我が家の五匹の小ちゃな家族   作:猫又侍

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我が家の猫と猫カフェ

今日も今日とてうざい程の晴天。

 

俺はいつも通りタイマーで起きた。

 

だが、今日は一味違う。

 

とはいえ、頼んだ人物がいつ来るかは分からないが、取り敢えず超特急で来ることは間違い無いだろう。

 

「取り敢えず、飯食うかな」

 

俺は、ベッドから起き上がり四匹を抱えるとリビングに向かった。

 

****

 

リビングに着くと、猫用の寝具に四匹を改めて寝かせて朝食を作る。

 

みんなもすでに分かっているとは思うが、両親が居ないためほぼ自炊をしている。

 

え? そんなの大分前から知ってる? まぁ、そりゃそうか。

 

「っと、出来た」

 

そんなこんなで、いつも通りの手際で完成したのは目玉焼きにベーコンを添えた簡単な奴。それとレタスも乗っけておいた。

 

「ニャ〜」

 

「ん? 紗夜か。おはよう」

 

やっぱり紗夜が一番早起きだな。

 

偉いぞと言いながら頭を撫でると、喉元をゴロゴロと鳴らしている。

 

矢張りこいつらの仕草は一つ一つが特徴的で、愛らしい。

 

だが、今日はそれを裏切らなければ行けないのだ。

 

なんて事はさておき、全員分のキャットフードをそれぞれの皿にやり、俺も朝食を食べ始める。

 

「ミャ〜」

 

「お? モカ達も起きたか」

 

キャットフードの音で起きたのか、ポヤポヤしながらモカ達はキャットフードが盛られた皿に歩いていく。

 

俺はと言うと、そこまで量がある訳でもないのですぐに食べ終わり食器を片付ける。

 

そこからはいつも通りの感じだ。

 

「ほれほれ〜、日菜、紗夜、届くかな〜?」

 

「「ニャ!」」

 

現在は、紗夜と日菜と戯れている。

 

モカは日向で寝てしまっているし薫はなんかキラキラしてる。うん、薫は説明しがたいものがあるな。

 

って、日菜さんはあっさりと届かないで貰えますか? ほら、紗夜泣きそうになってるからね? なんでそこまで笑顔なの? 逆に怖いよ、その笑みが時に姉を号泣させてるよ? 

 

まぁ、可愛いから許してるみたいだけどね。

 

紗夜も切り替え早いなぁ……

 

「って、そんなことをしてる暇はないな」

 

俺は、急いで部屋に戻り私服に着替えた。

 

なにを隠そう、今日は出かけるのだ。

 

しかも、悲しき事にペットが連れていけないとのこと。

 

と、言うわけでスケットを今日は読んでおいたのだ。

 

なんて脳内で謎の解説を入れていると、インターホンが鳴った。

 

ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン………

 

「ピンポンうるせぇ!」

 

「冬夜が早くドアを開けないからよ」

 

「早く開けなくても連打することはないだろ……」

 

家のインターホンを連打していた人物は、友希那だった。

 

まぁ、俺が呼んだからここに居るんだけど。

 

俺が友希那を呼んだ理由は簡単。

 

出かけるからその間世話をお願いしたいからだ。

 

「ところで、冬夜は何処に行くの?」

 

「ん? 久し振りに猫カフェにでも」

 

そう言うと、友希那がピクッと反応した。

 

しかし、幾ら猫好きな友希那と言えどこちらでも猫と戯れる事が出来るので特に気にしていない様だ。

 

めっちゃ我慢してる顔になってるけど。

 

「そ、そうなのね」

 

「あぁ、偶にはな。少し前までは常連だったし」

 

あそこのマスターには、世話になったし。

 

そろそろあっちの猫にも会わないとマスターになんか言われそうだし。

 

「まぁ、紗夜達にはバレないように頼む」

 

そう言って、俺は猫カフェに向かった。

 

****

 

猫カフェの店名は『cat cafeteria』

 

