ピピピピッとアラームが鳴り響く。
だが、今日は待ちに待った土曜日。
俺にとっては天国でしかない。
部活も入っていなければ、用事も入っていない。それに加えて蘭達も用事がある。
これは勝った! というわけで今日はいつもより遅く起きる事にしよう。
そう考えて寝返りを打とうとした。
その時。
「ニャ!」ザシュッ
「痛ったい目がぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」
突然頬に痛みがはしった。え? 目じゃないのかって? それはほらめ●みんの真似がしたかっただけです、ゆるしてください。
てか今何時だよ。
スマホの電源をつけて時刻を確認すると午前八時を表示していた。
おいおい、誰だい? 俺のハッピーライフを邪魔するのは? …自分でアラームやったんじゃねぇかよ。
ベッドからむくりと起き上がり、その張本人を発見する。
「……紗夜か」
「ニャ〜」
爪を立ててるあたり、恐らく紗夜の仕業だろう。全く恐ろしい猫だ事。
しかし、紗夜は風紀委員だと聞く。
恐らくこう言った時間もしっかりとしているのだろう。
「しかし痛ぇ」
「ニャ……」
うん、明らかにショボンとしないで?
俺が悪い様に見えるじゃないか。
しょうがないから、もう一度寝よう。
紗夜をベッドの中に引き込んで。
あ、この表現はどうなのかな……でもこれが正しい表現な気がする……(猫)って付けとけばなんとかなるかな?
取り敢えず紗夜(猫)を引き込んで再度ねる。
あったけぇ。
胸の方でジタバタしているが、次第にそのジタバタはなくなって行き掛け布団を剥がしてみるとすやすやと寝ている紗夜の姿があった。
因みにモカもちゃっかり入ってます。
これで当分二匹も起きないだろうしゆっくり寝るとしますかな。
俺はゆっくりと目を閉じて意識を手放そうとしたが、念のため目覚ましを枕元にセットしてから意識をゆっくりと手放した。
あれからどれくらいの時間が経ったのだろう。
まぁ、まだ目覚まし鳴ってないからいいかな……
そう思った瞬間目覚ましがなりました。
冬夜は『一級フラグ建築士』へとランクアップした!
「ん……そろそろ起きねぇとヤバイな」
俺は、むくりと起き上がりすぐ横を見た。
そこには、未だに目が覚めずにスヤスヤ眠っている二匹の微笑ましい姿があった。
このまま写真を撮らせてもらおう。
「……ニャ?」
「あ、悪い」
どうやらシャッター音で紗夜を起こしてしまった様だ。物凄く眠そうな顔をしているが、寝ぼけているのかよろよろとベッドを降りようとしているので、慌てて抱き上げた。
「紗夜って、起こす時間とかはしっかりしてるけど、こういう時は寝坊助なんだな」
なんだか少しホッとした。
さて、場所は変わりリビング。
俺は、ぐで〜っとしながらテレビを見ていた。
しかしなにも面白いものがない。
「仕方ない、勉強でもすっかな」
そんな事を考え、勉強道具をとりに行こうとしたとき。
ズリズリと、何かを引きずる音が聞こえてきた。
「な、なんだ?」
その音はドア付近から聞こえてくる。
まさか、お化けとかじゃないよね? いつかみたホラー映画じゃないよね?
俺は、恐る恐るドアに近付きドアをゆっくりと開けた。するとそこには……
「ニャ〜!」
「はぁ……紗夜か。ビックリした」
そこには紗夜がちょこんと座っており、隣には勉強道具があった。
まさかとは思うが、これを一人で持ってきてくれたのか? なんて思ったが、その後ろにモカも座っていたので、二人で協力して運んできてくれたのだろう。
「ありがとな、俺も丁度勉強しようと思ってたところだ」
二匹の頭の上に手を乗せてゆっくりと、優しく撫でる。
モカは嬉しそうに目を細めているが、紗夜は明らかに照れている。
可愛い。
「よし、モカも紗夜も中に入れ。廊下は寒いからな」
「ミャ〜」
「ニ、ニャ〜///」
俺は、二匹を抱えてリビングに入り勉強を始めた。
「これで終わり……っと」
時計を見ると、約一時間半が過ぎていた。
それにしてもだいぶ捗ったな。
勉強をしている時に、間違えた場所を紗夜が「ニャ!」と言って指摘してくれたおかげで、間違いに気づく事が出来た。
なんだろう……こうして指摘されると負けた気がする。まぁ、頭も良いって聞いてたし大丈夫かな?
モカに至っては膝上でスヤスヤと寝始めていた。モカの方はもう少し粘ったほうが良いのでは? と考えたが、猫になっている今だ、のんびりさせてやろう。
「……ニャ」
「ん? どうした? 紗夜」
何故かは知らないが、先程からモジモジしている。トイレではなさそうだし、朝食もしっかりとあげた。
となると……まさか。
「紗夜も膝上、来るか?」
「ニャ……///」
……乗りたいのか。
俺は紗夜を片手で持ち上げ、モカをずらして紗夜を膝の上に置いた。言い忘れていたが、しっかりと胡座をかいているのでしっかりと寝やすい状態にしている。
こうして紗夜を見てみると、しっかり者だが、少し我慢してしまうところがあるので心配になる。
だが、そのしっかりさでモカも少し、しっかりとしてくれる事を願うばかりだ。
まぁ、可愛いのでのんびりしているのはゆるす。
「紗夜も、少しはのんびりしてくれてもいいんだからな」
スヤスヤと寝ている紗夜を撫でて、俺はもう一度机の上に向き直り、猫二匹を膝の上に乗せて勉強を再開した。
偶に入る前書きと後書き
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