我が家の五匹の小ちゃな家族   作:猫又侍

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我が家に来た新たなギタリスト

突然で悪いがみんなは犬にも似ている猫ってどう思う?

 

何を言っているのか分からないだろ? だから初めに謝っておいたんだ。

 

そして先に言っておこう。これからもっと訳がわからなくなるかも知れない。

 

「はぁ……」

 

毎度毎度の事で慣れてきたは慣れてきたが、一体どうしてそうなるのかと疑問しか浮かばなくなってしまう。

 

この展開は言わずもがな。

 

これからも伝統レベルで続きそうな展開。

 

「ニ、ニャー///」

 

「なぁモカ。コイツも元は人間だったかんじ?」

 

「ミャ〜」

 

あっ、やっぱそうなんだ。

 

今俺の前に居る猫は毛の色が青空の様な綺麗な水色、そして瞳がアイスグリーン。

一度どこかで会った様な気がしなくもないが、最近色々ありすぎて名前が思い出せない。

 

そんな時、スマホのL●NEにメールが届いた。

 

「お? 友希那からだ。珍しい」

 

友希那は基本、バンドの作曲をしているため余り会わない。と言う事はあまりL●NEをする暇がないと、言う事になる。しかし、会った場合はとても可愛らしい仕草を見せてくる。なんだか猫の時と変わらないなとホッコリさせられる。

 

そして友希那から送られて来ると言う事は、だ。

 

俺はL●NEを開き内容を確認する。

 

『冬夜、わたしのバンドのメンバーが居なくなったらしいのだけれどあの場所に居ないかしら?』

 

この内容を見ただけでわかった。

この人も災難だなぁ。猫になるなんて。

 

てか本当に猫か? よく分からんけど、猫って伏せとかしないよな? なのに何故この猫は伏せをしているんだ? 分からん。

 

「取り敢えず、このままにしておくのもあれだしな。家に来るか?」

 

「ニ、ニャー!///」

 

おぉ、なんでそんなに恥ずかしがっているのかは置いといて早くしないと凍えてしまう。

 

俺は猫を抱き上げ早急に家に向かった。

 

 

 

 

 

「ふぅ……取り敢えずこれでよし」

 

俺は家に猫を連れて帰り寒くならない様にヒーターの近くに寝かせた。

 

猫は安心したのかすやすやと眠り始めた。

ついでにモカも寝始めた。

 

やはりこの光景は癒される。

 

一応暑くならない様に少しだけヒーターから距離を開けて寝かせた。

 

そうこうしていると、玄関の方からチャイムの音が聞こえた。

 

「はいは〜い」

 

俺は二匹を確認し、玄関に向かう。

 

「待たせたわね」

 

「いや、こっちこそ済まないな。いきなり呼び出して」

 

玄関先にいたのは友希那。

 

この猫の元を知る俺の知り合いなので、家に来る途中に家に来る様に連絡をしていた。

 

俺は友希那をリビングまで案内してモカと猫を見せた。

 

「……にゃーんちゃん」

 

「え?」

 

「っ! い、いえなんでもないわ」

 

うん、今にゃーんちゃんって言ったよね? ね?

アッハイワカリマシタ分かったからその握り拳をこっちに向けないで? 危ないからね?

 

「はぁ……それで、紗夜はあの場所にいたの?」

 

「あぁ、あの公園に……え? 紗夜?」

 

「そう言えば伝えてなかったわね。このニャーち……猫の元の名前は氷川紗夜。Roseliaのギターをやっていたわ」

 

うん、そこじゃないんだよね。

 

氷川紗夜って……まさか。

 

俺は友希那が紗夜と呼ぶ猫を抱き上げ撫でる。

いきなりやってしまったにも関わらず目を細めて喉を鳴らしてくれる。

 

「ポテトさん?」

 

「ニャ!」

 

その反応で俺はすぐに理解した。

あの人だ。

 

まさか一度会った人が猫になってるなんて……なんだか言葉には表しずらいなにかがある。

 

だが今は猫だ。誰がどう言おうと猫なのだ。

この現実は変えられない。

 

「取り敢えず名前は前と同じでいいのか?」

 

「えぇ、その方がいいでしょう?」

 

「ニャ!」

 

と、言うわけで名前は紗夜に決定。

取り敢えずキャットフードを与えることにした。

 

「………」カリカリカリカリ

 

「「可愛い」」

 

何故か二人揃って同じことを考えていて驚いたが、流石に可愛らしい姿をみてしまえば同じになるなと思った。

 

 

 

 

「それじゃあまた来るわね」

 

「あぁ、紗夜の事は任せてくれ。」

 

俺がそう言うと友希那は「それは頼もしいわね」と言って帰って行った。

 

リビングに戻ると紗夜はモカと何か話している様だった。

 

「ミャ〜」

 

「ニャ!」

 

なんだか学校で注意してる人と注意されてる人みたいな絵面になっている。

 

「そういや、友希那が『紗夜は風紀委員長なのよ』って言ってたな……こりゃ少しは楽になるのかな?」

 

これ以上増えるか分からないが、もし増えるとしたら紗夜も一緒にまとめてくれるだろう。

 

頼もしい事この上ない。

 

「これから宜しくな、紗夜」

 

俺が紗夜の頭を撫でるととても嬉しそうな顔をしてくれた。が、それと同時にモカからもナデナデを迫られた。

 

モフモフが二倍になったぜ!

 

とはいえ食費がちと増えてしまうがそこはまだカバーできるから安心だろう。

 

俺は立ち上がりモカと紗夜のご飯と夕飯の支度を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜。

 

俺はモカと紗夜を寝床に寝かせそそくさと寝る準備を始めた。

 

まぁ、案の定というかモカは既に枕元にスタンバイ。

 

紗夜は、眠ってはいないものの寝床に居る。

 

「やっぱりしっかりしてんのかね、風紀委員長ってのは」

 

しかしここの住人になったのが運の尽き。

素直にこなければ強制連行と昨日決めた。

我慢は毒っても言うし。

 

え? なんで我慢って単語が出てきたのかって? そりゃあ、一緒に寝たそうにしてる顔を見せられたら可愛くて負けちまうだろ?

 

つまりはそう言う事さ!

 

「てな訳で強制連行〜」

 

「ニャ?!///」

 

俺は電気を消してモカと紗夜を布団の中に入れる。

 

「氷川紗夜の時はどうだか知らないが、今は家の家族だ。我慢はさせないぞ?」

 

「ミャ〜」

 

「……ニャ」

 

どうやら分かってくれた様で何より。

二匹はすやすやと寝始めた。

 

因みに毎度の如くモフモフがやばくて俺じゃなきゃ逝ってたね。

 

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