マスター曰く、面倒な名前をつけるよりシンプルな方が覚えてもらえるからだそうだ。

 

「マスター、久しぶり」

 

俺がドアを開けながら店のマスターに挨拶をする。

 

マスターはカウンターで接客をしているのだが、強面で最初は近寄り難かったがただの猫好きのおっさんである。

 

「おぉ! 冬夜か、最近顔出さねぇから心配したぞ」

 

「あはは、実は家でしばらく猫預かってまして。色々あって来れなかったんですよ」

 

そう説明すると、今度は猫も連れて来てもいいとの事。

 

俺は早速席に着き珈琲を頼むと、いつの間にか足元に猫が群がっていた。

 

「ニャ〜」

 

「お? 白か、元気してたか?」

 

俺の膝の上に乗って来たのは、この店で一番年上だという白だ。

 

白は、俺がここの常連になりよく通うようになってからよく膝の上に来る。

 

まぁ、大抵俺が鰹節を持参してあげてたからだけど。

 

「よし、遊ぶぞお前らぁ!」

 

「「ニャ〜」」

 

「店だから静かにしてくんね?」

 

****

 

「いや〜、遊んだ遊んだ。遊び過ぎて怒られたけど」

 

久しぶりにあそこの猫と戯れ、珈琲も堪能できたところで夕飯の材料を買って帰ろうと思い商店街付近に訪れている。

 

「ん? Galaxy? こんな所にライブハウスなんてあったんだな」

 

ここら辺にはcircleしかないと思っていたが……新しく出来たのか?

 

「まぁ、いっか」

 

取り敢えず早く帰らないと怒られそうだ。

さっさと材料買って帰りますかね。

 

とはいえ目的の店はこの新しくできたと思われるライブハウスのすぐ近くの八百屋。

 

「うっす、オヤジさん」

 

「お? 冬夜坊か。珍しいな、こんな店に来るなんて」

 

いや、この人自分で自分の店を悪く言ってるよ? 大丈夫この店?

 

とか自分の店を自虐しているこの店のオヤジさんの『佐藤』さん。

 

いかつ過ぎてほんとに八百屋なのか一時期疑った人物である。

 

「で、何買ってくんだ?」

 

「あ、忘れてた。人参とモヤシ……それにキャベツとレタス。大根、ピーマン、ほうれん草かな」

 

「随分と買うな……まさか、また冷蔵庫切らすまで買い出ししてなかったんじゃないだろうな?」

 

「あはは、ナニイッテルカワカラナイ」

 

なんでこんなに察し良いんだよ。

 

とか、思ったけど一度佐藤さんには家に上げてもらって飯を食わせてもらったことがあるのでそこまで強く言えない。

 

「そういや、娘さん元気ですか?」

 

「ん? あぁ、マスキのことか。アイツは最近バンド始めたらしいぜ」

 

へぇ〜、あの情報量が多い子がねぇ……まぁドラム熱心にしてたしそうだよな。

 

「オラよ、全部で3500円ね」

 

「はい、丁度3500円」

 

俺はオヤジさんから野菜を受け取り、家に向かい歩き始めた。

 

「お? あれはマスキちゃんでは?」

 

奥の方から五人位の人が話しながら歩いている。

 

そのうちの一人に、金髪でバイクを引いていると言う明らかにヤンキーが混じっているがしっかりと制服を着ていると言う情報量が凄い女の子が先程のオヤジさんの娘のマスキちゃんだと分かった。

 

「けど、楽しそうに話してるから今日は止めとくかな」

 

俺はそのまま横を通り過ぎて帰ろうとした。

 

「あれ? 冬夜さん?」

 

あっ、詰んだわ。

 

えぇい! こうなったら!

 

「マスキちゃん、今急いでるからまた今度!」

 

逃げるしかねぇ!

 

「あ、ちょっと待って下さいよ!」

 

そんな言葉を背に、俺は全力疾走で家に帰った。

 

家に帰ったら後に四匹のハイライトがオフになっていて怖かったのは内緒

 

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