」

 

「……」

 

始めは言っている意味が少し理解できませんでしたが、数日後にご学友の方から『もし猫になったらどうするか』という話をしたというのが原因だと分かりました。

 

ですが、当時はその様な事が分からなかった故にその要望を引き受けてしまいました。

 

弦巻家は見ての通り俗にいうお金持ちという物です。

 

その財力は未だ私達も分からない程に。

 

そして私達はこころ様の言う通り、猫になれる薬を作ってしまったのです。

 

ですが、その薬が必ずや猫になれるという確証はありませんでした。

そこでこころ様のご学友の四人に試した所全員成功。

 

ですがそこから行方が掴めなくなりました。

 

そしてある日。

 

「黒服さん!これが猫になれる薬なのね!」

 

「はいこころ様。ですが期間が分からないので安易に飲む事は……」

 

そう言った時はもう既に遅く、こころ様は薬を飲んで居ました。

 

するとこころ様の周りに煙が立ち込め、その霧が晴れた頃にはこころ様はその場から居なくなっており服だけが残されておりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……と、言うのがここまでの状況に繋がるという事です」

 

「……」

 

話を聞いただけでは俄かに信じられない様な不思議な話だ。

 

未だ頭の整理が付いていない。

 

だが、それが真実だと言う事は分かった。

 

「……今まで疑問に思って来た事がなかった訳じゃないんです。でも、それから目を逸らしていたのかもしれません」

 

思えば初めから気付くべきだったのかもしれない。

 

何故一緒に本を読もうとしていたのか、何故一緒にホラー映画なんか見ようとしていたのか。

何故家から出てきて学校に来れたのか。

 

何故、俺がやろうとしている事を理解して動いている様に見えるのか。

 

初めから気付くべきだったんだ。

 

家の……我が家の猫達は彼女達だと言うことに。

 

「さて、ここからが本題ですが……」

 

「ここまで言われて察せない人はそこまで居ないですよ」

 

ここまで言われて察せない人はそこまで居ない。そうは言うがそれを頭が許してくれない。

 

でもこれがアイツらに対する最善の方法だと言われればそれは違う。

 

だから、決めなきゃいけない。

 

「貴方達の要望はただ一つ」

 

だから要望からは目を背けない。

 

「"アイツらを元の姿に戻す"って事ですよね」

 

「はい……飲み込みが早い様で何よりです」

 

そろそろけじめを付けなきゃいけない。

 

俺も、きっと何処かで分かっていた事だ。

 

いつかはあいつらと別れることになる。

 

そんな事、昔から分かって居た事だ。

 

だけど……今あいつらと会ったらそれを否定してしまうかも知れない。

 

「いいですよ。いつかは居なくなる事を覚悟して暮らして居たんですから。でも……」

 

「でも?」

 

「その戻す時に、俺は居ないと言う事を理解してもらえると嬉しいです」

 

「………はい、かしこまりました。では」

 

黒服は頭を下げるとドアを開けて外に出て行った。

 

俺の周りには静寂が訪れる。

 

「……帰るか」

 

俺は椅子から立ち上がり部屋を出て弦巻家の豪邸を後にする。

 

よくよく見ると物凄く大きな建造物だったが、そんなのに驚ける余裕はなかった。

 

俺は最後にこの豪邸に頭を下げてその場を去った。

 

「さよなら、みんな」

 

俺の喉からやっとの思いで絞り出された言葉は冬の空に消えていった。

 

 

 

 




そういえば皆さんドリフェスなにでました?私はりんりん狙いで引きましたがあこちゃんでした。

まぁ、あこちゃんも持ってなかったらいいんですけどね

第二回お気に入りに登録者千人突破記念どの視点が見たい?

  • 我が家の猫は風邪をひく
  • 我が家の猫は本を読む
  • 我が家の猫はホラー映画が苦手
  • 我が家の猫と天体観測
  • 我が家の猫と頑張り屋さん
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